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知性的クリッターについて

『Runner's Companion』 p63-p66 

非メタヒューマン知性種 /NON-METAHUMAN SAPIENT

地球という惑星において、メタヒューマンは唯一の知能が高い生物ではありません。
覚醒がおこったことにより、その特徴は他のひとにぎりの知性的で意識を持つ種と分かち合うこととなりました。
メタヒューマンが彼らを同等の存在であると認めるのは、全体的に遅れています。
そして、その一方では、知性的な超常生物たちはもともとの生息地で、孤立した社会を形成する傾向にあります。‐ここでの“傾向”は重要な意味をもつ言葉です。
彼らを生息地の外へ追い立てるメタヒューマンの侵略、あるいは彼ら自身の好奇心や衝動が原因となって、いくらかの知性的クリッターは、メタヒューマン社会の一員となっていっきました。

“自然のままの状態”でいる非メタヒューマン知性種は、科学技術社会の構成員でないだけでなく、時として、狩猟採集や遊牧を営んで生活していると誤解されることもあります。
実際のところ、下記に記すすべての種族は、思慮深さを持っていてそうできるのであれば、メタヒューマンのテクノロジーを自分たちのために役立てることができるのです。
ですが、身体的な相違が原因となって、いくつかの装備品は非メタヒューマン使用に適するよう改良と修正の必要性を多大にもたらしますし、
衣服や靴のような品々は、部族や家族集団や個々人にとって購入するよりも制作したほうが、より経済的な場合もあるでしょう。

2070年、国連は、知性と意識が認められるさらなる6つの非メタヒューマン種/属に対する「非メタヒューマン知性体の基本的権利宣言」を提唱しました。(サスカッチはすでに認められています)
このことは、ことがよい方向に進む過程の一部として捉えられます。

もしこの宣言が、予想では今年の暮れにも議会に提出されることとなれば、国連の連署人達は、国際法によって12の知性種/属に、
同じ基本的権利と、SINなしのメタヒューマンがもっている権利、つまり付与が留保されているSINと市民権の適性とその要求をする権利、を認めることが義務づけられます。
このことは、グレートドラゴンのダンゲルザーンが議会からUCASの市民権を認められたこと以来の、非メタヒューマンの基本的権利における偉大なる達成の先触れとなるでしょう。。


ケンタウロス /CENTAURS

ケンタウロス(Centaurs)は、ウマ科の哺乳類であり、手足の数の通例を破っている数少ない存在の一つです。
下半身は、馬のそれとそっくりで、4本の脚の末端には4つの指がついた足があります。
(3本の指は退化して痕跡だけが残り、現在においては、残る4つ目の指が近代的な馬のような蹄の形になっています)
一方で上半身―馬でいう頭と首がある部分に相当する部分―はというと、霊長類のそれによく似ていて、3本の指と向かい合った親指が末端についた長い腕があり、
頭は少しばかり馬に似ていて、伸びた頭蓋骨が長い首の上に据えられています。。
一般的にケンタウロスの体高は2.5m-3mであり、体重は300-600㎏ほどです。

ケンタウロスの妊娠期間は、人間よりもわずかに長く(9~12か月)、めったに2体以上の子を同時に産みません

ケンタウロスは、自然の生息地での質素で共同社会的な生活様式を好み望んできましたが、
このことは、長い間にわたって、彼らは原始的で高度なテクノロジーを使えないという考えを育む原因でした。
ところが、メタヒューマン社会を探求しに来た少数の種の代表者(たとえばノーベル文学賞受賞者のミロ・チェーダ/Milo Czerda のような者)を通して明らかになったことがあるのです、
それは、ケンタウロスは、人間の言葉や複雑で高度なテクノロジーや道具を理解して使用する能力を確かにもっているということです。
実際、逸話的な証言の数々は、ケンタウロスは、複雑な概念や考えをすぐに理解できるほどの鋭敏で好奇心あふれる頭脳の持ち主であると示唆しています。

魔法の才能を持つ個体も集団の中から確認されていたし、ケンタウロスの魔法使いは彼らの社会の中で特別重要な地位を与えられています
ケンタウロス社会の伝統的なしきたりと信仰は、おもにシャーマニズム様式です。ケンタウロスを研究する異種社会学者たち(Xenosociologists)は、早期植民地主義時代のネイティヴ・アメリカン・インディアンの文化との類似点をいくつか、引き出そうとしています。

ケンタウロスは雑食であり、野外では生得の魔法的追跡能力を駆使して、獲物の動物を捜し出します。
この能力によって彼らは、非常に優れた斥候や、“ダウザー”として評価されています。
ケンタウロスの体格は、大多数の都会的な環境において都合がよくないのだけれど、ときとして地方で雇用先がみつかったり、あるいは傭兵団に入ったりもします(とりわけ、ヨーロッパやアジアにおいて)
ますます世界各地で増加する数多くの若いケンタウロスは、メタヒューマンの文明的生活と教育を求め、そしてごく少数が、メタヒューマンの都市に彷徨い入って、仕事やアルコールやドラッグをさがし求めるのです。
推定生息数(世界全体) : 50,000
主な生息地地域 : もっとも有名なのはアジアのステップ地帯であるが、ケンタウロスの部族はほかにも北米(グレートドラゴンのダンケルザーンによりつくられた保護区)や、
              ヨーロッパの一部の地域、とりわけギリシャやチェコ共和国にも存在します。
主な使用言語 : チェコ語、英語、ギリシャ語、ホピ語
現在の国際的地位 : アメリカ先住部族同盟(NAN)、ギリシャ、チェコ共和国、アマゾニア、ヤクート、モンゴル、ではケンタウロスは知性的存在と認められて、完全な市民権を与えられています。

ナーガ /NAGA

東南アジアやインド亜大陸がもともとの生まれであるナーガ(Naga)は、ずんぐりとした体型のヘビであり、体長は10mを越え、大きくて丸い頭には表情に富む顔をそなえ、
そして厚みのある装甲のような鱗は、体温を維持する役割も担っています。
彼らは高度に発達した声帯を有し、舌を巧みに操ることでメタヒューマンの言語を効果的に話すことを可能にしています。
けれども彼らには、衝撃の子音?(percussive consonants)の発音が難しいようです。
ナーガは一般的に小規模の家族集団を形成して、川辺か湖のほとりに生息しています。
例外が1つ;カンボジアのアンコールワットの、ナーガ王国です。魔法に熟練したナーガの集団と、他の知性的クリッターにより統治される古くからの覚醒国家です。
ナーガは、熱帯か亜熱帯気候を好むが、十分な屋内暖房設備があれば、あらゆる環境で生き延びることはできます。
ナーガの懐胎期間は短く6ヶ月であり、5~9匹の子が卵から孵化します。
多くの警備会社は野生に生息するナーガを捕獲して、警備用の超常生物として他国に運び込みました。彼らがもつ優れた習性は、言語を習得し人間社会についてと魔法の学習を可能にしたのです。
そのように連れてこられたナーガのうちいくらかは、解放されたり、あるいは“退職”した後に都市にとどまることを選択しました。そこで自身の技能を役立てて収入を得るために。
一方、アンコールワットからやって来る別のナーガたちは、ネオ東京や香港や広東連邦で大学教育を受けるためにエメラルドの取引をします。
推定生息数(世界全体):160,000
主な生息地: アマゾニア、カンボジア(ナーガ王国)、インド連邦。その他の熱帯や亜熱帯地帯、特に東南アジアやインド亜大陸にも生息しています。
主な使用言語 : アマゾニア=ポルトガル語、カンボジア語、中国語、ヒンドゥー語、クメール=ナーガ語、マレー語。
国際的地位 : ナーガはナーガ王国において、政治的支配者(君主制)の地位にいる。そして東南アジアの多くの人々から崇敬されています。
            アマゾニア、バングラ共和国、ビルマ、インド連邦、ラオス、マレーシア、満州、サーリッシュ・シー評議会国家、四川、シンガポール、スリランカ、ベトナムにおいてSINを有する資格があります。
            すべての〈十大〉は、相当数のナーガを主に魔法的警備員として雇っています。アジア拠点のAA級企業の多くもそうしています。

  • 訳注:複数形でもNagaのようです。

ピクシー /PIXIES

ピクシー(Pixies)は、いくつかの民族にみられる小型のエルフによく似た、小さな人間型生物です。
平均的な大きさは、45㎝ほどで、ほとんどの個体は、玉虫色に彩られたトンボの羽が背中から生えています。
生来の魔法的な生物であるピクシーの飛行能力はもっぱら、生得のマナ操作能力に基づくものです。
非常に珍しい存在である‐普通はただイギリス諸島と西欧の自然地域にのみ存在する‐ピクシーは、
自然の生息地においては、原始的な道具を製作して使っており、部族と一妻多夫制か集団婚による家族群によって組織されています。

もっとも有名でおしゃべりなピクシーたちは、超常生物達や精霊達の連合、そして、世間では“フェイ・エンティティ(死にゆく定めの存在)”と呼ばれ、自らをコリガン(the korrigan)と称する部族に属しています。
コリガン族はフランスのブロセリアンの森の一部を占有し、地元のドルイド達がその地域に広がる危険な魔法の霧を制御するのを手伝っています。
コリガン族の奮闘とその地をめぐる歴史的な主張が認められて、フランス政府は2066年にその森を自治州としました。
メタヒューマン社会に溶け込もうとする類稀な個体は、みたところは人間が利用する発達したテクノロジーや道具に惹きつけられているようです。
あいにくなことに、彼らの繊細な生理機能やサイズの小ささは、現代の都市環境には大概適しません。
そして、安定した仕事を見つけたり溶け込もうとするのが難しいとわかると、多くはあきらめて部族社会に戻っていくのです。
推定生息数(世界全体): 不明
主な生息地域: フランスから独立した自治州として、ブルターニュ地方のプロセリアンの森。他の多数のピクシーは、イギリス、ティナノーグ、ポートランド、ティル・タンジェル、に住んでいます。
            より少数の生息がウクライナやドイツ連盟(とりわけ、ポモイラ公国や黒森トロール王国)で確認されています。
主な使用言語: 英語、フランス語、ドイツ語、スペレシエル、Upvehu
国際的地位: フランスは、永続的なSINをピクシーに発行している唯一の国家(Nation)です。
          ポートランド政府は、犯罪により告発され有罪となったピクシーに犯罪者SINを発行し始めました。
          ネオ・ネットは、企業市民のピクシー達を抱えるの唯一のAAA級メガ・コーポです。
  • 訳注:Upvehuとは、第4世界にあったとされるゲーム独自の言語。スペレシエルやオァゼットのピクシー版といったところ。

サスカッチ /SASQUATCHES

遺伝子研究は、この身長3mに達するヒト科の生物がメタヒューマニティと遠い関係にあることを示します。
彼らは雑食であるけれども、大多数は普段の食事に関しては、厳密な菜食主義者です
体毛の色は一般的には茶色か黒であるが、紫や黄褐色、赤い体毛を持つ個体も知られています。
そして、年老いた個体は、毛先が銀色に染まっていきます
北米やアジアの常葉樹林山岳地帯がもともとの生まれであるサスカッチ(Sasquatches)は第6世界においてもっとも評判の良くて差別の少ない知性的クリッター種です。
サスカッチは、多くの地域で娯楽産業分野で雇われたり、他の知性的クリッターへの使者としての仕事をしています

サスカッチは、独特の超自然的な音マネ能力を有しており、彼らの間では極めて表現力に富んだコミュニケーション手段として、
あるいは、野外での狩りや家畜の番をするときの道具として役立てます。
不運なことに、彼らにはメタヒューマンの発話をコミュニケーション手段として理解する能力が欠如しているようです。
このことは、メタヒューマンが話す言語の習得を妨げる要因になっています。
同種族間では、手話言語によるコミュニケーションが一般的に普及しています。
推定生息数(世界全体):35,000
主な生息地域 : アメリカ先住部族連盟(NAN)、ネパール、チベット、U.C.A.S、ヤクートの一部地域
主な使用言語 : アメリカ手話言語、アズトラン手話言語、フランス手話言語、パーキンス=アサバスカ手話言語
国際的地位 : サスカッチは、2042年にアメリカより知性種と認められました。そして世界の大半の国家とメガコーポで、SINを有する資格を持っています。
           なかには、ある国の政治的権力者の地位を得るまでにいたったものもいます。


SHAPESHIFTERS
最終更新:2010年11月10日 13:32
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