【表記】
【俗称】
【種族】
死徒二十七祖
【備考】
【切札】
【設定】
Gransurg Black-more
オーストリアに居を構える、死徒二十七祖の十六位。黒翼公。月飲み。鵬。本名不明。出身も名前も長い年月の末に破却した。グランスルグもブラックモアも、ともに彼の在り方から付けられた異名に過ぎない。[[魔術師]]が研究の果てに吸血種になったもので、魔術でもある固有結界ネバーモアを持つ。死徒サイドと魔術師サイドに理解のある吸血鬼。
多くの眷属を有し、大掛かりな儀式には欠かさず足を運ぶ社交的な大吸血鬼。だが、どうにも他の祖たちからは疎遠に扱われている。というのも、ブラックモアに血を吸われた人間はみな鳥の頭と翼を持つキメラとなるからであり、彼自身も人としての体裁を保たない姿をしているからである。しかしブラックモアに言わせれば人の姿をしている時点で他の死徒たちこそ優雅さに欠ける。
黒翼公という肩書きは現在の死徒の王たる白翼公[[トラフィム・オーテンロッゼ]]と対比したもので、皮肉である。最初にして高貴たる白い翼の君とは似ても似つかぬ黒い羽の獣使い、というのが死徒世界におけるブラックモアの扱い。その反面、実力、歴史ともに白翼公に比肩する死徒であるため、面と向かって彼に皮肉を言えるのは二十七祖の上位くらいのもの。
生前の彼は鳥を神聖視する魔術師だった。鳥のフォルム・内部構造を溺愛し、鳥こそこの星の王であると謳い、彼らのためにより住みやすい世界を作り上げようと生きていた。魔術世界において鳥は死後の魂を運ぶものとして扱われており、鳥を己の魔術基盤におくグランスルグは優れたソウルキャリアーだった。しかしその偏執が[[朱い月]]に見初められたのか、戯れに戦いを挑まれ、敗北。魔術も並、保有する血にも目を引く要因がなかったためあっさり殺されるはずだったのだが、最後の最後である偶然に助けられた。その偶然をよしとした朱い月はグランスルグを見逃し、血袋としては用を成さないが、以後は自分付きの魔術師として生きよと命じた。
人間としては破綻しているものの礼節を重んじていたグランスルグは心身ともに朱い月に忠誠を誓い、自らの手で死徒化の道を歩む。やがて吸血鬼となった彼は『主に仕えるのでしたら、それに相応しい姿になりましょう』と自らの姿を鳥に変貌させていった。
朱い月に仕えていた頃の彼は死徒というよりも使い魔で、よく朱い月のために働いたという。彼は二十七祖たちが真祖たちから離反した後も朱い月に仕えていたが、朱い月が[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]によって霧散したあとは死徒として自立した。当時の16位のその居城に堂々と攻め入り、この一族を壊滅して以後はブラックモアと名乗るようになる。朱い月存命時から二十七の一つと認められていたため、他の祖もこの襲名を認めてブラックモアはようやくその本来の能力に相応しいタイトルに落ち着くこととなった。
この襲撃の際に使われた固有結界がネバーモア。宙を覆う死羽の天幕、月も星も飲み込む絶対無明の死の世界である。
“―――気をつけたまえ。
我が夜に舞う鳥たちは、死者にのみ厳しいぞ――“
こう宣言し、ブラックモアは一つの祖とその派閥を壊滅させた。一切の流血はなく、城壁も庭園も、カーテンすら傷つけることなく百を超える吸血鬼たちを皆殺しにしたのである。
あまりにハタ迷惑なため既に教会に封印されている。現在の姿は全長数キロに及ぶ巨大なカラス。
死徒でありながら死徒にのみ強力な能力を有する。狂言回し的なトリックスター。[[the dark six]](あるいは月姫2)においては祖としての誇りよりも朱い月の威厳を守る為に参戦する。また実力は化物ぞろいの月姫2でもトップクラスに位置する。
[[メレム・ソロモン]]はブラックモアを朱い月に忠誠を誓う者同士生涯の友とまで思っているが、ブラックモアからすればメレムの恋慕を交えた忠誠というのは我慢がならないものである。それでもメレムと争わなかったのは彼が闘争を起こすのは主の教えを忘れた死徒を正すときか、主の願いに沿うときだけだから。
【戦闘描写】
【能力概要】
【以上を踏まえた戦闘能力】
【総当り】
最終更新:2011年11月30日 07:06