ChapterⅢ「思惑と策略」
(執筆:たまごっつ)
目を開けるとオットーの顔がある。
「王子!目を覚まされましたか」
「オットーか…。セッテは?セッテは無事か?」
「まだ目を覚ましませんが、無事のようです」
「そうか…」
「アリアスと名乗るものが助けてくださいました。今街に出かけております」
「王子!目を覚まされましたか」
「オットーか…。セッテは?セッテは無事か?」
「まだ目を覚ましませんが、無事のようです」
「そうか…」
「アリアスと名乗るものが助けてくださいました。今街に出かけております」
アリアスが帰ってきた。
「気分はどうだ?」
「あなたが助けてくれたのか?」
「そういうことになるな。それより1つ聞くが本当にフレイ王子か?」
「「!!」」
「お前は何者だ?」
「私は・・・火の国の密偵だ」
「何!?」
「待て、オッt…」
「あなたが助けてくれたのか?」
「そういうことになるな。それより1つ聞くが本当にフレイ王子か?」
「「!!」」
「お前は何者だ?」
「私は・・・火の国の密偵だ」
「何!?」
「待て、オッt…」
フレイが制止する前にオットーが魔法を発動していた。
周りから風の刃が襲う…がアリアスは全てよけていた。
しかも避け方が実に軽やかだ・・・
周りから風の刃が襲う…がアリアスは全てよけていた。
しかも避け方が実に軽やかだ・・・
「オットー!」
「王子、お逃げください!」
「アリアスが俺たちを殺そうと思ったのなら、我々が寝ている間に殺しているはすだ!」
「!」
「王子、お逃げください!」
「アリアスが俺たちを殺そうと思ったのなら、我々が寝ている間に殺しているはすだ!」
「!」
フレイの一言でオットーも納得したようだ…
が、アリアスに対する警戒は解いてないようだが…
が、アリアスに対する警戒は解いてないようだが…
「お前、もしかしてムスペルスヘイムNo.1の密偵といわれ、またNo.1の頭脳を持っていると言われているアリアスか?」
「…そうだ。どうやら本物のようだな・・・まずは私の話を聞いていただきたい」
「…何だ?話してくれ」
「そもそもこの軍事行動はニヴルヘイムが糸を引いている。まずニヴルヘイムは我々の国ムスペルスヘイムとユミルで大きな戦争を起こそうと企んだ。そのために優秀な魔道師をムスペルスヘイムとユミルに送り込んだ。そしてそれぞれの国の王を殺害しその国を操ろうとした」
「まさか…」
「そうだ。やつらは死者を復活させるという禁忌をやっている…」
「そんなバカな…」
「だが事実だ。そしてそのまま国を操り戦争を起こそうとした。だが我々はその魔道師がニヴルヘイムから来たことを見抜き、捕まえた。そしてこの計画を魔道師から聞きだした。王はユミルの現状を知りたくて、こうして私が偵察に来たというわけだ」
「なるほどな・・・それで…そんな話をして俺たちにはどうしてほしいんだ?」
「話が早いな。まずはムスペルスヘイムに来ていただきたい。王の命令とはいえ、ユミルの兵士にとって、王子がいる国を攻めるのは気が引けるからな・・・」
「筋は通ってる・・・が、その話を信じる根拠はどこにある?このままムスペルスヘイムに行って人質にされました…じゃ話にならんからな」
「そいつの魔法を簡単に避けれるレベルの密偵がここにきてる・・・じゃ駄目か?」
「…そうだ。どうやら本物のようだな・・・まずは私の話を聞いていただきたい」
「…何だ?話してくれ」
「そもそもこの軍事行動はニヴルヘイムが糸を引いている。まずニヴルヘイムは我々の国ムスペルスヘイムとユミルで大きな戦争を起こそうと企んだ。そのために優秀な魔道師をムスペルスヘイムとユミルに送り込んだ。そしてそれぞれの国の王を殺害しその国を操ろうとした」
「まさか…」
「そうだ。やつらは死者を復活させるという禁忌をやっている…」
「そんなバカな…」
「だが事実だ。そしてそのまま国を操り戦争を起こそうとした。だが我々はその魔道師がニヴルヘイムから来たことを見抜き、捕まえた。そしてこの計画を魔道師から聞きだした。王はユミルの現状を知りたくて、こうして私が偵察に来たというわけだ」
「なるほどな・・・それで…そんな話をして俺たちにはどうしてほしいんだ?」
「話が早いな。まずはムスペルスヘイムに来ていただきたい。王の命令とはいえ、ユミルの兵士にとって、王子がいる国を攻めるのは気が引けるからな・・・」
「筋は通ってる・・・が、その話を信じる根拠はどこにある?このままムスペルスヘイムに行って人質にされました…じゃ話にならんからな」
「そいつの魔法を簡単に避けれるレベルの密偵がここにきてる・・・じゃ駄目か?」
オットーが悔しそうにしている・・・
が、確かに簡単に避けていた。
だからといって簡単に信用はできない…
しかし最近やってきたトロウのこと…軍事行動のこと…今の話と辻褄は合っている…
が、確かに簡単に避けていた。
だからといって簡単に信用はできない…
しかし最近やってきたトロウのこと…軍事行動のこと…今の話と辻褄は合っている…
「まだ完全には信用されてないようだな・・・まぁいい。今度はこっちが質問させてもらう。最近トロウという魔道師がやってきたのは知っているが、その魔道師が来たことで王に変化があったりしたか?」
「!」
「その様子だと…」
「ああ、確かに父上は変わられた…」
「そうか…それだけ聞ければ十分だ・・・俺はこのまま国に帰る。お前たちはどうする?」
「セッテが目覚めるまではここにいるつもりだ。その後のことは…まだ決めてない」
「そうか…」
「!」
「その様子だと…」
「ああ、確かに父上は変わられた…」
「そうか…それだけ聞ければ十分だ・・・俺はこのまま国に帰る。お前たちはどうする?」
「セッテが目覚めるまではここにいるつもりだ。その後のことは…まだ決めてない」
「そうか…」
しばらくしてアリアスが去っていった。
この家はもう使わないらしい。
さすがに王子に隠れ家がばれたら使えないか・・・
この家はもう使わないらしい。
さすがに王子に隠れ家がばれたら使えないか・・・
「王子、先ほどの話、どうお考えですか?」
「・・・」
「アリアスの話は、矛盾はないが、確証もないですからね…」
「そうだな…」
「これからどうなされますか?」
「そうだな…とりあえずセッテが起きたら出発するか」
「はい」
「・・・」
「アリアスの話は、矛盾はないが、確証もないですからね…」
「そうだな…」
「これからどうなされますか?」
「そうだな…とりあえずセッテが起きたら出発するか」
「はい」