父親(遊戯王)

登録日:2025/05/08 Thu 10:18:45
更新日:2025/07/03 Thu 22:35:39
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高橋和希原作の漫画遊☆戯☆王』に登場する父親キャラは多い。
ここではそんな父親たちの事を語るとしよう。 


【概要】

人間は最初の人や特殊な出生等の事情でもない限り、父親と母親の交配により生まれてくる。
つまりどんな人間でも両親というものは存在するのである。
なので遊戯王のキャラクターたちにも父親は存在する。

…なのだが、遊戯王のコンセプトの一つに「武藤双六以外のオトナは悪人」というものがあり、そんなオトナの代表格である父親達は作者自ら「ロクデナシ親父の品評会」と称するほど酷いヤツラばかりである。(反面、母親達は僅かな例外を除きモブに等しい無個性色がかなり強め。)
また文庫版コミックスでは彼ら父親は息子との関係を「槍」に例えて表現されている。
男性を示す♂のマークが槍を持つ男を意味することになぞらえており、家族や国を守るために戦いに向かうのが父親(男性)ということであり、いずれ「槍」に持つ息子へ向けて「槍」をどう扱ったか…という例えである。
なお、原作者が槍として言及したのは原作に登場した一部のキャラのみである。一言でいうと原作連載時点で登場していたメインキャラの父親のみ*1
それ以外のキャラには例えは存在していないため、本項目でも独自に付けることは行わないようにする。

とはいえ個人個人を見てみるとそうなった理由があったり、良き父だが間が悪かっただけという人物も多い。
だがアカン方の父親がぶっ飛んでいる事もあってそう見られないのもなかなか面白い。


GX以降も遊戯王シリーズに登場人物する父親もエキセントリックな人物が多く、ZEXALでは子供を縛り付ける母親も登場する(とはいえ彼女にも言い分はあり、ロクデナシというほどではない)。


【そんな父親達】

・武藤遊戯の父親

主人公《武藤遊戯》の父……なのだが、影も形もない。
とはいえ、死去している訳ではなく、あくまで「単身赴任」しているという設定。(母親は数回だが登場している)
元々はゲームマスターたる父がラスボスの予定だったが『闇遊戯と別れた後でないと遊戯の自立には繋がらない』ということであえなくボツとなった。
本編では、祖父の双六が父親代わりとなっている。
双六の息子で遊戯の父という事もあり、どういう髪型をしているのか非常に気になるところである。


城之内克也の父親

  槍を持たない父親

CV稲田徹(東映版)、(DMでは未登場)

常日頃から仕事もせず飲んだくれているようで、克也に対しては暴力を繰り返しているような描写もある。
ゴツそうな安全靴を履きながらも外に出ず、あちこちに借金を作り何もしていない彼を見て、克也は高校生、それもアルバイト禁止の童実野高校に通いながら特例許可を得て(因みに杏子は無許可で*2あちこちでアルバイトして生活費と学費を賄っている。
昔はまともだったのか息子の克也からは複雑な感情を抱かれており、単行本5巻に収録された『遊闘42:100万円をゲットせよ!』*3では、最後のゲームに挑む前の克也も「賞金を手に入れたら、今までのことは水に流してまたやり直そうぜ」と関係改善に前向きだったのだが、紆余曲折あって*4改善には至らず、後に安全靴を履いているヤツを見て「イヤなヤツを思い出させる」とまで吐き捨てている。
妹であり母方に引き取られた川井静香*5の父親でもあるが、どうにも彼女からも嫌われているらしく、城之内宛に送られたビデオレターでは「お父さんには内緒にしてね」と懇願していた。
流石に「飲んだくれの暴力親父」というのが2000年代前半の放送倫理に引っかかるためかアニメDMでは全く登場せず、言及すらされない。*6


・海馬剛三郎

  槍を向ける父親

CV:石塚運昇(東映版)、小村哲生(DM)

ご存知海馬瀬人海馬モクバの父親。ただし養父ではあるが。
この項目を見ればわかるように、それなりに褒めどころも持っている他の親たちと異なり、(東映版以外では)擁護点が全くないトップクラスのクソ親。

軍事企業海馬コーポレーション社長で、経営者としては優秀だった模様。チェスの名手でもある。
瀬人にチェスで負けたことで彼ら兄弟を養子としたが、その後は自らの後継者とするべく瀬人に碌な睡眠すら取らせない虐待同然の英才教育を施した。
ただし瀬人はイカサマ*7で勝利しており、それを見抜いたうえで自らにイカサマを仕掛ける度胸(イカサマ自体は早々に見破っていたらしい)と胆力を見込み、アニメ版と違い後を継がせる気だったのは本当である。
大企業経営者の跡継ぎになったならそれに相応しいように厳しく教育されること自体は当然と言え、その点に関してはモクバに楽をさせたいと思うあまりに自分に無頓着過ぎた瀬人の詰めの甘さと言えなくもないものの、剛三郎の教育「方針」はまだしも教育「手段」が常軌を逸していたのは事実である。
おまけに瀬人がゲーム産業用に開発したバーチャルシステムも彼に無断で軍事シミュレータ――戦争の道具として売り捌くなど人格は冷酷非情。
この所業によって瀬人は『父』としての剛三郎を見限り、次第に『巨大な敵』に育った瀬人に全てを奪われた。
……が、彼は敗者の習わしと称しビルから飛び降り自らの命を断つ行動に出る。そのせいで息子の攻撃性は多方面に向かうこととなった…*8

アニメDMでのオリジナルエピソード「乃亜編」では実の息子である海馬乃亜が登場。
彼にも英才教育を施しつつも剛三郎なりに優しさを向けており、乃亜自身も彼の期待に応えようと努力を重ねていたのだが交通事故で夭折、
簡単に死なれては困るという理由で開発中だった軍事用シミュレーターに意識をコピーし電子上の存在として蘇生させたが次第に人間の心を失っていく彼を見捨てるなど身勝手な愛し方をしており、当初は乃亜の更なる成長の為の競争相手ないし噛ませ犬と思われた瀬人も実際には乃亜の『器』(新しい体)として引き取っただけだった。
それを聞いた杏子には「とてもまともな人間の考える事じゃない」、闇遊戯からは「海馬が憎むのも尤も」と怒りや不快感を通り越して完全にドン引きされていた。

また当初は義理と言えども父である剛三郎に一定の親愛を持っていた瀬人が次第に彼を憎むようになって行った過程も補強されている。
剛三郎は「KCの社長は世界に君臨する王でなければならない」「KCは軍需産業により世界を支配する」という強固な思想を持っており、瀬人に再三に渡ってこれを押し付けると共に「恵まれない子供達が心置きなく遊べる遊園地『海馬ランド』を立ち上げたい」「ゲームは疲れた心に安らぎを与えてくれる」という彼の夢や理想を一切認めず、あまつさえ海馬兄弟が所持していたゲーム*9を一時全て没収するという手に出た。
更にバーチャルシミュレーターを無断利用した件で激怒した瀬人から「あれはゲームを楽しむための平和的な技術だった」と抗議されるも「下らん、ゲームなど男子一生の仕事に非ず!」と吐き捨て社長室から摘まみ出し、それ以降彼は社を乗っ取る事を決意したと共に剛三郎を父と呼ぶことはなくなったと語られている。
剛三郎が何故ここまでアミューズメント産業を蔑視していたのかまでは語られておらず不明。
10万ドルもの賞金付き大会を含め何度も世界大会を制覇している名チェスプレイヤーなので剛三郎自身下手なゲーマーより余程「ゲーム」をやりこんでいる筈であり、またそれ故に現代より遥かに認知度が低かった当時ですら「プロゲーマー」に理解がある方が自然に思える立場だが、
それでもゲームはあくまで「遊び」と捉えていたのか、「兵器=他人を屈服させる実力=兵器産業は一番『強い』職業」という単純な図式を妄信していたのか……。
まさか後にカードゲームが世界の命運を分けたり、数十年後の世界はあらゆる事がデュエルで決められるようになるとは思っていなかったようだ。

こちらではデータ上の人格のコピーとはいえ本人も登場。瀬人とはデュエルで決着をつけることとなる。
なお、アニメDMではチェスの勝負は手加減をしていたことを示唆している。
DMでの瀬人はイカサマではなく、剛三郎の戦術を徹底研究しており、自らに挑んできた瀬人を見て「いい目をしている」と言った所から自らに声をかけた度胸と上述の目的で乃亜に瓜二つな容姿を見て引き取るつもりだったようでもある。
また、死因も自殺ではなく瀬人に株主総会で負けた後、失意のうちでの病死となっている。

「ドーマ編」ではさすがに回想以外では登場しないものの、KCが開発した兵器が実際に戦争で使われた描写があり*10、それによってKCを憎んだドーマ三銃士のアメルダによって瀬人が目の仇にされているほか、「KCグランプリ編」では軍需産業時代のシュレイダー社との因縁が続いてしまったことで、会社の命運を賭けたイベントの妨害を食らうなど負の遺産を残し続けている。
どれも企業として活動した結果なのでこればっかりは剛三郎本人には非はないものの、両者とも剛三郎を憎んでいる瀬人にとってはお門違いもいいところである。

東映版では死亡しておらず、なんなら海馬コーポレーション*11社長として現役であった。
作中では海外出張しており、日本の本社を瀬人に任せる形であったのだが、海馬ランド完成前後に帰国。
業績悪化などを理由に瀬人を重役から降ろそうとするが、逆に会社を乗っ取られていることに驚愕して気絶(あるいはショック死?)して以降出番はない。
こちらでも、虐待レベルの英才教育をしていたらしいが他の作品とは違って瀬人に慕われる程の人格とゲームの腕前を持つ教育係*12をつけたり、瀬人を降ろそうとした理由も正当性のあるものため、他メディアよりはマシである。
もっとも東映版瀬人は彼よりも件の教育係である大門の方を父親として尊敬してそうである

また良く良く見てみればベクトルは違えど城之内の父親と同じような存在である。
瀬人が本来なら眼中に入れるはずもない凡骨にこだわる理由はやはりシンパシー故なのだろうか。

なお海馬兄弟の実の両親は既に亡くなっており、その人となりが語られることはない。
ただし彼らの遺産は親戚連中が食い荒らしたとの事であり、両親間はともかく親族との関係は良くなかったようだ。


花咲友也の父親

  槍を捨てた父親

息子の事は愛している事は事実だが、彼のために高額なゾンバイアグッズを多数買い揃えてあげたり、挙げ句には不良にお金を渡して息子にヒーローごっこをさせようとするなど、別方向に過激である。
善人なのは間違いないが、優しさと甘さを混同しがちな部分と、息子に対してお金や物品でしか解決を図れなかったのは危険と言えるだろうか。
それでも遊戯のお陰で救われることとなった。
アニメシリーズでは友也が登場していないため、父親も登場せず。


梶木漁太の父親

CV:岩崎征実

海の男・梶木漁太が慕うほど、優しく、大きな父親であった。
そのため、本項目内……特に原作中では例外中の例外である「良き父」。
とある嵐の日に船を失い「他の漁師の船を借りるしか無い」状況だったのだが、逆に言えば彼らに船を貸してくれる程の友好関係があったと思われる。
……が、彼は海に消え、取り残された息子は、父親に似た《伝説のフィッシャーマン》に依存するまでとなってしまう。
しかし漁太はそのせいで敗北を喫してしまった事もあり、いつまでも父親に甘えてられないと《伝説のフィッシャーマン》を城之内に譲り、自立することとなった。
海に自信を持ち、海を恐れ、それでも好漢たり得る漁太を育て上げたこともあり、良き父親と言えるだろう。
「ロクデナシ」ではないためか槍の例えには出てこない。
彼だけ持ってるのは槍じゃなくて銛だし


・Mr.クラウン

  槍を持たせる父親

御伽龍児の父親。顔を仮面で覆ったピエロのような格好をしている。
過去に双六との闇のゲームで敗れ、その罰ゲームによって大きく老いて醜い顔と化したために仮面で隠しているようだ。
その素顔はきちんと描写されていないが、見せられた龍児の顔が引きつる程に衝撃的な模様。

双六とその孫にあたる遊戯への復讐心の為に息子の龍児をゲームのプロに育て上げ、復讐の道具として扱う。*13
龍児がDDDで遊戯に敗北した際は「復讐を遂げられなかったお前に生きる価値などありはせんわ!!」と激昂して吐き捨てるなど、親として最低のタブーを犯してしまうまでに歪んでいた。

龍児が遊戯に敗れた後、改心したフリをして千年パズルの鎖で遊戯の首を絞め、遊戯を隠し部屋に引きずりこんで自らゲームを挑もうとする。
…だが、その前に自分が組み立てていた千年パズルの底知れない闇の力に怯え、近くにあった蝋燭の燭台を倒してしまった事で店が炎に包まれる程の大火事に。
クラウンの体にも炎が燃え移り、危うく焼かれるところだったが遊戯のアドバイスで火が消えたので大事には至らず。
憎んでいたはずの遊戯に助けられた事に戸惑いつつも、部屋に入って来た龍児達に助けられ店を脱出した。

脱出後には燃え盛る炎に包まれた店を龍児と共に見ており、
龍児は「この炎は父さんの復讐心の炎なんだよ」と言われ「わしが……わしが間違っておったのだ……」と詫び、涙する。
消防隊が店内へ突入する際には「中に少年(遊戯と城之内)が……助けてやっておくれ……」と頼むが、
直後に城之内と抱きかかえられた遊戯が店から現れ、話の幕が引かれるのであった。

最終的には恨みも捨てて息子や武藤家と和解。その後はDDD(およびDDM)を使った話が描かれなかったため登場せず、御伽家そのものがどうなったかは長らく不明だったが
原作の後日談に当たるDSODでは親子で移動式カフェを営むなど、楽しく仲良くやっているようだ。

流石に放送倫理的にヤバすぎたのかアニメDMでは全く登場しないどころか言及すらされず、御伽の復讐の理由もDDMとペガサス絡みによるものと異なる。
なお、千年パズルを奪われた上で砕かれるという話自体はグールズに拾われ洗脳されたバンデット・キースがアニメオリジナルエピソードにて行っている(燃え盛る炎の中、遊戯が砕かれた千年パズルを完成させるシーンもあり)。


イシズマリクの父

  槍を刺す父親

CV:安崎求

墓守の伝統を重んじる厳格な性格。
…であるが厳格過ぎる上に過度の懲罰主義であり、ルールを破った者に対するそれは拷問に近い。
それでも息子のマリクに対してはまだ愛情を持っていたのか、彼からは慕われており、激痛を伴う儀式を持ってもマリクは「誰を恨めば良い!」と父親に直接怒りをぶつけることはなかった。
そんなマリクが闇人格を生み出し、やがて父を殺すようになったのは、養子のリシドに対する厳しすぎるにも程がある言動の数々のせいだろう。
どうにもリシドに対しては「マリクに対しての見せしめ」程度にしか思ってなかったらしい。

ただ書き方としては単純な悪人ではないようにも思え、アニメオリジナルでは愛していた妻(イシズとマリクの母親)の死*14以降人格が変わったかのような描写もされている。
実際、原作においてマリクの行動理由は父の復讐であり、決して厳格なだけの父であったわけではないと思われる。


・アクナムカノン

  槍を残す父親

CV:コビヤマ洋一

古代エジプト時代のファラオにして、アテムの父親。
先代の王としては理想的だったが、戦乱の王としては優しすぎたが為に、民が犠牲になることに心身を痛め早死にした。
ただその犠牲に対して何もしていない事で後に様々な問題を起こした事もあり、それを責める厳しい意見もある*15
故に、善人寄りの人物であるのは間違いないが、良き父親、良き王と言えるかは微妙という評価の人である。

一方、アテムを各所で助けた精霊「ハサン」の正体は魂をかけて彼が息子の為に残した力となっており、いい意味での「槍」も残している。


・アクナディン

  槍となった父親

CV:上別府仁資

アクナムカノンの弟であり、六神官の1人セトの父親。
「弟」というだけで王になれなかった事を悔しがっているが、それでも兄のために汚れ役を買って出たり、また王に相応しいのは自分ではなく息子という思いを持つなど本質的には家族思い。
……であるが負の感情に目をつけられたゾークによりその精神は邪悪に染められ、最終的に息子の心すら支配しようとしてしまう。
記憶編では自らの命と引き換えにセトの心を支配するもキサラの分身である『白き龍』によって浄化され、本当の歴史ではアテムともども千年錘に封じられセトが王になったことも知らず三千年もの間アテムへの復讐とゾーク復活の機会を窺っていた。
とまあ、息子のために行動し上述の結末に堕ちた哀れな人物でもあるのだが、初代遊戯王を一言でいうと「だいたいこいつ(とゾーク)のせい」となってしまうほどの諸悪の根源である人物でもある。
小説版『光のピラミッド』や漫画『GX』でも遺恨を残してしまっている。


獏良了の父


原作では出てこなかったがDSODにて登場した。
子どもたちを囲っているシャーディーの元に突如現れ、必死の願いで千年リングを得ようとする。
だがシャーディーに渡されたリングに耐えきることはできなかったが、それをひっそり見ていた息子によって…。

と、作中の言動を見るに彼も欲に目が眩んだだけの男に見える。
しかし、裏設定ではあるが了には亡くなった妹の「天音」がいる。
要するに娘を亡くしている為に、彼女を生き返すかどうにかしたくてこのような暴走に出たのだと推測されている。

その後生死は不明だが、作中で良く出てくる美術館の所有者は彼であるらしく、おそらくは生存している。
息子が暴走しがちな上に館長が急死したりもして胃が持たなさそうではある。

アニメDMでは獏良の父が千年リングを手に入れた事情が異なっており、
なんでもエジプト旅行へ行った際に怪しい露天商から《セブンアームズ・デーモン》なる名前はセブン(7)なのに、攻撃力と守備力は666という謎のモンスターカードと共に売りつけられたとか。
…そんな物を旅行のお土産として息子の了に渡すとは、別の意味でトンデモない親父である。

文庫版より後に登場したため作者からの言及は特にはない。


ペガサス・J・クロフォード

CV:高杉Jay二郎

王国編で海馬や遊戯たちの前に立ちはだかったI2社長。
生涯独身*16であったが、『遊戯王R』の設定では天馬月行天馬夜行の兄弟をはじめとした孤児を引き取り、後継者候補「ペガサス・ミニオン」として育てていた義理の父。年齢的に父親というより兄に近いが……
少なくとも王国編ではお世辞にも善人とは言えない人物だったが、彼なりに寵児たちには愛情と期待を注いでいたらしく、孤児たちからは『様付け』で呼ばれる程に敬意を払われるだけでなく、死んだペガサスを生き返らせるために見ず知らずの他人を犠牲にしたり、デュエルで負けた途端泣きじゃくりながら遊戯達を責めるなどドン引きするぐらいに慕われていた。
ただ、最も期待を寄せていた夜行はペガサスの手腕のみならず手段を選ばない性格まで引き継いでしまったが。

余談だがゲーム「真DM2」では我々の世界で言う「トマス・スタンリー(ダービー卿)」としてペガサスのそっくりさんが登場しているのだが、息子を「リチャード3世*17」に人質に取られていたので白薔薇派として活動していたのだが、赤薔薇ルートのプレイヤーにデュエルで負けたことによって赤薔薇派に転向。
その際、リチャードに「息子がどうなってもいいのか」と詰められるが、
「息子なんてまた作ればいいのデース」
プレイヤーとしては助かるのだが、父親としては屑すぎる。
もっとも、離反したタイミングとしては白薔薇派のローゼンクロイツの面々はセトを除いて全滅している状態であり、赤薔薇派に寝返ったのは戦局を見てであり、貴族としては何も間違っていないのである。


・ペガサスの父(本名不明)

CV:(台詞無し)

そのペガサスの父親はアメリカのラスベガスのカジノを経営する大富豪。
人物像こそ語られないが幼い息子を連れて毎晩、社交界に繰り出したり、友人の資産家と交流をしていたりとまともな父親であったと思われる。
ペガサスがシンディアと出会ったのは十四年前であり、現代でも存命しているかは言及されていない。


ディーヴァ達を拾った男

劇場版に登場。厳密には父親ではないが父親代わりの存在なのでここで明記する。
ディーヴァ以外にもセラやマニ、他にも数人の子供達の世話をしていたが、彼らに物乞いをさせ、成果がなければ怒鳴り散らすなど、奴隷同然にしか見ていなかった。
それでも子供達は互いに支え合っていたが、彼らの笑い声すらも男にとっては煩わしいものであった。
だがある日シャーディーがディーヴァ達の前に現れ、子供達全員を連れて行ってしまう。
そんな彼を見て男は恐怖のままに暴力を振るおうとするが、シャーディーから「あなたには相応しい次元が待っている」と言われ、フェードアウト。
恐らくコイツが送られた場所では、子供達に与えてきたものと同じものが待っているだろう



【アニメ「デュエルモンスターズ」オリジナル】


ダーツ

CV:絵麻緒ゆう

バトルシティ編の後のアニメオリジナル『ドーマ編』のキャラクターにしてラスボス。
一万年前はアトランティスの王として国を治め、妻子にも恵まれていた。
父としても王としても良き人物だったが、資源として利用されていた『オレイカルコス』の副作用によって民達や妻イオレは怪物化し、自身もオレイカルコスの神に取り憑かれ『世界をリセットする』という歪んだ使命を持つようになった。
父アイアンハートからオレイカルコスを捨てるように説得されるものの、オレイカルコスの神と同化したダーツは聞き入れず父と娘クリスを神を復活させるための生贄にしようとし、アイアンハートとクリスはダーツから逃げ延びる(この時彼らを囲んでいたオレイカルコス・ソルジャーとダーツは二人を攻撃せずわざと逃がしているように見えるが、高い能力を持つ二人との戦闘を避けたのか、父と娘を攻撃することに躊躇いがあったからかは不明)。その後、デュエルモンスターズの精霊とともに立ち上がった彼らと戦いを繰り広げた。
さらに一万年後の現代、名もなきファラオに協力しようとした彼らを邪魔者とみなし、雷で消滅させてしまう。
ファラオによってオレイカルコスの神から解放されたのち、父と娘と和解しともに妻が待つ死後の世界へ旅立つ。


・シュレイダー家当主(本名不明)

CV:蓮岳大

ヨーロッパの歴史ある軍事企業『シュレイダー社』の(名目上の)社長。
兵器産業だった頃の、当時ヨーロッパにまで手を伸ばしていた海馬コーポレーション社長海馬剛三郎と彼の息子(瀬人)とは社交界で交流があり表面上は親しく接していたが、
古い貴族の当主にして老舗兵器産業社長としての強いプライドは、勢いがあるとはいえ彼からすれば田舎の成り上がりでしかない海馬コーポレーションの後塵を拝するという現実を決して認めることができなかった。
次期社長としてかつての栄光を取り戻すべき長男ジークフリード・フォン・シュレイダーには英才教育を加えるが、次男レオンハルトには目をかけなかった。
そのためレオンは自由にデュエルモンスターズを楽しむ日々を送れたが、彼には全く関心を向けなかったということでもある。
回想でレオンをジークから遠ざけたのは母親だが、父親から何かしたという描写もない。 虐待だの歪んだ思想の押し付けだのといった親が目立つ中、レオンに対しては虐待してすらなかったようである。
デュエルモンスターズという生き甲斐を自力で見つけデュエリストとして(副次的にハッカーかつクラッカーとしても)大成しつつあったことも幸いしていたのだろうが、両親から期待されないどころか意識さえされていないネグレクトも同然の身だったレオンが歪まなかったのは奇跡に近いと言える。
……が、やはり両親の眼中に全く無かったことは彼の心中で大きなしこりになっていたようで、それを突かれたことで後にジークの陰謀の片棒を担いでしまう。

結局KCに対する対抗心に反して社の業績は低迷、対抗心が空回るばかりの現実を前に精神を病み一線を退いたとのことで現在はジークフリードが社の事実上の代表*18である。
ジークフリードも彼の思想に強く影響されたようで、当初は瀬人とのツーショット写真を机に飾っていた程度には親しみを持っていたらしいものの、彼もまた次第に瀬人への対抗心、延いては憎悪を募らせて行ってしまう。

ぶっちゃけるとシュナイダー兄弟自体が海馬兄弟を意識されて作られており*19、彼も「敗北者」としての生き恥を晒す剛三郎の姿として意識されたものなのだろう。



【「GX」に登場した父親】

十代の父親


前作主人公の遊戯と同じく、存在していることは語られているが登場しない父親。
作中で取っている行動も「宇宙に飛ばしたユベルが息子に悪夢を見せているから、息子がユベルの記憶をなくすよう手術を手配した」くらいである。
少なくとも息子の身を案じていたことは間違いない。


・前田 熊蔵


GX第一期にて十代のルームメイトであった隼人の父親で、温和な印象の息子に対して如何にもな「九州男児」である。
隼人の故郷で酒蔵を経営しており、跡取り息子である隼人に対してデュエルの道を辞めて酒蔵を継ぐべしとデュエルアカデミアに乗り込んできた。
留年したレベルの隼人とは違い、デュエルの腕前は高く「薩摩次元流*20」の使い手と称されるほどであるらしい。
息子の使ったカードの効果を把握している他、実際隼人に対して圧勝しているほどである。

上記の説明だと、息子の夢や将来を認めない頑固爺に見えるかもしれないが、実際はデュエルに勝利したあとも、息子の言葉を信じ、その場は帰宅。
本編開始前に留年した隼人にオーストラリア旅行を許し*21、結局デュエルアカデミアに残ることを認めるなど、どちらかというと惰性でデュエルを続ける息子に発破をかけている事が多い。
結局隼人はカードデザイナーとしての道を選んだが、自分の意志で「デュエル」を続けているためか、口出しせず再登場はしていない。


・エドの父


エド・フェニックスの父親で、I2社のカードデザイナーだった人物。
エドが愛用するD-HEROは彼がデザインしたものである。
10年ほど前に「最強のD」を開発していたのだが、強いカードを求めていたDDによって殺害されてしまう。
エドがプロとして活動するのはD-HEROの強さ*22を証明することと、父の仇を探すことである(父が殺害された理由が父の開発していたカードであることは知っていたので。そのカードを使うものを探していた)。
開発した「Bloo-D」*23が巡り巡って第二期の事件を引き起こす羽目になるのだが、彼本人は善人であり、エドとの交流を欠かさなかった良き父親として描かれている。
また、「Bloo-D」が悪用されることを見越していたのが息子にメタカードである《D-HERO ダークエンジェル》や《D-HERO ディバインガイ》*24を遺していたり、魂となって「Bloo-D」に取り込まれていたときも息子を愛していることと、ヒーローとしての役目を果たすよう促すなど、原作のロクデナシ共とは比較にならない好人物であったことは間違いない。

漫画版でも作品の黒幕に乗っ取られ「プラネットシリーズ」の開発を行ったあとに殺害されるというアニメ版と似たようなルートを辿っているのだが、こちらは諸事情によりアニメとは違い、エドの口から語られることは少ない。


・ナポレオン教頭


2期から唐突に登場したデュエル・アカデミア教頭デアール。
2期においては序盤のクロノスを引き継いだエリート至上主義の嫌味な人物として描かれており、クロノス平教諭臨時校長の相方だったり引き立て役等といったいわゆるヘイトタンクのような扱われ方をしていた。
3期にてラーイエロー生「加納マルタン」の父親であることが判明し、作中の描写からするに離婚あるいは別居している妻との子どもである事がわかる*25
息子とは公言できないためか陰ながら息子の様子をうかがっていたのだが、作中の騒動中にユベルがマルタンに接触、マルタンの心の闇を刺激し依代にされてしまう。
ユベルに操られ、漂流した異世界で騒動を起こすマルタンの事を知ったナポレオンはどうしていいかわからなくなるが、クロノスの発破*26で十代&ヨハンVSマルタン(ユベル)の戦いの見届け人となる。

十代たちが再び異世界にわたっている間にマルタンとの和解を済ませたようで、第四期冒頭でマルタンと共にアカデミアを去っている。
父親としてどうだったのかはマルタンからは語られないものの、最終的に「父親」として責任を果たす方向に向かったといえるだろう。

ちなみに2期では彼に「ジョセフィーヌ」というパートナーがいると思われる発言をしているのだが、これがマルタンの母親かは不明である。
むしろ「日本人姓を名乗っているマルタンに対して外国人のような名前」「そもそも時期的にマルタンの母親とは喧嘩別れている可能性が高い」そして「ナポレオン本人がジョセフィーヌを愛しているらしい発言をしている」といった描写から、むしろ母親ではないと見たほうがいいかもしれない。
自ずとナポレオンとマルタンが決裂した理由も察せられる。


・プロフェッサー・コブラ

CV:高塚正也

アカデミア姉妹校であるウエスト校から来た特別講師の元軍人。その特徴的な頭とリアルファイトもできるムキムキ具合から本田レベル100とも称されている。
戦場で拾った赤子にリックという名前を付け養子にして大事にしていた養父であるが、交通事故で彼を喪う。
そのことをユベルに付け込まれてしまい、生徒からデュエルエナジーを集めることでユベルを復活させることに手を貸してしまう。
利用されるだけ利用され、最期はリックの幻影に惑わされ高所から落下していった。
十代の純粋…悪く言えば身勝手なスタンスを真っ向非難し、後の覇王化の一因になった人物。

これまで自分の子供に迷惑をかける親が多かった遊戯王界隈だが、彼は逆に子供に深い愛情を注いでいたがゆえに手駒にされ周囲に災厄を振りまいた。


・Mr.マッケンジー


漫画版オリジナルキャラのレジー・マッケンジーの父親にして、ある意味漫画版エドの父親でもあるデュエルアカデミア・アメリカ校の校長。
数少ない「娘」の父親である。
とはいってもマッケンジー本人の人格の出番はほとんどなく、作中で登場しているのはトラゴエディアの器としての扱いである。
トラゴエディア本体に関しては個別項目を参照。
本編の六年前、「プラネットシリーズ」を開発したエドの父親の次の器として利用され、その姿を目撃した娘を自分の手駒として利用される純粋な被害者。
また、その経緯から「現在のMr.マッケンジーの人格=かつてのエドの父親の人格=トラゴエディア」であるため、エドから半ば「父親」と同一視されており、トラゴエディアもそう思うよう仕向けていた。
もちろん、トラゴエディアに父親としての情はなく、エドもも若く優秀な器として育成していただけに過ぎない。

一応、最終話にてマッケンジー氏の本人の生存や無事は確認でき、トラゴエディアに乗っ取られるまではレジーにとって良き父親であったことが語られている。



【「5D's」に登場した父親】

不動遊星の父親(不動博士

CV:細見大輔

遊戯王5D's』主人公・不動遊星の父親だが、本名は不明。
永久機関「モーメント」の発明及びそれに深く関連する「遊星粒子」の発見者。
全世界のエネルギー問題を解決させるほどの半永久クリーンエネルギー機関、モーメントを発明した非凡な科学者にして、後にその危険性に気付いて研究を中止しようとしたが、開発を推し進めようとしていた研究チームから追放されてしまう。
それでも無理矢理にでも開発を止めるべく、制御装置の機能を持つ 5枚のカード を持ち出そうとするが、結局危惧していたモーメントの暴走は止められず(実際には邪心に取り付かれたかつての助手ルドガーによる意図的なもの)、凄まじい規模の大爆発「ゼロ・リバース」が発生、多数の市民や妻(遊星の母)諸共死亡した。
当時生まれて間もない頃だった遊星も居合わせていたのだが、彼が最後に為したのは我が子を脱出カプセルに詰めて逃がすことであった。その為、遊星との関係性は良し悪し以前に「ほぼ無し」。
ただ、遊星は自分の父親がしでかしたことのせいで自分の仲間達を含め多くの人間の人並の幸福を奪ってしまったことには強い自責の念を覚えてしまっており、複雑な気持ちも少なからずある模様。
とはいえ決して目先の利益に囚われず、夢のクリーンエネルギー完成間近で危険性に気付いて踏み止まれる冷静さを持ち合わせていた点で、少なくとも科学者としては非常に出来た人物だったと言える。
遊星には父親らしい事は全くできなかった(というかやりようが無かった)が、死後もその魂は旧モーメントで漂っており、霊魂の形で遊星の前に度々現れては彼に励ましの言葉を贈っているなど、生きていれば良き父となれていたことだろう。


因みに容姿は少し髪が長いのと黄色のメッシュが無い以外ほぼ「大人になった遊星」といった具合に瓜二つ。髪型もほぼ同じ。


・十六夜英雄

CV:岩下政之→稲田徹

『遊戯王5D's』のヒロイン、十六夜アキの父親。ネオ童実野シティの議員でもある。
かつてはアキとデュエルなどをしていたが、アキが超能力に目覚めると恐怖から距離を置くようになってしまった。
のちに遊星と親しくなったアキと和解した。
この過程から遊星とアキは親公認の仲ともいえ、遊星の義父になるのかもしれない

ちなみに2代目担当の稲田氏は城之内の父を演じていた他、『特捜戦隊デカレンジャー』にてアキ役の木下あゆ美が演じたデカイエロー/礼紋茉莉花の上司デカマスター/ドギー・クルーガー役でもあり、ある意味では声優ネタである。


・イェーガー

CV:柳原哲也(アメリカザリガニ)

治安維持局の「長官の懐刀」である小柄な妖怪ピエロ男性。
「WRPG編」にて家族構成や生い立ちが書かれ、なんと妻子持ちであることが判明。しかも全員彼よりの見た目をしている上に、妻子に至っては思いっきり日本人な名前をしている。
作中では遊星たちに姑息な妨害工作などをしていたりと、小悪党な描写を見せていたが父親としては常に模範であろうとしており、息子もそんな父親を純粋に尊敬している。
その姿は今までイェーガーを目の敵にしていたクロウがあえて勝ちを譲り、見逃すほどである。

作中で自身がドジを踏んだがゆえに、家族共々逃亡生活を強いられている中でも妻子からは疎まれることがなかった事から本当に一家人としては優秀な人物であったことがうかがえ、最終的に家族や世界のために活動するようになる。

回想シーンでは、イェーガーの父親も登場。
成長した息子からカップ麺を贈られ、妻と共に喜ぶ姿が描かれていた。

シェリー・ルブランの父

CV:横田紘一

カード産業で財を築いた富豪・ルブラン家の当主。
娘シェリーからは強く慕われていたが、シェリーが幼かった頃に、妻と共に何者かに殺害された。
執事のミゾグチと共に逃げ延びたシェリーは、以降両親の敵討ちのために、裏で糸を引いていたイリアステルに立ち向かう事となる。
シェリーにプレゼントしたテディベアの中に「Z-ONE」のカードを遺していた。

シェリーはZ-ONEに救われた際、両親の死の歴史を改変する事を持ち掛けられ、再び両親に会うためにZ-ONEの側に寝返り、遊星達と敵対する事となった。
アーク・クレイドルでのクロウとアキとのデュエルでの敗北後、Z-ONEのカードを託された際の父の言葉を思い出して立ち直り、クロウ達とも和解した。
両親への想い故に道を誤ったシェリーであったが、そんな彼女を救ったのもまた亡き父の想いであった。

ドラガンの父

CV:伊藤栄次

チームラグナロクのメンバー・ドラガンの父。
息子と共に星界の三極神の一体、極神皇トールのカードを探し当てるが、その直後に遺跡の崩落事故に巻き込まれ、死線を彷徨う程の大怪我を負う。
そんな彼を救う為に多額の治療費が必要となったドラガンの前にイェーガーが現れ、ジャックの対戦相手として誘う。
求められたのはジャックをキングとするためのかませ犬の役割であったが、ドラガンは父のために渋々この誘いに乗った。
その結果、彼は救われたが、息子ドラガンはデュエリストとしてのプライドを売った自らの行動を恥じ、以降はトールのカードを父に預け、死に急ぐかのような日々を送っていた。
三極神を使う仲間を求めるハラルドが訪れて来た際、失われた息子の誇りを取り戻すよう頼み、トールのカードを彼に託した。

・セルジオ

CV:佐々木健

クラッシュタウンに住む幼い姉弟、ニコとウェストの父親。
元々は何をやっても上手く行かず、その果てにクラッシュタウンにたどり着いた。
クラッシュタウンでの生活は軌道に乗っていたが、ある日デュエルに負けてしまい、クラッシュタウンの掟によって鉱山に連れていかれてしまう。

その後、鬼柳と遊星を救出しに来た娘達によって発見され、共にトロッコに乗って鉱山から脱出することになる。
死に場所を求めていたが為に彼のような犠牲者を増やしていた事を悔やむ鬼柳に対しては、クラッシュタウンに来た直後の自らを引き合いに出し、「娘たちに見せていたのはまやかしの強さだった」「自らも死に場所を探していた」と語り、死神だった鬼柳に「死に場所だろうとどこだろうと生きていける強さがある」と諭した。
最終的にトロッコのポイント切り替えを行うべく、鬼柳に娘達の世話を任せ単身トロッコから飛び降りレバーのコンソールを破壊。
手動での切り替えには成功したもののそこで力尽き、物悲しい表情を浮かべつつ縦坑に落下していった。

その最期に娘達は涙した物の、鬼柳は「お前達に死に様を見せたのではなく、お前達を守ろうという生き様を見せた」と語り、鬼柳が再起する理由の一端となった。

DSソフト『遊☆戯☆王5D's WORLD CHAMPIONSHIP 2011 OVER THE NEXUS』ではミニゲームクリア後に彼と出会う事が出来、記憶喪失となり鉱山を彷徨う姿が描かれている。
デュエルする事も可能で、アニメでは本田くんが使用したカードでお馴染み《コマンダー》しか使用している描写は無かったが、ゲームでは普通の【機械族】になっている。

アポリアの父親

WRGPで三皇帝が見せた未来の映像で登場。
機皇帝が人類を襲う世界で、妻と幼少のアポリアと共に逃げていたが、そこに機皇帝グランエル∞の攻撃が放たれ、アポリアは助かったものの、両親は犠牲となった。
この経験は、「愛してくれる者がいなくなった絶望」としてアポリアの心に刻まれ、三皇帝のルチアーノは、この時のアポリアの姿を模している。
「愛してくれる者」と表現されている事から、親子仲は悪くなかったと思われる。

・レクス・ゴドウィン(漫画版)

漫画版『5D's』のラスボス。
兄弟以外の家族構成が不明だったアニメ版と異なり、養子としてジャック・アトラス鬼柳京介を始めとする多数の子供達を迎えている。
しかし、その実態は「仮想立体触感研究所」にて、彼らを実験台とすることで、決闘竜を使うに値する適合者の育成と、その力に耐えうるフィール発生装置の開発を平行して行う事で、その先にある究極神の復活が目的だった。

この為、一応は息子である筈のジャックには全く好かれておらず、公共の場以外では呼び捨てで呼ぶ等、完全に利用する為だけの存在として扱っている。
本人もジャックを始めとする息子達は実験台程度にしか考えておらず、親子関係としては完全に破綻している。

【「ZEXAL」に登場した父親】

・九十九一馬

CV:三上市朗

遊戯王ZEXAL』の主人公、九十九遊馬とその姉、九十九明里の父親。
職業は冒険家のようだが、かつては大学で教師として教鞭を取っていた時期もあったようで、チャーリーも教え子の一人。
しょっちゅう妻の未来と共に冒険に出かけており、本編中ではその妻と共に行方不明になっている。
主人公の父親では珍しい事に息子・遊馬とはよく触れ合っており、遊馬にかっとビングと「皇の鍵」とエクシーズが入っていない癖にエクシーズサポートや用途不明のカードで構成された紙束を受け継いだのも彼から。
その親子愛の深さは明里が「自分も男に生まれたかった」とボヤく程。(明里へのフォローは母親である未来や祖母に任せているため、無関心というわけではない。「男の子は父が、女の子は母が」と両分を弁えているだけである)
まだ幼い遊馬を冒険に同行させてロッククライミングさせたりもしたけど

かつて妻と共に雪山のクレパスに落ち死にかけた際、アストラル世界らしき光景を見る。
そこでアストラルらしき人物と出会い、皇の鍵を受け取った。
後にVが(ZEXAL無印の時系列から)5年前にフェイカーが一馬を招いたと語っていた為、かなり前々から異世界について調べていた模様。

本編では皇の鍵の中にある飛行船の中で立体映像として、息子たちとコミュニケーションを取ったり、コインなどの足跡を残して直接は交流はしてないが、遊馬たちを導いている。
WDC編にてVが「アストラル世界にいる」と語っており、その実フェイカーの作略によってアストラル世界に飛ばされていた。*27

アストラル世界では妻の未来と共に遊馬に《虹クリボー》を通じてサポートしたり、エリファスとのデュエルを見届けていた。
しかし、理由は不明だが、なぜか遊馬本人とは再会しようとせず、現実世界に戻ろうともしてなかった。
ドン・サウザンドが封印された経緯や現在の遊馬の動向を明らかに予測して行動したり、挙句の果てに崩壊しつつある人間界を守る為トロンとオーバーレイ(物理)したりと謎も多い。
また、明里に「遊馬のデュエルに気をつけろ。あいつのデュエルはいずれ大きな運命を呼び起こす」という言葉を残したのも彼であり、本編開始前から大体の事情を知っていた可能性が高い。
結局上記の謎は明かされないままであったが、最終回で現実世界に帰還し、妻の未来と相変わらず冒険をしているようだ。
なのでアニメ世界では死んでいるとかはないはずなのだが、遊馬と直接再会してる描写は一切なかった*28


やや軽率な一面もあったが、遊馬に「かっとビング」を教え、直接・間接問わず多数の人間を成長させたという点では中々の好人物。
非があるとすれば偉大すぎて遊馬が彼に依存しがちなくらいだった…程度だろう。
というより、アニメシリーズは愚か、遊戯王という作品の(明確に生存している)父親の中では問題を起こしておらず、純粋に息子や世界のために行動していた数少ないを通り越してほぼ唯一の良心といえる


漫画版では設定の大筋は変わらず、おそらく本編中ではアストラル世界にいることがわかる*29
裏事情に詳しいのはこちらもだが、説明量がアニメの比ではなく説明も具体的と、もはや黒幕ではないのか?と疑うレベルで世界の事情に詳しい。
こちらは明里を通して皇の鍵を遊馬に託すが、明里が「もし遊馬がデュエルしたたら遊馬も同じように遠くへ行っちゃう気がする」と考えたことで遊馬のデュエルが禁止されていた*30

なお、最終的にアストラル世界から帰還してる描写がなく、「私の力はここまでだ」というセリフ的に実質死亡している可能性が高い*31
未来?知らん、そんなことは俺の管轄外だ

・バイロン・アークライト(トロン)

CV:根本泰彦(トロン時は國立幸)

下記のDr.フェイカーに並ぶ『遊戯王ZEXAL』(無印)のラスボス。
VIVの三兄弟の父親。
かつては親友であるフェイカーや息子のVと共に異世界の研究をしていたが、行き詰っていた所にフェイカーが招いた一馬と協力し、とうとう異世界へと繋がるゲートを見つける。
しかしフェイカーの裏切りに遭い、一馬共々異世界へ飛ばされ行方不明になる。
一馬はアストラル世界に留まったが、バイロンは次元の狭間を彷徨い続けた挙句、身体共に幼児退行を引き起こしトロンと化してしまうのだった。*32
人間界に生還した頃には殆どの感情を失い、フェイカーへの復讐心のみが残ってしまった。
息子たちに復讐を手伝わせ、Ⅲに対して世界を崩壊させるほどのカードを使わせたり、彼なりに尽くそうと来てたIVに対して悪辣な言葉を投げかけるなど本編時点では「父親」としてすっかり歪みきった状態であり、もはや感情がないではすまない悪辣ぶりであった。
改心後は表舞台に出ないものの、世界のために行動する人物になっている。

父親としての出番は僅かだったが、息子達からは慕われていた上、本人も研究が進展しない事に焦るフェイカーに優しく接する等、不幸な事態さえなければ寧ろ遊戯王界でも屈指の良き父親になれていた可能性が高い。
トロンに変貌してからは自分が息子みたいになってるけど

詳しくは個別項目を参照。


Dr.フェイカー

CV:小川真司

遊戯王ZEXAL』(無印)のラスボス。
異世界科学エネルギーの研究者にて、天城カイト天城ハルトの父。
十代後半と十代に満たなそうな息子を持つ割には高齢である*33
カイトやハルトをナンバーズハンターや異世界への攻撃に利用していたが、その理由は突き詰めると息子二人のためである。

詳しくは該当項目を参照。

なお、妻ないし息子の母親は不明であるがゲーム「デュエルカーニバル」を見るに現在はいないらしい。
だからって人妻、しかも妊婦を母親代わりに充てがおうとするな

漫画版でも大まかな設定は変わらないが、本編より前、あるいは本編始まってすぐに亡くなっていることが判明する。
なので作中に登場フェイカーはすべて、Mr.ハートランドが用意した立体映像である。
なくなる直前まで息子たちを気にかけており、ハートランドに後を託していた*34のだが、カイト兄弟は作中終盤までそれを知らず、ハートランドや八雲に利用されるハメになった。


・ベクターの父親

ベクターの前世の父親。
侵略で自国を広げてきた王だったが隣国との戦争中に病に伏せ、妻の後押しで後を継いだ息子が戦争を中止し和平を結んだ事に激怒。
息子を「呪いの王子」と蔑みながら殺そうとし、彼を庇った妻を殺した直後に自らも病によって死んでしまう。
それらのショックで放心した王子の前にドン・サウザンドが現れ、彼を狂気の王子として洗脳し、父同様の暴君に変えた。



【「ARC-V」に登場した父親】

・榊遊勝


遊戯王ARC-V』の主人公・榊遊矢の父親でプロデュエリストで、遊勝塾の教師をしていた。
人を笑顔にすることをモットーにした「エンタメデュエル」の先駆者でもあり、その華麗なデュエルで多くの人々を魅了していた。しかし物語開始の3年前、プロデュエリスト・ストロング石島との対戦直前に突如失踪し行方不明となる。それにより「敵前逃亡したデュエリスト」という汚名を着せられ、息子である遊矢も「臆病者の息子」として周囲からいじめられる事になる。
だが、赤馬零児を初め多くのファンの間では今でも偉大なデュエリストとして尊敬されており、遊矢も父のようなエンタメデュエリストになることを夢見ている。
エクシーズ次元篇にて上記の大戦の直前にエクシーズ次元や融合次元に渡り、次元戦争を止めるために奮闘していたことが判明した。
エクシーズ次元では瑠璃やアレン、サヤカなどのエクシーズ次元の子供たちにエンタメデュエルを教えたり
*35、エドの改心のきっかけを与えたり、(あくまで融合次元からのスパイだったはずの)デニスなんかは純粋に彼に憧れたりと先達として仕事していたり、融合次元では体調不良ながらも明日香などのアカデミアに不満を持つ者たちのまとめ役や指導を行うなど、結果を除けばいい事をしている。
しかし終盤で零王から「彼は君の息子であって、君の息子では無い」と言われ、さらに零王とのデュエルに臨む遊矢にズァークの片鱗が見えだした事で「ズァークが再びデュエルの世界に戻る為に選ばれ、悪魔の復活に加担していたのでは?」という疑念に駆られてしまった。
その後、ズァーク復活を阻止するべく行動するが、ユーゴユーリに吸収された上に、説得とズァーク復活を兼ねたユーリとのデュエルも善戦するものの敗れてしまう。そして、父がカードにされたショックが遊矢をズァークとして覚醒させる大きな刺激になってしまった。

善人であること、正義感もある人格者であり実力者であるのは間違いないのだが、上記の失踪の経緯を見ればわかるように、やや先走りしがちな面が多く見られ、他人に相談せず行動を起こす悪癖がある。
エクシーズ次元ではレジスタンス結成のきっかけを与えたりしてたものの、不可抗力で融合次元に飛ばされてしまった結果、エクシーズ次元の生徒からは悪感情を持たれたり、融合次元での生徒は五人がかりでもユーリに(相手が悪いとはいえ)返り討ちにあいカード化されたりと、成果そのものは芳しくない。
遊矢にいい意味でも悪い意味で大きく影響をあたえているのだが、後者の悪い意味での影響(遊矢が遊勝に抱く憧れが半ば依存と化しており、エクシーズ次元での悪評を聞いた時はモチベーション低下につながったり、そもそも遊矢のエンタメデュエルが独りよがりと言われがちなのも、遊勝から適切な指導を受けておらず、上っ面だけを真似ているせいである)がストーリーの関係上多く見られてしまっており、結果としてやること為す事が裏目に出てしまうこともあり、ある意味「戦犯」に近い扱いを視聴者から受けやすい。
ただし、遊矢のモチーフは遊戯であるため、彼のモチーフにはアクナムカノンが入っている可能性もあり、「善人だがよい父ではない」というキャラクターは意図的な可能性もある。
ぶっちゃけARC―Vのストーリー自体がやることが裏目に出るか、状況が改善しないということの繰り返しをやっていた

漫画版でも原作アニメと同じエンタメデュエルの発祥であるプロデュエリストであったが、本編より少し未来(数十年後)の人物となっており、元研究者という設定で下記の零王と一緒にソリッドヴィジョンの質量化の研究をしており、それをエンターテイメント方向に進化させるべく、エンタメデュエルやペンデュラム召喚の生みの親となった。
しかし、その研究に使われていた《G・O・D》は作中の黒幕と言える存在であり、軍事利用等を恐れた彼は力に取り憑かれて、力を引き出そうとする零王の手から《G・O・D》を奪取したが、もはや力の制御は出来ず、遊矢を含めた4人の息子*36を《G・O・D》が観測された最初の時代(本編)に送り出す、一世一代の大魔術「ワールドイリュージョン」を起こし、滅びる未来を変えようとしていた。
こちらでの遊矢はアニメ版では見られた落ち込む癖が全くなく*37、いい影響を息子たちに与えている。

ちなみに漫画版の嫁はアニメ版とは異なる人物であると思われる描写がある。遊矢の見た目は完全に父親成分しかないことになる


・赤馬零王


遊戯王ARC-V』のキャラクター、赤馬零児の実父。
零児が経営している「レオ・コーポレーション」の創設者にして先代社長。
3年前に突如会社や家族を放り出して、異次元の世界である融合次元に渡り、デュエルアカデミアの総責任『プロフェッサー』となる。そして鍛え上げたデュエル戦士達をエクシーズ次元に送り込み、現地の住民達をカードの中に封印させていった。
当然これらの行いによって、エクシーズ次元の住人達や息子の零児からは激しく憎まれている。
本人もその事は自覚していた為か、零児が協力する際には「共に戦ってくれるのか!?」と驚愕とも歓喜とも取れる反応をしていた。

その目的は4つの次元が分割される前の本来の世界「一つの世界」にいた愛娘「レイを蘇らせるためだった。
元いた次元の出来事を解決するために尽力しており、レイが犠牲になったのは元の次元の民度のせい純粋な悲劇ではあるのだが、スタンダード次元で出来た妻や息子を一切顧みることはなく*38、融合次元のアカデミアを侵攻部隊とし、作中で起きた出来事の大半は「大体こいつのせい」となっており、ズァーク復活を恐れていながら手元にいたユーリは制御せず、遊矢を過度に警戒・対策するというややダブルスタンダードな傾向も見られ、作中での遊矢を諌める言動が「お前がいうな」状態になっている。
結果、遊矢は精神的に追い詰められ、ズァーク復活の原因となっている。

アークファイブにおけるズァークと並ぶすべての原因と言える人物だが、3年前に失踪する前は良き父親だったらしく、妻の日美香が冷酷になったのも彼の裏切り故の結果とも取れる。
実際、すべてが終わった最終章では猛省し責任も自覚しており、根は善人であることは示唆されている。

漫画版でも《G・O・D》の力に取り憑かれた狂気の研究者になっていたものの、零児を世界の危機から避難させたり、回想シーンでは天才児で孤立しがちな息子のメンタルケアやユーモアを交えた交流を欠かさず、アニメ版と違って零児は父親のことを尊敬し、遊矢とのラストデュエルも互いの父親の信念をかけたものとなっているなどハゲ頭以外面影がない事もあって「(アニメ版と比較して)誰だこいつ」と思えるくらいには真っ当な父親である。

・柊修造

CV:板倉光隆
『ARC-V』のヒロイン、柊柚子の実父。
「青春」が口癖だったりと暑苦しい性格で「熱血指導」が信条。
元プロデュエリストであり、遊勝とは親しく「先輩」と呼んでいる。
遊矢達が通うデュエル塾「遊勝塾」を運営しており、塾生のスカウトには余念が無い。
肝心の指導内容はアドバンス召喚と言った基本中の基本が殆どであり、塾生達からは不評が多いが、遊矢の勝率はギリギリ6割に届かないレベルと塾生達の実力は悪くなく、そもそもスタンダード次元において特殊な召喚法の殆どをLDSが独占しているのもあり、教育の手腕自体は意外と悪くない様子。

零児にペンデュラム召喚を真似され落ち込む遊矢に対し、デュエルを通して彼を励ます等、人格も悪くないが、難点として子煩悩であり、現役時代は当時赤ん坊の柚子を常に抱えてデュエルしていたと語られる程。
当の娘からも暑苦しすぎる余りハリセンでツッコミを喰らったり、彼女が強くなる為に融合召喚を習いに行った事で疎遠になったりと、愛情が空回りしがち。
それでも娘が融合次元に攫われたと聞いた際は心配したり、 スタンダード次元がペンデュラム次元に再構成された際には僅かな手がかりや違和感からいち早く柚子がいない事に気づいたりと、父親としてはかなり真っ当。

漫画版では榊一家との交流が無いせいか塾の名前が「修造塾」になっており、更には門下生が0人と言う極貧状態。
その影響か娘もアニメ版に比べて金にがめつい性格になっており、こちらの世界では経営の手腕は乏しい様子。
それでも地下デュエル場で一発逆転を狙うも、黒咲隼に瞬殺されファントムをおびき出す為の人質として利用される羽目となった。

権現坂昇の父親(本名不明)

CV:岩崎征実
「不動のデュエル」を信条とする権現坂道場の当代師範。
息子には道場を継いでもらうべく厳しく接しており、シンクロ召喚を取り入れた息子のデュエルを見た際にそのデュエルを中断、「他の流派を取り入れる等言語道断」という理由から息子の失格を宣言する物の、昇は「新たな不動のデュエルを開拓する為」と説得しデュエルを続行。
最終的に遊矢と息子とのデュエルを見届け感動し、その後の息子の方針には口出ししていない。

沢渡シンゴの父親(本名不明)

CV:宝亀克寿
舞網市の市会議員。自称によればいずれ舞網市の市長になるらしい。
自らの権力をことあるごとに振りかざし、息子の事は溺愛し甘やかしている典型的な親バカ、彼の高飛車な性格の一因となっている。
息子に対しての愛情は本物であり、彼の怪我*39を知った時は病室のベランダからメガホンで自らの選挙活動を妨害する者の仕業だと泣き叫んで訴える程に心配していた。
その親バカっぷり故か、赤馬の母である日美香にいいように利用されたり、怪我をした息子の証言を鵜呑みにしLDSのデュエリストを総動員して犯人(遊矢…かと思われていたが実際にはユートだった)を捕まえようとするなど、息子に対しての愛のせいで暴走しがち。

【「VRAINS」に登場した父親】

・鴻上聖

CV:菅生隆之
遊戯王VRAINSに登場する父親。
リボルバーこと鴻上了見の父親である。元・SOLテクノロジー社の研究者
イグニスを抹殺する事を目的に行動しており、ハノイの騎士に命令を出している。


・穂村尊の父親

ロスト事件で行方不明となっていた尊を妻とともに捜索していた。だがその途中で事故に遭い、妻共々帰らぬ人に。
両親の死をきっかけに尊の人生はさらに歪むことになる。
なお、妻共々両親の顔は謎の光によって隠されており、具体的な人物像は不明となっている。


【父親以外】

武藤双六

CV:青野武(東映版)、宮澤正(DM以降の作品)

厳密には遊戯の祖父であるが、誰かの父であることには変わりない。
遊戯の父本人が登場しない為に彼が父親代わりとなっているが、孫思いの良き爺さんである。
彼が何かトラブルにあった事を察して大金を仕込ませたり、その遊戯がゲーマーとして腕を挙げたのなら魂のデッキをそのまま譲ったりと基本的には優しく接する。
ホプキンス教授との友情の証を大事にしていたりと、絆を大切にする一面もある。
……が、かつては腕利きのギャンブラーであり、悪人とは言え眼の前で人間が犠牲になっても意に介したりしないほか、若き日のMr.クラウンに酷いことをしていたりする。
またその気質は年老いた今でも残っており、ある意味では孫の覚醒を期待していた節もあったりする。

孫から祖父に対する感情も本物であり基本的には良好な家族関係と言えるだろう。


・アーサー・ホプキンス

CV:小高三良

レベッカ・ホプキンスの祖父。
彼自身は原作でも「双六に青眼の白龍を渡した親友」として写真でのみ登場していたが、アニメDMで自身の名前と、孫娘のレベッカがいる事が明らかになった。
つまり実質アニオリのキャラなので、オトナは悪人原則に当てはまらない。
アメリカ人の考古学者であるが人情味溢れる温和な性格であると同時に界隈でも有名なカードコレクター。
孫娘レベッカの事は非常に可愛がっているが、締めるところはしっかりと締める、こちらも良き祖父と言えるだろう。


・イシュ・キック・ゴドウィン


漫画版におけるゴドウィン兄弟の義姉にして養母。
女性のため「父親」の定義からは離れるものの、作中において二人を「槍」に変えてしまった存在であることは間違いない人物なのでここに記載する。
本編の五千年前の人物であり、歴代最強の「決闘巫女」として周囲に尊敬された女傑であったが孤児であった後のゴドウィン兄弟(二人には名字どころか名前すらなかった)を拾い、女子力皆無のくせに養育する。
しかし、究極神にまつわる儀式の犠牲となり、生贄となったことで兄弟は彼女の復讐を考えることになる。
後に機械神殿セイバル内にてレクスと再会するも、究極神に操られた彼女はレクスを認識できず決闘に。
結果として彼女を庇ったルドガー共々究極神に魅入られたレクスに討たれるが、今際に正気を取り戻した後、現代のセイバルにも当時の姿のまま遺体と魂が保管された。
最後は兄弟とともに昇天する。



【余談】

作者の高橋氏と父親の関係は良好であり、息子の漫画の商品だからとカードダスを買った父に「その年でカードを買うのはやめてくれ」と恥ずかしがっていた。




追記・修正は良き父になってからお願いします。


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最終更新:2025年07月03日 22:35

*1 花咲はメインキャラなのか?と思われるかもしれないが、いわゆるゲスト枠の中では登場頻度が多かった方のキャラであり(なんなら再登場は本田よりも早かった)、当初の作者の中では城之内の次くらいの遊戯の友人として設定してたことがうかがえる

*2 本格的にカードゲーム漫画になる以前のエピソードの大半が省略されているテレビ東京版アニメでも言及されている。

*3 城之内がバラエティ番組に参加して賞金の100万円を手に入れるべく奮闘するエピソード

*4 番組の主催者であるプロデューサーは『城之内が絶対に失敗するイカサマ』を仕込んでいたのだが、闇遊戯がプロデューサーにゲームを挑むことでイカサマの阻止に成功し、城之内も最後のゲームをクリアして『賞金100万円の小切手』を手に入れることができたまでは良かったのだが、罰ゲームによって暴走したプロデューサーが醜態をテレビを介して日本中に晒したことでテレビ局は倒産、『城之内が苦労して手に入れた100万円の小切手も単なる紙切れと化してしまう』という水の泡オチとなった

*5 名字が違うのは既に離婚しているため

*6 アニメDMでは、たまに城之内が自宅にいるシーンが映されるのだが、どこかをほっつき歩いているのか一切姿を現さない。

*7 完全に運が絡まず、盤面だけで勝負するチェスのイカサマとはなんぞや?と思うかもしれないが、文庫版の後書きにて語られている。要約するとモクバを使って剛三郎の手を固定化させ、どうあがいても引き分けか自身の負けかに追い込ませた

*8 剛三郎の自殺を見て瀬人はほくそ笑んでいるが、内心では「敗北=死」というトラウマを植え付けられ、さらに『敵』がいなくなったことで心の中に空虚を抱えてしまった

*9 孤児院出身ということもあろうが、囲碁・将棋・チェス・バックギャモンとアナログゲームばかりである。

*10 しかも両陣営に提供していた

*11 本作では最初からゲーム産業の会社。そもそも元軍事産業であったという設定が出てくる前の作品だった

*12 DMでも参謀などを兼ねた側近である大門をつけられているが、メンタルケア等とは無縁の関係性であった

*13 遊戯との前哨戦に負けた龍児を怒りながらムチで叩き、自らの醜い顔を見せた直後に気弱になって謝るという、どこか歪んだ愛情も持ち合わせている。

*14 マリクを産むと同時に死んでしまった。

*15 とはいえ得体も知れない物を生み出すために村ひとつを滅ぼしたなどと公表すれば民達からの不信を招きかねない上に、ほとんどの住民がいなくなってしまった村に償いなどできるかも分からず彼の立場ではどうにもできなかったという見方もある

*16 正確にはペガサスが子供の頃に将来を誓い合う程に愛し合っていた『シンディア』という少女がいたのだが、彼女が17歳の頃に病没してしまい、それ以降は誰も好きにならず独身を貫いた

*17 真DMに登場したヘイシーンの子孫に当たる

*18 「父の名を社長に据えたまま」と言及されているので、ジークフリードは社長代理かそれに準ずる地位と思われる。

*19 特にジークの行動はモクバに対して非道だった頃の瀬人を思わせ、レオンに対する対応もぶっちゃけモクバに対しての扱いと同じ

*20 TFでの表記。元ネタは実在する剣術の「示現流」であろう

*21 隼人本人曰く、そこでデッキを捨ててデュエルを引退する予定であった

*22 その割には十代戦まで披露したことはなかったらしいのだが

*23 厳密にはカードに取り憑いた「破滅の光」

*24 こっちはメタカードであったという説明はないが、流れ的にどう見てもメタカード

*25 マルタンの回想を見るにマルタンを置いてナポレオンが出ていった様子

*26 意訳「親というのは子どもが悪さしたら叱る、けれどその後慰めろ」

*27 回想を見るに未来はこの作戦に参加してないようだが、なぜかにアストラル世界にいた。一応、未来も「いつか私たちはあなたたちの前からいなくなる」と明里に告げているため、アストラル世界でいろいろやるのは最初から想定していた様子である。

*28 遊馬の語りで冒険していると語っていることから動向がわかるくらいには交流があるらしい

*29 こちらでは経緯不明。e・ラーのセリフからアニメと違いDr.フェイカーが異世界への扉を開く→その後一馬がアストラル世界への扉を再び開く、という順番なのがわかる。アストラルを遊馬の元に送り届けたのもe・ラーに対抗するために一馬が行ったことだが、同時にe・ラーも自身を封印する使者の存在を認識し、アストラルの記憶をナンバーズとして分断した。

*30 春も劇中指摘しているが、一馬の指示は「(これから起こる大いなる災いで世界を救う存在になる)遊馬のデュエルから目を離すな」というものである。

*31 アストラル世界への水先案内人になることが冒険家として人々の役に立つ道と信じたと語っているため、人々のランクアップを陰ながら見守る立ち位置を最終的に選んだとも推測できる。

*32 後々、ベクターと接触があったことからバリアン世界に飛ばされていたことがわかる

*33 作中でももしかした死んでるかもしれないと語られるほど

*34 厳密には八雲の推測なのだが、ハートランドを信用して手元においていたのは事実の模様

*35 瑠璃からユートに、ユートから遊矢に「デュエルでみんなに笑顔を」という理念を受け継ぐことになる

*36 「ファントム」と呼ばれる漫画版の遊矢シリーズは全員実の兄弟という設定であり、遊矢が末っ子ポジションだったらしい

*37 記憶喪失になっているのもあるが

*38 遊矢や柚子達のせいで判りにくいが、零児はスタンダード次元で生まれた実の息子であり、れっきとした日美香との子供である

*39 仮病だったが