"スリーピング・ビューティ"
Setting
教室の一角で何か楽しげに話をしている生徒達。って、俺もだけど。
先生が急病だとかで今は自習。ちょっと悪いけど、楽しくもなる。
見回りも来ないし、本日3戦目の大富豪。
――ん? 何か暗くなった?
「ほい、革命っと……ちょ、おい、大丈夫か!?」
友人の声が遠い。昨日寝たの遅かったしなぁ。
おやすみ。
白く清潔な部屋。アルコールの臭いも少し――ああ、病室か。
教室で倒れてから何日経ったんだろう。
全身の疼痛は気にしなければたいした事もないのだけれど。
ちょっと、考えがまとまらない位、よくあることだしね。
「春日先生、うちの子は、うちの子はそれで治るのですか!?」
「私見でよろしければ恐らくは。しかし、私は医師ではなく治療プランをお伝えするエージェントですので、私の口からよりも、我がフォスター記念病院で一度ご相談いただきたく」
「ああ、ありがとうございます。さっそく、伺わせていただきます」
うーん、親父もお袋も豪くやつれてるなぁ。
心配するなって言いたいんだけど……zzz。
『サンプルの状態は?』
『あいも変わらず、休眠してるさ』
『レネゲイドウイルスと渡り合える病気が存在するなんてなぁ、冗談にしか聞こえねぇよ』
『まったくだ』
……渡り合ってるわけじゃない。
ウイルスがこの病を被検体の一部であると認識し、取り込んだだけだ。
そして世界は崩壊した
最終戦争以前に持病の進行を防ぐ為、冷凍睡眠にかけられた少年。
レネゲイドウィルスの蔓延によって、通常の病への抗体を得る事はできたが彼が眠っている間に世界の方が崩壊していた……。
しかも、病も完全に治ったわけではなく、睡眠中の小康状態がデフォルトとなっている為、余り健康とはいえない見た目に仕上がっている。
たまたま侵入してきたスカベンジャーによって覚醒され(余談だが、顔の一部しか見えず管理番号しかかれていないポッドを見た奴には、女だと思われていた)、予想以上に全てを失った現状にどう対応していこうかと途方にくれていたりする、彼であった。
Concept)
喪失と適合がロールできたら面白いかなぁと。現状を知らず甘ちゃんな事を言うキャラとして立てれば、この世界に慣れていった人々とはうまく(駄目な方向で)絡める気がします(笑)。
このコードネームで呼ばれて憮然とする少年の姿がML読んで最初に浮かんだ私は、つくづくニッチだなぁ、とか。
Data)
ソラリスピュアか、サラマンダー/ソラリスの攻勢RC系で、自HPを削りつつ戦う⇒リミテッドイモータル(一般エフェクト)でコスト確保を狙ってみようかと。
あとソラリスユニークアイテムを常備薬と言い張りたい位(笑)。
最終更新:2009年11月19日 00:17