「可愛い可愛い卵の王様。くるくるくると走ってる♪」
「何処だ何処だと涙目に、落っことしたモノ探してる♪」
「この輝き放つ剣が証。そう……僕こそはアーサー王だ!」
【シナリオ概要】
飽くなき転輪と亡砂で造られた劇場は、幕引きと共に崩れ去る。
最期に残った喜びを胸に、黄昏の救世主の夢は目覚めへと変わり昇っていく。
消えゆく世界の最期に、白痴を以て世界を掬う救世主との邂逅は果たされた。
夢の葦を増やし現実を侵食している倒すべき敵を、キミ達はその瞳に捕らえる。
そして第五の夢が綴られる。
「英国本土の消失」この一大事件の原因が、夢界の発生であると解析したデスペルタドールは、解決の為に即座にオーダーを発令する。
今までの中で、最大級の睡深度が観測される夢界。その夢の中へ入ったでキミ達が目にしたものとは
奇妙な風景と奇怪な建物で創られた夢。幻想的とも牧歌的とも似て非なるそこは、まさに物語の世界であった。
集めた物語を一つにする為に、ページは作られていく。妄獣が人を啜り、ペン先を湿らせていく。
二色の薔薇が咲き誇り、鴉の王が渇望の羽を羽ばたかせる。棺の王が夜を彩り、裁判官はへの魔への殺意を形作る。
7つの物語を束ねるは、眩い輝きを放つ剣を握る者。ブリテン〈神秘舞う園〉からイギリスへ〈人が踏みしめる地〉の変換点を担った男が、望む者へとなる為、白痴の城に立っていた。
意志の魔術師が高らかに嗤い、救世の天使は生命の十字架を掲げる。そして、妄筆の世界が最高潮に達したその時に
人を束ねる者。飾りとして、証明として、意味として存在し繋ぎとる錨であった王が剣を抜き放ち
人理の剣先はこの瞬間に創られる。
Fate/Grand Order~Dreaming Beauty~
第五夢界 睡深度A+++
A.D.???「夢筆妄痴収束点:イギリス-この醜くも美しい世界に-」
―この世界へ、或いは溢れんばかりの愛を込めて
最終更新:2021年08月17日 20:55