エル・ボーイ
弟に比べると自堕落的でやる気のないダメ人間だが、
ジール・ボーイが興味をもったジャンルにおいて尽く彼のほうが勝っていたため、
ジール・ボーイのコンプレックスを生み出す原因となってしまう。
「神無き世界の魔法使い」にて本格参戦。
魔法は「輪廻の棺と転生の棺(コフィンコフィン)」。属性は「庫」。
別の魔法を保管しておける効果を持ち、死ぬか魔法具が壊された三十指の魔法は彼の元へ回収されるようになっていた。
精度は低いが回収した魔法を使うことも出来る。
女神の国においてもほとんど働かない彼が重宝されているのは、この魔法の存在が大きい。
作中では
アダラパタに貰ったジルの右腕の魂を引っ提げて、三十指として裏切り者のジルを始末するために戦う。
その真意は
弟を鍛え、右腕を返すことであった。だが、そうするとエルの魂が切り刻まれるトラップをアダラパタに仕掛けられていたため致命傷を負う。女神の国に自分達の母親がいることを告げて死亡し、遺体はジルの手でアルカナ大陸の故郷へと埋葬された。
コミックスのおまけfileによると真の天才はジルで、器用貧乏にすぎないエルもまた、弟にコンプレックスを持っていた。
ジルとの戦いにおいても「俺を超えてみろ」ではなく「過去のお前を超えてみろ」という、身の丈を弁えるような言葉選びをしている。
世間からの評価も同じ事にエルは気付いていたが本人にとってはどうでもよく、弟にだけは優れた兄と思っていて欲しかったようだ。
三十指入りした理由は「母親が女神の国にいる」という情報の真偽を確かめるため。
小悪党じみた顔付きとだらしない言動に反して、実際は家族思いで、命と引き換えにジルをサポートした善人。しかし外道ではなかったというだけで、怠けてばかりのダメ人間という事実は覆らなかった。
参考
最終更新:2025年06月10日 02:05