名前:バート
称号:『猟犬(ヤークトフント)』『ディンゴ』
種族:混血につき不明
アルカナ:Luna=Lex=Ardor
性別:男
生没年:1021~
聖痕:影、影、影
容姿:茶髪黒眼。ギョロ目に鷲鼻の醜悪な小男。
   猫背で長袖の茶色い衣服の袖にカギ爪を隠している。
   仕事の際は仮面と体型を隠す服を着用し、
   どこかカリオストロの暗兵に似た姿となる。

光あるところに影がある。
大空位時代以降、ホルハイム家に変わってハイデルランドの王位に君臨してきたフォーゲルヴァイデ家も例外ではなく、暗殺や諜報を引き受ける一族を擁していたという。
彼らは本名を持たず、例えば"狗(フント)"などの仇名で呼ばれていた。
この一族は、王位継承の争いでも暗躍したという―――。

フォーゲルヴァイデ家に代々仕える暗殺一族にて、『猟犬』の名を持つ暗殺者。
平時は諸国を放浪しながら気ままな旅を続けているが、
ひとたび命令が下った途端、主の敵をどこまでも追い詰め、狩り尽くし、
そして、再び市井に溶け込み、飼い馴らされた狗となる生活を繰り返している。

表の顔は"禿鷲の巣"に所属する賞金稼ぎバート。
そろそろベテランの域に達してきているが、金に汚く、女癖が悪く、厭味ったらしい上に、見目が悪い為、人望は殆ど無い。
単独行動を好むが、実力はそうでもないので人の手柄を横取りしようとする事もあり、ついた仇名は『ディンゴ』
総じてあまり好かれてはいないものの、昨今のハイデルランドの混迷を利用して上手に生き残っているしぶとさには定評がある。

性格面は表の顔とは剥離しており、
排他的ではあるものの一度懐に入れた者には甘く、恩は必ず返す。
但し、群のボス(フォーゲルヴァイデ家)の意向は絶対である。

とある男の影響で、イリス・リーゼンフェルトを『旦那』と呼び割りと信用している。結局の所、使える主が違うので信頼は出来ないが。
また『死神』ジェイフ・ベイトとは幾度か刃を交え、その度に這う這うの体で逃走する羽目になる腐れ縁。
狙われているわけではないとはいえ、彼と交戦して死なない事こそ一つのステータスであるとも言えるが。

かつて任務後に負傷し逃走中に訪れた、末期患者たちが訪れる死病の村。
そこで、負傷の手当てをしてくれた聖女エーデレナ。
しかし、再び彼女に巡り会った時、既に彼女は黄金杯の魔の手に掛かっていた。
主に仇なす可能性が少しでもあるのであれば共に育った兄弟であろうと殺すのが一族の宿命。彼は内心はどうあれ表向きは至極冷静に、感慨なく彼女と敵対し殺害した。

その翌年、彼は親愛なる弟:蜘蛛の訃報を耳にする。
主命の為、包囲下のフェルゲンに潜入中、アンセル王子とその護衛部隊に殺害されたらしい。
は既に国の重要な役職に付いていて主命無しでは手出しできない。
しかし、もう一人はあの因縁ある死神であった。
仇敵を追い、二年。ブレダにて北狄相手に刃を振るっている所に横槍を入れ挑んだ物の、未だ及ばず。数日切り結ぶ間に気になる情報を仕入れたこともあり、復讐に一時見切りをつけ逃亡。
川の流れを行くことで強引に連合軍敗北の報を王都に持ち帰った。
なんかガイリング2世倒れた翌日にロヴレンドが王都襲ったらしいが、王都の危機になんとか間に合ったバートはフォーゲルヴァイデ家の人間をとりあえず一時保護する為、動き始めた。
炎に燃える城内に潜入するとカール一世側の兵士に先んじてヘルマン一世の遺言状とヒルデガルド王女を確保。
王城を脱出したところで、イリスらと合流。雑多な行き違いはあったとは言え協力して事に当たることとなる。
攫われたというマルガレーテ王妃を救助しに向かった先で再び出会ったルートヴィッヒ。
黄金の杯とは何なのか、何故王都は滅んだのか。多くの疑問に答えないシレーネとルートヴィッヒに対し、
バートは疑念の色を強めていく。

その後、動乱による裏仕事をこなしながら数か月。
1066年になって、バートは無事安全を確保したマルガレーテ元王妃より依頼を受け、ヴィンス公国へ潜入。
その目的はカール一世の軍の動向を探り、情報を収集すること。
本来、カール派であるはずのマルガレーテがカール軍の偵察を命じる事に違和感を感じたものの、
『主人の命令を無視する猟犬は必要ない』常に念頭に入れている言葉で疑問をねじ伏せ任務に就いた。
しかし、何の偶然かヴィンス公国派の兵士からアンセル生還を報せる書簡を遺言として託される。
クールラント大公アンセル。弟弟子たる蜘蛛の敵の一人である。
既に死したとして追わなかったあの男が再び表舞台に出てくるのだとしたら・・・。
マルガレーテの命が出れば暗殺する機会はある。一度は諦めた復讐を再び果たす機会がある。
そう考えたバートは書簡を届けることにする。
その道中に現れたのは、シレーネの恋人を名乗る黄金杯の騎士、そして彼女と仲睦まじく話すシレーネ。
自身の兄弟達にも似た闇の鎖の気配を漂わせる黒衣の司祭と更なる力を得た元神聖騎士団のイリスだった。
(バート的には)今にも破裂しそうな爆弾のように多様な勢力が集うこの状況に戦慄するバート。
自身以外が団結している以上、同調することで現状を切り抜けなければ恐らく待っているのは死。
混迷する戦局を切り抜けたバートは命からがらヴィンス公国を後にした。

もう絶対あの国には行かない。しばらく任務から離れてリフレッシュした後、死神にリベンジだ。
命を懸けた殺し合いという名の逃避に今日も彼は精を出す。

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狂い人 BoA キャラ
最終更新:2013年08月27日 02:45