呪い(プロローグ)

「私のたった一つの願い、可能性。人の進化の形、『箱』を抑え、『宙』を至った人は新たな形をとることになる。それは『希望』だ。」
おおじい様はそう語って、幼い私を撫でた。
未だ忘れない、その温もりを呪い(いのり)を

呪い(いのり)

 私たちの一族は『揺りかご』を巣立つため、戦争を仕掛けた、それはまとまった世界に新たな痛みを与えることとなった。
そんな出来事は私が生まれる40年も前の出来事。
結果は多くの人類を『災厄』上回る死者を出す、凄惨なモノとなった。
だが、目的は達した。私たちの一族は永遠と汚名を被ることとなったが、結果だけ言えば、私たちの望みは叶ったのだ。
それが私が生まれた時の出来事だ。
そこからの私の人生は逃亡だ。
多くのものが私のために、私が受け取った呪い(いのり)を遂げるために死んでいった。
さっきまで、私が赤子の頃から支えてくれた者は、今は私を凶弾から守るために、肉塊へと帰った。
「いつか、果てで逢おう。」そういうしかなかった。
彼女たちは全員死ぬ前に笑顔を向ける。
私が傷がないことをを喜ぶように、自らの呪い(いのり)が途絶えていないことを歓喜するように。
本当は、私を置いて逃げてほしかった、私のような穢れた血のために多くの人間が死ぬのは、おかしいずっとそう感じてきた。


だが、それは始めの頃だけだ、私の後ろには私が見殺し(ころしてきた)者達が指をさす。
『止まるな。人の可能性を途絶えさせるなと』
止まれない、幸せにはなれない、諦められない、逃げることは許されない
死者を救う方法は彼らが、呪い(いのり)を果てさせるのみだ。
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未来(しんか)

 世界は進んだ、○○は多くの人の手に渡るように、〇〇と〇〇は混ざり合い、既に〇〇という形はなくなった。
そんな時、生まれた新たな未来(しんか)それが、〇〇の多くの人間が超能力と語っていた物だ。
『揺りかご』を巣立った新たな子供たちすべてに宿るようになったのだ。多くのものは、だれかと何かをつなげる能力。
そんなものが出現しだしたのだ。
それは、小さな変化ではある、少し人の気持ちを分かりやすくなるものだ。
 そんな変化でも十分に、差別となりえる。
結果から言えば『揺りかご』にいるものと『揺りかご』を巣立ったもので差別が始まったのだ。
それは争いを呼び、新たな戦争が始まったのだ。
それは小さな未来(しんか)であり、呪い(いのり)の積み重ねであったはずなのに。
 そこに、人を『宙』に駆り立てた一族の末裔も同じ能力しかも、ほかのそれを超える力であれば、利用をされる。
それにより新たな争いが起こり、また、私の前で多くの者が積みあがる。
そして、未来(しんか)は呪い(いのり)となり私の前に積みあがる。
そのすべての呪い(いのり)を受け止めよと言わんばかりに私の力【glory days】過去にねじ込む能力は、夢を見せ続ける。
 それは、古代、中世、近世、近代、〇〇すべてを幼いころから体験してきた。だが、どこでも誰かは私の前で死んでいった。
 結局のところ私は、人を殺す女なのだ。
私には幸せはない。
だが、この呪い(いのり)は形に近づけなくてはならない。
そして、死という呪い(いのり)を減らさねばならない。

だがら、私は三度目の『災厄』を止めるのだ。

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最終更新:2020年08月02日 01:41
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