このページでは、『トカゲの王』シリーズの基本を説明します。
※未読者向けコンテンツです。
編集してくれる方は、このページに限り、
過度なネタバレは控えてください。
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概要
『トカゲの王』(とかげのおう)シリーズは著:入間人間、
イラスト:ブリキによる小説・ライトノベル作品である。
電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より刊行されており、
『電波女と青春男』完結後の新シリーズとして、2011年7月10日に1巻が発売された。
※参考:著作・関連作
イラスト:ブリキによる小説・ライトノベル作品である。
電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より刊行されており、
『電波女と青春男』完結後の新シリーズとして、2011年7月10日に1巻が発売された。
※参考:著作・関連作
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『電波女と青春男』『多摩湖さんと黄鶏くん』に続き、
入間人間の電撃文庫執筆4シリーズ目となる作品。
短編を除けば『トカゲの王I― SDC、覚醒 ―』が入間のちょうど30作目の作品となる。
※参考(外部リンク):入間人間の歩み
入間人間の電撃文庫執筆4シリーズ目となる作品。
短編を除けば『トカゲの王I― SDC、覚醒 ―』が入間のちょうど30作目の作品となる。
※参考(外部リンク):入間人間の歩み
公式サイトの新作紹介では、一部、立ち読み(試し読み)することができた。
2013年4月、公式サイトリニューアルに伴いそのページはなくなったと思われる。
2013年4月、公式サイトリニューアルに伴いそのページはなくなったと思われる。
あらすじ・ストーリー・内容
1巻のあらすじ
あらすじからもわかるように、ジャンルは「SFファンタジー」や
「バトルアクション」に分類され、入間人間初の異能力バトル小説と言える。
“能力”を持つ主人公・五十川石竜子と、露出過多なヒロイン・巣鴨涼を描いた物語。
1巻の帯では「入間人間×ブリキが放つ、禁断の異能力バトル小説」、
2巻のあらすじでは「学園異能」と銘打たれている。
「バトルアクション」に分類され、入間人間初の異能力バトル小説と言える。
“能力”を持つ主人公・五十川石竜子と、露出過多なヒロイン・巣鴨涼を描いた物語。
1巻の帯では「入間人間×ブリキが放つ、禁断の異能力バトル小説」、
2巻のあらすじでは「学園異能」と銘打たれている。
主人公・五十川石竜子(いかがわとかげ)は禁書やSAOが好きな中学三年生。
普通の人間より一歩だけ、世界の常識からはみ出した“能力”を持つ。
普通の人間より一歩だけ、世界の常識からはみ出した“能力”を持つ。
しかし、石竜子が「リペイント」と名付けるその力は、
自分の目の色を変えるだけの、ギアスごっこにしか使えないような能力であった。
それでも、石竜子はいつか自分の能力が覚醒して、
「世界を塗り替える」ことができると信じている。
自分の目の色を変えるだけの、ギアスごっこにしか使えないような能力であった。
それでも、石竜子はいつか自分の能力が覚醒して、
「世界を塗り替える」ことができると信じている。
ある夜、石竜子がいつものように「能力開発」の為に
廃ビルを訪れると殺し屋達の抗争に巻き込まれる。
そこには、死にかけで指がない男、露出過多な同級生、業界最強の殺し屋、
空中ジャンプできる男、とにかくそんな連中がわらわら群がっていた。
廃ビルを訪れると殺し屋達の抗争に巻き込まれる。
そこには、死にかけで指がない男、露出過多な同級生、業界最強の殺し屋、
空中ジャンプできる男、とにかくそんな連中がわらわら群がっていた。
憧れていたはずの、超常現象が飛び交う、ライトノベルのような
異能力の世界とはかけ離れた無慈悲なまでの殺意と暴力に石竜子は翻弄される......。
異能力の世界とはかけ離れた無慈悲なまでの殺意と暴力に石竜子は翻弄される......。
読んだ人が書いたストーリー紹介は「1巻のあらすじ」を参照。
ネタバレはないので、ご安心を。
ネタバレはないので、ご安心を。
なお、1巻は章題が以下のようになっている。
このことからもわかるように、1巻はまだまだ物語の序盤、プロローグといった印象が強い。
また、入間人間にしては珍しく初めからシリーズ化を前提とした作品である。
既に終わり方は決まっているようで、2巻以降の章題を見ても、
一冊の物語を分割刊行しているような構成となっている。
また、入間人間にしては珍しく初めからシリーズ化を前提とした作品である。
既に終わり方は決まっているようで、2巻以降の章題を見ても、
一冊の物語を分割刊行しているような構成となっている。
終わり方についてはわずかではあるが一問一答でも言及している。
登場人物
Wikipediaの解説にもあるように、独特な登場人物は入間作品の一つの特徴であり魅力である。
『トカゲの王』にも一癖も二癖もあるキャラクターが登場する。
ここではその登場人物の一部を紹介する。
画像及び紹介文は『トカゲの王Ⅰ -SDC、覚醒-』の口絵から引用したもの。
『トカゲの王』にも一癖も二癖もあるキャラクターが登場する。
ここではその登場人物の一部を紹介する。
画像及び紹介文は『トカゲの王Ⅰ -SDC、覚醒-』の口絵から引用したもの。
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「秘密を知られた以上はいつか始末してやる」
五十川石竜子(いかがわ・とかげ)
中学三年生。世界を塗り替えたい少年。
自分が『最強』だと公言している。
『リペイント』と呼ばれる能力を持つ。
五十川石竜子(いかがわ・とかげ)
中学三年生。世界を塗り替えたい少年。
自分が『最強』だと公言している。
『リペイント』と呼ばれる能力を持つ。
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「こうしてると分かるの。やっぱりトカゲくんのことが好きだって」
巣鴨涼(すがも・りょう)
中学三年生。露出過多な少女。
不思議な魅力を持つが、言動も謎めいたものがある。
石竜子の『アレ』が好きでたまらない。
巣鴨涼(すがも・りょう)
中学三年生。露出過多な少女。
不思議な魅力を持つが、言動も謎めいたものがある。
石竜子の『アレ』が好きでたまらない。
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「巣鴨、だな。巣鴨、巣鴨、すがも。絶対、忘れない」
ナメクジ
殺し屋。
ヘビ。カエルと共に三人で行動している。
本人はこの通り名を快く思っていない。
とあるターゲットの抹殺のために廃ビルにやってきた。
ナメクジ
殺し屋。
ヘビ。カエルと共に三人で行動している。
本人はこの通り名を快く思っていない。
とあるターゲットの抹殺のために廃ビルにやってきた。
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「僕と同じ現象を起こすやつとは初めて会ったよ」
カワセミ
真っ白な少年。
『圧倒的』な能力を持ち、同業者からも『最強』と名高い。
とあるターゲットの抹殺のために廃ビルにやってきた。
カワセミ
真っ白な少年。
『圧倒的』な能力を持ち、同業者からも『最強』と名高い。
とあるターゲットの抹殺のために廃ビルにやってきた。
※参考:登場人物
作風
登場人物を複数の作品に登場させるスター・システムを採用している。
『トカゲの王』は『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』や『電波女と青春男』とは異なる世界、並行世界の物語である。
そのため、現時点では他作品に比べるとクロスオーバーは少ないと言える。
詳細は「クロスオーバー」を参照。
そのため、現時点では他作品に比べるとクロスオーバーは少ないと言える。
詳細は「クロスオーバー」を参照。
しかし、短編「アイで空が落ちてくる」は『トカゲの王』の世界と密接に関係している。
『トカゲの王』を読む前に目を通しておくと、よりこの世界を楽しむことができる。
「アイで空が落ちてくる」は入間人間公式サイト「入間の間」にて無料で公開されている。 →WEB NOVEL NO.S-006
『トカゲの王』を読む前に目を通しておくと、よりこの世界を楽しむことができる。
「アイで空が落ちてくる」は入間人間公式サイト「入間の間」にて無料で公開されている。 →WEB NOVEL NO.S-006
ゲーム、小説、漫画といった他メディア作品からの引用、パロディを含んだ軽妙な表現を特徴としている。
今作もWikipediaの解説にもあるような特徴的な表現で書かれている。
パロディに使われた作品の一覧は「入間人間のお気に入り」を参照。
パロディに使われた作品の一覧は「入間人間のお気に入り」を参照。
一方、これまで、ほとんどの入間作品が一人称小説であったのに対して、
今作は主人公・五十川石竜子視点の時は一人称、
その他の視点の時には三人称という形式で書かれている。
今作は主人公・五十川石竜子視点の時は一人称、
その他の視点の時には三人称という形式で書かれている。
一部、痛々しい描写がある。
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』シリーズを読んだことがあれば問題ないだろうが、
『電波女と青春男』『多摩湖さんと黄鶏くん』しか読んだことがない、
その二作のような雰囲気を期待しているという方は多少、注意が必要かもしれない。
ただし、痛々しい描写と言っても、グロテスクな表現、というわけではない。
一つだけネタバレをするなら、みーまーと同じく容赦なく人が死ぬし、大怪我も負う。
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』シリーズを読んだことがあれば問題ないだろうが、
『電波女と青春男』『多摩湖さんと黄鶏くん』しか読んだことがない、
その二作のような雰囲気を期待しているという方は多少、注意が必要かもしれない。
ただし、痛々しい描写と言っても、グロテスクな表現、というわけではない。
一つだけネタバレをするなら、みーまーと同じく容赦なく人が死ぬし、大怪我も負う。
全体を通して、「異能力バトル」のお決まりを踏襲しつつも、
そのベタを入間流にアレンジしたという感じか。
みーまーのエグさと電波女の青春・厨二を合わせた感じとも言われている。
そのベタを入間流にアレンジしたという感じか。
みーまーのエグさと電波女の青春・厨二を合わせた感じとも言われている。
以下は『トカゲの王Ⅰ -SDC、覚醒-』のあとがきから一部引用。
『せっかくカリスマ編集者がついているわけだし、そろそろ俺も能力バトル小説で一発当てよう、ぐへへ』
みたいな考えがあったりなかったりな本作のテーマは中学生です。
各所に『あぁ、中学生だなぁ』というものを感じていただけたなら、
本作を書いた甲斐があったなぁと嬉しくなります。
まあ、テーマなんて今考えたんだけど。
この作品も基本的には今まで同様、ラブコメです。
今作はカリスマ編集者の意見がかなり入っていて、『ヒロインはもっと清純っぽく』だの
色々なアドバイスをいただきました。
評価・感想
1巻『トカゲの王Ⅰ -SDC、覚醒-』はオリコンで最高8位に、
TSUTAYA週間本セルランキング(文庫)では8位にランクインした。
TSUTAYA週間本セルランキング(文庫)では8位にランクインした。
紀伊國屋書店の2011年度ライトノベルランキングでは、
7月発売の『トカゲの王Ⅰ-SDC、覚醒-』が1055位にランクインした。
※参考:上位1000位にランクインした入間人間作品は以下の6作品。
618位『電波女と青春男』
719位『電波女と青春男(7)』
750位『嘘つきみ-くんと壊れたま-ちゃん 幸せの背景は不幸』
806位『電波女と青春男(8)』
924位『嘘つきみ-くんと壊れたま-ちゃん(10) 終わりの終わりは始まり』
984位『電波女と青春男(2)』
7月発売の『トカゲの王Ⅰ-SDC、覚醒-』が1055位にランクインした。
※参考:上位1000位にランクインした入間人間作品は以下の6作品。
618位『電波女と青春男』
719位『電波女と青春男(7)』
750位『嘘つきみ-くんと壊れたま-ちゃん 幸せの背景は不幸』
806位『電波女と青春男(8)』
924位『嘘つきみ-くんと壊れたま-ちゃん(10) 終わりの終わりは始まり』
984位『電波女と青春男(2)』
MelonBooksでは『つるぺたフルカラー全裸絵もあるし、無くなる前に買っとけ!』、
『入間先生+ブリキ先生+中2設定=最強すぎる!!』とPOPでオススメしてた。
『入間先生+ブリキ先生+中2設定=最強すぎる!!』とPOPでオススメしてた。
感想は様々。
入間作品に何を求めるか、「能力バトル」に何を求めるか、
評価の基準となる軸をどこに定めるかで感想も分かれている様子。
ただ、1巻より2巻の方が面白くなったという感想も多い。
もし1巻で乗り切れなかった人、どうしようか躊躇している人は
とりあえず2巻まで読んでみても良いかもしれない。
合うか合わないかを判断するのは、それからでも遅くない。
シリーズ化を前提とした作品であるため尻上がりに物語は盛り上がっていく。
くわしくは、「感想」を参照。
※「感想」は『トカゲの王』シリーズの感想やレビューが掲載されているサイト・ブログのリンク集です。
リンク先ネタバレ注意。
入間作品に何を求めるか、「能力バトル」に何を求めるか、
評価の基準となる軸をどこに定めるかで感想も分かれている様子。
ただ、1巻より2巻の方が面白くなったという感想も多い。
もし1巻で乗り切れなかった人、どうしようか躊躇している人は
とりあえず2巻まで読んでみても良いかもしれない。
合うか合わないかを判断するのは、それからでも遅くない。
シリーズ化を前提とした作品であるため尻上がりに物語は盛り上がっていく。
くわしくは、「感想」を参照。
※「感想」は『トカゲの王』シリーズの感想やレビューが掲載されているサイト・ブログのリンク集です。
リンク先ネタバレ注意。
イラスト
『電波女と青春男』シリーズに引き続き、ブリキがイラストを担当する。
電波女で初の挿絵仕事をして以降、根強い人気を誇るブリキ絵の可愛い女の子は今回も健在。
口絵ではブリキ絵の全裸幼女が見開きカラーで掲載されていると発売直後から話題になった。
なお、そのイラストはこちらで特別公開されている。
電波女で初の挿絵仕事をして以降、根強い人気を誇るブリキ絵の可愛い女の子は今回も健在。
口絵ではブリキ絵の全裸幼女が見開きカラーで掲載されていると発売直後から話題になった。
なお、そのイラストはこちらで特別公開されている。
また、今回のシリーズでは鬼気迫る、迫力あるイラストも登場する。
可愛い女の子だけではない、これまでとは一味違ったブリキの一面も見ることができる。
可愛い女の子だけではない、これまでとは一味違ったブリキの一面も見ることができる。
1巻のブリキ絵はカラー口絵が6ページ+ナメクジのSDキャライラスト、
白黒イラストが計7ページ分掲載されている。
白黒イラストが計7ページ分掲載されている。
続刊
著作・関連作を参照。2013年7月現在、既刊5巻。
メディアミックス
メディアミックス情報
守月史貴により、『電撃マオウ』にてコミカライズ作品が連載した。
全15話、単行本全3巻。
詳細は「トカゲの王(コミックス版)」を参照。
単行本化の際の加筆・修正に非常に力が入れられており、
連載を読んでいる読者でも単行本を買う価値がある出来となっている。
守月史貴により、『電撃マオウ』にてコミカライズ作品が連載した。
全15話、単行本全3巻。
詳細は「トカゲの王(コミックス版)」を参照。
単行本化の際の加筆・修正に非常に力が入れられており、
連載を読んでいる読者でも単行本を買う価値がある出来となっている。
クオリティが高いコミカライズ作品が多い入間作品の中でも原作再現度が高いことに定評がある。
同時に漫画ならではの魅せ方で原作通りでありながら新しい魅力を与えている。
同時に漫画ならではの魅せ方で原作通りでありながら新しい魅力を与えている。
関連リンク
1巻『トカゲの王Ⅰ-SDC、覚醒-』の中身の一部やイラスト、当時の販売状況は以下のサイトで確認できる。
- トカゲの王 「入間先生+ブリキ先生+中2設定=最強すぎる!!」 - アキバBlog
- アキバ総研-入間人間×ブリキ「トカゲの王」第1巻発売! 「禁断の異能力バトル小説」-[秋葉原総合情報サイト]
- 俺はこんな所で終わる人間じゃない。だって俺は“最強” なんだから。「トカゲの王I」: せなか:オタロードBlog
その他
電撃文庫秋の祭典2011に出品された公式海賊本『電撃ジャック!!』には、
『電波女と青春男』と『トカゲの王』がコラボした書き下ろし短編
「石竜子くんのもうひとつの能力、それは妄想具現化!?」が掲載された。
『電波女と青春男』と『トカゲの王』がコラボした書き下ろし短編
「石竜子くんのもうひとつの能力、それは妄想具現化!?」が掲載された。