《禁忌「フォービドゥンフルーツ」》
〔あなた〕はカード名称を1つ宣言する。〔全てのプレイヤーのデッキ〕と〔全てのプレイヤーの手札〕を公開し、宣言された名称と一致するカードを全てゲームから除外する。その後、デッキをシャッフルする。
エデンの園の中央部にあった、善悪を知る禁断の果実を食べたアダムとイヴは
楽園を追放された。
コメント
フランドール・スカーレットの
スペルカード。
互いのデッキ、手札にある「指定した名称のカード」をゲームから除外する。
このゲームの数少ないカード名を宣言するタイプのカード(キャラクター名や
種族を指定なら他にもある)。
当然ただ撃ってもまず当たらないので、相手のデッキの内容をある程度知っている必要がある。
サイドボード向けのカードだが、例えばデッキ破壊における
竹林の火事、コントロールデッキにおける
作戦阻止など、序盤に知った相手のデッキの傾向から必須カードを予想し封じる事も出来なくは無い。
またトーナメント環境から採用率の高いカードを指定しても良いが、自分も指定したカードを除外しなければならないので
作戦阻止のようなカードを指定する場合は注意が必要(例え積んでいなくとも、相手に「デッキに積んでいない」という情報を与える事になるため)。
情報戦や
光撃『シュート・ザ・ムーン』などの手札を確認出来る効果と相性が良く、これらと組み合わせる事で最低1枚はこのカードで落とせる。いわば残り2枚を除外するおまけが付いた
情報戦だが、手札に同じカードが2枚以上あればこのカード1枚でどちらも除外出来る為それ以上の効果にもなり得る。
例え手札に落としたいほどめぼしいカードが存在しなくても、相手の手札の内容を知る事は相手のデッキの必須カードを予想する上でも大きな補助となるだろう。
どこまでその不確定要素を割り切るかという点で使い方が問われるカードだが、しっかり使えばどれほど強力なカードでも一種類完全に封じる事が出来る為、強力なスペックを秘めた手札・デッキ破壊兼用カードである。
逆に言えば、デッキを組む上でこのカードの存在は最低限意識しなければならないという事でもある。直接的な対策カードとしては
閉ざされた瞳や
禁弾『カタディオプトリック』などによって手札・デッキどちらも守る事が可能。
構築のレベルでも、例えばキーカードを複数種類採用する、一枚のカードに大きく依存したコンボデッキは使わないなどである程度対策は可能。
また
ノードは除外の対象外なので、
紅葉狩りなどを用いて一時的にキーカードをノードに避難させる、という抜け道が存在する。
また、何の情報なしに適当に打っても、相手の手札とデッキすべてを確認することが可能と考えればこのノード、コストは非常に安いと言えるかもしれない(自分の手札とデッキも相手にばれるが)。
ただし、
根絶の登場から的確に相手のキーカードを抜き出さなければアド損になりやすくなってしまったので注意。あちらはこちらのデッキを見せる必要も無い。
- カード名称の宣言はプレイ時に行う。(Q&A049)
- このような宣言タイプのカードのお約束として、指定するカードの名称は『カードに印刷されている正式名称』を指定しなければならない。渾名、略称はもちろん、漢字の読みを知らなかったり間違えたりした場合も厳密にはNGとなる(瞋怒・黄泉平坂行路・鈴仙の各種スペルなど)。
ただ、東方である以上完全に統一するのは(特にスペルカードの「○○符」関連は)無理があるので、間違えた場合はまずジャッジと相談した方が無難かもしれない。
- 以前はサイドボードの常連といえるカードだったが、根絶の登場でその立場が危うい。やはり自分に影響が無い点とコマンドカードの差は大きいといえる。だがこちらの方は手札も対象に含み、さらに除外するのでより確実に「根絶」出来るのは流石というべきか。
- 相手のキーカードを根こそぎ除外出来てしまうため、デッキ内容が前もって分かってしまっている友達との戦いではあまり使わない方がいいかも知れない…
公式Q&Aより
- Q049.名称や種族などを宣言する必要がある効果の場合、その宣言はいつ行いますか?
- A049.目標の指定を行うタイミングで行います。(後ほどルールに追記します)
- コメント
- 相手は何を指名したのか判断してから対応することが出来る。自分のデッキにも手札にも入っていないカード名が宣言されたのであれば、禁弾『カタディオプトリック』が場に出ている場合などは、無効化しないのも選択肢として考えられる。
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最終更新:2011年07月12日 19:09