【扶桑蒸奇譚】死体遁走曲

◆トレーラー

沈み潰えた悲劇の船は、陰謀を告げる鐘の音。
斃れたはずの屍どもが、阿鼻叫喚を巻き起こす。
前代未聞の事件の裏で、奪われていた香と魂。
黒き思惑を加速させるは、動き始めた死体たち──

扶桑蒸奇譚
「死体遁走曲(アンデッドフーガ)」

燃ゆるは魂、蒸気が回すは運命の輪

◆レギュレーション

• キャラクターレベル5、常備化点+30（計80点）でキャラクター作成
• データは出来立てほっかほかの最新版を使用
• 他SRSからのデータ持ち込みは不可

◆ハンドアウト

PC1　指定クラス：ヘグヒビト　コネクション：襲われていた少女
　どうやらあなたは、見てはいけないものを見てしまったらしい。乗っていた住吉行の遊覧船にて、ガラの悪い男たちに少女が囲まれていたのを目撃してしまったのだ。周囲に他に人気はなし、どうしようか……と悩んでいたあなたの後頭部に、鈍い衝撃が走った。そのままあなたの意識は遠くなり——次に目を覚ましたのは、秋津の海辺だった。いや、目を覚ました、という言い方には語弊がある。あなたは、自分が既に死んでいて、生ける屍となっていることが直感的に理解できた。
　しかし、こうして甦ったからには、自分がなぜ死ななければならなかったかを知らなければ気が済まないだろう。あなたは、動かないはずの身体をゆっくりと動かし始めた。

PC2　推奨クラス：スチヰムメヱジ　コネクション：幽谷武㐬（カソダニ・タケル）
　あなたは、秋津を活動の拠点とするメヱジだ。師である幽谷武㐬のもと、蒸気技師としての技術を磨き続けている。……はずなのだが、ある日突然、その師が行方知れずとなってしまった。秋津でもかなり名をはせている彼が行方不明となれば、何かあったことは間違いないだろうが……。しかも巷では、遊覧船の沈没事故やら暴徒による暴走事件が起きていると来たもんだ。心配したあなたは、幽谷の捜索をしてみることにした。

PC3　推奨クラス：随身省捜査官　コネクション：戸原幸亮（トバラ・コウスケ）
　あなたと、あなたの同僚である戸原幸亮は、秋津で起こったとある事件を追っていた。同一犯による連続殺人事件。遅々として捜査は進まなかったが、ある日戸原はこう言いだした。「俺は明日、住吉行の遊覧船へ乗る。証拠が、もう少しで見つかりそうなんだ」
　……翌日。彼に頼まれ別の捜査をしていたあなたの耳に入ったのは、遊覧船沈没の一報、そして、船と一緒に沈んだはずの乗客による(・・・・・・・・・・・)暴走事件だった。

PC4　推奨クラス：法師　コネクション：紫雲の御香
　あなたは、秋津にある小さな神社の神主／巫女だ。ある朝、いつものように神社を開こうとすると、そこは何者かによって荒らされており、御神体である「紫雲の御香」が盗まれてしまっていた。ボロい神社の何かもわからないお香なんて盗んだって何になるんだ……と思いもしたが、こちらにとってそれは大事な御神体、放置しておくわけにはいかない。あなたは、盗人の調査をすることにした。

PC5　推奨クラス：日陰者　コネクション：連続殺人犯
　あなたは、秋津有数の組合「寺田組」に所属する、まあいわゆるヤクザだ。今日も秋津の裏の支配者として、日の当たらない場所を取り仕切っている。
　そんなあなたたちが取り仕切る七番街区の一角にて、最近殺人事件が多発している。まあ場所柄からして、そのような事件は日常茶飯ではある。が、「今回の件、少し気になる」とはあなたの上司、笹崎登也の言。彼の命を受けて、あなたは事件の調査を開始した。