本日の猫耳:就職が決まった知己を冷やかし
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——ほう、ほうほうほう。
——長いバカンスから戻るや否や、此処の掃除屋集団に所属する、と。
■■■「いや誰の所為だと?」
■■■「貴女この前、受肉した
セイバーに檻の中に放置されて喚いてたでしょうに」
■■■「誰が回収に向かったと。然も変わらず秘匿に無頓着ですし」
——えっ、だって必要ないじゃないですか。
■■■「あっはい」
■■■「……流石にこれ以上、貴女を野放しにしておくのは方々に申し訳ないので」
■■■「以降は僕もサポートに回ります」
——ふむ、私は一向に構いませんが。
——逐電した貴方が、一体全体どういった心変わりで?
■■■「……では言わせて貰いますが」
■■■「貴女、もう少し外交的になるべきでは?」
■■■「日誌を読みましたが、殆ど意思疎通図れてないじゃないですか」
■■■「挙句、一部の方々からは完全にお手上げと言われてますし」
——ほう? 面白い。
——私の意思、出来るものなら曲げてみなさい。
——巡った国の数を誇り、剰えそれを他者に押し付ける。
——貴方の其の性格の方をまともに更生してやりましょう!
■■■「げ、解せぬ……」
——ま、冗談ですが。こと貴方に関しては無駄ですし。
——では宜しくお願いしますね、■■■……嗚呼、いえ、
——"クロンダイク"
——カクテル言葉、でしたか。
——あの類の感傷には然程興味は惹かれませんが。
——敢えて言うのでしたら、実に貴方らしい。
クロンダイク「……ええ、はい、此方こそ」
クロンダイク「取り敢えず、貴女の入り浸り先。
バイアと言いましたか」
クロンダイク「あの方には、菓子折りの一つでも差し上げなければ」
——あ、じゃあ私にも何か甘味買ってきてください。
クロンダイク「ええ……? それ位自分で行ってくださいよ」
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クロンダイク「……全く。矢張り多難だ」
クロンダイク「せめて、話の成立する方々が同僚だと良いのですけど」
クロンダイク「此ればかりは如何にもなりませんよね」
クロンダイク「……ともあれ」
「——隆興、発展、そして衰退」
「——遍く歴史を記しましょう」
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最終更新:2018年07月30日 00:50