イスカンダル

【表記】イスカンダル
【俗称】イスカ
【種族】サーヴァント
【備考】戦車騎乗停止状態
【切札】王の軍勢

【設定】

【ステータス】
 筋力B 耐久A 敏捷D 魔力C 幸運A+ 宝具A++

【スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。
 ただし、竜種は該当しない。

神性:C
 明確な証拠こそないものの、多くの伝承によって最高神ゼウスの息子であると伝えられている。

カリスマ:A
 大軍団を指揮する天性の才能。
 Aランクはおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。

軍略:B
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、 逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

雷の征服者:EX(GO)

【宝具】
『遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人
 ――宝具『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』による蹂躙走法。
 神牛の蹄と戦車の車輪による2回のダメージ判定がある。
 いずれも物理ダメージの他にゼウスの顕現である雷撃の効果があり、ST判定に失敗すると追加ダメージが課される。

『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 ――死してなおイスカンダルに忠誠を誓い、君主とともに英霊化した近衛兵団をサーヴァントとして現界させる。
 召喚されるのはいずれもマスター不在のサーヴァントだが、それぞれがE-ランク相当の『単独行動』スキルを保有し、最大30ターンに及ぶ現界が可能。
 (zero)

 召喚の固有結界。征服王の切り札。
 人こそ宝。無類の勇者たちとの勲こそが王の証。
 彼が生前率いた近衛兵団を独立サーヴァントとして連続召喚して、数万の軍勢で蹂躙する。
 『王の軍勢』において、生前のイスカンダル軍団を丸ごと召喚される。
 時空すら超える臣下うをの絆が宝具にまで昇華された、彼の王道の象徴。
 これは彼が生前、個人として武勲を立てた英雄ではなく、軍勢を指揮して戦った英雄であることに由来する。
 (GO)




 そのとき、旋風が吹き込んだ。
 熱く乾いた、焼けつくような風だった。夜の森の、それも城壁に囲まれた中庭では決して有り得ないはずの──まるで灼熱の砂漠を吹き渡ってきたかのような、轟然と耳元に喩る風。
 ざらつく礫を舌に感じて、ウェイバーが慌てて唾を吐く。それは砂塵だった。怪異なる風が運び込んできた、有り得ないはずの熱砂であった。
 渦巻く熱風の中心に立って、ライダーが口を開く。その肩に轟と翻るマント。いつしか征服王の装束は英霊としての本来の戦支度へと転じていた。
 そんな両者の返答に、ライダーは豪笑する。その笑い声に応じるかのように、逆巻く風がよりいっそう勢いを増す。
 条理ならざる理のもとに吹き寄せた熱風が、ついに現実を侵食し、覆す。
 夜の森に有り得べからざる怪異の中、距離と位置とは意味を失い、そこは熱砂の乾いた風こそが吹き抜けるべき場所へと変容していく。
 照りつける灼熱の太陽。晴れ渡る蒼弩の彼方、吹き荒れる砂塵に霞む地平線まで、視野を遮るものは何もない。
 夜のアインツベルン城から、ただの一瞬で変転したそこは、あきらかに現実を侵食する幻影。奇跡と並び称される魔術の極限に違いなかった。
 世界の変転に伴って、そこに巻き込まれた者たちは位置関係までも覆されていた。
 多勢で包囲を組んでいたはずのアサシンたちは一群の塊となって荒野の彼方に追いやられ、中央に立つライダーを挟んで、反対側にセイバーアーチャーと二人の魔術師が退避させられている。
 それは群れなすアサシンの軍勢を前に、ライダーが単身で立ちはだかる構図でもあった。
 ──否、はたして今ライダーは単独なのか?
 誰もが目を見張り、彼の周囲に立ち現れた蛋気楼のような影を凝視する。ひとつではない。ふたつ、四つと倍々に数を増しながら隊伍を組んでいく朧な騎影。それらが次第に色と厚みとを備えていく。
 誰もが驚愕の眼差しで見守る中、続々とイスカンダルの周囲に実体化していく騎兵たち。

 まぎれもなく『彼女』こそ、後に神格まで与えられ崇拝された伝説の名馬ブケファラスに他ならない。征服王の陣営にあっては、もはや馬までもが英霊の格にあるのだ。

 イスカンダルの切り札たる『王の軍勢』の面々は、その総勢を一気に揃えるとなれば固有結界を展開して世界からの干渉を免れる必要があるものの、未遠川で伝令役を請け負ったミトリネスがそうであったように、わずか一騎を具現化させるだけならば通常空間でも許容の範囲となる。

もとより彼らのいた固有結界は、召喚された英霊たちの総魔力によって維持されていたものだ。
世界そのものが消え去るより先に、軍勢の過半数を失った時点で結界は破綻し、歪められていた宇宙の法則は再び従来の姿へと立ち戻る。

ちなみに王の軍勢によって召喚されるイスカンダルの部下の中にはBランク以上のカリスマの持ち主が複数存在するという。

 『ブケファロス』
固有結界の中でライダーの下に馳せ参じる黒馬は、イスカンダルの愛馬ブケファロスである。
他の軍勢と同じようにブケファロスも馬にして一個の英霊であり、伝説に名を残した名馬である。
ブケファロスの名は、ギリシャ語で雄牛の頭を意味し、その額からは角が生えていたという。
額の星が牛の角の形をしていたと言う説もある。
恐るべき人食い馬で、イスカンダルが初めて乗りこなしたという。
ヒュダスペス川の戦いで死亡した際、イスカンダルは愛馬を手厚く葬り、その名を冠した都市ブケパラを築いた。

奈須:おそろしいことに、この軍勢の中には召喚したライダー本人より強い英霊がチラホラいるんだよ。
ライダーの功績は巨大だけど、彼個人の武力が秀でていたわけではないから。
三田:彼らはサーヴァントとしての基本スキルや宝具はもっているの?
奈須:いや、かれらはライダーの能力で召喚されるから、
「聖杯戦争」のルールにそって特定のクラスに割り振られることはない。
そしてライダーの能力にも限界があるから、宝具まで具現化することはできない。
だから、数万の軍勢と無尽蔵の宝具を持つギルが組むと、最高に相性がいいんだよね。

成田:出た、中盤の見せ場「王の軍勢」召喚シーン!100人に満たないアサシンを数万の軍勢で蹂躙するって、オーバーキルすぎる(笑)。
鋼屋:人数多すぎでしょ。出てきたはいいけど、何もしないで帰るやつがほとんどなのでは(笑)。
奈須:おそろしいことに、この軍勢の中には召喚したライダー本人より強い英霊がチラホラいるんだよ。ライダーの功績は巨大だけど、彼個人の武力が秀でていたわけではないから。
三田:彼らはサーヴァントとしての基本スキルや宝具はもっているの?
奈須:いや、彼らはライダーの能力で召喚されるから、「聖杯戦争」のルールにそって特定のクラスに割り振られることはない。そしてライダーの能力にも限界があるから、宝具まで具現化することはできない。だから、数万の軍勢と無尽蔵の宝具をもつギルが組むと、最高に相性がいいんだよね。

奈須:王の軍勢の兵士たちは英雄であって英霊ではないので、
超能力はもってないのじゃ。それでも化け物みたいに強いメンツだけど。

成田:宝具さえ持っていれば、ライダー本人より強い人がゴロゴロいるらしいですからね、これ


『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』
 アレキサンダー大王の伝説において最も有名な『ゴルディアスの結び目』のエピソードに登場する戦車。
 もともとはゼウス神への供物として祭られていた祭具だった。
 各部のパーツは別個に縮小、収納することが可能であり、踏破する地形に合わせて最高効率の形態に変形することができる。

『飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)』
 ゴルディアスホイールを牽く神牛。
 雷を司る至高神ゼウスは、かつてエウロペを誘惑する際に牡牛へと姿を変えたという。
 よってゼウス神に捧げられた戦車の牽引力として顕現したのは、ゼウスと縁のある聖獣だった。

『スパタ』
 イスカンダルが戦場で愛用する剣。キュプリオト族の王からの献上品。
 極めて強靭な拵えだが、見かけによらず軽量で、機敏な扱いも可能である。

『魔天の車輪』
初登場時は対軍宝具という扱い
7巻でいきなり対城宝具級とされるヘルメスの一撃と同等の威力と称され(グレイやスヴィンが普通に耐えられる程度)
最新刊ではロンゴミニアドに匹敵する破壊力であると推測される
対城級の一撃(最新描写だとロンゴミニアド並み)をグレイが鎌と強化で防御しただけで耐える



【戦闘描写】

  • イスカ
百ハサン切り捨てる
位置の不利でセイバーに不利
  • 戦車
怪魔の毒を防ぐ防壁
蹄*8でランス戦闘不能
海魔突破できず
100mから加速してもカリバーに間に合わない

否、それらはただ安直に宙に浮いているわけではない。戦車の車輪が踏み鳴らし、牡牛たちの蹄が蹴り立てるのは、大地ではなく稲妻だ。
蹄と車輪が虚空を〝蹴る〟たびに、紫電が蜘の巣状の触手を閃かし、轟々たる雷鳴で大気を揺すり上げるのである。そのつど迸る魔力の圧力は、おそらくセイバーやランサーが繰り出す渾身の一撃にも匹敵するだろう。
これほどの怪異、これほどの魔力の放出が、サーヴァントの宝具でないわけがない。

そしてライダーは、巨大な車体を横滑りさせて一気に路肩へと寄せはじめた。
サイズにおいて大型トラックをも凌駕する『神威の車輪』の車輪両側面には、凶々《まがまが》しい弧を描いて張り出した特大の鎌が固定されている。




【能力概要】


【以上を踏まえた戦闘能力】

戦車の蹂躙走法がA+だろうが騎乗者への防御能力は考慮不可なので
A加速前にセイバー以上の白兵でイスカ本体を叩く
B蹂躙前にセイバー以上の筋力でイスカ本体を狙う
が可能な相手には開幕戦車では負ける
戦車では負けるが時間を稼げば軍勢展開で勝てる相手は入ないので実質ABが可能な相手には勝ち目が無い

【総当り】



最終更新:2019年03月14日 17:25