予告
歴史の分岐点を越え、真なる敵は姿を見せた。
時を同じくして、懐宝剣尺に迫る襲撃者。
八億四千万を統べる男の次の一手は、既に始まっている。
「ーー私は、あなたたちの敵ですよ」
「ーーひとりの女に誠を尽くす。それも悪かぁねえだろう?」
【扶桑蒸奇譚】竹ノ葉霰之御伽噺
第五話
「澪標す流れの果ては水影の」
「ーー礼を言うぞ。これで目覚める」
【ハンドアウト】
平野藤四郎 用ハンドアウト
コネクション:陸奥守吉行
仮の拠点周辺に、時間遡行軍の気配が出現した。
陸奥と二人で調査に向かった君たちだったが、あるのはただ気配の残滓ばかり。
姿はどこにもなく、かといって仮の拠点へと向かったとも思えない。
ひとまず戻ることにした君たちは、"影"のような襲撃者に遭遇した。
獣のように迫るそいつは、あまつさえ時間遡行軍さえも呼び出して暴れまわる。
そして、奇妙なことがひとつ。
暴風のようなその切っ先は、しかし君たち以外をまるで傷つけずにいた。
斬羽 用ハンドアウト
コネクション:空彩 凪
「令状は取れてるんですけどね〜」
珍しく悩ましげな様子で凪がぼやく。
篠雪家に対し、外患誘致の容疑で捜査令状を取ることはできたと彼女は言う。
しかし神秘の出入りを拒む極めて強力な結界が、こちらの突入を完全に阻んでいるという。
神代三剣を以てしても、小動もしない鉄壁の結界。
厄介な話だが、付け入る隙がないわけではない……らしい。
風鳥 用ハンドアウト
コネクション:百合
少し神妙な表情で、百合は言う。
「あたしはこれから、どうすればいいんだろう」
刀の行方はわかった。
しかし、それを取り巻く状況は混迷を極めている。
たかだが少し剣が出来るだけの少女が首を突っ込み続けるには、あまりにも過酷な世界へと変わってしまった。
そんな思索の時は、滲み出すように現れた"影"によって遮られる。
天紅 用ハンドアウト
コネクション:レーナ
「あのレーナという術者について、ひとつわかったことがある」
特七一三の調査資料に曰く。
彼女は「周囲の霊力を常人よりも遥かに多く取り込む」――謂わば、霊力のスポンジのような力を持っているというのだ。
「似ていると思わないか」
初名は言う。
篠雪家が――朝嵐が直々にレーナを遣わさせた理由もそこにある、と。
槐 用ハンドアウト
コネクション:布都御魂
かつての主は大敵となり、今の相棒の行方は未だわからない。
そんな中、布都御魂のじじいが見つけてきた手紙は、
レーナと和泉が篠雪家から出立したことを告げるものだった。
それから、布都御魂は言う。
ついでに、少し話をせんか――と。
最終更新:2020年02月19日 11:23