メディア

【表記】キャスター
【俗称】キャス子
【種族】サーヴァント
【備考】UBWルート 神殿内
【切札】無し

【設定】

【ステータス】
 筋力E 耐久D 敏捷C 魔力A+ 幸運B 宝具C
 筋力E 耐久E 敏捷D 魔力A 幸運A 宝具C (リリィ)

【スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。
陣地作成:B(リリィ)
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 治療魔術師としての“病院”を建築することが可能。

道具作成:A
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 擬似的ながらも不死の薬さえ作り上げられる。
道具作成:B(リリィ)
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 制作するのは、主に治療用の水薬などである。

高速神言:A
 呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
 大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。

金羊の皮:EX
 とっても高価。
 竜を召喚できるとされるが、キャスターには幻獣召喚能力はないので使用不能。

キルケーの教え
 王女メディアは月の女神ヘカテの神殿で魔術を取得したが、その時、姉弟子だったのが魔女キルケーである。
 キルケーこそ魔術の天才であり、そして色々と性格に問題のある魔女だった。
 メディアは王女として魔術を習っていたので真性の魔女とは言えない。
 イアソンに捨てられた後のメディアが魔女として振る舞えたのは、このグレートな姉弟子との修行時代があったからだろう。

対毒:A(リリィ)
 優れた治療魔術師であるメディアは、生まれつきあらゆる毒を無効化する。
 同時に周囲の毒も癒し、体力を回復する。

うたかたの恋:B(リリィ)
 それは、泡のように儚く破れる偽物の恋なのでしょう。
 囁かれた睦言は、虚ろな言葉なのでしょう。
 でも、それがどうしたというのですか?
 囁きが真実でなくとも、何もかも嘘であったとしても、針の一刺しで破裂するまでは―――正しく、恋なのです。

【宝具】
『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』
ランク:C 種別:対魔術宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 あらゆる魔術を破戒する短刀。
 魔力で強化された物体、契約によって繋がった関係、魔力によって生み出された生命を“作られる前”の状態に戻す究極の対魔術宝具。裏切りの魔女の神性を具現化させた魔術兵装。
 その外見通り攻撃力は微弱で、ナイフ程度の殺傷力しか持たない。

 魔女メディアの生涯を形にした概念宝具。

発動している魔術式を反故にする宝具。
なに、真名発動がなかった?アニメなのでそこは流せ。

『修補すべき全ての疵(ペインブレイカー)』
ランク:C 種別:対魔術宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 本来のキャスターであるメディアが使用する『破戒すべき全ての符』と対になる治療宝具。
 あらゆる呪い、魔術による損傷を零に戻す。
 『修補すべき全ての疵』は時間操作ではなく、本来あるべき姿を算定することにより自動修復している。知らぬ者には時間の巻き戻しにしか見えないであろう。
 “死”以外のあらゆる理不尽を打破できるが、死者だけは取り戻せない。

Q:キャスターの魔術師としての実力は魔法使いレベルとのことですが、キャスター(メディア)が今後魔法使いになる可能性はあるのでしょうか?
また現存する魔法使いより”魔術師としてのレベルが高い”存在はいるのでしょうか?
A:キャスターは魔法が当たり前だった時代の魔術師なので、”現代の五大魔法”とはそもそも相容れないので、彼女が魔法を修得する事はできません。
現存する魔法使いよりレベルの高い魔術師はわりと多いです。そもそも蒼崎青子自体、魔術師としてなら時計塔の講師に劣りますから。

Q:もしキャスターに金羊の皮を使いこなす技(竜召喚技能)があれば、彼女は最弱のサーヴァントな地位から脱することはできたのでしょうか?
また、金羊の皮に宿る精霊は、日の目を見ることはありますでしょうか?かわいいからカラーで見たかったです。
A:中堅クラスには上がっていたかと。や、コルキスの竜はあんま強くないんだよなー・・・・・・。


鏡界汚染世界。
橋は昔から境界であり、現世と幽世を隔てるきざはしである。
加えて、ここは十年前に異界の邪神が呼びだされ、汚染された川。
そのあたり利用して、キャスター(メディア)はまるっと位相をズラして標的を招き入れたって寸法よ。

【戦闘描写】




【能力概要】


【以上を踏まえた戦闘能力】


【総当り】

 間合いは四間(七メートル)、一刀するには二の踏み込みを必要とする。
 剣士であるセイバーでは踏み込むしかない間合い。

 十メートルもの距離を一息で完走するセイバーが突風なら、なお速く呪文を紡いだキャスターは雷鳴だろう。 しかも暴風。
 一秒に満たぬ間に放った光弾は五指、死の棘となってセイバーを串刺しにする――――!

「雑種に名乗る謂われはない。失せるがいい、道化」
 男は、死の宣告でそれに応えた。
 パチン、という音。
 それが指を鳴らしたものだと気づいた時には、もう、惨劇は始まっていた。
 突如空中に現れた無数の凶器は、それこそ機関銃のようにキャスターへと叩き込まれる。
「――――――!」
 キャスターが腕を上げる。
『盾』(アルゴス)の概念。
 黒いローブの上空に、ガラスのような膜が作り上げられる。
 ―――おそらく、あの守りはバーサーカーの肉体のそれに匹敵するだろう。
 だが、ガラスというのが不味かったのか。
 水晶で展開されたソレは、降りそそぐ武具の一撃すら防げず、粉々に砕け散った。
「え――――?」
 呆然とした声。
 哀れに首を傾げるキャスターなどお構いなしで、それらは黒いローブを貫いた。
 容赦など初めからない。
 槍に貫かれ、吹き飛ばされるローブをさらに槍が刺し貫く。
 倒れそうになる体を剣が、地に落ちようとする腕を矢が、無惨な痛みを訴えようとする首を斧が、それぞれ必死の断頭台となって斬殺する。
 生き残れる可能性など皆無だ。
 完全に切り刻まれ解体しつくされたキャスターは、もはや人型ではなく、赤い肉の山でしかなかった。
 ……風が吹いた。
 主を失った黒いローブが散っていく。
 ふわり、ふわり。
 ズタズタに引き裂かれたローブは、それでもかろうじて原型を留めている。
 ……今では、そんな物だけが、キャスターだったものの名残だった。
「――――――――」
 あまりの光景に言葉がない。
 張りつめた意識は、ただ哀れに散っていく黒いローブだけを見つめていた。
 その時。
「―――無礼者。我(オレ)が失せろと言ったのだ。疾(と)く自害するが礼であろう!」
 侮蔑の籠もった声で、金色の男が吠えた。
「な―――」
 目の錯覚、ではない。
 黒いローブは蛇のようにうねったかと思うと、黒い翼を生やして飛び去ろうとする。
 だが遅い。
 男が何をしたかは判らない。
 ただ、夜空に亀裂が走っただけ。
 海が割れるように、空に出来た断層は黒いローブを巻き込んでいく。
 その様は、ローラーに巻き込まれていく人間を連想させた。
「あ――――あ…………!」
 黒いローブが落ちる。
 その下には傷ひとつないキャスターの姿がある。
 そこへ。
 今度こそ、魔剣の嵐が降り注いだ。
「ひ、あ、あああああああああああああ!」
 ……絶叫が響く。
 絶叫に呼応して剣は数を増し、その数に応じて絶叫は高く大きくなっていく。
「あ、は、いた、ぬいて、いたい、ぬいて、おねが、い…………!!!」
 キャスターにはセイバーと同じく、自己再生の力があるのか。
 剣に貫かれようと死に至れない分、その様は無惨すぎた。
 ……雨は止まない。
 凶器はそれぞれ形が違い、同じ物など何もない。
 そして、認めたくないのだが――――その一本一本が、サーヴァントたちの“宝具”に匹敵する魔剣、魔槍の類だった。
「うそ、こんなコト、あるハズ、ない―――こんなバカげた数、ある、ワケ――――」
 無尽蔵とも言える宝具の雨。
 その下でもがくキャスターは、あまりに――――
「くっ、あう、死、ぬ……? 私、死んじゃう? こんな、こんな、デタラメで、死ぬなんて、そんな、あは、おかし、ひ、おかしくて、こんなの、うそ、あは、あははは、あははは、あははははははははははははははははあははははははははははははははははははははははははははははははははははははあああああああああああああああああああああああああ――――――――!!!!!」
 ……それで終わった。
 キャスターの姿を隠していた黒い霧と共に、魔術師のサーヴァントは消え去った。

魔術師の英霊。魔力に特化したクラスで、その力はもはや「魔法」の域に達している。
しかし、サーヴァントは元々高い対魔能力を持つために「最弱のサーヴァント」とみなされている。
(レアルタ 登場人物紹介)
最終更新:2017年03月24日 19:12