IDdata | |
Name | 有栖川 亜璃子 |
Alias | 【アリスインミラーランド(鏡の国のアリス)】 |
Class | ミスティック |
Rank | リード+ |
Money | 53,681,239,000W¢ |
Point | 161734550pt |
Ranking | 51/6473226 |
OOPARTS | |
Link | ミスティックキャッスル所属 |
Age | 14 |
学年 | 四九年度入学 予科程五年修了 本科二年目 |
職業 | ミスティックキャッスルメンバー |
人種 | 純日系 |
所在地 | サウスヤード ミスティックキャッスル |
連帯保証人 | 天童 双我 |
PROFILE
銀鈴アリスの生き写しのようにそっくりな少女。ただ、彼女は純粋な日系人であり、特に血縁関係にあるという訳ではない。
普段は可愛らしく優しい性格の少女だが、どうもアリスだけに敵対心を抱いているようだ。顔の造形から身長、体重、スリーサイズに至るまで一見して誤差が分からない程に同じなせいで、よくアリスに間違われる事が原因だと思われる。
アリスの方がランク上という事にも納得がいっていない様子で、アリスと出会った時だけは清楚ながらも毒を吐き出す様子が見られる。他の人々には決してそんな事は言わないが、どうもアリス相手にだけはつい口から悪意が出るようだ。
アリスのよくいるノースヤードと有栖川の良くいるサウスヤードでは、『二人のアリスを会わせるな』とよく言われる程。アリスの方も若干有栖川を嫌っている様子が見えて、より二人の関係悪化に拍車をかけている。出会うや否ややり合う羽目になる事もあるので、両者の周囲は出来るだけ二人を邂逅させないように気を使っている。
また、アリス程ではないが彼女は夜巌も好んでいない。始めて会う前は寧ろ敬意や好意を持っていたのだが、初対面での第一声が『ホウ、本当にそっくりデスネ。マサニ鏡の中のアリスって感じデス』と言ってしまって以降、敵対こそしないがデリカシーのない人として分類された。
彼女としてはアリスとそっくりの外見を嫌っているので、その事を堂々と指摘された事で嫌な人に認識したようだ。
ただ、夜巌としては有栖川を決して嫌っていない、というか興味深く思っているので出会った時には親しげに話かけたりする。しかし毎回有栖川に素っ気なく避けられて首を傾げる羽目になるのだ。
因に似たような理由で、経世も夜巌と同じような状態に陥っている。彼の場合はもっとストレートに『ん? 銀鈴? あ、お前が有栖川か。間違えたわ、や、よう似てんな』と言ってしまったせいで、デリカシーのない奴に分類された。
これらの事から分かるが、有栖川は最初の会話でアリスの名を出したものを嫌う傾向にある。
因に夜巌は自分がなぜ嫌われているのか,その理由を全く理解していない。『鏡の中のアリス』と言った事に関しても特に他意はなく、『オヤ、うまい事言いましたネ俺』としか思っていないのだ。
普段は可愛らしく優しい性格の少女だが、どうもアリスだけに敵対心を抱いているようだ。顔の造形から身長、体重、スリーサイズに至るまで一見して誤差が分からない程に同じなせいで、よくアリスに間違われる事が原因だと思われる。
アリスの方がランク上という事にも納得がいっていない様子で、アリスと出会った時だけは清楚ながらも毒を吐き出す様子が見られる。他の人々には決してそんな事は言わないが、どうもアリス相手にだけはつい口から悪意が出るようだ。
アリスのよくいるノースヤードと有栖川の良くいるサウスヤードでは、『二人のアリスを会わせるな』とよく言われる程。アリスの方も若干有栖川を嫌っている様子が見えて、より二人の関係悪化に拍車をかけている。出会うや否ややり合う羽目になる事もあるので、両者の周囲は出来るだけ二人を邂逅させないように気を使っている。
また、アリス程ではないが彼女は夜巌も好んでいない。始めて会う前は寧ろ敬意や好意を持っていたのだが、初対面での第一声が『ホウ、本当にそっくりデスネ。マサニ鏡の中のアリスって感じデス』と言ってしまって以降、敵対こそしないがデリカシーのない人として分類された。
彼女としてはアリスとそっくりの外見を嫌っているので、その事を堂々と指摘された事で嫌な人に認識したようだ。
ただ、夜巌としては有栖川を決して嫌っていない、というか興味深く思っているので出会った時には親しげに話かけたりする。しかし毎回有栖川に素っ気なく避けられて首を傾げる羽目になるのだ。
因に似たような理由で、経世も夜巌と同じような状態に陥っている。彼の場合はもっとストレートに『ん? 銀鈴? あ、お前が有栖川か。間違えたわ、や、よう似てんな』と言ってしまったせいで、デリカシーのない奴に分類された。
これらの事から分かるが、有栖川は最初の会話でアリスの名を出したものを嫌う傾向にある。
因に夜巌は自分がなぜ嫌われているのか,その理由を全く理解していない。『鏡の中のアリス』と言った事に関しても特に他意はなく、『オヤ、うまい事言いましたネ俺』としか思っていないのだ。
ABILITY
【ミラージュパレス(鏡面王国)】
全てが逆転する鏡の世界に敵を取り込む能力。
取り込む為の鏡は何でもいいが、効果時間は鏡のサイズによって変動する。これは、この能力の発動が『鏡に有栖川がオドを込める』、『オドを溜めた鏡が対象者を取り込む』と言う流れを組む事から、巨大な鏡の方がより多くのオドを蓄える事が出来るという事だろう。勿論、それは大きな鏡を取り込み鏡にする為には多量のオドを消費する事を意味する。
手鏡程度なら一日に十回程度、姿見ならば三回、それ以上ならば一回が限度である。
手鏡で10分、姿見で一時間、それ以上の特殊な巨大鏡では最大で三時間の間、相手を鏡の世界に取り込む事が出来る。
ただ、必ず鏡である必要がある。水やガラスなど、人を映す事のできるものでは代用できない。サイズの大小に問わず、必ず鏡でなければならないのだ。
また、発動条件には、至近距離で対象者の姿を鏡に映さなければならないという誓約がある。三m以内の距離から、更に必ず正面から顔を三秒間、鏡に映さなければ取り込む事は出来ない。ただ、例え対象者が動いたとしても三秒間の間,鏡に顔が映っていれば問題はないようだ。
対象者を取り込んだ後、自動的に有栖川も鏡の世界に呑み込まれる。その後には、鏡だけが残るのだ。
なお、吸い込める人物は鏡に映った数だけであり、一人しか取り込めないと言う事はない。しかし、三mの至近距離から複数の人間の顔を映すのは難しく、実質は一人しか吸い込めないに等しい。巨大な鏡を罠として仕掛けておけば一気に多数を引きずり込む事も出来るが、鏡の世界の中に多くを取り込んでもあまり有栖川に取ってメリットがない事から、基本的に一人しか引き込むようにしないという事もある。
取り込んだ鏡の世界では、全ての能力が逆転する。その基準は有栖川の能力であり、彼女は鏡の世界の中で能力変化を起こさない。
逆転という事はつまり、力が有栖川より優れているものは優れていた分だけ、鏡の世界では力が衰える。逆に、速度が有栖川より劣っているものはその分だけ、鏡の世界では速度を増すという事だ。強者を弱者に変え、弱者を強者に変える。かなりトリッキーな能力である。
また、この世界ではミスティック能力やサイキック能力であれ変化する。強い能力は弱くなり、弱い能力は強くなる。使い辛い能力は使い易くなり、使い辛い能力は使い易くなる。特殊な能力も多々存在するため、厳密に言えば逆転現象を起こしているとは言い難いのだが、変化する事は間違いない。始めてこの世界に取り込まれた能力者達は、自分の能力が反転している事に動揺し、自爆してしまう者も少なくないと言う。
鏡の世界から脱出する手段は、有栖川を倒す(意識不明にする)か、外部から有栖川と対象者を取り込んだ鏡を壊せば良い。或は効果時間が切れるのを待つか、有栖川に出ようと思わせればいい。有栖川は自身だけでは鏡の世界に来る事は出来ず。また対象者だけを取り込んでおくという事が出来ない為、彼女が脱出を望めば自動的に対象者も解き放たれるという訳だ。
一度取り込めば、有栖川に取って変化がないとは言え、対象者に取っては結構な違和感を覚え、能力の逆転して力が衰えたという以上に戦い辛く感じると言う。何の欠点もない強者は欠点だらけの弱者になってしまうので勿論だが、局地的に高い能力を持つ者達にとってもこの能力は脅威だ。
一部の能力だけに秀でた者にとって、鏡の世界は他の能力が上昇する事もあり、−になるどころか+に転じる事もある。しかし、自身が得意とする戦法と全く逆の手段を取るという事に戸惑い、上昇した能力も使えこなせなくなる事が多い。故に有栖川がこの世界でやりにくいと思うタイプは、オールラウンダー系か、知略を駆使して戦うタイプの相手である。(何故か,鏡の世界では知力など一部の能力は逆転しない。知力や人格まで反転しては、鏡に取り込んだ対象者と鏡の外にいる対象者が別個の思考を持ってしまう事になるので矛盾が生じ、鏡と現実の世界に亀裂が生まれて現実世界に戻れなくなる恐れがあるのではないか、と考えられるが詳細は不明だ)。
彼らは、能力が落ちても知略で戦い方を変え、落ちた能力をフォローする事が出来る。元々,戦闘が得意でない有栖川にとっては面倒な事だろう。勿論、弱い相手を取り込めばその相手が強者となるのだが、そもそも現実界の自分で勝てるような相手にはまず能力を使う事がないので問題はない。
ただ、この能力は有栖川の能力を基点として逆転現象を起こす為、有栖川が強くなれば鏡の世界に取り込んだ際の効果が全体的に薄くなる、という欠点がある。ただし、最低限の実力がなければ対象者に接近して鏡を突き付けると言う事が難しくなるため、鍛えねばならないというジレンマが存在する。
有栖川が弱ければ弱い程強力な能力であり、強ければ強い程に弱い能力であると言える。非常に使い辛い能力だが、有栖川はこの能力が何故か気に入っている。
全てが逆転する鏡の世界に敵を取り込む能力。
取り込む為の鏡は何でもいいが、効果時間は鏡のサイズによって変動する。これは、この能力の発動が『鏡に有栖川がオドを込める』、『オドを溜めた鏡が対象者を取り込む』と言う流れを組む事から、巨大な鏡の方がより多くのオドを蓄える事が出来るという事だろう。勿論、それは大きな鏡を取り込み鏡にする為には多量のオドを消費する事を意味する。
手鏡程度なら一日に十回程度、姿見ならば三回、それ以上ならば一回が限度である。
手鏡で10分、姿見で一時間、それ以上の特殊な巨大鏡では最大で三時間の間、相手を鏡の世界に取り込む事が出来る。
ただ、必ず鏡である必要がある。水やガラスなど、人を映す事のできるものでは代用できない。サイズの大小に問わず、必ず鏡でなければならないのだ。
また、発動条件には、至近距離で対象者の姿を鏡に映さなければならないという誓約がある。三m以内の距離から、更に必ず正面から顔を三秒間、鏡に映さなければ取り込む事は出来ない。ただ、例え対象者が動いたとしても三秒間の間,鏡に顔が映っていれば問題はないようだ。
対象者を取り込んだ後、自動的に有栖川も鏡の世界に呑み込まれる。その後には、鏡だけが残るのだ。
なお、吸い込める人物は鏡に映った数だけであり、一人しか取り込めないと言う事はない。しかし、三mの至近距離から複数の人間の顔を映すのは難しく、実質は一人しか吸い込めないに等しい。巨大な鏡を罠として仕掛けておけば一気に多数を引きずり込む事も出来るが、鏡の世界の中に多くを取り込んでもあまり有栖川に取ってメリットがない事から、基本的に一人しか引き込むようにしないという事もある。
取り込んだ鏡の世界では、全ての能力が逆転する。その基準は有栖川の能力であり、彼女は鏡の世界の中で能力変化を起こさない。
逆転という事はつまり、力が有栖川より優れているものは優れていた分だけ、鏡の世界では力が衰える。逆に、速度が有栖川より劣っているものはその分だけ、鏡の世界では速度を増すという事だ。強者を弱者に変え、弱者を強者に変える。かなりトリッキーな能力である。
また、この世界ではミスティック能力やサイキック能力であれ変化する。強い能力は弱くなり、弱い能力は強くなる。使い辛い能力は使い易くなり、使い辛い能力は使い易くなる。特殊な能力も多々存在するため、厳密に言えば逆転現象を起こしているとは言い難いのだが、変化する事は間違いない。始めてこの世界に取り込まれた能力者達は、自分の能力が反転している事に動揺し、自爆してしまう者も少なくないと言う。
鏡の世界から脱出する手段は、有栖川を倒す(意識不明にする)か、外部から有栖川と対象者を取り込んだ鏡を壊せば良い。或は効果時間が切れるのを待つか、有栖川に出ようと思わせればいい。有栖川は自身だけでは鏡の世界に来る事は出来ず。また対象者だけを取り込んでおくという事が出来ない為、彼女が脱出を望めば自動的に対象者も解き放たれるという訳だ。
一度取り込めば、有栖川に取って変化がないとは言え、対象者に取っては結構な違和感を覚え、能力の逆転して力が衰えたという以上に戦い辛く感じると言う。何の欠点もない強者は欠点だらけの弱者になってしまうので勿論だが、局地的に高い能力を持つ者達にとってもこの能力は脅威だ。
一部の能力だけに秀でた者にとって、鏡の世界は他の能力が上昇する事もあり、−になるどころか+に転じる事もある。しかし、自身が得意とする戦法と全く逆の手段を取るという事に戸惑い、上昇した能力も使えこなせなくなる事が多い。故に有栖川がこの世界でやりにくいと思うタイプは、オールラウンダー系か、知略を駆使して戦うタイプの相手である。(何故か,鏡の世界では知力など一部の能力は逆転しない。知力や人格まで反転しては、鏡に取り込んだ対象者と鏡の外にいる対象者が別個の思考を持ってしまう事になるので矛盾が生じ、鏡と現実の世界に亀裂が生まれて現実世界に戻れなくなる恐れがあるのではないか、と考えられるが詳細は不明だ)。
彼らは、能力が落ちても知略で戦い方を変え、落ちた能力をフォローする事が出来る。元々,戦闘が得意でない有栖川にとっては面倒な事だろう。勿論、弱い相手を取り込めばその相手が強者となるのだが、そもそも現実界の自分で勝てるような相手にはまず能力を使う事がないので問題はない。
ただ、この能力は有栖川の能力を基点として逆転現象を起こす為、有栖川が強くなれば鏡の世界に取り込んだ際の効果が全体的に薄くなる、という欠点がある。ただし、最低限の実力がなければ対象者に接近して鏡を突き付けると言う事が難しくなるため、鍛えねばならないというジレンマが存在する。
有栖川が弱ければ弱い程強力な能力であり、強ければ強い程に弱い能力であると言える。非常に使い辛い能力だが、有栖川はこの能力が何故か気に入っている。
【チャイルドプレイ(戯れ遊び)】
鏡の世界の中でのみ発動できる。鏡の世界に彼女の手下となるキャラクターを召喚する能力。キャラクターは鏡の世界が解き放たれるまで永続するが、破壊されればもう出現させる事は出来ない。一つの鏡の世界につき使えるのは一回で、再び使うには一度、世界を解放してもう一度だけ新たな世界に取り込む必要がある。
有栖川が《ハンプティダンプティの歌》を詠唱すると発動する。この遊び歌に対し、相手が《卵》と正しく答えれば、召喚されるキャラクターは寸胴のずんぐりむっくりした紳士ハンプティダンプティになる。これは有栖川にとって外れに等しく、何の力もなく少しでも衝撃を受ければ割れて消えるという役立たずである。
もし、相手が答えを告げないまま五秒が経過すれば,召喚されるキャラクターは白騎士になる。戦闘能力に優れ、有栖川の忠実な騎士となって彼女を守る。彼女にとって最も召喚させたいキャラクターといえるだろう。
そして相手が答えを間違えた場合は、召喚されるキャラクターは漆黒の魔獣ジャバウォックとなる。戦闘能力でいえば白騎士を越えるが、有栖川にも制御が出来ず勝手気ままに荒れ狂うために使い勝手は悪い。有栖川を攻撃する事こそないが、彼女を不利にさせるような戦い方もする事があるので、あまり使いたくはないようだ。
また、この能力にはもう一つの特性がある。有栖川にとって喜ばしくない特性であり、なぜこのような特性があるのかも分かっていないが、《相手が有栖川の謎かけに答え、即座に違う謎かけを告げる》という行為が行われた場合、キャラクターの召喚顕現が逆転して対象者の味方に転じてしまうのである。
勿論、その場合に有栖川が正答すればハンプティ、誤答すればジャバウォック、沈黙すれば白騎士という条件は変わらない。ただ、攻撃対象が対象者から有栖川へと変化するだけだ。
更に、ここで有栖川が正答し、また新たに謎かけを行うという事をすれば、更にこれらの手順が繰り返される。どちらかが誤答するか沈黙するか、新たな謎かけを止めない限りは延々とキャッチボールが続くのである。
有栖川にとって甚だ便利でない特性だが、戦闘中に謎かけを受けて答え,更に即座に謎を返すような酔狂者はまずいない為に、今の所この性質は誰にも教えていない。有栖川にしても、自分が不利にしかならないような条件をあえて教える筈もなく、秘密にしている。
なお、【チャイルドプレイ】発動時にはオドを消費しない。これは、この能力が《鏡の世界》の一部として数えられるからであり、要は《鏡の世界》を発動する時に一回分の【チャイルドプレイ】発動に必要なオドを吸い取られているという事だろう。
鏡の世界の中でのみ発動できる。鏡の世界に彼女の手下となるキャラクターを召喚する能力。キャラクターは鏡の世界が解き放たれるまで永続するが、破壊されればもう出現させる事は出来ない。一つの鏡の世界につき使えるのは一回で、再び使うには一度、世界を解放してもう一度だけ新たな世界に取り込む必要がある。
有栖川が《ハンプティダンプティの歌》を詠唱すると発動する。この遊び歌に対し、相手が《卵》と正しく答えれば、召喚されるキャラクターは寸胴のずんぐりむっくりした紳士ハンプティダンプティになる。これは有栖川にとって外れに等しく、何の力もなく少しでも衝撃を受ければ割れて消えるという役立たずである。
もし、相手が答えを告げないまま五秒が経過すれば,召喚されるキャラクターは白騎士になる。戦闘能力に優れ、有栖川の忠実な騎士となって彼女を守る。彼女にとって最も召喚させたいキャラクターといえるだろう。
そして相手が答えを間違えた場合は、召喚されるキャラクターは漆黒の魔獣ジャバウォックとなる。戦闘能力でいえば白騎士を越えるが、有栖川にも制御が出来ず勝手気ままに荒れ狂うために使い勝手は悪い。有栖川を攻撃する事こそないが、彼女を不利にさせるような戦い方もする事があるので、あまり使いたくはないようだ。
また、この能力にはもう一つの特性がある。有栖川にとって喜ばしくない特性であり、なぜこのような特性があるのかも分かっていないが、《相手が有栖川の謎かけに答え、即座に違う謎かけを告げる》という行為が行われた場合、キャラクターの召喚顕現が逆転して対象者の味方に転じてしまうのである。
勿論、その場合に有栖川が正答すればハンプティ、誤答すればジャバウォック、沈黙すれば白騎士という条件は変わらない。ただ、攻撃対象が対象者から有栖川へと変化するだけだ。
更に、ここで有栖川が正答し、また新たに謎かけを行うという事をすれば、更にこれらの手順が繰り返される。どちらかが誤答するか沈黙するか、新たな謎かけを止めない限りは延々とキャッチボールが続くのである。
有栖川にとって甚だ便利でない特性だが、戦闘中に謎かけを受けて答え,更に即座に謎を返すような酔狂者はまずいない為に、今の所この性質は誰にも教えていない。有栖川にしても、自分が不利にしかならないような条件をあえて教える筈もなく、秘密にしている。
なお、【チャイルドプレイ】発動時にはオドを消費しない。これは、この能力が《鏡の世界》の一部として数えられるからであり、要は《鏡の世界》を発動する時に一回分の【チャイルドプレイ】発動に必要なオドを吸い取られているという事だろう。

添付ファイル