【名前】浅葱 コノハ
【容姿】帽子をかぶった明るい少女
【願い事】人助けがしたい
【バッドエンド】敗北
【グッドエンド】困ってる人のために聖杯の魔力を使う
【令呪】 3 / 3
【HP】 10 / 10
【筋力】B:4
【耐久】D:2
【敏捷】B:4
【魔力】E:1
【幸運】E:1
【スキル1】正義の心:自分のサーヴァントの魔術防御時、補正値3を与える。
【スキル2】出動!:自分のサーヴァントの先手判定時、補正値3を与える。
【その他】
典型的なお人好しで困ってる人は放っておけない
ひたすら前向きにまっすぐ突き進む!
読まなくてもいいSS(一人語り)
+
|
... |
私ね、小さい頃は落ちこぼれだった。
魔術師の家に居ながら魔術なんて全然扱えない。
いっつもいじめられたりして、泣いてばっかりだった。
悔しくて悔しくて、たくさん努力したけどそれでもダメダメで。
一人、公園で落ち込んでたらね、優しいお兄さんが声をかけてくれたんだ。どうしたのって。
私、泣きじゃくりながらお兄さんに、悩んでること嫌なこと全部全部、話したの。
…今になってみたら、支離滅裂だしちゃんと言葉にもなってなかったし、恥ずかしいや。
でもね、お兄さんは真剣に私の話を聞いてくれたの。私が泣き止むまでそばにいてくれた。
それから毎日公園に行って、お兄さんといろんなお話をした。
穏やかで楽しい日々だったな。
お兄さん、困ってる人を助けるのが趣味なんだって。そうしていたら、きっともっと優しい世界になるんじゃないかって。だから私にも声をかけてくれたんだって。おかしいよね、なんて言って笑ってた。
そんなことないよ!って私ははっきり言ったよ。
だって私、嬉しかったもん。
お兄さんと一緒に居るの、楽しいよって。
そうしたら笑って、でも寂しそうな顔をして、ありがとうって言ってくれた。お礼を言いたかったのは私の方なのにね。
ある日突然、お兄さんは公園に来なくなった。
いつもの場所には私宛の書置きが遺してあった。
お兄さん、病気だったんだって。余命いくばくもないぐらいに弱っていたんだって。
私、全然気づかなかった。
「そろそろ僕の命の灯も尽きるみたいだ。最期に伝えたい。君といた時間はやすらぎだった。病のせいで厄介払いされ続けて、居場所がなかった僕を受け入れてくれたこと、心の底から嬉しかった。君はどうか笑っていてほしい。ありがとう。元気で。さようなら。」
一緒にペンダントが入っていた。
それをぎゅっと握ると、なんだか力が湧いてきて。
暖かい気持ちになれるんだ。
私、もう泣かないよ。
優しい世界にするために、がんばるんだ!
|
最終更新:2018年05月01日 20:53