【概要】
おとめ座銀河団・m87銀河星系より飛来した異星人。
活性外交的知的生命体連合組織「銀河連合」に所属。同組織の恒星観測員を務める。
宇宙に存在する超重元素「スペシウム」の同素体である「メタリウム」をエネルギー源としており、有事の際はメタリウムを使用した様々な超常能力を操る。
非加盟惑星「地球」の監視・守護と、同胞捜索のために扶桑に来訪した。
来訪での一幕から、扶桑での行動の際は自分の肉体を粒子化し、「七竈夕星」の肉体と融合している。
「七竈夕星」時は、両手のリングを突き合わせることでジュリスの姿へと変化する。
【データ】
身長 |
170cm |
体重 |
70kg |
巨大化時身長 |
約60m |
巨大化時体重 |
約3200t |
年齢 |
約1万5000歳 |
飛行速度 |
約マッハ16.2(時速20000km) |
腕力 |
4200tの客船を持ち上げる |
握力 |
約2700t |
【生い立ち】
m87星系では生まれてよりすぐ戦災にて親を失くしたらしく、戦災孤児。
当時から銀河連合の観測員をしていたニバリスに拾われ、親代わりとして育てられる。
「恒星監視の専門家」として名高いニバリスに教えを受け、自身も恒星観測員に憧れるようになる。
1万2000歳時、銀河連合の一員となり任務に励む。同時期にニバリスは「天の川銀河系 O-50惑星系第3番惑星」地球に観測のため来訪。所謂新石器時代と呼称される時代にて、原住知的生物との何らかの接触を果たす。
地球から同胞と共に帰還したニバリスは何ゆえか地球に愛着を持ったらしく、ジュリスは地球やそこに住む原住生物「ヒト」の群れの話を多く聞くこととなった。
「ベータ―線を使用した状態の我々に比べれば、確かにちっぽけな生物だ。だが彼らには我々に勝る『愛』や『慈しみ』『勇気』『絆』がある。彼らなら遠くない未来、我々の元に辿り着いてくれるはずだ」...。
ニバリスからその話を聞き、地球に興味を持つと共に、それほどまでにニバリスに好意を抱かせた「地球」に僅かな嫉妬の念を抱くようになる。
そして8年前、前々より希望していたという「地球」への勤務が決まり、ニバリスは地球へ「帰ってきた」。だがそれより8年の間連絡用のスターサインは一切途絶え、生体反応も「地球周辺にいる」ということ以外観測不可能となってしまう。
判断を渋る観測局上層部を説得しジュリスは地球へと向かった。ニバリスの身の安全を確かめるため、そしてニバリスが好きになった地球とはどのような星なのかを確かめるために。
【性格】
星の是非を決める恒星観測員たるべく、冷徹・冷静を心掛けているが、実のところは勝気ながら押しに弱い内向的な性格。
ニバリスを目標とし、模範的な観測員たろうとしている故に、組織の法・思想には基本的に忠実。「銀河連合法」に反することは基本したがらない。
また、念願の観測員=宇宙全体を統括する組織の一員となれたが故の自信もあってか、若干尊大な態度をとったり、無意識的に地球人のことを下に見ている点は否めない。
とはいえ、(これもニバリスがそうであるが故だが)発展途上惑星の知的生物とも対等であろうと心掛けており、意図して地球のことを侮蔑した発言は絶対にしないよう意識している。
ニバリスとは年が近く(1万5000歳と2万歳)、また身寄りのない自分を育ててくれたこともあり、地球で言う所の「兄」「父」のような視点で見ている。
ただ、m87星系人の生殖のシステム的に「親」「家族」という文化は程遠く、ジュリス自身も「観測員としての術を学んだ師匠・先生」としての目線が強いため、そのような意識は持ち合わせていない。
ニバリスことは基本「彼」と呼ぶ。
夕星は自身の着陸の際の振動現象に巻き込んでしまった被害者であり、また連合法の都合上、原住生物からは身を隠さなければならないジュリスを匿ってくれたヒトであるため、ジュリスなりに気を遣っている。
また、彼らの文化的に馴染みのない「家族」について知れる相手として、様々な学びを得ている。とはいえ、無断で彼の大切らしい指輪を変化装置に変えてしまうなど、まだまだ良い付き合いには程遠い。
(先進異星人たちにとって、物体は用途以上の意味は持ち合わせておらず、
夕星が指輪を「彼が重要視している同胞を想起させる意味を持つ物体」と認識していることを理解出来ないが故である。)
同様に地球・扶桑人たちに関しても、彼らの発展のために身を隠しつつ、出来る限り守っていこうと考えている。
とはいえ、先進星系人たちがそもそも「個」を重視する思考である以上、「群」を主体とする扶桑人たちの思考があまり理解できないこともしばしば。
また、ジュリスにとっては異獣も「原住生物」であることは変わらない。観測員に過ぎない自分が一方の立場に介入することを、あまり良くは思っていないのが現状である。
(現在は自身の被害者である夕星の意志を優先している。)
趣味の観念はあまり理解していないが、扶桑に来てからは文芸誌に載った「詩」に興味を持っている様子。
基本エネルギー源はメタリウムのため、好き嫌いはない。
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