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魔法戦争11

最終更新:2017年06月25日 02:21

jelly

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Chapter11「救出任務」



「しかし、ひどい有様じゃのう」
 あちこち損傷した船の状態を見てクルスがつぶやいた。

 トロウの急襲によって戦乱の渦に巻き込まれるムスペルスから命からがら脱出したフレイ一向だったが、魔導船グリンブルスティに大きなダメージを負ってしまった。航行には問題ないようだが、このまま旅を続けるには不安が残る。その不安をオットーが言葉に換えて訊いた。

「クルス殿。この船はあなたの所有するものだ。状態に関してはあなたが一番詳しい。だから聞くのだが、この船は修復可能だろうか。我々も出来る限りの協力は惜しまないつもりだが……」
「できないことはない。だが媒体もなく移動しながらとなると、ちと厳しいのぅ。それにあんなことがあったばかりじゃ。お主たちにも休息は必要じゃろう」

 魔力によって物質を創りだす場合、無から新たに創造するのと既存の物質を用いてその総量を増やすのとでは、難易度も魔力の消費量も格段に違ってくる。
 そもそも神でもなければ、完全な無からの創造は竜であっても不可能だ。具体的には、魔力で空間中に存在する原子や分子を組み合わせてもととなる物質を作り上げ、さらにその物質を材料に目的のものを合成することになる。
 創造の規模や数が大きくなるにつれて、術者の負担もそれに応じて大きいものになるし、なにより船を動かすにも魔力が必要なので無用な消耗は避けるべきだ。
 オットーもそれは理解しており、それゆえにこう続けた。

「つまり条件さえ整えば船の修復は可能と考えていいんだな」

 ゼロからの修復は難しい。だが材料さえあればそこまで難しい話ではない。ならば方法はある。

「そういうことであれば、この地図を見ていただきたい」

 オットーが地図を開いて皆に見せる。そしてユミルとムスペルス、ニヴルヘイムを直線で結ぶ三角形を指でなぞりながら話し始めた。

「いいですか。これら三国の間の直線距離に存在する浮島は交易が頻繁に行われていたため、無人島というのはほとんど存在しません。しかし……」

 次に三国の成す三角形の中央部、そこを示して、

「この空域は往来も少ないため、浮島があっても人や竜が暮らしていることはほとんどありません。この中にある無人島で船の修復を行いたいと考えています」
「なるほどな。僕たちはトロウに追われる身だ。一所に留まるのは危険だし、船の修理中に襲われては逃げ場もない。できれば見つかりにくい、地図に載っていないような島が好ましい。その点では無人島を選ぶのは正解だと思う。だけどそんな島がそう簡単に見つかるだろうか」

 浮島といってもそのほとんどは雲によって構成されている。島雲に限らず地上由来の大地を含む浮島であったとしても、雲の上に載って存在していることに変わりはない。そして雲というのは空を流れていくものだ。
 地図に載っているような有人島なら魔法で位置を固定している場合もあるが、無人島はそうではない。日によって浮島の位置が異なり見つけるのは困難になる。

「王子の疑問も最もです。そこでクルス殿の力を借りたい。地竜であるクルス殿ならば大地の存在を感知することもできるのではないかと思います。それを頼りに進めば地図に載っていないような浮島でも見つけられるのではないかと」
「なるほどのう」

 クルスが感心して言った。

「たしかに大地を含む島ならば、そこに大地の精霊の息吹を感じられるはず。やったことのない方法ではあるが、試してみる価値はあるじゃろうな。よかろう、ここはクルス船長に任せてもらおうか」
「それじゃ航路はおれが見てるんでお願いするっすよ」

 しばらく集中した後、クルスが微かに大地の気配を感じ取ることに成功した。
 少し遠いので具体的にとまではいかないが、木が生えている場所があり、また金属が豊富にあるということがわかったらしい。船の修理に使える材料としては十分だ。とくに金属が十分にあるというのは都合がいい。

「でも金属が豊富な無人島なんてあるんすか? 地図になくても誰か住んでる可能性あるんじゃないっすか、それって」
「お主、金属は土の中から採れるものだということを知らぬわけではあるまいな? あれも立派な自然の産物なんじゃからな。何も加工物ばかりと決め付けてもらっては困る。やれやれ、いかにも人間の発想じゃのう」
「仕方ないっすよ。だって人間だもの」

 こうして向かうべき島の当たりをつけたところで、一行はその島を修理場所と決めて向かうことにした。しかし、セッテの心配はあながち間違ってはいなかった。なぜならその島には――




 フレイたちが今まさに向かっているその浮島には、うっそうと木々の覆い茂る森があり、その中に隠れるようにして古びた建物がひとつ存在していた。家というには粗末な作りで、しかし森の中には異質な金属の壁は、嵐が来てもものともしないような頑丈さを備えている。ただその壁には最近修復したばかりであろう継ぎ目とひび割れが残っている。
 その建物を木陰に身を隠しながら偵察する人影があった。

「目標はあそこのようだな。さーて、どこから入ったものかねぇ」

 一人の男がどうやら侵入を試みているらしい。軽装ではあるが胸当てや籠手などの防具を身にまとって、その腰には二振りの剣を携えており、どうやら剣士であることが見て取れる。

「なるべく気付かれずに事を済ませたいもんだ。面倒事は嫌いなんでね」

 剣士は足音を忍ばせて壁のひび割れに身を近づける。
 隙間から中に覗き見るとちょうど視界の先に寝台があり、青い髪の少女が眠っているのが見えた。だがその手足には奇妙なリングが取り付けられており、さらに首は鎖が取り付けられていて壁に繋がれている。何者かに監禁されているのは明らかだった。

「なるほど。あれが神竜さまの言ってた……。それにしても、あんな少女にあんなことやこんなことをして実験するヤツの気が知れないな。俺なら黙って男同士のぶつかり合いを選ぶね」

 そう言いつつ剣士は不適な笑みを浮かべる。
 そのまま様子を窺っていると、監禁された青い少女に近づく者の姿があった。

「くひひひ……。さぁて、お待ちかねぇ。お楽しみの時間といこうねぇ……」

 トロウの命令で怪しい研究を行う科学者、ドローミだ。
 そう、偶然にもフレイたちが目指す浮島にはドローミの秘密の研究所があった。そしてその秘密であるはずの研究所に侵入しようとしているこの男にも極秘の任務があった。
 剣士の生業は傭兵、つまり雇われ兵だ。彼が『神竜』と呼ぶ何者かによって遣わされてここへやってきている。そして今、目標を確認した。

「よし……いくか」

 剣士が行動を開始した頃、ドローミもまた動き始めていた。

「トロウ様はああ言うけどねぇ。ひひひ……バレなきゃあいいんだ。バレなきゃあねぇ」

 そういって青い少女におもむろに近づく。

「竜人族。それは神秘の存在。人と猿は遺伝子的には近い種だけど混血はしない。一方で獅子と虎は同じ猫科動物であって混血可能。この違いは何なんだろうねぇ。そして遺伝子的には全然違うはずの人と竜ぅぅぅ。その間に生まれるのが竜人族。嗚呼、不思議だなぁ。どうなってるんだろうねぇ。気になる、気になるぞぉ。ワタシはあくまで科学的な見解を言っているのだよ。決してやましい心なんてないんだからねぇ……ひひひ」

 誰に聞かせるわけでもない言い訳を述べ終えると、ドローミは不気味な形をした奇妙な棒状の器具を取り出して青い少女へと近づけていく。一体これから何を行うとしているのかはわからないが、ドローミはひどく興奮しているようでもあり、その表情はとても形容できないような、嫌悪感を覚えるほどの薄気味悪いものだったという。

「さぁあ、ワタシの全てだぁ。その身体で受け止めておくれぇ。元気な子を生んでおくれよぉ……」

 だが次の瞬間、ドローミの犯罪的な企ては未然に防がれる。
 物陰からさっと何かが飛び出すとともに、氷のような太刀筋が宙に一閃を描く。
 すると棒状の謎の器具が真っ二つになっており、両断された一方が地面に落ちる音が凍りついた空気の中、からんと響いた。
 直径20cmはある極太の粗鉄で構成されていたその器具の切り口は、まさに刃物で切断されたような鮮やかな断面だった。

「ひッ……ひぃぃいいぃいぃっ! ひゃ、ふぁ……わ、ワタシの……ワタシの器具がァアアアア!」

 暗闇に悲痛な悲鳴が響き渡る。ドローミは言いようのない精神的ダメージを受けたようだ。そのまま、へなへなとその場に崩れ落ちる。
 そしてしばらく放心した後に、ようやくいつもどおりの狂った精神状態を取り戻した彼は、こんどは怒声を響かせる。

「だっ、誰だぁぁぁ!? ワタシの研究所に無断で入り込むやつはぁ! せっかくこれからいいところだったというのに……。ワタシの邪魔をするんじゃなぁぁぁい!!」
「ほう。お楽しみのところ悪いんだがな。女の子にそんなものを突きつけて弄ぶもんじゃない。男なら優しく包んであげるものだぜ。とりあえず、おまえ。そんなに欲求不満ならここはひとつ俺と、やらないか」 

 答えたのは外から覗いていた例の剣士だ。隠れるつもりなど毛頭ないらしく、不適な笑みさえ浮かべながら、ドローミの前に堂々と仁王立ちしている。
 その姿を確認すると、ドローミはますます怒りを顕わにした。この男がどこから侵入したとか、誰の差し金でやってきたのかとか、そんなことはどうだっていい。ただドローミはせっかくの研究に水を差されたこと、それが許せなかった。そしてそのことしか頭になかった。

「誰がおまえなんかと! ワタシはただの人間に興味などないのだ! 出て行け! 出て行かないとこうだぞぉ!!」

 足元に散らばるがらくたを拾っては投げつけながら、ドローミは身の危険を感じて後ずさる。そんな様子を見て、剣士は深いため息をついた。

「はぁ、そいつは残念だ。だがまあ、おまえはどう見ても戦えそうにないし、俺は殺生をしにきたわけじゃないんだ。こっちもおまえに興味はない。俺が欲しいのはその子だ」

 そう言ってドローミの後ろで寝息を立てている青い少女を指差した。

「何ぃ! 貴様……絶対に渡さんぞぉ。これはワタシのものだ! こ、このロリコン侵入者が!!」
「おまえにだけは言われたくないぜ。で、どうする? 黙って渡してくれるなら、俺も危害は加えないつもりだが」
「くそぅ……竜くずれを全部トロウ様にくれてやるんじゃなかったぁぁぁ。こんなときどうすれば…………。はっ」

 頭の上に電球マークを浮かべたドローミは、ぱっと振り返って首の鎖を取り外して青い少女を抱き上げると、そのまま研究所の奥へと逃げ出した。

「やれやれ。どうなっても知らんぞ」

 剣士は呆れながらも二本の剣を抜き放つ。それぞれ蒼と銀の刀身が薄暗い室内に煌く。攻撃態勢をとって逃げるロリコンもといドローミの後を追った。
 偵察して剣士は理解していた。ここはそれほど広い建物ではない。それにこの奥に出口はなかったはずだ。

(つまり奴には逃げ場がないってことだ。となれば奴はただの馬鹿か、あるいは何か罠を用意しているか)

 用心しながら奥へ進んでいると、カチリと足元で音がした。

「む。これは……」

 下ろした足の下で奇妙な赤い紋様が浮かび上がる。同様のものが左右の壁と頭上の天井でも光る。それぞれの紋様が赤い光線で結ばれると、そこにサイレスフィールドが展開される。
 これは青い少女の力を抑えているリングと同じもので、フィールド内に存在する者の魔力を封じる効果を持つ。
 とくに竜族は、人が血管で全身に血をめぐらせて細胞に酸素を行き渡らせて身体を維持するのと同様に、魔力を循環させることも身体を維持に関連しているため、魔封じに遭うと力が抜けて動けなくなってしまうのだ。

「うひひひ! 馬鹿め、かかったなぁ!」

 だがこの剣士にとっては無意味なものだ。

「罠を仕掛けたつもりか。だったら残念だったな。俺は竜でもないし、魔道士でもない」

 両手の剣を振るうと、左右の壁に埋め込まれたリングを切り裂いた。すると赤い光は力を失い消えてしまった。
 慌てて逃げ出すドローミを剣士は再び追う。

 するとこんどは仁王立ちして先に待ち構えていたドローミが、自信たっぷりに奇妙な機械を剣士に向けてけしかけた。
 紫色のボディに車輪のついた一本の脚。頭上からは手のついた一本のアーム。そして正面には憎たらしいスマイルを施された仮面がついている。
 どこかで見たようなアレだ。

「ひひひ。これを使う日が来ようとはぁ。行け! 遠方の浮島でワタシ自ら発掘した古代兵器(だと思う)」
「――トクンデスボクリミットクンデスボクリミ――」

 古代兵器(らしい何か)は怪しげな呪文を詠唱し始めた。
 剣士はその姿を見て衝撃を受けた。

(な、なんだあの奇妙な物体は! あんなものは今まで見たことがない。何をしでかしてくるかもわからない。これは油断できんぞ。だが……一体なんだろうか。この期待感の高まりは! ああだめだ、もう我慢できない!!)

 気がついたら両手の剣で古代兵器(極限)を両断していた。反射的に身体が動いていた。危険を感じて自らの意思で破壊したというよりは、何か見えない力によって突き動かされたとでもいうのか。ただひとつだけ言えることがある。

「よくわからないが、すっきりしたぜ」

 古代兵器(だった物)は断末魔の叫びを上げながら爆散した。
 剣士が謎の満足感に浸っていると、逃げていくドローミの背中が見えた。

「しまった、こういう用途の罠だったのか。そういう意味ならまんまと時間稼ぎにはまってしまった」

 遅れを取るも、外から調査した記憶によればこの先は行き止まりのはずだ。追い詰めたことには変わりない。
 剣士が突き当たりの部屋に踏み込むと、ドローミは青い少女を抱えたまま、カプセル状の機械に乗り込もうとしているのが見えた。

「くひひひ。遅かったな! こんなこともあろうかと、優秀なワタシは転送装置を作っておいたのだぁ。これさえあれば、高度な魔法を修得しなくても誰でも転移魔法が可能になる。実験も兼ねて、こいつで脱出オサラバさぁ」

 転送装置に乗り込んだドローミの姿が透け始めた。このままではまずい。このまま逃がしては任務失敗だ。
 剣士は足元にあったがらくたを手当たり次第に投げつける。これではまるで立場が逆転したかのようだ。
 煤けた本。錆びた鉄くず。そして何かの動物の骨? あったものは何でも投げつけた。そのとき手元が微かに光ったような気がした。だがそんなことに構っている暇はない。何を拾ったのかわからないが、それも構わず投げつけた。

「あ……」

 ドローミが小さな悲鳴を上げる。
 投げつけたそれはドローミの腕に当たった。どうやら金の腕輪のようだ。

 するとどういうことか。なんと腕輪が突然ふたつに分裂したではないか。さらにそのふたつが倍になり、倍になった腕輪がさらに倍になる。瞬く間に腕輪が増殖して、ドローミの手元に溢れ出す。
 無限増殖する腕輪がカプセル状の転送装置の空間を見る見るうちに埋め尽くしていくと、押し出されるようにしてドローミの手から青い少女が離れた。剣士はすかさず駆け寄ると、滑り込んで少女を受け止める。

「なにぃぃぃ! ドラウプニルの腕輪だとぉ!? そんなところにあったなんて。こんなことなら発掘したときにすぐに呪いを解いておくんだったよぉ……。ええいくそぅ、ワタシの大事なサンプルを返せぇ!!」
「最後にひとつ言っておく。レディを物扱いする男は嫌われるぜ」

 すぐ足元に落ちていた竜の骨を拾って投げつける。

「ゲッ……!」

 尖っていた骨はドローミの額に突き刺さった。そのままドローミは動かなくなってしまうと、増殖を続ける腕輪に埋もれながら、やっと動き出した転送装置によってどこかへと消えていった。

 静かになったドローミの研究所には、もう持ち主のいないがらくたの山と、青い少女を抱えた剣士、そして転送装置から溢れたのであろう、増殖が収まった金の腕輪ひとつ。それだけが残った。

「やれやれ。まったくヒヤヒヤさせてくれる」

 そう言って剣士は、ドラウプニルとドローミが呼んだ金の腕輪の残ったひとつを拾い上げて自分の腕にはめた。

「今回は苦労させられたんだ。戦利品のひとつぐらいもらっていっても、神竜さまも文句は言わんだろう。さて、と」

 少し手荒に少女を肩に担ぎ上げると、剣士はその正体を知っているとでもいった様子で、まだ目を覚まさない青い少女に向かって声をかけるのだった。

「んじゃ帰りますか。お姫さま」


Chapter11 END

魔法戦争12
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