裏と表
窓を少し開けてから、ベッドの脇に座ってタバコを咥える。
この所、昼は無意味な程に暑いのに、
夜になるとまだまだ涼しい、不思議な天気が続いている。
この所、昼は無意味な程に暑いのに、
夜になるとまだまだ涼しい、不思議な天気が続いている。
窓を開けると涼しい空気が流れ込んでくる。
ベッドにはひとりの少女が静かに眠っていた。
軽く髪を手で梳いてみても、起きる気配はない。
軽く髪を手で梳いてみても、起きる気配はない。
こうやって自分から相手に触れるなんて、
とても珍しい構図だと、私自身も思う。
とても珍しい構図だと、私自身も思う。
決して仲が悪いわけでもないだろうし、
ましてや当然、嫌いなわけもない。
並んで歩けば普通の姉妹に見えたりするのかもしれない。
ましてや当然、嫌いなわけもない。
並んで歩けば普通の姉妹に見えたりするのかもしれない。
悪いのはこの子でもなく、周りを取り巻く環境でもなく。
そして私の体質にも文句を言うべきではないだろう。
そして私の体質にも文句を言うべきではないだろう。
ただ単に私が気付くのが遅すぎただけだ。
失った時間を取り戻すには、
どれだけの時間をかければいいのだろう。
どれだけの時間をかければいいのだろう。
全てを話して正面から向かい合ったときにも、
この子はあの優しい笑顔を見せてくれるのだろうか。
この子はあの優しい笑顔を見せてくれるのだろうか。
タバコを消すと、ベッド横の棚に置かれている変な生物のぬいぐるみを手に取ってみる。
愛嬌のある顔立ちだが、とても私には似合わない一品だ。
…まぁ買ってきたのは私なのだが。
衝動買いというのは恐ろしい。
愛嬌のある顔立ちだが、とても私には似合わない一品だ。
…まぁ買ってきたのは私なのだが。
衝動買いというのは恐ろしい。
いつまでも起きる気配のない少女の枕元にぽんと置いてみる。
うむ、絵になるな。
うむ、絵になるな。
「はぁ」
らしくもなく、本当に無意識に溜め息をついてしまった。
起きているときに素直になれない自分がイヤになる。
らしくもなく、本当に無意識に溜め息をついてしまった。
起きているときに素直になれない自分がイヤになる。
…どうせ、自覚があっても今更すぐには変われないのだ。
せめて少女が起きるときには横にいたい。
そして挨拶を。
おはよう、と。
そして挨拶を。
おはよう、と。
簡単なことから始めればいい。
少女のような笑顔は出来ないだろうけど。
少女のような笑顔は出来ないだろうけど。