ロビンフッド

【表記】ロビンフッド
【俗称】緑茶
【種族】サーヴァント(ムーンセル)
【備考】
【切札】

【設定】

【ステータス】
 筋力C 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運B 宝具D

【スキル】
対魔力:D
 一工程による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:A
 マスターからの魔力供給を断っても自立できる能力。
 ランクAならば、マスターを失っても一週間は現界可能。

破壊工作:A
 戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。トラップの達人。
 ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。
 ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。

黄金律:E
 人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
 常に貧しくはあったが、懐具合が悪かった事は一度もないらしい。
 節制が行き届いているのか、家計のやりくりが上手いのか、それとも町娘からの貢ぎ物なのか……真相は深い森の藪の中、である。

【宝具】
『祈りの弓(イー・バウ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:4~10 最大捕捉:-人
 このサーヴァントが拠点とした森にある、イチイの木から作った弓。
 標的が腹に溜めこんでいる不浄を瞬間的に増幅・流出させる力を持つ。
 対象が毒を帯びているなら、その毒を火薬のように爆発させるのである。

 いかなる位置にいても、寸分たがわず命中させる必中の弓、その名は祈りの弓。

 ロビンフッドが拠点としたシャーウッドの森のイチイの木から作ったという弓。
 ロビンフッドの通常武装であり、奥の手。
 毒を受けている状態でこの宝具を受けるととんでもないダメージになる。対緑アーチャー戦では毒消し礼装を忘れずに。
 イチイの弓(イー・バウ)は超自然的な力を宿し、イチイが持つ非常に強力な毒と、シャーウッドの森の再現を可能とする。

アーチャー「む、あの樹から異質な魔力を感じるな。おそらくはあれが基点だろう。」
キャスター「たぶん、これは敵の――宝具でしょうね。あたり一面に毒を仕掛けてあるみたいです。」

アリーナの床に屹立した基点からは、濃密な魔力が滔々と流れ出している。
覚悟も無しに近づいた者があれば、その毒気に溺れてしまう程に。
結界の基点が消えた途端に、身体を支配していた重圧と蝕む痛みから解放される。

キャスターが腕を一振りすると、結界の樹は、初めからそんな物は無かったのように霧消した。
結界の基点が消えた途端に、身体を支配していた重圧と蝕む痛みから解放される。


『顔の無い王(ノーフェイス・メイキング)』
ランク: 種別:宝具 レンジ: 最大捕捉:人
 ケルトの習慣であるベルティーン祭を受け継いだ五月祭(メーデー)に現れる、透明の王。森の人。
 彼は緑色の異象に茶色のアクセントをつけた、姿の見えない自然の化身とされた。

 五月王の衣は着る者の気配を消し、その姿を自然に溶け込ませるという。ロビンフッドと同一視される妖精パックもこの能力を持っているとか。
 狙撃手であるロビンはこのマントで姿を隠し、アサシンまがいの行動に出る。

「緑の衣装で森に溶け込み、影から敵を居続けた姿……」
あのサーヴァントのそんな生き様が身を隠す宝具として、形作ったというのだろうか。
隠れ続け、卑怯者として闇から敵を撃つ人生。

「どうしたんですか?すぐに隠れないと燃やしちゃいますよ」
「面白いことを言うな。今度は隠れなくてもいいのか?いいんだぞ、その自慢の宝具で隠れてくれても。」
アーチャーの目が怪しく輝き、何かを―――おそらくは、宝具だろう、背を覆ったマントに手を掛ける。
「上等だ!orおう、お望みどおり隠れてやるぜ。シャーウッドの森の殺戮技巧、とくと味わっていきな……!」

ダン卿のサーヴァントも姿を消していたが、今回の英霊(あいて)は、どうも根本から仕組みが違うようだ。

【戦闘描写】


1階の廊下に足を踏み入れた瞬間、通電するかのような悪寒が、身体を地面に縛り付けた。

動くな、マスター。振り向けば死ぬぞ。

アーチャーに言われずとも、振り向けるような余裕は無い。
何者かに視られている感覚。

間違いない。
サーヴァントに狙われている。

・・・・・・確認している余裕はない。
合図の後に走れ。

アーチャーに目で合図し、呼吸を整える。

1、2、3、―――。

今だ!

アーチャーと呼吸を合わせ、全力でアリーナの扉へと逃げ込む。
ここまでくれば、あるいは―――。

一息つくのはまだ早いようだぞ、マスター。
この殺気・・・・・・まだこちらへの狙いは外してないようだ。

姿を隠して一方的に狙う、か。
ゲリラ戦が好みのようだな、敵は。

もっとも、一方的にやられるほど酔狂でもない。
どこか見渡せる場所まで行くぞ、マスター。

心臓が警鐘を鳴らす。
これ以上走れないと悲鳴を上げる。

――何とか、逃げ切れたか?

予想通りだな。
分かりやすいマスターで助かったぜ。

残念、不発だったな。
この程度の技量では、こちらの主の首はやれんよ。

その場に入った瞬間を狙った矢は、アーチャーによって防がれた――。
かに思えた。

――鈍痛。
よく見れば、微かな傷が腕に一条刻まれていた。
それを確認するのが早いか、体中を鈍い、こみ上げるような嘔吐感が支配する。

アーチャーは確かに敵の奇襲に対応してくれた。
しかし・・・・・・ただ逃げているだけの自分には、隠されたもう一本の矢は見えなかったのだ。

毒矢を使う狙撃兵・・・・・・!
すまん、無事かマスター!?

矢尻の毒に身体を蝕まれながら、絶たれそうになる意識を振り絞る。
これほどの正確な射撃をされたのだ。敵はアーチャーに間違いない。

この情報を生かすためにも、生き延びなければ意味がない。
毒が回りきる前に、安全地帯≪がくえん≫へと帰還しなければ――。

そのうち呼吸も出来なくなる。

チッ、しぶといなアンタ。

・・・・・・ヤロウ、辿り着きやがった・・・・・・。

ようやく、アリーナの出口へと辿り着く。

アーチャーから受けた毒は、とうに身体から自由を奪い、なんとか意識を保つだけで精一杯だった。

早く帰ろう。
僅かでも足が動くうちに――。

・・・・・・毒矢とは考えたな。
たとえ一筋の傷といえど、マスターの殺傷には十分脅威だ。
だが責めるべきは私の至らなさだ。
敵の二つ矢を防ぎきれなかった。
すまないマスター。
この失態は、必ず挽回する。今は静かに休んでくれ。
聖杯戦争のルール上、学園内ではマスターの安全は保障される。
その毒もここにいるかぎり悪化はしない。
明日は朝一で保健室に行きたまえ。
傷の治療が済み次第、戦いを再開しよう。



【能力概要】


【以上を踏まえた戦闘能力】


【総当り】
最終更新:2016年11月24日 23:21