【扶桑蒸奇譚】妖都怪蒸抄 > 第1話

◆トレーラー


闇が光を喰らえども、町が怪奇に飲まれども。
されども悲劇はなくならず、されども涙は消え失せず。
ならば、濡れた頬を照らすのは。
我らが誇る、月灯り(Moon Light)

妖都怪蒸抄 壱之話
「シークレット・ライト」

燃ゆるは信念、蒸気が照らすは月夜の彩光


◆ハンドアウト


PC1 コネクション:八瀬葵尹(ヤセ・アオイ)
 あなたが平和所で、儚げな彼女——さゆりと過ごしているときに、その事件は起こった。
 突如、轟音。何かと思った刹那、見るにも恐ろしい『鬼』が、あなたの目の前からさゆりを攫って行ってしまったのだ。
 呆気に取られていると、その鬼を追ってきたとおぼしき少女——その身体には、あなたと同類の異形が見て取れる——が、声をかけてきた。
「あなたも、ヤソメなんですよね。力を、貸してください」

PC2 コネクション:不知火綾芽(シラヌイ・アヤメ)
 未だ呼ぶ者の正体はつかめず。意気消沈するか、いつものことと割り切るかはあなた次第だが、ともかくあなたがいつも通りに『山小屋』に入り、注文をしようとした時だ。
 まだ何も言っていないにもかかわらず、マスターがあなたの目の前にポン、とホットミルクを置いた。何かと思い、マスターの視線の方向へと目をやると……そこには、あなたに向かって微笑む妖艶な美女がいた。
「もしもし……よろしければ、あなたの“刀”で、我々にお力添え願えませんか?」

PC3 コネクション:轟翔(トドロキ・カケル)
 あなたが赴任初日に、永羅支部長から言われた任務内容は、あなたが期待していたものとは全く異なっていただろう。
 『門』の監視。無論、扶桑全体のことを考えれば大切な仕事ではあろうが、あなたが“妖都”で果たしたいこと——來海の捜索を実行するには、あまりにも縁遠い内容だった。
 すると、支部にいた一人の捜査官があなたへと声をかけてきた。
「お前の事情はあらかた調べてある。……来い、件の彼女を探したいのならばな」

PC4 コネクション:蓮田澄佳(レンダ・スミカ)
 金がない。いや、考えてみれば当たり前のことである。日々の暮らしを送りながら、あなたの元へ訪れた少年、楓の分の税金を支払ったのだから。ヤソメたちも定職に就いていない者がほとんどであり、彼らからチューニング代としてもらえるお金も多くないわけで、一気に財産が尽きかけたあなたはほとほと困っていた。
 そんなあなたに対し、最近、取材と称してあなたの工房へと入り浸っていた彼女、蓮田澄佳がこう持ち掛けてきた。
「実は、いい働き口を知ってるんですよ~。よければ、私と一緒に来てみませんか?」


最終更新:2020年01月19日 01:53
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