TV Tropes Japan
トロープ
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以前どこかで見たような……
メリアム・ウェブスターは「トロープ」を「比喩的表現」と定義する。物語において、トロープはまさに概念的な比喩であり、聴衆が瞬時に認識し理解できるような概念に対する物語上の省略形である。
何にもまして、トロープは「慣用句」である。プロットの仕掛け、状況設定、物語の構成、人物型、言いまわしなど......見れば分かるようなものだ。トロープは物語自体を混乱させるものではない。しかしながら、トロープ自体が目につきすぎると、省略形としての役割を果たさず、むしろ観客の注意散漫を招き、ありきたりなものになってしまう。
本Wiki内では、「トロープ」は物語のパターンというさらに一般的な意味を持つ。これはメディア作品そのものだけでなく、制作の裏側、メディアの技術的特徴、ファンの体験など、関連する側面についても言える。物語とは単に文章を書くことではなく、ストーリーを作り、伝えたり見せたりするプロセス全体のことなのだ。
語源的に見ると、「トロープ」はギリシャ語で「ターン」を意味する。
ここでは「それが我々の他のトロープから別々にトロープとして扱えるほど十分に異なるものではない」のような意味での語幹となる。ある対象がトロープであるかどうかは、「トロープとして扱うべきかどうか」「トロープとして定義できるかどうか」と表現される。特にトロープとして扱うべき作品は、しばしば「トロペリフィック」と呼ばれる。
これにより、ノア・ウェブスターをできるだけ早く墓の中で回転させようとしている。
以上を聞いて、我々が「トロープ」の感覚を完全に発明したという印象を抱かないでほしい。それとほぼ同義の表現である「共鳴するトロープ」は、このサイトとコミュニティよりもずっと前から存在しており、このサイトの外側にいる人や、このサイトとは無関係な人が、「トロープ」という言葉を使っているのを見つけるだろう。現在、オックスフォード英語辞典は実際に「重要なまたは繰り返されるテーマ。モティーフ」という定義を認めており、この意味での最も古い引用は 1975 年のものだ。メリアム・ウェブスターもこの意味をある程度認めてはいるが、「ありきたりなテーマまたは手法。陳腐」とひねくっているように思われ、不当に非難している。一方、Wiktionaryは、我々がこの言葉を 1776 年に使い始めたことを示しており、つまり「トロープ」という言葉はアメリカと同じ年齢だということだ。
また、人間的に可能な限り多くのトロープを見つけてカタログ化することや、すべてのメディアが同じ一連のコアトロープを中心に形成されているという考えを発明したわけでもない。Books on Trope のページとそのリンク先の作品を読めば、何世紀にもわたって人々がメディアのパターンを特定して議論してきたことが分かるはずだ。記録上、最初のトローパーは実際、アリストテレスだった。あのアリストテレスである。
トロープの使用方法の比較については、トロープの利用を参照。
トロープではないものと対比せよ。トロープの索引についてはトロープ一覧を参照のこと。
出典
この記事は、以下の記事の翻訳記事であり、2025年2月21日16時25分に閲覧したものを基にしている。
https://tvtropes.org/pmwiki/pmwiki.php/Main/Trope
https://tvtropes.org/pmwiki/pmwiki.php/Main/Trope