水無
雨の音で目が覚めた。
天気の割にそこまで寝覚めが悪くないことに、私自身も驚いた。
たまにはこういう日もあるらしい。
天気の割にそこまで寝覚めが悪くないことに、私自身も驚いた。
たまにはこういう日もあるらしい。
と言っても、雨の中わざわざ出かけるのも面倒だし、
当然友人達もこんな天気では遊びにも来ないだろうし、
結局普段通りの行動パターンに落ち着く事になるのだろう。
当然友人達もこんな天気では遊びにも来ないだろうし、
結局普段通りの行動パターンに落ち着く事になるのだろう。
それでも私にしては本当に珍しいぐらい、気分の良い朝なのだし、
このまま有意義な一日が過ごせると思いたい。
そうとでも思わないと折角の週末が勿体無いだけ、と言う話もある。
このまま有意義な一日が過ごせると思いたい。
そうとでも思わないと折角の週末が勿体無いだけ、と言う話もある。
タバコを咥えながら窓辺に近付くと、ブラインドを上げる。
窓を開けると、この時期にしては少し肌寒いぐらいの空気が入り込んできた。
窓を開けると、この時期にしては少し肌寒いぐらいの空気が入り込んできた。
上下左右どちらを見ても、そこには相変わらず荒れた街並みが広がっている。
そんな見慣れた風景も、雨に包まれて少しだけ普段と違う雰囲気を醸し出していた。
そんな見慣れた風景も、雨に包まれて少しだけ普段と違う雰囲気を醸し出していた。
乾燥しきった空気もなく、
白と灰色だけだった世界もすっかり塗り替えられている。
静かな街中に響く雨音を聴きながら、
窓枠に肘を突いてぼんやりと外を眺める。
いつもより早い時間に起きたせいでまだ眠い。
窓枠に肘を突いてぼんやりと外を眺める。
いつもより早い時間に起きたせいでまだ眠い。
いや、どうせいつも通り起きても眠いのだけど。
風が吹いて軽く顔に雨がかかったところで目を覚ました。
ぼーっとしすぎて、知らない間にタバコが燃え尽きていた。
時計を見上げるとそれほど時間は経っていない。
時計を見上げるとそれほど時間は経っていない。
まったく、こんなどうでもいいことで風邪でも引いたら笑い話にもならない。
ふと視界の端に違和感を覚えて窓から下の方を覗く。
そこには、この街には違和感のある色がふたつ揺れていた。
そこには、この街には違和感のある色がふたつ揺れていた。
立ち上がって窓を閉めると、両手を上に挙げて一度大きく伸びをする。
軽く片手で髪の毛をかきあげる。
そして待つ事しばし。
軽く片手で髪の毛をかきあげる。
そして待つ事しばし。
『ぴんぽーん』
チャイムの音。
そして玄関を開ける音。
チャイムの音。
そして玄関を開ける音。
「てすさま起きてる~?」
こんな朝から、しかもこんな天気なのに元気なものだ。
こんな朝から、しかもこんな天気なのに元気なものだ。
「あぁ起きてるよ」
その場で声を返すと、新しいタバコを咥えながら、
客人を出迎えるために玄関へと向かった。
その場で声を返すと、新しいタバコを咥えながら、
客人を出迎えるために玄関へと向かった。