0年次単位
「成績管理システム」→「学年末処理」→「単位履修修得表」で出力される。
マニュアルによる解説として、「入学以前に修得した単位数が表示される」とあるが、この「入学以前に修得した単位数」を入力するメニューが存在しない。
単位制高校の場合、転・編入学生が新所属校に無い科目を履修修得していた場合、新たにこの科目のための「科目コード」を作成する必要があるが、この「科目コード」を作成するメニューも用意されていない。ただ単に「単位履修修得表」に止まらず、「生徒指導要録」や「調査書」等にも反映されるべきものである。
「調査書」の形式
1.「年度」の表記
単位制高校の場合、原則的に「第1年次」、「第1学年」などの表記は行わない。代わって「平成××年度」のように、年度で表記するのが原則である。(ver 3.01 により対応済み)
2.「教科科目名」の扱い
「[[調査書>調査書・指導要録]]」等については、「校内科目名」などは表記させず、原則として学習指導要領による「[[教科科目名>教科・科目・講座]]」を表記させる。例えば、「英語特別演習Ⅰ」ではなく、「英語Ⅰ」のように表記させる。このため、「講座作成」のところで、新たにコード体系を作成し、「調査書」用の「教科科目名」を作成する必要がある。(ver 3.01 により対応済み)
3.同一「教科科目名」の単位数の扱い
上記2.に伴い、同一「教科科目名」の場合は、「評定」は同一行に、「単位数」は合算されて表記される。例えば、「体育」や「保健」、「英語Ⅰ」など。このため、若干の表記上の修正が必要である。(ver 3.01 により対応?)
「調査書」の仮評定の出力
卒業予定生徒の最終年次においては、進学および就職のための「
調査書」が必要となってくる。その際、最終年度の3月において「評定」が確定するが、それ以前に「調査書」が出力されるのが通例である。したがって、最終年度の6月に「調査書」を出力した場合、「評定」が「空欄」となるのではなく、「仮評定」として入力された「評定」が出力される必要がある。このため、この「仮評定」を入力するメニューと出力時に「仮評定」が出力可とする、あるいは出力不可とするメニューが必要である。
総合的な学習の時間
総合的な学習の時間は数値の評定は付けないが文字評価はあり単位が付く。しかし、2006年時点でのバージョンでは評定を入力しないで単位が付くようにするメニューがない。したがって、[[アルプ]]に頼む必要がある。次のバージョンで対応するらしい。(ver 3.01 により対応済み)
アルプKさんからの回答
今現在のプログラムでは、単位マスタで無条件履修が選択されている場合は成績一覧表、通知表等は対応しているのですが、調査書、指導要録等には対応できていません。新しいプログラムにする必要があります。新しいプログラムでは総合的な学習の時間も評定を入力していただくように変更しています。(修得:2、履修のみ:1、未履修:ブランク、0)入力された評定は通知表等には出力しない。
出欠の数値の違い
欠課数などが帳票の種類によって数値が異なる。たとえば「出席簿(公簿)」では早退が「3」となっているのに「科目別出欠集計表」では早退(1)となっていたりする。これはそれぞれの早退カウントロジックが異なっていることによるらしい。一日の早退は通常最後の講座が欠席かどうかで判定しているが、この「最後の講座」の取り扱いが異なっている。出席簿(公簿)では[マスター管理]-[共通]-[課程マスタメンテ]で「最終校時」に指定したものだが、科目別出欠集計表では通常時間割上のその日の最後の講座ということになっているようで、この違いが二つの帳票が異なる原因となっている。また
出欠累積データ生成処理を行うことで反映される数値、リアルタイムで変化する数値があり、混乱の元になっている。
同時間に一人が二コマ持てない
システムの設計上、考査時間割を除き、同じ時間に一人の教員が二つの講座を行うことはできない。例えば、年度当初1学年担任のAさんが、担任学年のオリエンテーションのため、他学年の授業を自習(課題対応)としたとする。この場合Aさんは担任クラスのHRをやりながら他学年の授業をやっていることになる。HRの授業時数がシビアに取られるのでなければ、教科の授業としてコマを置いて、HRクラスは「空き時間」という扱いをするか、HRの講座担当に副担任等につけ、Aさんと別な人間が授業をやっていることにする以外にない。
名列(名票)の表示
各種名票(HR名票や講座名票)は[学籍管理システム]-[全学年処理]-[学籍基礎データ入力(担任)]-[基]で入力した名前が用いられる。間にスペースがある部分を自動的に姓と名の区切りとして処理されるらしい。このとき、名票には、姓-全角4文字、スペース、名-全角4文字とし、それぞれ均等割付されている。したがって「清水 紀行」は、「清 水 紀 行」と表示され、非常に見にくい。また姓や名に5文字以上あった場合勝手に削除される。したがって「マクドネル 耕治」のように外国籍の生徒のばあい、「マクドネ 耕 治」と表示されてしまう。間にスペースを入れなければ、「マ ク ド ネ ル 耕 治」のように全体が均等割付になり表示される。
また、講座名票に関しては、講座に生徒を登録しただけでは表示されず、通常時間割を作成して初めて表示されるようになる。摩訶不思議な現象だが、講座受講生徒は有効日時があり、表示される日付によって構成メンバーが替わることが前提となっているようだ。
「調査書」における出欠
調査書の出欠の項目は
出欠累積データ生成処理の結果を元に、
学習・出欠記録データ作成を実行することで求められる。この学習・出欠記録データ作成は何月何日までのような指定ができない。進学用の調査書を作るためにはいったん12月末の時点で出欠累積データ生成処理を行い、学習・出欠記録データ作成を行っておけば、通常問題はない。通常の生徒向けに欠時オーバーがチェックできるように1月になって出欠累積データ生成処理を1度でも行うと、1月の記録は消すことができない。しかし、調査書作成段階で出欠にミスが見つかり過去に遡って直したのち、もう一度学習・出欠記録データ作成を行うと、1月分まで含めたものにしかならない。「12月末までのものである」という様な作成ができないのである。
総合的な学習の時間の評価入力
「総合的な学習の時間」の評価入力はクラス担任しか行うことができない(評定の単位認定などは教科担任で行える)。複数の担当で分かれている場合、結局各生徒の評価(文章)を担任に集めて渡す必要がある。例えば、学年に8クラスあり、総合の担当が16人いた場合、最大で128通りのデータの行き来がありうる。また3年を通して一カ所の入力場所であり、1年ごとの評価との整合性が取れない。
最終更新:2008年05月05日 09:19