賢者


 東京都立高校において、今順次リプレースしている学籍システムは正式には「東京都管理(学籍等)システム」という。これはどうも、東京都からIBMに委託制作させた独自のシステムということになっているようだが、実際のところは、株式会社アルプが作った「賢者」という学校教務システムのパッケージソフト、及び操作用ハードウェア一式である。PCはlenovoである。東京都向けにどれだけカスタマイズされているかは不明。2007年8月時点でのバージョンは ver.3.01。
 学校における学籍出欠成績、進路(調査書)、各種帳票、保健、生徒指導等々を統合処理するためのシステムであり、狭義には「賢者」は成績処理システムのことをさす(メニューに残っている)。
 データセンター方式を採っていて、各校に配置されるクライアントには何のデータもアプリケーションも入っていない。ブラウザによりサーバにアクセスすることにより、ウェブアプリケーションとして呼び出される。サーバOSはLinux。Webアプリケーションサーバには、IBM WebSphere。動作はPHPJAVAが使われている。データベースエンジンは IBM の DB2。システムと直接は関係ないが、Samba によりネットワークドライブが作られていることからもオープンソース系をよく使うようである。単なるコストの問題かも知れない。
 都立高校の中でも単位制やチャレンジスクールなど特殊なカリキュラムの学校に導入されている。
ウェブアプリケーションはクライアントに変更を施さなくてもアップデート等が簡単に行われるので、指摘したバグ等はすぐに直るが、いつの間にか仕様変更していることもある。
 本来は統一仕様で納入されるが各校の実情にあわせて多少カスタマイズしているようである。どの程度かは不明。成績会議用の成績一覧表などは「単位制用」とそうでないものがあるらしい。学期に3回定期考査がある場合などにも特別対応している。二期制と三期制の変更は「学校マスタ」メニューから行える。
 ちなみにデータセンターは川崎にある。


アルプ株式会社webサイト内の賢者システム概要
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最終更新:2008年05月04日 10:13
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