アンリ・マユ

【表記】アンリ
【俗称】アンリ
【種族】サーヴァント
【備考】
【切札】偽り写し示す万象(ヴェルグ・アヴェスター)

【設定】

【ステータス】
 筋力E 耐久E 敏捷A 魔力D 幸運E+ 宝具C

人間を殺すことに特化した英霊だが、それ以上の事はできない。
超人たちの戦いの場である聖杯戦争においては何の役にも立たない、名実ともに最弱のサーヴァント。

【スキル】
復讐者:A
 被ダメージによるNP上昇率が高くなる。恨み・怨念が貯まりやすい。

忘却補正:A
 クリティカル攻撃のダメージ値が他サーヴァントより高い。
 (相手が忘れきった時に襲いかかるものとして)

自己回復(魔力):E
 復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。
 魔力を微量ながら毎ターン回復する。

右歯噛咬:C
 ザリチェ。悪神の名を冠した武器。相手の攻撃を受け、絡め取る。
 敵単体のクリティカル率を下げる。

左歯噛咬:C
 タルウィ。悪神の名を冠した武器。受け止めた相手の武器を破壊する。
 敵単体のチャージを減らし、攻撃力を下げる。

四夜の終末:EX
 終わりを告げる『円環世界の壁』。
 相手全員に強力なデバフをしかけ、自パーティーにも状態をデフォルトに戻す。(バフ、NP量をゼロにする)

死滅願望:A
 死をいとわない生存活動。戦闘時、肉体の限界を無視して稼働し、際限なく速度を増していく。
 無論、その果てにあるものは自滅だが、燃え尽きるまでの刹那、最後の数秒のみ、アンリマユは一流のサーヴァントに肉薄できる。

【宝具】
『偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:無制限 最大捕捉:1人
 ゾロアスター教の教典・アヴェスタの偽書。
 自身が受けた傷をそのまま相手に返す原初の呪い。
 ……というと聞こえはいいが、本人が死ぬほどの傷を受けると宝具発動前に死亡してしまう為、「自分がギリギリ死なないぐらいの傷を受ける」事ができないと発動しない。
 アヴェンジャー単体では敵に勝利できず、この宝具の後、代わりに敵を倒してくれるパートナーが必要となる。まさに最弱。



 あいにく気配で人間を感知する能力なんざねえし、熱源を探知するスキルもない。
 サーヴァントとしてオレが持つスキルは無。
 けど大丈夫。中にいるのは人間(・・)だ。
 仮に、何かの間違いで中にいるのが人類史上最強の超人で、英霊を上回る戦闘力を有していても問題はない。
 最弱のオレは最強の人間に勝る。
 何故なら―――
  ―――自慢じゃないが。
     人間が相手なら、オレは世界最強だ。

「ああ、けど人間殺し競争ならオレが一番だぞ。こればっかりは向き不向きあるからな。……って、一番じゃねえか。世界で二番か三番だった」
「? 貴方より上の人殺しがいるの?」
「いるぜー。イヌとクモ。こいつらにはまあ、どうやっても追いつけない。質はともかくスピードが違うんだよスピードが」

「そういうワケだ。だから安心してやられてくれ。
 ああ、けど殺されるのはなるたけ夜がいい。オレは夜でないと戦えないんだ。昼間はあんまり調子がでないタチでさ」
「あいよー。けどアンタこそさ、昼間は決して外に出てくれるな。オレ、日中はホントに弱いんだ。マスターが守ってくれなきゃ簡単に殺されちまうからな」
「むむ。そりゃ助かるけど、極端すぎないかマスター?
 オレだって少しは戦える。サーヴァントには勝てないと断言できるが、その気になれば足留めぐらい、」

 見とれながらも、こっちはこっちでそれなりに善戦するが、なんとか一匹バラしている間に、バゼットは三匹ほど粉砕していた。

“偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)”。
 セイバーに致命傷……らしきものを与え、その動きを封じた宝具。
 種明かしをすれば、これは報復の呪いだ。
 被害者の傷を、そのまま加害者にも与える呪い。
 オレが袈裟斬りにされれば、相手も袈裟斬りにされた痛みを負い、
 オレが腕を切り落とされれば、相手も腕の感覚を失ってしまう。
 あくまで受け身な宝具だが、最大の利点は報復を“問答無用で成立させる”という点にある。
 本来、こういった呪詛返しは強い魔力抵抗を持つ英霊にはまず成立しない。
 セイバーほどの魔力抵抗ならば、逆にこちらの傷が深まってしまうだろう。
 だが“偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)”は条件さえそろえば相手の魔力抵抗などおかまいなしだ。
 条件は二つだけ。
 一人の相手に対して一度だけの使用であり、
 呪いを行う術者がまだ死亡していない事。

“偽り写し記す万象(ヴ ェ ルグ・アヴ ェスター)”は自動的に発動する宝具ではなく、オレが使用するタイミングを計る呪術なのだ。
 術である以上、それを唱える人間は必要になる。
 何故かは言うまでもない。死んでしまっては(・・・・・・・・)、呪いを返す事など出来ないからだ(・・・・・・・・・・・・・・・)。

 そう。軽い傷を返したところで相手に与えるダメージは小さい。
 かといって重い傷を狙えば、傷を負った時点でオレが死んでしまう。
 このあたりのさじ加減が難しい、という事もあるが、注意すべきは“偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)”では敵を倒す事はできない、という点である。
 オレには相討ちさえできない。
 死なない程度の傷は返せるが、オレが殺されたらそもそも傷を返せないのだ。
 よって、オレに出来る最大の攻撃は『致命傷に近い傷を受け、なんとか生き延びて傷を返す』という、まことに回りくどい物だったりする。

「そりゃあまあ、意地を張れば少しは働けるけど。
 それでも、アンタのスピードには付いていけないってのはホントなんだが」
「……まったく。なら戦力として考えません。いざとなれば霊体化して私についてきなさい」

「……はあ。らしくないぜマスター。霊体化してオレだけ助かってどうなる。マスターが殺されたらオレたちはそれで終わりなんだぜ? なら、どう考えても足の遅いお荷物を足留めにして、司令官(アンタ)は任務達成するべきだろ」

 最強に襲われる最弱ね。
 まったく、聖杯戦争ってのはその手の組み合わせ多すぎる。



【戦闘描写】


【能力概要】


【以上を踏まえた戦闘能力】


【総当り】
最終更新:2017年02月11日 20:34