成績とは
[成績管理システム]-[テスト処理]-[成績入力処理(賢者)]のメニューから入力する。
成績として入力する(できる)項目として、テスト素点(中間考査、期末考査)、評価(中間評価、期末評価、学期評価)、学年評定などがある。
調査書や指導要録上重要なのは学年評定だけである。特に、中間評価、期末評価などは使わないであろう。評定は5段階だが、各種評価の段階やテスト点の満点などは[マスタ管理]メニューから設定・変更できる。
元々の仕様では学期ごとに考査は2回(中間考査と期末考査)という扱いだったが、学期に3回考査を行う学校の要望により、後期期末考査は1と2という2回分入力することができる。
成績入力可能項目
成績の入力
画面上での成績の入力
入力できる項目は、管理者により入力可に設定された項目だけである。数字を半角で入力し、マウスでフォーカスを移すか、Tab キーによりフォーカスを遷移しながら入力する。入力後に必ず「更新」を押す。更新することにより「平均」「最高点」「最低点」が自動で計算される。これらの値は
講座におけるものである。「成績入力完了」のチェックは未入力成績チェック表に表示されるか・されないかだけの違いであり、入力値は「更新」された時点で確定している。
CSVでの成績の入力
1.一度画面上での入力画面を表示させ、最下部の「書出」を選択して、「実行」を押す
2.元となるフォーマットのCSVファイルを保存することができる
(一度でもテスト点や成績を入力しているとデータが入った状態で保存される)
3.Excel等でCSVファイルを開き、しかるべき入力する項目に点数や評価・評定等を入力して保存する
4.上記画面で「取込」を選択して、「実行」することでデータが取り込まれる
CSV取込でのコツ・注意点
- CSV のフォーマットにはすべての項目が存在するが、データを設定しても入力されるのは現在「入力可」となっている項目だけである
- CSVフォーマットのヘッダ文字列が長いので、Excel等で入力するには列幅を適切に広げないと、項目を間違える可能性がある
- CSV書出は講座ごとに実行するが一つのファイルにまとめることができる。
- 学年を一人で担当していて、Excel等で一括して処理している場合、一つのファイルに成績を入力して取り込むことができる。だたし、取り込めるのは、現在開いている講座の生徒のものだけで、対象でない生徒はエラーとなる。
- 数学・英語など共通問題の時に、代表一名が採点をしたとしても、担当でない生徒の成績を入力することはできない。当たり前だが、自分の担当する生徒以外の成績を変更する権限はない(管理者を除く)。
成績入力の結果
テストの素点や学期評価・学年評定等を入力・訂正すると、生徒配布用の個人成績表や成績会議のための成績一覧表などはリアルタイムに更新される。しかし、
調査書・指導要録は
学習・出欠記録データ作成の処理を行わないと最新のものに変更されない。
現バージョン(ver.3.01)での注意点
現バージョンから、学年評定を入力可にすると、履修単位・修得単位という欄も入力可の状態になる。最初に学年評定として2~5(5段階で設定されている場合)の評定を各生徒に付けて保存すると、履修単位・修得単位は[マスタ管理]-[成績管理]-[単位マスタメンテ]で設定された単位数が自動的に設定されることになっている。学年評定で1の場合は履修単位のみ設定された単位数がセットされ、修得単位は0がセットされる。また学年評定「0」や空欄は履修単位・修得単位共に空欄がセットされる。ここまでは問題はない(ちなみに0は「0」と表示されてしまうので空欄が望ましい)。
一度保存した部分を変更した場合は自動では変更されないので注意が必要である。例えば、
- 3年次生が12月の段階では通常に仮評定が出たが、1月に入って欠席が多くなり未履修となった
- それまでの評定が「1」だったが最後に「2」になった
といったケースは前バージョンまでは、評定さえ変えれば良かったが、現バージョンからは、意識して、履修単位・修得単位の値を変更しなければならない。おそらくは、単位制などかなり変則的な状況(体育などの同一科目で過年度の授業を同時に履修し修得した場合など)に対応するため、履修単位・修得単位が生徒一人一人で変更できるようにしたものであろう。しかし、この仕様変更は改悪であったと思われる。
- 上記のような「後からの変更」にミスを誘発しやすい。教務部でなければ「履修単位・修得単位」など余り意識しない。
- 教科担任レベルで任意の値を設定できるのはいかがなものか。
後者の場合で悪意はなかったとしても、誤って考査点を履修単位欄に入力してしまったりすると、成績一覧表などでとんでもない単位を履修したように表示されてしまう。それはたった一人の教員の入力ミスであり、それは何らかの表示・印刷をしないとチェックをする方法がない。
仕様の再変更が望まれる。
最終更新:2008年05月04日 09:34