今日の掲示板前は妙に賑わっていた
僕の嫌いな群れ
僕の嫌いな群れ
でも、さすがにこの掲示板に集まる群れをかみ殺すわけにもいかない
こればかりはしょうがない、そう思い通り過ぎようとした時
こればかりはしょうがない、そう思い通り過ぎようとした時
その群れとは少し離れた場所で綱吉を見かけた
その両端には獄寺隼人と山本武
その両端には獄寺隼人と山本武
あいつらは嫌いだ
僕の綱吉を独占するから
僕の綱吉を独占するから
いつもいつもだ
いつも綱吉のそばにはあいつ等がいて
何度あいつらをかみ殺そうかと思ったことか
でも、それをすると綱吉が悲しむから
我慢しているんだ
いつも綱吉のそばにはあいつ等がいて
何度あいつらをかみ殺そうかと思ったことか
でも、それをすると綱吉が悲しむから
我慢しているんだ
でも、綱吉も綱吉だよ
僕には向けないいろんな表情をする
僕には向けないいろんな表情をする
お昼御飯だって一緒に食べたいのにあいつらを優先する
休みの日に綱吉の家に訪れるといつもあいつ等が先に来ている
休みの日に綱吉の家に訪れるといつもあいつ等が先に来ている
綱吉と2人きりじゃないと意味がないんだ
だから一度綱吉を家から連れ出そうとしたら綱吉が怒った
だから一度綱吉を家から連れ出そうとしたら綱吉が怒った
2人が居るのに2人を置いてどこかに出かけるなんて出来ないって
それが1か月前
それが1か月前
僕は気づ付いた
少なからず
少なからず
なんで、恋人の僕を後回しにしてあいつらを優先するのか
僕だってさすがに怒った
でも直接綱吉に起こることが出来なかった
僕だってさすがに怒った
でも直接綱吉に起こることが出来なかった
全部僕の嫉妬で、綱吉は何も悪くないんだって分かってるから余計に無理だった
だから、僕の中で嫉妬が渦巻き
最近綱吉に対して冷たくなっていた気がする
最近綱吉に対して冷たくなっていた気がする
それでも絶えず僕に白い頬を真っ赤に染めて好きだと言ってくれるのが嬉しかった
でも僕は元から人と接するのが苦手でそれにどう答えたらいいのか分からない
前なんて僕に好きだと言ってくれた綱吉にどうしたらいいのか分からなくて頭の中が真っ白になってしまった僕は何も答えることが出来なかった
でも僕は元から人と接するのが苦手でそれにどう答えたらいいのか分からない
前なんて僕に好きだと言ってくれた綱吉にどうしたらいいのか分からなくて頭の中が真っ白になってしまった僕は何も答えることが出来なかった
それに、昨日なんて
忙しくてイライラしていたのと、お昼休みに綱吉に必要以上に触れているあの2人を見て僕はいつも以上にイライラしていて
好きだと言ってくれた綱吉に僕は思わずそっけなくしてしまった
忙しくてイライラしていたのと、お昼休みに綱吉に必要以上に触れているあの2人を見て僕はいつも以上にイライラしていて
好きだと言ってくれた綱吉に僕は思わずそっけなくしてしまった
そしてすぐに後悔した
なんで、僕はいつもこうなのだろうか・・・って
なんで、僕はいつもこうなのだろうか・・・って
だから、僕は今決めたちゃんと綱吉に好きだよって言ってあげようって
いつものお返しだ
一生懸命に言ってくれているのが毎日僕の心には響いてきた
だから僕も今日は頑張って綱吉と面と向かってちゃんと、きちんと言ってみよう
いつものお返しだ
一生懸命に言ってくれているのが毎日僕の心には響いてきた
だから僕も今日は頑張って綱吉と面と向かってちゃんと、きちんと言ってみよう
そのまま綱吉に直進しようとした時
掲示板に群がっている生徒の口からぽつぽつと僕の名前が出ているのに気がついた
掲示板に群がっている生徒の口からぽつぽつと僕の名前が出ているのに気がついた
僕をネタにする奴がいるのか・・・
いい度胸じゃないか、
先に僕をネタにしたやつを見つけ出して、スッキリしてからにしよう
いい度胸じゃないか、
先に僕をネタにしたやつを見つけ出して、スッキリしてからにしよう
僕は掲示板に群がる中に入って行った
当然のごとく開いていく道
当然のごとく開いていく道
僕は群れが注目していた
掲示物に注目した
掲示物に注目した
「ふん、僕を記事にするなんていい度胸じゃない、どこのどいつ・・・だ、・・・・・ろう・・・・・・・・・・・ね」
僕はその白い記事に機械で書かれた文字に目を通してだんだん語尾が小さくなっていくのに気がついた
【雲雀さんへ
まず、最初に謝らせて下さい
今まで沢山迷惑をかけたこと、そして今まで俺に付き合ってくれたこと
今でも雲雀さんのことが好きです
でも、もう貴方は心はここに有らずです
だから最後にこれだけ言わせて下さい
今まで沢山迷惑をかけたこと、そして今まで俺に付き合ってくれたこと
今でも雲雀さんのことが好きです
でも、もう貴方は心はここに有らずです
だから最後にこれだけ言わせて下さい
今までありがとうございました
そして、新しい恋を見つけて下さい
そして、新しい恋を見つけて下さい
T.S 】
なんだこれは・・・
T.Sって、・・・これ綱吉??
T.Sって、・・・これ綱吉??
は?意味分かんないし
でも、僕にこんな文掛けるような人って綱吉しかいないじゃないか
でも、僕にこんな文掛けるような人って綱吉しかいないじゃないか
でも、まってなんで?これ、僕が読む限りには別れの文にしか見えないんだけど
どうゆうことだよ
新しい恋って、
最後って、
今までありがとうございました、って・・・・
どうゆうことだよ
新しい恋って、
最後って、
今までありがとうございました、って・・・・
「なんだよこれ」
僕はさっき綱吉を見かけた場所に視線を向けた
そこにはとても悲しそうな表情で立っている綱吉が居た
僕が綱吉に近づこうとした時
綱吉は踵を返して走ろうとした
そこにはとても悲しそうな表情で立っている綱吉が居た
僕が綱吉に近づこうとした時
綱吉は踵を返して走ろうとした
「綱吉!!!待て!!」
僕の大きな声に綱吉は動きを止めた
そして、周りの群れも
そして、周りの群れも
「ねぇ、綱吉これどういうこと?最後って、何?」
「・・・・・」
「ちょっと、何かいいなよ!新し恋って何?」
「そのままの意味ですよ・・・俺とはもう別れましょう、貴方もそれを望んでいたんでしょう?」
「・・・・・」
「ちょっと、何かいいなよ!新し恋って何?」
「そのままの意味ですよ・・・俺とはもう別れましょう、貴方もそれを望んでいたんでしょう?」
ちょっとまって、僕が綱吉と別れることを望んでいる?
なんで、なんで僕がそんなことを望まなきゃいけないの
なんで、なんで僕がそんなことを望まなきゃいけないの
「意味わかんない。僕はそんなこと望んでいない!僕は君が好きだよ!」
「意味が分からないのはこっちですよ!雲雀さんは、いつも俺を遠ざけていたじゃないですか、貴方の心はもう冷めきっていた」
「意味が分からないのはこっちですよ!雲雀さんは、いつも俺を遠ざけていたじゃないですか、貴方の心はもう冷めきっていた」
涙を一筋流した
何で泣くの
「何で泣くの?僕は君が好きなんだよ、信じてよ。突然別れを切り出された僕の方が泣きたいぐらいだよ!」
「じゃぁ、何故俺が好きだといっても何も言ってくれないんですか?返してくれても、答えはそっけなかった・・・」
「ぇ、・・・・・それは、君が・・・・」
「じゃぁ、何故俺が好きだといっても何も言ってくれないんですか?返してくれても、答えはそっけなかった・・・」
「ぇ、・・・・・それは、君が・・・・」
あぁ、やっと分かった
綱吉が泣いている理由が
綱吉が泣いている理由が
僕が、はっきりとしなかったからだ