【都市伝説と契約者TRPG】怪異緊急対策特命室? > 第一話

□トレーラー

「竜神様はいつもこの町を見守っています。そして町に災禍あらば、自ら夢枕に立ち警告してくださるのです」

たわいもない昔話。
廃れていく御伽噺。
その筈、だった。

「竜神様は、いつもこの町を見守って…」

「竜神様は、いつもこの町を…」
「竜神様は、いつもこの…」


「竜神様は、いつもあなたを見ていました」

語られた物語は変質する。


都市伝説と契約者TRPG キャンペーン
『怪異緊急対策特命室 夜雀たちの事件簿』

「File1:りゅうじんさまのゆめ」


_前口上はこれまでに、それでは〈奇譚〉を語りましょう



□ハンドアウト(敬称略)


■神無月・恭介
 あなたは代々とある寺の管理をしている寺息子である。そして同じく近くの木暮神社を代々継ぐ木暮三葉(コグレ・ミツハ)、そして檀家の一人であり木暮家と古くから親交のある水無月家の嫡男水無月篝(ミナヅキ・カガリ)と幼なじみだ。あなたたちは幼い頃からよく遊んでいて、同じ小学校、中学校、そして同じ高校に進学するまでの腐れ縁だ…。

 しかしここ最近、水無月の様子がおかしい。不審に感じたあなたは彼と帰宅している最中、訊ねてみることにした。初めは口ごもっていた彼が暗い目で「実はストーカー被害に遭っていて…」と話し出した瞬間、屋内に灰雲が立ちこめ、雷音と共に施設が真っ暗になった。暗闇に響く彼の悲鳴、照り返す鱗、ぎらりとあなたを睨んだ巨大な瞳、轟音。あなたを貫かんと黄色い稲妻が光速で迫り…それは何かに弾かれた。


そしてあなたは組織に保護され事情聴取を受け、雷からあなたを守った何か…契約した都市伝説と共に組織に所属することになった。初めての任務は水無月篝失踪事件の参考人として担当部署に協力すること。現在あなたの正面には「怪異緊急対策特命室」と貼られた観音開きのドアがある…。



■薄瀬・幸
 あなたは怪異緊急対策特命室に勤めている契約者だ。遡ること数年前。あなたは新卒入社の初出勤日に会社が倒産し、帰路で都市伝説らしき何かに襲われる厄日を経験した。当時は契約していた「死合わせのサチコさん」と通りがかったMr.コンビーフの加勢で生き延び、組織にスカウトされ所属することになった。その後人手不足の特命室に回された。

そして現在。あなた他数名の室員は室長室に呼ばれ、デスクの前で立たされている。 聞けば屋内に雲を呼び、雷を落とす怪異に人間が浚われたらしい。悪趣味な椅子の上でふんぞり返った室長はあなた達に命令を下した。「今から来る参考人をあやしつつ、このクソみたいな事案を解決しろ」



■灰ヶ峰・紅羽
 あなたは怪異緊急対策特命室に勤めている契約者だ。灰ヶ峰グループのご令嬢であり、15歳の時タイタニック号と契約したあなたはグループが出資していたコネもあり組織に所属した。人手不足や扱いにくさから“流刑地”に飛ばされたようだが、身分を一切気にしない室長からは雑に扱われている。実は室長とは以前どこかで会ったことがある気がしているのだが…。

そして現在。あなた他数名の室員は室長室に呼ばれ、デスクの前で立たされている。 聞けば屋内に雲を呼び、雷を落とす怪異に人間が浚われたらしい。悪趣味な椅子の上でふんぞり返った室長はあなた達に命令を下した。「今から来る参考人をあやしつつ、このクソみたいな事案を解決しろ」


■生川・紗良々
 あなたは怪異緊急対策特命室に勤めている契約者だ。2年前、多感なお年頃…有り体に言えば中二病だったあなたはあるサイトで“邪気眼を見に宿すことができる”という儀式をみつけそれを行い、左目に邪視の力を宿すこととなってしまった。その時にたまたま近くの別の任務地へ赴いていたザ・ダイナソウルに回収され組織と接触、そのまま所属することになり人手不足だった特命室に回された。

そして現在。あなた他数名の室員は室長室に呼ばれ、デスクの前で立たされている。 聞けば屋内に雲を呼び、雷を落とす怪異に人間が浚われたらしい。悪趣味な椅子の上でふんぞり返った室長はあなた達に命令を下した。「今から来る参考人をあやしつつ、このクソみたいな事案を解決しろ」

 …その少し前。あなたは一足先に一人きりで室長に招かれていた。咥え煙草の彼曰く、「お前のいとこである水無月篝が失踪した事案がうちに回ってきた。…どうする?」暗に君を気遣っているのだろう彼に、あなたはこう答えた___。



NPC紹介

木暮三葉(コグレ・ミツハ)
 神無月恭介の幼なじみ。おとなしく真面目で文武両道の優等生。神社で父親と二人暮らしをしているため、家事全般が得意。恭介のことも水無月のこともよき友人、幼なじみと思っている。

水無月篝(ミナヅキ・カガリ)
 神無月恭介の幼なじみでさかぐちPCのいとこ。誰かを明るく励ませる所謂“いい奴”。三葉のことが好きだが、恭介に遠慮して公言していない。成績はそこそこ。

室長
 怪異緊急対策特命室のトップ。いつも旧日本陸軍の制服を纏っている。口は悪いが高校生がこの部署に回される度上層部へこっそり抗議している所もある。
最終更新:2020年08月14日 22:21
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