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未来少年コナン

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未来少年コナン 1978年NHK総合 監督:宮崎駿

●9点  
 リアルタイマーからのレビューだということは含んで読んで。
 第三次世界大戦で崩壊後の世界を舞台に、野生児の少年が、好きな女の子を助ける
 ために大活躍する、これぞ宮崎アニメという、明るく楽しい子供向け冒険アニメ。
 70年代アニメなので、特に作画等「古い」「へぼい」。
 それでも演出家やアニメーターのアイディアや動かすセンスは抜群。
 たとえば一例、主人公コナンが、大人たちに百叩きの拷問を受けるという
 陰惨な場面でも「パンツを下ろすと尻は、倍ぐらい膨らんでいて、しかも暗闇で光る」
 とかいう馬鹿演出で笑いのシーンにしてしまうとか、忘れられない演出目白押し。
 「カリ城」のルパンジャンプみたいなシーンが、TVシリーズなんで年に
 何回も何回もあるような作品。なんで、古くても9点ぐらいは付けざるを得ない。
 クライマックスの、巨大機「ギガント」と、飛んでるその翼の上をコナンが走って
 大立ち回りするシーンは、作画こそへぼいものの
 完全にいまの「宮崎映画」スケールの、後々まで語り草になったシーンだ。
 歴史的な功績を書くと、宮崎は変わってない、宮崎(≒この頃の日本アニメ)に
 世間と世界の評価がやっと追いついただけなんだな、というばかりではなく、
 「NHK、初のアニメ」ってのも重大。
 信じられないかもしれんが、NHKは昔アニメを一切やってなかった。数十年間。
 コナンが初の30分アニメ。もしこれがヘボ監督の手に渡ってて、コケてたら、その後
 NHKアニメはどうなっていたかわからん。すべてのNHKアニメのお父さんとも言える。
 当時アニメ雑誌で、ガンダム終了直後のトミノが「コナンには勝てなかった。悔しい!」
 と発言してたのも印象的。そういう富野自身もコナンには演出で入ってるんだけどね。
 他にも、そういう脚本吉川惣冶(少年ケニヤ)とか、作監大塚康夫とか、
 昔の作品ならではの「いま見たら豪華スタッフ」を見るのも楽しみのひとつ。
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