事件簿式

目次


 「——話を聞こう。どんな事件だ?」

事件簿式とは?

 としあきの聖杯戦争TRPGにおける魔術師戦ルールに協力要素を追加した、ユニ考案による非公式ルールとなります。
 本来の魔術師戦ルールと同じくサーヴァントが存在せず、魔術師戦データを用いたPCによる協力型セッションです。
 また、本来であれば重視されない探索・調査・推理周りにも力を入れることができるルールを追記予定です。
 基本的なルールは本家魔術師戦、もしくは魔術師戦ハウスルールに準じます。


 実卓プレイを通しての改善点や要望などはユニにご連絡ください。


キャラクター作成

 基本的なキャラクターの作成ルールに変化はありませんが、新たに「探索点」という数値を追加します。
 探索点とは、調査や文献の解読、非緊急時の魔術の行使などの行動にどれだけ習熟しているかを表す数値です。
 キャラクターは作成時に7点の初期値を取得し、これを5つのステータスに割り振ることができます。
 各ステータスに振り分けられる探索点の上限値は5で、最終的に振り分けず0になるステータスがあっても構いません。
 (例:【筋力】+3、【敏捷】+2、【魔力】+1、【幸運】+1)
 これらはステータスとは別に管理し、後述の「探索判定」以外では基本的に参照されません。
 魔術基盤を1つ使用することで、初期値をさらに7増やすことができます(ステータスに振り分けられる上限は5から変動しません)。


探索判定

 セッション中に何らかの障害があるとGMが判断した場合、GMはPCに「探索判定」を行わせることができます。
 探索判定が必要な場合、GMは能力値一つを指定し、PCは(指定された能力値)D6+探索点で判定を行います。
 この時、GMはPCの置かれた状況に応じて固定値のボーナスやペナルティなどの補正値を付与することが可能です。
 探索判定を行うことをPLから提案することも可能ですが、その場合はGMの許可が必要になります。


貴種の責務(オブリージュ)

 大抵の魔術師は自身の専門である魔術で失敗することは極めて稀です。
 そのため、多くの状況において十全に魔術を行使できれば、その障害を乗り越えることができるでしょう。
 各PCはシナリオ中に一回ずつ、「貴種の責務(オブリージュ)」を宣言することで魔術を使い、判定を自動成功にできます。
 「貴種の責務」は判定直前、または判定直後に宣言できます。それ以外のタイミングでは原則使用できません。
 また、既に描写や結果が開示された判定を、時間を遡って自動成功に変更することはできません。
 またこの時、PLは自身のPCがどのように魔術を行使して状況を乗り越えるかを簡単に説明できる必要があります。


その他

 各ステータスの判定例や目標値の指標、判定で補正値を得られる状況などは以下の通りです。
 また【魔力】判定で魔術を行使する場合、上記の「貴種の責務」ルールには該当しません。
 (勿論、【魔力】判定で魔術を行使するタイミングで「貴種の責務」を宣言することは可能です。)

各ステータスの判定例

ステータス 概要 判定の例
【筋力】 力の強さ、或いは身体能力による判定。 重いものを持ち上げる、高いところから飛び降りるなど。
【耐久】 我慢強さ、或いは抵抗力による判定。 長時間の集中を要する行動をする、毒物に対して抵抗するなど。
【敏捷】 俊敏さ、或いは直感による判定。 追跡者から逃げる、一瞬で通り過ぎるものを視認するなど。
【魔力】 魔術の行使、或いは魔術知識による判定。 魔術を行使する、魔導書や専門書を読み解くなど。
【幸運】 運の良さ、或いは一般知識による判定。 偶然必要なものを持っている、PCや電化製品を使いこなすなど。

目標値の基準

目標値 判定の難易度
05 失敗の可能性がほとんどない簡単な判定。何となく判定させたい時などに。
08 失敗の可能性が少ない平易な判定。序盤のちょっとした判定などに。
12 油断により失敗するかもしれない判定。参加者の気を引き締めたい時に。
15 素人には少し難しい判定。簡単にネタを明かしたくない時に。
18 素人には難しい専門的な判定。ちょっと大事な情報を明かす時に。
21 専門家でも少し難しい判定。物語終盤、敵の本拠地での判定などに。
24 専門家でもかなり難しい判定。物語の核心に迫る場合に。
28~ 専門知識に加えて運が必要な判定。本筋には関係ない、裏話的な情報に。

補正値が付与される状況

(補正値を適用するかの判断はGMが行ってください。)
補正値 状況の例
+2 設備や道具が整っている、専門家のサポートがあるなど、判定に集中できる状況。
+1 ほとんど無音の室内、落下先に大きなクッションがあるなど、判定に集中しやすい状況。
-1 騒音がする、片手が塞がっているなど、判定に集中しにくい状況。
-2 極端に足場が悪い、両手が塞がっているなど、判定に集中できない状況。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2021年10月30日 03:06