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「はあああああぁぁぁぁぁぁっ!」
「グフォフォッ……なかなかやるが、そんな手数勝負ではこのご立派には敵わんぞぉ!?」

暴風を纏う神速の突きを次々に浴び、粘液の防壁をひっぺがされても、マーラはひるむことはしない。
身体を切り裂かれ興奮からか白濁液を飛び散らせても、さらに前へ前へとぐいぐいと進む。

「チャージ……からの体当たりを喰らえぃ!」
「ぐ……ごほっ……!」

速さと技を圧倒的な力がねじ伏せ、暴力的なご立派がレストの腹部へとめり込む。
槍と言う武器は接近を許しすぎては、その長所を生かせなくなってしまう。
懐までマーラの侵入を許した時点で、勝敗は一瞬で決まったかに見えた。

「……この程度! チェストォォォォォォッ!!!」
「ぬごばぁ!?」

しかし、今度は接近しすぎたマーラがそのご立派に凶悪な拳を受け、大きく仰け反った。

「正拳『突き』も突き技だからね。騙してはいないだろう?」
「フォッフォッ……うむ、その通りじゃな。しかしお主、本当にギンギンな身体をしておるのぉ……生物とは思えん硬さじゃ」
「それはこっちの台詞だよ。今の力で殴った冥竜や狂信者は一撃で消し飛んだのに、普通に耐えられるとはね……」

お互いがお互いの攻撃をその身に受け、相手の力量を理解する。
そしてその強さの裏にある、弛まぬ努力の成果を。
くしくも二人には共通点があった。
長年の努力の末に手に入れた、至高の肉体。そこから放たれる、悶絶必至な攻撃。
片やこれまで多くの者をその肉体で『天へ昇らせ』てきた魔王。
片やこれまで多くの狂信者をその肉体で『地へ還し』てきた人間。
二人の共通思考――それは。


「「相手が硬い? も っ と レ ベ ル を 上 げ て ! 物 理 で ヤ (殺) れ ば い い ! 」」


そう、二人は誰が言ったか『レベルを上げて物理で殴ればいい』を地で行っている存在。
マーラは、自己強化魔法をかけたあとにひたすら物理攻撃しか行わない程に雄々しい時期もあった。
レストも本職は観光大使でありながら、トチ狂ったレベル上限の持ち主。
両者叫ぶと同時に、再び肉体と肉体をぶつけ合う。
もはや本能的に理解していた。魔法攻撃をしたところで、お互い効かないか吸収されるか反射されるかのどれかでしかないと。
ならば残った武器はただ一つ、極限まで鍛え上げられた己の肉体のみ。

「これならばどうじゃ!」
「甘い!」

マーラの突進を、槍を突き立てたレストが棒高跳びの要領でかわして背後へと回り込む。

「一撃で折れないなら、何発でも打ちこんでやる!」
「そうはさせぬわ!」

凄まじい反応速度で振り向いたマーラが、薙ぎ払うようにそのご立派を主張させる。
合わせるように振るわれた槍とそれはぶつかり合い、両者が僅かに弾かれた。
そして再び距離をとってはまたぶつかり合う。
いつ終わるかもわからない、物理の宴が幕を開けた。




「でああああああぁぁぁぁっ!」
「ぬっ、ほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

突進を受け流し担ぎ上げ、レストがマーラを地面へと突き刺す。
どれだけぶつかり合ったかはもはや両者数えていない。
二人の激しい攻防と拮抗状態は続いていた。

「はぁ……はぁ……」

しかし、ここにきてレストには明らかな疲労の色が見える。
無理もないだろう。彼は大量の狂信者との戦闘を終えてから、十分には回復しきれていないのだから。

「ふぉぉぉぉぉぉぉ!」

めり込んだご立派を引き抜き、マーラが滾る。
見ての通り逆にマーラは疲労の色が薄い。
当然だろう。誰かをぶち抜いて昇天させて喜び、戦えば戦う程に昂ぶっていく存在なのだから。

「ぬふぅ……前言を撤回しようレストよ。お主のギンギンなパワーとそのバッキバキの硬さは……悔しいがワシ以上じゃ!
 まだまだワシも修業が足りんのぉ……」

自身のご立派に対して絶対の自信を持つマーラが他人を認めることは非常に珍しい。
だが負けを認めたにしては、実に愉しげにマーラは笑う。

「じゃが――まだまだ若い」
「っ!」

次の瞬間、マーラの姿が消えた。

「ワシの熟年のテクニック、スピード、そして最も大切な持久力! こればかりは何者も敵うまいてぇ!」

マーラは既にレストの背後に回り込んでいた。
疲労し動きが鈍った獲物を、絶対の狩人が仕留めにかかる。






そして――









「天に昇るがいい! 地 獄 突 き ! 」
「――――ッ!!!!」


ご立派が、レストの穴にぶち込まれた。

「あ……あぁぁぁ……!」

都庁同盟軍の誰もが、その瞬間に崩れ落ちる。
レストですら、マーラには勝つことができなかった。
まだこちらには最後の砦としてフォレスト・セルがいるが、もはやそれでも安心はできない。

「ぐ……ぅぅ……!」
「さすがじゃな。ワシのご立派を受けてなおまだ普通に息があるか。よいぞよいぞ、これからこそが本当のお楽しみじゃからなぁ……」

まだ息はあるようだが、今の状況ではそれは逆に余計な地獄を見てしまうだけだろう。
それこそ、あのトラウマ確定のファガンや貴虎と同じようになってしまうかもしれない。
誰もが、その凄惨な最期から目を背けようとする。






「……んっ、く……―――――かかったね、マーラ」
「な、なんじゃと!?」
「事前にフォレスト・セルに解されてなきゃ、危ないところだったよ……アビリティ、鋼心之構ッ!」
「「え゛っ!?」」





その場の全員が、思わずフォレスト・セルに視線を向ける。

「セ、セルちゃんが……ドヤ顔をしてる……!?」
『まるで意味がわからんぞ!?』

一体自分達の知らない場所でレストの身に何があり、フォレスト・セルが何をしたのか。
あえて誰もそれには言及をしなかった。今はする時ではない。

「ば、馬鹿な……まさか、あやつにワシのご立派を上回るほどのテクニックがあああぁぁぁぁぁぁぁ!?」

フォレスト・セルの表情を見たマーラは、これまでにないほど狼狽していた。
そしてレストもその隙を逃すような真似はしない。身体を仰け反らせ、連結したまま勢いをつけて身体を振り下ろし、しっかりと大地を踏みしめる。
さらにそのまま片足を軸に180度回転。
これまで、レストは同盟軍に見せつけられるように貫かれていたのだ。
それが回転したということは……

                          ( * )

『……マーラにも、穴はあるのだな』

今度は同盟軍の目の前に、マーラの大切な穴が晒されることとなる。

「ひ、ひいいいいぃぃぃぃぃ!? は、恥ずかしい! 穴があったら入りたいわい! いや、もう入ってるんじゃけども!?
 ど、どうしてじゃ……抜くことも、これ以上深く挿すこともできぬ……!?」
「……鋼心之構は、僕の身体を超鋼体(ハイパーアーマー)状態にする技だ。僕が自ら動こうとしない限り、僕は絶対に微動だにしない。
 お前のスピードが僕より上なのはすぐにわかったさ。だから『確実に捉えるため』には、こんな方法しか思いつかなかった……」
「じゃ、じゃがこの状態では、ワシもお主も互いに攻撃はできぬぞ……あ、いい締め付け――」

「まどか――こいつに全力の怒りをぶつけるんだ。僕ごと、一切の容赦なくやってくれ」

衝撃的な言葉に、同盟軍だけでなくマーラも固まった。

「で、でもそれじゃあ!」
『いかん、レスト! いくらお前でも、その傷では巫女の一撃を受けるのは無理だ!』
「僕の耐久力は、多分この中だとまどかが一番知ってるんじゃないかな? 大丈夫だって、あれだけメギドラオン受けて生きているんだから。
 それにこんな奴と心中する気はないよ。まどか以外も、赤竜さんと氷竜さんにそれからウォークライとフォレスト・セルにも手伝ってもらおう」

仲間たちを諭すようにレストが話す最中も、マーラはさらにもがいていた。
彼は誰よりも早く、この悪魔じみた作戦の内容を理解してしまったのである。

「僕にあって、マーラにないもの……それは『属性攻撃の吸収』だ。みんなは僕ごとマーラを焼いたり凍らせてくれればそれでいい。
 それで僕はこんな状態でも体力を回復し続けられるし、逆にマーラにはダメージが蓄積され続けるからね」
『な、なるほど! では早速失礼して……アイスブレス!』
「うーん、涼しい」「ぬあああああ、やめろぉぉぉ! ワシの肛門を冷やすんじゃあないぃぃぃぃぃぃ!」

対照的な反応が返ってきたため、氷竜はにやりと笑みを浮かべた。
やっと状況を理解したのか、属性攻撃が可能な面々も次々に構えに入る。

「レストさん……」
「大丈夫さ。遠慮なくやってくれ。僕一人の怒りがマーラに届かないなら、みんなの怒りもぶつけてやればいいだけってことさ」
「……うん!」

きっ、とまどかの表情が引き締まる。
眼前には、多くの仲間を辱め殺害した、憎き魔王マーラの肛門。

「……」

あまりに直視には耐えがたい光景なので、目を閉じつつまどかはダオスの教えを思い出していた。


――なに、自分も前線で戦いたいだと? 悪いが、それは却下する。
――まどかよ、確かにお前は世界樹の巫女となった。その秘めたる魔力は、私やレストを遥かに超えるものだろう。
――だがお前はまだ、私たちに勝つことなど到底できはしない。何故だかわかるか?
――簡単なこと。私たちとお前とで決定的に違うのは、戦闘経験だ。
――どれだけ強力な力であっても、それを戦いの中で最大限生かすには、あらゆる戦局を知らねばならない。
――相手の動きから、次にどのような攻撃がくるのか。自分はその時、どう動けばいいのか。
――雑魚ならば世界樹の圧倒的な力で強引にねじ伏せられるが、相手が実力者だった場合……お前は、満足に力も振るえずに敗れるだろう。
――戦闘経験は一朝一夕で身に付くものではない。お前や世界樹を守るために、私たちが存在するのだ。大人しく後衛で……
――……わかった、そんな顔をするな。ならば一つだけ、お前に奥義を教えてやろう。他の技は魔物から聞くか、見て盗むのだな。


「魔王マーラ……あなただけは、絶対に許さない……! 私の……世界樹の……みんなの怒りを……思い知って!!!」


――この技は、威力は絶大だが隙も大きい。故にまどかよ、ただでさえ戦闘経験の少ないお前は、必ず相手が動けない状態で使え。
――目を閉じ、大気中の魔力を全身で感じるのだ。それを両の掌に集め、練り上げ、収束させよ。あとはそれを相手に放つだけでいい。
――シンプルだが、これは強力な技だ。お前でも扱えるだろう。
――なに、技名? ティロ・フィナーレみたいなかっこいい感じで……?
――むう、そうだな……私は二択だった。真にするか、スーパーにするかで3か月ほど悩んだことがある。

――よし……私以上の魔力を持つお前が放つ奥義なのだ。ならばこの奥義の名は……



















「 ハ イ パ ー ま ど か ビ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ッ ッ ッ ム ッ ! ! ! ! ! ! 」
















まどかの叫びと共に、無数の魔法陣が彼女の背後に現れる。
そしてその魔法陣から、まどかの両手から、極大の光が降り注ぐ。
光の中から漏れる絶叫は、果たしてどちらのものか。
しかしまどかは仲間を信じ、光を弱めるようなことはしない。

『受けよマーラ! 我らの怒りも!』
「にしゃしゃしゃしゃ―――ッ!」

さらに爆炎と吹雪が途切れることなく放たれ続けた。
仲間には癒しを、敵には滅びをもたらす氷炎。
ボロボロの身体に鞭打ち、まどかに負けじと彼らも全力で攻撃を続ける。

「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

世界樹の魔物と巫女の総攻撃、世界樹の怒りはそうそう治まるものではない。
まどかは涙を零しつつも、ひたすらに攻撃を続けた。
ここで喪った、仲間達の顔を思い浮かべながら……



「はぁ……はぁ……」

どれだけビームを撃ち続けただろうか。ようやく世界樹の怒りが一段落を迎える。
思っていたよりは世界樹の損傷が少ないのは、それだけあの二人が浴びていたということなのだろうか。

「マ、マーラは!? 倒せたの!?」
『それよりも、我が主は無事なのか!?』

精根尽き果てた同盟軍の面々が、煙が立ち込める中心部の様子を伺う。

「っ!」

黒焦げた何かが、抉れた地面の端を掴んだ。



「……げほっ……まったく……
 まどか……さすがに限度ってものが……あると思うよ……途中から喰らってるの僕だけだったんだよ……?」
「っレストさん!」


這いずり出てきたのは、煙をあげながらも意識ははっきりしている世界樹の守護者の方であった。
それはつまり――

「勝った! 勝ったんですなwwwwwwあの魔王マーラにwwwwwwwやったですぞおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉwwwww」


魔王マーラが、討伐されたことを示していた。
オオナズチの歓声から遅れて、ようやく残る面々もその勝利を実感する。
魔物も人も抱き合い、共に労いあい、生きていることを噛みしめる。



多くの犠牲を出した世界樹の地下での死闘は、ようやく終わりを迎えたのだ。



マーラ様@女神転生シリーズ】 死亡確認




「ほむほむ、大丈夫……?」
「ええ、ソウルジェムの穢れはフォレスト・セルが地下に来てくれたおかげでなんとかなったから……
 あとはこの傷をさやかに治してもらうだけよ」
「んんwwwwwやはりさやかちゃんは大天使ですなwwwww我も早く癒されたいwwwwww」
『しかしオオナズチよ……草を生やさないお前は随分久々に見た気がするぞ』
「けれど、地上に戻ったら……みんなになんて言えばいいんだろうね……」
『……今はとにかく地上を目指すぞ。俺だって、主が本当に大丈夫か心配で地下に残りたかったんだからな』
『しかし、これ以上本来の地上の守りを疎かにするわけにもいかん。……それにしても雷竜達はどこへいったんだ?』
『む……確かに妙だ。それに影薄達も……』

マーラが倒れても、それは束の間の安息にすぎない。
身動きのとれる生き残りの同盟軍は、それぞれの思いを胸に再び地上へと戻るのであった。

二日目・11時00分/東京都・世界樹地下】

【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ(特大)、疲労(大)首輪解除
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(穢れ0パーセント)
【道具】支給品一式、ベレッタM92(残弾0)、レミントンM870(残弾0)、ミニミM249(残弾0)、M16クレイモア×5、M84 閃光手榴弾×15、88式地対艦誘導弾、長ドス、ゴルフクラブ
【思考】基本:まどかを守りつつ、主催者を倒す
0:まずは仲間や自分たちの治療
1:まどかは命にかえても守る
2:武器を補充したいけれど……
3:ビームはすごかったけど、まどかのネーミングセンスはちょっと……

【オオナズチ@モンスターハンターシリーズ】
【状態】ダメージ(特大)、疲労(大)
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】基本:美少女とエロ同人誌みたいなことしつつ都庁で暮らしたい
0:大天使さやかに手当してもらう
1:正直、友や仲間の死には心を痛めている
2:やっぱり草を生やしてこそ我ですなwwwwww
※尻尾も破壊された場合、ステルス能力を失います

【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】
【状態】ダメージ(大)、疲労(中)、首輪解除、攻撃力1.5倍、被ダメージ半減
【装備】無し
【道具】支給品一式、余った真竜ニアラ
【思考】
基本:世界樹の防衛 
0:主人の容体が気になるが、まずは地上に戻る
1:レストを信頼
2:これで巨根ランキングはまた俺が一位だな……
※レスト直属の魔物のため、装備の恩恵によりステータスが上がっています

【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】ダメージ(大・再生中)、疲労(大)、左側の首再生中、首輪解除、怒りと悲しみ
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:都庁同盟軍と共に生き残る。DMC信者は殺す
0:雷竜と影薄組が心配だが……
1:鹿目まどかは必ず守る
※一定の魔力を有する相手であれば、テレパシーで会話可能
※首が再生すれば、再びミラーシールドが使用可能になります

【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
【状態】ダメージ(大)、疲労(中)、首輪解除、怒り、キュアピーチに変身中
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!、キュアスティック・ピーチロッド@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、大量のドーナツ
【思考】
基本:絶対に殺し合いを止めて、みんなが助かる方法を探す。 
0:みんなが死んじゃったのは辛いけど、前を見ないと……
1:都庁同盟軍のみんなと一緒に殺し合いを止める
2:ほむらはまだ少し怖いが、仲良くしたい
※9期とは関係ありません。

【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】ダメージ(大)疲労(大)、傷心
【装備】無し
【道具】もくたん@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:歌で自然環境の保護を世界に訴える
0:傷が癒え次第、雷竜達を捜索したい
1:都庁の仲間達、カヲル達を守る
2:仇であるDMC狂信者は確実に根絶やしにする
3:許すまじ天魔王軍!!
4:拳王連合軍も滅ぼす

【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、傷心、怒りと悲しみ
【装備】キーボード@楽器
【道具】支給品一式
【思考】基本:バサラの遺志を継ぎ、彼の歌を届けて殺し合いを終わらせる
0:警察組のことを、どう伝えればいいんだ……
1:シンジ君を探して一緒に歌う
2:DMC狂信者や天魔王軍は許さない
3:しかし僕にバサラの代わりが務まるのか……?
4:死んだ仲間たちのためにも、レクイエムを歌いたい
※使徒だからか、竜と会話が可能です。




その頃、地下中心部では……

「よいしょ……」

まどかは羽を展開しながら、何かを運んでいた。

「これで……全員だよ……」

その顔は、マーラを倒したというのに今にも泣きだしそうなものであった。

「にしゃーん……」

彼女を手伝っていたフォレスト・セルもまたどこか落ち込んだ様子だ。

ごめんよ……そんな役目を任せちゃって……」

壁にもたれかかっていたレストは、ゆっくりと起き上がると二人が運んできたものに近づく。
それは――トリン、サクヤ、スニゲーター、ロックオン、メガボスゴドラ、世界樹の仲間達。それから警察組の遺体であった。
さらには、貴虎とスラリンであったであろうモノまで。

「マーラと戦ってる最中……投げ技しかけた時とかにね、一応みんなの首は取り戻してたからさ……」

レストはデイパックから仲間の首を取り出すと、それを遺体へと近づける。
そして、回復の力が行使された。自身が切断された腕をくっつけたように、遺体の修復を試みているのだ。

「せめて……ちゃんとした姿で埋葬してあげないと……そう思ったんだ」
「うん、そうだね……」

首と胴体は、あっさりと繋がった。
しかし彼らが動くことは、もう二度とない。
まどかはぼろぼろと泣きながら、フォレスト・セルが掘った穴へと仲間達を埋葬していく。
少し前まで、一緒に食事をして会話をしていたはずの仲間達が、土の中へ消えていく光景は……あまりにも悲しすぎた。
カヲルからの強い願いで、ほんの僅かな間とはいえ仲間となった警察組も、その傍へ埋葬されていく。
せめて、もう少し早く出会えていたなら……そう思わずにはいられなかった。

「にしゃ」
「次で最後……? あ……っ!」

泣いていたまどかの表情は、さらに崩れてしまった。

「ごめんよ……サクヤ……ごめんよ……」

修復された従者の頭を、レストは静かに泣きながら撫で続けていた。
体内に吐き出された穢れを全て掻き出してやっても、彼女が凌辱された事実は消せない。
どれだけ修復し頭を撫でたところで、もう彼女が尻尾をゆらすことはないと、わかっていても。

「ごめん、なさい……サクヤさんっ、私を、庇って……っ!」
「まどかのせいじゃないさ……僕が、もっとちゃんとしていて、僕が最初から地下に向かってさえいれば……
 でもあの時、サクヤが止めてくれたからこそ、僕は今もこうしてまだ人間でいられている。
 君のおかげで、風鳴翼と同類にならなくて済んだんだよ。ちゃんとお礼を、言いたかったなぁ……」

サクヤの目論見通り、レストのテラカオス化はフォレスト・セルの浄化の力で治療されていた。
代わりに彼は色々と大切なモノをなくしたわけだが、風鳴翼と同類となり狂い果てるのとどちらが幸せだったのだろうか。

「堕ちても、僕についてきてくれる……だっけ。あれ、実は結構嬉しかったんだよ……あの言葉は、まだ有効かい?
 君を守ることも、仲間を守ることもできなかった本当に駄目な主人だけど……もう少し、君の傍にいることを許して欲しい。
 ――エーテルリンク」

小さく呟かれた禁呪と共に、サクヤの身体がレストへと吸い込まれていく。
光が収まれば、そこには従者の角を生やした主人がいた。

「レストさん……」
「君に救われた命だ。もう、二度とあんな混沌の力には呑まれない。人間として生きて、この世界を平和にしてみせる。約束するよ……」

レストは涙を拭い、己にも回復魔法を施す。
散って行った従者や仲間のためにも、ここで挫けるわけにはいかないのだから。

「……私も、もっともっと頑張る。みんなに守ってもらったこの命を絶対に無駄にしたりなんてしない。
 マーラの言葉通りなら、まだ私は巫女見習い……必ず本物の世界樹の巫女になって、人も魔物も共存できるような世界にしてみせる」

それはまどかも同じ気持ちであった。

「……そういえばマーラの奴、消し飛ぶ直前にも巫女がどうこう言ってたな。他にも、予言とか……」
「え?」

――んほおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ♪ ワ、ワシの全身、特にシリに次々に熱いのがぶち込まれてくるぅぅぅぅぅぅぅ♪ 目覚めそううううぅぅぅぅ♪
――ぐうぅぅぅぅぅぅ……! と、とっとと消えろこの猥褻物ぅぅぅぅ!
――おひょおおぉぉぉぉぉ……! こ、この威力、まさか本当にあの娘が予言の巫女なのかのぉぉぉぉぉぉぉ!
――ぬふぅぅぅぅぅぅぅ……! ワシを破ったお主らの行く末が気になるがもう……イ、イかされてしま……あ、ア―――――――ッ♪♪♪」
――うわあああぁぁぁぁ!? ぼ、僕の中に気持ち悪い白濁液がぁぁぁぁ!?

「……そうだ、僕のも掻き出さないと」
「予言の……巫女? 世界樹の巫女とは違うのかな?」

マーラの最期の言葉を思い出し、青ざめるレストと首を傾げるまどか。
何かを知っているようであったマーラではあるが、少なくともこの戦いの最中はもう復活することはないだろう。
新たな謎をもたらされたが、まどかたちの目的は変わらない。

「うん、レストさんの治療が終わったら私たちも地上に戻って皆に相談してみよう」
「そうだね。……ちょっと待っててもらえるかな、そこの陰でマーラの置き土産捨ててくるから……」
「う、うわぁ……レストさん大丈夫!? お尻からピンク色の液体がなんかすごい出てるよ!?」
「……正直、君のビームのダメージと合わせて死にそうなほど痛い。でもこの程度、白濁液を掻き出して僕の魔法を使えばすぐに元に――」


RPが足りない!


「……しまった、フォレスト・セルとのリンクやマーラとの戦い、みんなの身体を元に戻してたらいつの間にか魔力が枯渇してる」
「た、大変! 待ってて、私は世界樹のおかげで魔力供給の恩恵大きいし、すぐに回復するからね!」
「待って、流石に尻は不味いって。○学生の君に尻穴を見せつけるとかそれもう社会的に即死だからね!?」
「お、お尻……そういえば、本当に男の人でもお尻にその……ア、アレを入れられたら気持ちいいの?」
「あぁー! 右腕が特に痛いなぁ! 誰か治してくれないかなぁ!」
「わ、わかった! すぐに治すね!」

しかし、暴れ回ったマーラの爪痕はいろいろな意味であまりにも深いものであった。

【二日目・11時00分/東京都・世界樹地下中央部】

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ(中・再生中)、魔力消費(小・再生中)世界樹の巫女、首輪解除
【装備】世界樹の衣
【道具】支給品一式 その他不明、モンスターボール(フォレスト・セル)
【思考】基本:自分も戦い、みんなで生き残る
0:損傷した世界樹とレストを治療した後、地上に戻る
1:クラウザーさんのためにも、DMC狂信者の暴走を止める
2:マーラの残した巫女と予言の言葉が気になる
3:……お尻にアレを入れられるのって気持ちいいのかな?
巫女の祈りにより、魔法少女に近い存在へとなりました
※ソウルジェムなどはないので、肉体が致命傷を負えば普通に死亡します
※衣装はアルティメットまどかのものを2Pカラーにした感じです。戦闘力もそれの劣化版
※世界樹の王@世界樹の迷宮と同じスキルが使用可能です
※ダオス直伝のハイパーまどかビームを習得しました

【レスト@ルーンファクトリー4】
【状態】ダメージ(特大・再生中)、魔力枯渇(再生中)、肛門大裂傷、各種超耐性、エーテルリンク(サクヤ)、首輪解除
【装備】最大錬成世界樹ノ剣、最大錬成防具、草原のペンダント、グングニル
【道具】支給品一式、不明品、封じられた闇核、三竜の逆鱗、ニアラの逆鱗
【思考】
基本:サクヤのためにも、人間としてこの殺し合いを終わらせる
0:マーラの言葉は気になるが、今はとにかく動けるようになるまで回復に専念。尻だけは自分で治す
1:影薄三人と同盟軍の味方は助ける
2:謎の物質への対抗策を早く見つけたい
3:機械っぽい外見の奴とDMC信者は問答無用で潰す
4:鬼灯を警戒。協力はするが、狸組も一応警戒
5:あわよくば竜と結婚できる世界を作りたい
6:天魔王軍とDMC狂信者、拳王連合軍は絶対に許さない
7:能力低下攻撃への対抗策を手に入れたい
※ブリーフ博士の技を覚え、首輪解除が可能となりました
※フォレスト・セルの力により、テラカオスの力が浄化されました
※現時点で、フォレスト・セルとの長時間のリンクは不可能です

【フォレスト・セル@新・世界樹の迷宮】
【状態】健康、ポケモン状態、首輪解除、アクティベイトモード
【装備】不明
【道具】不明
【思考】基本思考: マドカ マイ ゴッデス 
0:まどかの護衛を最優先
※巫女の祈りにより、固定思考の呪縛から解放されました
※体質により、テラカオス化ナノマシンも浄化、その影響も受けません
※他者の穢れなども浄化可能ですが、満腹状態では不可
※まどか以外には何を言っているか理解できませんが、まどかの手で言葉を教えることはできるようです
※常人にはセルの表情変化はわかりません
※完全なテラカオスになりきる前(候補者)までなら舐めまわしなどで浄化可能ですが、何かしらを犠牲にすることとなります
※サーシェス、きらりなども浄化可能ですが、聖帝軍は別物なので浄化できません
※すごいテクニックをもっているようです

※貴虎とスラリンの遺体だけ埋葬されていません
※ファガンの卵もその辺に転がされてます
最終更新:2016年04月01日 13:47