【扶桑蒸奇譚】妖都怪蒸抄 > 第3話

◆トレーラー


悲嘆の声は、開け放たれた大空へと轟き、
怒号の声は、人を外れた異形へと向かい。
蠢く思念に踊らされる蜘蛛なれども、
逆らい逆らい、踊ってみるのもまた一興。……かも、しれません。

妖都怪蒸抄 参之話
「人は嘆き、蜘蛛は躍る」

燃やすは怠惰、蒸気が奏でるは憎悪の音階

◎共通ハンドアウト
謎の世界に迷い込み、黒羽と戦闘をするも敗れてしまったPCたちは、「Moon Light」の所長である相羽文治郎の手により現世へと帰還した。「ここまで事態が進んでいるのであれば、私の知っていること全てをお話しよう」と所長は言ったが、PCたちが満身創痍なこと、そして何より自身が気力を使い果たしてしまったことから、5日後に「Moon Light」の事務所にて話をする約束をし、その場は解散となった。


◆ハンドアウト


PC1 コネクション:八瀬葵尹
前回の件を受け、自宅で療養していたあなたのもとに、突如として客人——MLに所属する、八瀬葵尹が訪ねてきた。何でも、同じヤソメとして少し心配だったとかで、見舞いの品をもってきたそうだ。そんな彼女と少々話し込んでいるところに、またもや客人、しかもあなたがずっと探していた人物である斎馬明が訪れる。面食らっているであろうあなたの横で、葵尹を見た明は突如、声を荒らげたのだった。
「ちょっと、なんでお兄ちゃんのとこにいるのよ!このバケモノ!!!」

PC2 コネクション:日下部眞彩
PC1と同じく、自宅で療養していたあなたを、眞彩は面倒を見てくれた。片手間ではあるが、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる彼の手にあなたが偶然触れた瞬間、ある一つの確信が芽生えた。——自分をこの“妖都”へと導いた声の主は彼ではないか、と。そのことを日下部に告げると、彼は嬉しいような悲しいような、複雑な表情を浮かべるのだった。
「ありゃ、バレちゃったかー……いやここは、最初に言われたのが君で良かった、って言うべきかな」

PC3 コネクション:轟翔
他のPCと同じようにやられてしまったあなただが、何故か他の3人に比べて怪我が軽かった。果たしてそれが偶然なのか、あの時聞こえた声によるものなのかはわからないが……。
そんなわけで、約束した日はまだ明日だが、あなたは早々に随身省の仕事へと復帰していた。そんなあなたに対し、困った表情を浮かべた轟たちが、現在陥っている状況を説明してくれた。
「……どうやら4日前の件以来、“妖都”の結界が消え始めているようなんだ」

PC4 コネクション:蓮田澄香
同じように家で療養していたあなたのもとに、蓮田澄香が訪ねてきた。何でも、4日前以来街の様子が少しおかしいとかで、あなたに話を聞きに来たようだ。……といっても、家から出ていないあなたは、街の様子など知る由もないのだが。
「うーんどうにも、ヤソメに対する反感が急激に高まってきている、感じがするんですよねぇ……」

最終更新:2020年05月01日 23:28
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