Wheel Ballのススメ
紹介:スクロール機構のあるトラックボールでも試す価値あり。世界が変わるぞ。
ELECOM M-DT2DRBK(以下DEFT)での使用について書いてみよう。
DEFTは多機能モデルであり、スクロールホイールが実装されている。「機能」という観点からは、Wheel Ballを導入する必要がない。しかし、DEFTに「Wheel Ball」を導入すると、操作性が向上するのだ。それだけではない。DEFTに対する見方、トラックボールに対する見方が変わるのだ。まさに、世界が変わったという心持ちになる。どういうことなのかと言うと。
・ホイール操作から解放されて親指の負担が軽くなる (操作性の向上)
・スクロールを通じて、ボール操作に悦びを感じるようになる (世界が変わる)
つまり、ボール操作を行う機会が多くなるのだ。ボール操作とは何か。そうせんやきさんは「ボールを転がす行為が癒しの効果を」と言い、三猫さんは「トラックボールは操作するのがとっても気持ちよい」と言っている。トラックボールの本質は「転がす悦び」にあり、Wheel Ballはその"悦び"を引き出す物なのではないか、と。
デフォルト設定画面
操作方法&初期設定
右ボタンを押下している状態でボールを転がすとスクロールする。(スクロールモード)
右ボタンの押下を放すとスクロールモードが解除される。(通常モード)
設定でスクロールモードを固定する事もできる。
「垂直ホイール」タブで上方向/下方向の速度をMAX(右端)にして試してみる。
速すぎると思ったらちょこっと左にずらして再度試してみる。
この繰り返しで自分にとって快適な速度を模索するのがオススメ。
「水平ホイール」を使用すると、スクロールがブレブレになる場合がある。
そんな時は「垂直・水平ホイール同時使用制限」の「固定方式」にすると良い。(「林檎の木」のレビュー参照)
Wheel Ballの試用をオススメ。
試しに導入して、指にかかる負荷や疲労感を比べてみよう。
Nadesath
紹介:「ソフト作者からひとこと」が詩的で素敵。
トラックボーラー(トラックボール使い)は、ボールをゴロゴロさせるのが大好きです。
例外なく、私もゴロゴロさせています。しかし、画面のスクロールはホイールを使うわけです。
しかし、トラックボーラーは、ゴロゴロさせてスクロールさせたいわけです。
「Wheel Ball」との相違:
1.現在開発中:
「Wheel Ball」の最終版は2007/06/30 ver2.00。公式ページ記載の動作環境は「 Windows Vista/XP/2000(x86)」
「Nadesath」の開発は現行進行形であり、Windows10対応のリリースが期待される。
2.デバイス毎の設定:
「Wheel Ball」の設定は全てのデバイスに影響を与えるが、「Nadesath」の設定は各デバイスへの個別設定となる。
例えばPCにExpert Mouse7とLogicool M570を接続している場合、
「Wheel Ball」はEM7とM570の両方に影響を与えるが、「Nadesath」はEM7とM570に対しそれぞれ個別の設定を行う。
3.他にも多機能:
「アプリ別スクロール設定」「ボタン割り当て変更」等、「Wheel Ball」にない機能が実装されている。
デフォルト設定画面
操作方法&初設定
接続中のデバイス(マウスやトラックボール)が表示される。
カーソルを動かすとアクティブデバイスとしてピンク色に表示される。
それを選択し「デバイス設定(S)」ボタンを押すこと。
# 何も選択していない状態で「デバイス設定(S)」を押しても無反応となる。
Marble Mouse Scroll Wheel
 |
Marble Mouse Scroll Wheel |
フリーソフト |
simans.net.氏 |
2008/04/10 Version 0.99c |
web.archive.org:simans.net |
・本家サイトは消滅。残されたのは、保存されたArchaiveページのみ。
・アイコンが素敵。Marble Mouseそのまま。
・Scroll Buttonに設定できるのはM、X1、X2の3ボタンのみ。
・Ver1.0リリース予定だったが実現されなかった模様。
marbleel
 |
marbleel |
フリーソフト |
EXCWSM氏 |
2015/11/05 |
業務日誌 |
・超シンプル仕様。EXEファイルの大きさはわずか8.00 KB。
・設定画面は存在せず。設定変更は、同梱の"marbleel.ini"に書き込んでEXEファイルを再起動。
・Wheel button numberをEB=3として設定したら、右クリック押下でスクロール可能になった。
;;
;; Marbleel Configurations
;;
;; Mouse button number
;; 1: LEFT
;; 2: MIDDLE
;; 3: RIGHT
;; 4: X1
;; 5: X2
;;
[0]
USE=1
;;
[1]
;; Wheel button number
EB=4
;; (Vista or later) Enable Horizontal Wheel (default 1)
;HWHEEL=1
;; (Vista or later) Vertical WHEEL_DELTA
;VW=60
;; (Vista or later) Horizontal WHEEL_DELTA
;HW=60
;; Vertical sensitivity
;VS=2
;; Horizontal sensitivity
;HS=3
;;
;; Alternate Button
;; A1S=1st source button number
;; A1D=1st destination button number
;; A2S=2nd source button number
;; A2D=2nd destination button number
;; :
;; : continue as far as exists
;;
A1S=4
A1D=2
A2S=5
A2D=2
Windows10環境で既知の問題点
- 現象:スクロールしない、エラー表示で落ちる
- 詳細:
Windows10は、Windows7のUIを継承している部分と、Windows10で新規に構築された部分で構成される。
後者の部分(WindowsストアアプリやタブレットUI)では動作しない。典型的な例としては、
・Windowsキーで表示されるスタートメニュー -> すべてのアプリでスクロールしない。
・MicroSoft Edge (IE後継でタブレットUIのブラウザ)でスクロールしない等。
[Wheel Ball2.00/Marble Mouse Scroll Wheel/marbleel]
Windowsアップデートの状態によっては、上記がフリーズする時期があった。
2016年05月15日現在は「動作しない」という形で安定している。
Windowsアップデートは全て適用しておくこと。
[Nadesath2.7]
「動作しない」部分で操作するとエラー表示+強制終了となる。
Nadesathの設計思想は制御不能時の「フリーズを回避」にあるようだ。
[MouseGestureL.ahk]
「動作しない」という形で安定している。
最終更新:2016年05月29日 08:27