正式名称:完成形変体刀・微刀『釵』(かんざし)\日和号
形状:四季崎記紀が生前もっとも愛した女性を模したからくり人形である。四本の腕と四本の脚を持ち、首が百八十度回転し
口にあたる部位からは槍のような長さの長刀を突き出す。年齢不詳。身長六尺八寸。体重十七貫三斤。
効果:「人間らしさ」に主眼が置かれている。
否定姫は「武器でありながら人である、恋する殺人人形とも言える刀」と称した。
人形殺法と呼ばれた同時に装備状の武器を自在に操り「竜巻」、「旋風」、「春一番」、「突風」、「嵐」、「綱嵐」
「台風」、「カマイタチ」、「微風刀風(最後に登場)」などあらゆる技と高速移動を繰り出し敵を追い詰め切り刻む。
変体刀には限定奥義という『その刀でしかなし得ない奥義』がある。『釵』は「微風刀風(びふうとうふう)」
人形殺法の奥義で、人形殺法の最後に登場する大技。逆立ちの状態になって4本の足を高速回転させ、手のばねで
一気に飛び上がり、そのまま落下して敵を切り刻む(自動操縦時は燃料不足にならないと使わない)。
備考:江戸の不要湖はこの日和号1台で壱級災害指定地域に指定されている。
数百年にわたって徘徊し、射程距離に入った人間を無差別に攻撃する。このため不要湖にはうかつに人間は近づけない。
不要湖に捨てられたがらくたの化身などと言われ、がらくた王女とも呼ばれている。
否定姫は徘徊の理由を
『不要湖のどこかにある四季崎記紀の工房を守り続けているのだろう』と推測していた。
最後は
鑢七花との持久戦による戦いで燃料切れと共に動力が止まり敗北となる。また回収した後もう一度
持ち主の命令に従うようにプログラムされ直した状態で
鑢七花と闘うことになるが彼曰く
「使い手が弱すぎて話にならねぇ」
「微刀」は「美刀」とかけている。自らの愛した女性を象っていることから、四季崎記紀の人間らしさが
唯一かいま見える刀とされる。
最終更新:2014年05月11日 12:25