李書文

【表記】書文
【俗称】
【種族】サーヴァント(ムーンセル)
【備考】
【切札】

【設定】

【ステータス】
 筋力B 耐久C 敏捷A 魔力E 幸運E 宝具-
 筋力C 耐久E 敏捷A+ 魔力E 幸運D 宝具C(帝都修正前)
 筋力C 耐久D 敏捷A 魔力E 幸運D 宝具-(帝都修正後)
 筋力C 耐久D 敏捷A+ 魔力E 幸運E 宝具-(殺老)

本来ならば彼のクラスはランサーだが、その場合、晩年の姿として現れる。
マスターであるユリウスとの相性から若く猛々しい李書文が望まれ、アサシンとして現れたと思われる。

李書文はアサシンのクラスではあるが、その戦闘力がもっとも高まるのは槍を扱う時だ。
今回はユリウスに合わせてアサシンになったが、彼の本領はランサーにある。
その時は晩年の、老熟した達人の姿で現れる事だろう。

ランサーとして召喚された、肉体が全盛期の李書文。
ランサーとして召喚されても基本性能は特に変わりない。

李書文に該当するクラスはランサー、バーサーカー、そしてアサシン。
そして、李書文はまた「老人」として召喚される事例も存在する。
肉体の全盛期は当然、青年時代を基準とするが、彼の武術が全盛期を迎えたのは老境に差し掛かった頃だから、と推測されている。
青年時の李書文がアサシンとして召喚されることもあれば、老人の李書文がランサーとして召喚される例もある。

凶拳を振るうことはあるが、極めて必要最低限に留める。


【スキル】
気配遮断:-
 アサシンのクラスが持つ共通スキルだが、このサーヴァントが
 持つ気配遮断はそれらのどれにも該当しない。

対魔力:D(槍)(帝都)
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

中国武術:A+++
 中華の合理。宇宙と一体になる事を目的とした武術をどれほど極めたかの値。
 修得の難易度は最高レベルで、他のスキルと違い、Aでようやく“修得した”と言えるレベル。
 +++ともなれば達人の中の達人。

中国武術(六合大槍):A+++(槍)(帝都)
 ランサーとして召喚されているが、槍術含めて八極拳を極めている。

圏境:A
 気を使い、周囲の状況を感知し、また、自らの存在を消失させる技法。
 極めたものは天地と合一し、その姿を自然に透けこませる事すら可能となる。

圏境:B(槍)(帝都)
 気を使い、周囲の状況を感知し、また、自らの存在を消失させる技法。
 極めたものは天地と合一し、その姿を自然に透けこませる事すら可能となる。
 今回はランサーとして召喚されたため、完全な気配遮断ほどには到達していない。

圏境(極):A-(老殺)
 気を使い、周囲の状況を感知し、また、自らの存在を消失させる技法。
 極めたものは天地と合一し、その姿を自然に透けこませることすら可能となる。
 老いたことにより、技法は更なる進化を遂げた。
 交戦状態であろうとも、瞬き一つで姿を消す。

また、余談ではあるが彼の透明化は圏境による瞑想の極意である。
何の魔術も使わない透明化である為、魔術理論に生きる者たちにとっては“絶対に感知できない”達人の技だ。

絶招:B(槍)(帝都)
 李書文が学んだ八極拳の奥義。
 対人における、一つの究極とも言える。

陰陽交差:B(老殺)
 人間の持つ性質のスイッチ。
 老人になって陽に偏ったとはいえ、獰猛な牙は失われておらず、一瞬で陰に切り替え、無造作に敵を屠る。
 その非情さはまだ、失われていない。

【宝具】
『无二打』
ランク:- 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 アサシンが持つ対人宝具。戦闘開始ーターン目、『周天、気を収める』から発動する即死攻撃。
 ……なのだが、ゲーム本編ではアサシンはモラトリアム中に頸脈を乱されているため、即死ダメージではなく九割を奪うダメージに低下してしまった。
 対人戦、かつ白兵戦において、ランサーのゲイボルクと並ぶ、最も効率のよい決戦手段と言えるだろう。

 史実において、李書文の剛打は、牽制やフェイントのために放ったはずの一撃ですら敵の命を容易に奪ったという。
 「李書文に二の打ち要らず(神槍元二打)」
 宝具・元二打は、そんな彼の称号がカタチになったものである。
 明確に言うと宝具ではなく、武術の真髄。
 李書文は達人であり、その勁力が優れているのは言うまでもないが、それ以上に重要なのが相手を「気で呑む」事を実践していたことにあると考えられる。
 一説によると、李書文は拳の破壊力だけで相手を倒してはいないらしい。
 彼によって絶命せしめられた者たちのほとんどは内蔵の破壊ではなく、現在で言うところのショック死状態であったと伝えられる。

 「気で呑む」技法は、技法としては固定された名称がなく、わずかに仙道修行の周天行における空周天に酷似した発想があるのみである。
 周天行とは気《エネルギー》を心身に巡らせ、それによって全身を活性化した上で気を共鳴・増幅して養っていく鍛錬法の一種。
 そのひとつの到達点が全身を気で満たすものであり、また、周囲の空間に自身の気を満たす事にある。
 李書文はこの行法によって相手を「気で呑む」、つまり自身の気で満ちた空間を形成する事で完全に自分のテリトリーを作っていたのではないか、と考察される。
 「気で呑まれた者」は、「部の感覚が眩惑され、緊張状態となり、この状態で相手の神経に直接衝撃を打ち込んだ場合、迷走神経反射によって心臓は停止する。
 即ち、ショック死である。

『神槍无二打(しんそうにのうちいらず)』
ランク:なし 種別:対人宝具 レンジ:2~5 最大捕捉:1人
 『燕返し』または『无二打』同様に宝具として昇華されるまでに極まった術技。
 効果はアサシン召喚時の『无二打』と同じだが、槍を持つ分レンジが幅広い。
 精密動作性も素手とさして変わらないと推測される。

『无二打(にのうちいらず)』
ランク:なし 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 『燕返し』または『神槍无二打』同様に宝具として昇華されるまでに極まった術技。
 絶招(ぜっしょう)と言われる秘伝の套路(とうろ)の一つであり、その名を猛虎硬爬山と言う。

『猛虎硬爬山(もうここうはざん)』
ランク:なし 種別:対門宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 八極拳の秘門……奥義の一つであり、李書文が生涯頼りとした必殺の套路《どうろ》。
 元二打はあくまで対人……人間の心臓を停止させるための一撃だったが、こちらは物理ダメージに特化した攻撃。
 その一撃一撃が”李書文という武人を出力先にした、大地からのエネルギー”である。
 人間はおろか壁や扉、はては堅固な道場の門すら容易く粉砕する。

 神槍・李書文の切り札。
 八極拳の奥義であり厳密には彼のオリジナルではないが、生涯を通じ頼りとした必殺の套路。
 天地すなわち八極と一体化した状態から放たれる大地そのものともいえる一撃。
 ランサーでありながら無手による奥の手を持つという初見殺しの宝具でもある。


五回戦一日目
一回戦の君ならともかく、今は違う。
十分に私の力を引き出している。
以前のようにはいかない。

五回戦六日目
宝具があろうと、相手はこちらを上回る最強の敵

七回戦六日目
私のスキルも全て戻った。共に万全だな。

【戦闘描写】

むむ、さっき感じた気配・・・・・・
やっぱりいましたね、ご主人様。
ビンゴです。
って・・・あれ?
サーヴァントがいませんね。
お気楽なもんです、一人でうろつくとか――

なんの。気楽さではぬしの勝ちよ。

え・・・・・・?

何が起こった!?

何もない、と思っていた背後に、凄まじい重圧を感じた。
ゴン、と。巨大な質量が床を踏みしだいたような。
しかし、そこには「何も無い」のだ。

キャスターは力なくその身を床に投げ出し、一呼吸前に起きた結果を否が応にも物語っている。

そんな・・・・・・なんで・・・・・・

終わったな。行くぞ。

・・・・・・ふん?

どうした。
やはり、首でも削ぎとっておくか?

いや、それには及ばん。
たしかに心穴を衝いた。
衝いたのだが―――
まあ、良しとするか。
抜かりはない、いずれ死に至ろう。

そうか、では行くか。

そう言ったユリウスの視線がこちらをわずかに捉えたのは、気のせいだっただろうか。

ユリウスは幽鬼のように、ゆらりと踵を返した。
黒い男は現れた時と同じように闇に溶けていった。

しかし今、ユリウスのサーヴァント・・・・・・らしきモノは何と言った?

いずれ、死に至る――?

見れば、確かに、キャスターは動かない。

その光景は、一瞬で思考を切り替えさせるものだった。

あの頼もしかったサーヴァントが、力なく床にその身を横たえているのだ・・・・・・!

突然の奇襲と、その結果。

・・・・・・しかし。まだ状況を飲み込めないが、これは現実だ。
いくら目を背けたところで、夢になってくれるハズもない。

見えざる拳《インビジブル・エア》、か・・・・・・
馴れているつもりだったが、
彼女の剣より数段上のようだ・・・・・・

いま・・・何が起きたんです・・・・・・?
姿はおろか・・・・・・気配、匂いさえも、「無い」、スキルなんて―――
アサシンのサーヴァント・・・・・・?
けど、あの気配の消え方・・・・・・普通じゃ・・・ありえな・・・・・・

キャスターが身を起こす。

しかし、その顔は、明らかに生気が欠けていた。
ごめんなさい・・・・・・ご主人様・・・・・・やられちゃいました・・・・・・

だが、相手のサーヴァントは彼女の警戒網の上をいった。
マスターを守ることしか考えていなかったキャスターは、自分自身が狙われるとは露にも思っていなかったのだ


透明なままじゃ、わたしとランサーだったとしても、苦戦はするでしょうね。

【能力概要】


【以上を踏まえた戦闘能力】


【総当り】
最終更新:2021年01月26日 16:23