【魔剣担いし〝至高〟―Lancelot, le Chevalier de la Charrette―】

「『世界は平等だ』なんて、恵まれた奴だけが使う台詞だ。」

プロフィール

円卓〝最狂〟———Lancelot, le Chevalier de la Charrette
名前 Artorius(アルトリウス)()〝Lancelot〟(〝ランスロット〟)()Sylvester(シルヴェスター)
称号 Lancelot(ランスロット)()du(デュ)()Lac(ラック)() 能力 【—Lancelot, le Chevalier de la Charrette(魔剣担いし〝至高〟)—】 所属 【円卓の騎士】
年齢 三十四歳 外観 やや不機嫌そうな顔をした成人男性 特徴 両眼の〝痕〟と隻腕

彼の生い立ち

【円卓の騎士】四代目の『ランスロット』。
嘗ての逸話で無双を誇り、同時に王を裏切って円卓の崩壊を導いたと『謂れている』*1忌まわしい騎士の名を持つ。
代々名立たる騎士を輩出してきた『シルヴェスター』の次男。曾祖父の代に円卓の騎士の護衛を任されたことがある程、その血は濃い。
現在は家督を長男が継いでいるため、彼自体には至って縛られる家の制約が無い。家自体は忌まわしき彼の剣に選ばれたことを恥ている。
同時に、『シルヴェスター』からようやく円卓の騎士を輩出できたと考えているため、表面上は喜んでいる。
本来ランスロットの称号は『最強』の意味を持つ。裏切りの騎士としての忌み名は、彼が彼の剣を持ち、そしてそれに囚われている故である。
また、妻は居ないが養子縁組をした子供が存在する。

名前の持つ意味と、能力について

彼の名前は『アルトリウス』と言い、彼の王の称号にとても良く似た名前である。
これはシルヴェスター家がアルトリウスを彼の王として育てようとしてたことに起因し、凄まじき才能も血の滲む努力から為っている。
個人としての才能も人間としては異常と言えるべきものではあるが、如何せん精神面に問題があり、特異な能力などは何一つ備えていない。
魔剣を所持している無能力者というのが彼の正しい表現方法である。ただ、魔剣の性質が異質である事が重なり、異能持ちと見られる場合もある。

容姿及び性格、そして黒歴史

身長百八十㎝前後の長身であり、見た目から反するほどに筋肉量が多く、体重もそれに比例して重い。髪の色は黒で、双眸は青色をしている。
【キングダム】の【円卓の騎士】が正装である赤色の軍服を着用し、私服と言う概念が余り無い。左腰には鞘に納められた魔剣を帯剣する。
両眼の瞳の部分に十字架が二つほど歪に重なったような紋章が刻まれており、これは彼の魔剣の呪いによるもの。解呪は不可能である。
意味は『聖の冒涜』。騎士である彼にとってこの紋章は誇りを捨てると同義である。故に、よっぽどが無ければ軍帽を脱ごうとしない。
あるとすれば王との手合わせやそれに伴う事柄だけであり、『キャメロット』ではその完全な素顔を見れた者は少ない。
クルト・クニスペルに片腕を奪われ、現在は隻腕である。

一人称は私で、王に対しては敬意を持って接する。しかし、それ以外の人物が抱く第一印象は不機嫌そうな男と言ったものが強い。
と言うのも、他者と話す際は普段王にしている話し方とは異なってしまう事と、堅物染みた性格。そして表情を隠す軍帽が合わさった結果である。
不機嫌な男と言うのも彼が毛嫌いしているのは王を裏切る者のみであり、同じ円卓の騎士であれば基本的には友好的な態度をとるだろう。

実際のところ、その険さえ取れれば気の良い男性であり、王に対してはそれが特に顕著である。あと、大の女性嫌いで有名。
これは、できるだけ女性には近づかないようにしているという本人談が実しやかに囁かれる程度には事実である。特に地位の高い女性が苦手。
魔剣の記憶干渉による逆流体験が生んだ一種の女性恐怖症であるが、此方に異性としての好意が無いと分かると露骨に態度を変えるだろう。
曰く『異性として認識されたら死ぬ』。以前、彼を慕う女性の熱烈な誘惑に会い、二日間ほど寝込んでしまったたという黒歴史がある。

彼の管轄する区域の特色、及び部下の騎士。

先代から受け継ぎ、彼の実家も存在する領地。
円卓の騎士、それも最強の呼び声も高いランスロットの御膝元であるためか、治安だけで言えばキングダムの中でもトップクラスのそれを誇る。
不正を嫌う彼の性格が功を為したか、彼にすり寄る貴族は意外な程少ない。領民の割合も一般市民が多く、警備兵などもその市民達から選ばれる。
武を重視している領地でもあるため、訓練場は広大である。一つの山自体を訓練場に改造した通称『地獄山』等が有名である。
山道を整備してあるため観光スポットとしても人気であり、部下を連れて良く山に登る円卓の騎士もいるらしい。勾配が激しく、訓練として最適。
また、王都にほど近い地域では剣や鎧などの鍛冶業を生業とする者達が集う事でも名が知られている。順次追加、変更予定。

『ダリス・スタッカート』
彼の直属の部下であり、主に諜報を専門とした騎士である。代わりに剣士としての腕は中堅レベル言った程度。
武を極めるあまりその他の事に注意を向けにくい彼に変わり領地の管理を請け負っている。かなりの苦労人。
浅黒い肌をしたスキンヘッドの男性で、筋骨隆々とした外見の割には口調は柔らかく、そして非常に気さくな人物である。
何時も不機嫌そうな口調を崩さない彼の言葉に嫌な顔一つせず応える様はまさに騎士と言える。紅茶を飲むのが唯一の息抜き。

『ガーネット・バリストン』
赤髪釣り目の少女。幼くして剣の才覚を持ち、キャメロットにて彼の手解きを受けている。
勝気と言った印象が非常に強く、何方かと言えば乱暴な性格。ただ、相応に少女らしい趣味も持ち合わせている。
普段から彼に勝つことだけを目標にして修練に励んでいるため剣の成績は非常に優秀。代わりに、座学はからっきしである。
相手を背後から狙う、奇襲を行うなど騎士としてあるまじき行為を平然と行う節があり、彼にはたびたびその事で注意を促されている。

【キングダム】においての彼の立ち位置と、彼の戦闘理論

『キャメロット』で教鞭を振るっており、専門は剣術基礎。純粋な剣技、それに関わる体捌きの基礎を重点的に教えていて、評判は高い。
彼の戦闘は基本に忠実な『斬る』『突く』『払う』『叩く』この四種類のみで構成され、あとは全体的な体捌きを中心に立ち回っていく。
教え方に癖が無いため、『キャメロット』に入れば先ず彼の授業を選択することをお勧めされる。選択式であるため、無理に受ける必要はない。
と言うのも彼はそれなりに多忙である故に授業の時間をとるのが比較的難しく、あまり多くの生徒に教えられないという事情もあった。

どんな状況にも柔軟に対応でき、どのような状況においても平均的な戦闘力を保持できる。属性で言えば無属性のような、特徴の無い剣技である。
故に状況に左右されにくく、戦場においてはこの剣技が役に立つことも十分にあり得るだろう。最も、対人戦には全く持って向いていない。
型に嵌り過ぎているが故、相手の練度によっては予備動作などで即看破されてしまう可能性が高く、フェイクを入れる隙が余りに無さ過ぎる。
だが、癖が無いという事は此処からどんな剣術にも派生していけるという事である。この戦術基礎を習い、自己流の剣を極めるも良いだろう。
寧ろ彼は最初にこの話をしたうえで授業を行っているため、彼自身もそのこと自体は十二分に理解しているようである。

逆に言えば、彼はその単純な剣撃のみで円卓の騎士まで上り詰めたという偉業を達成しているという事でもある。
典型的な剣術を剣技にまで昇華させる技量が彼の持つ最大の武器であり技。その剣技故に他の騎士から『慇懃無礼』な剣術と称されることもある。
また、魔剣の特性を利用した剣の投擲等も可能。だが実際に使用されることは無く、少なくとも、騎士として相対する場合に使う事は無い。
しかし、彼が騎士としての尊厳を捨てると考えた時。彼の卓越した技量と身体能力を余すこと無く他者の殺害のために振るう殺人機械と為る。
普段は全くと言っていいほど使用されていない魔剣の力を最大限に活用するため、其の戦闘力は下手な軍であれば競り勝ってしまえるほど。

だが、その際の彼は魔剣の干渉によるいわば暴走状態と呼べる状態へと突入し、敵味方構わずに剣を向けてしまう。まさに諸刃の剣そのもの。
未だ自身の感情を総て完全に制御できているわけでは無く、彼の唯一尤もらしい弱点と言えるかもしれない。

『彼』について

彼には既に一般的な人間の持つ常識とモラルが一部欠如しており『死を恐れない』。人でありながら、それを失う事を何も思わないという精神的な疾患を抱えている。加えて、其の疾患は死生観をも塗り替えており、他者を殺害することを快楽として置き換えたり、怒りとして置き換えることで魔剣の力を最大限発揮が可能なように調整されてしまっている。この調整と言うのは、魔剣による自動的なもの。正確に言うのであれば、彼が魔剣を弱い十代の頃から使い続けてきた代償でもある。あらゆるを切り裂き、そして最終的には概念にすら到達するほどの異常性を秘めた魔剣を振るう代償が怒りに囚われやすくなるという『だけ』な筈がない。怒りに囚われ続けることで、少しずつ、少しずつ彼は壊れていった。依然としてのアルトリウスの面影はほとんど残っておらず、王と会話する時の僅かな片鱗が唯一残された破片。その他大勢に向けられるのはそれ以外の魔剣によって再構築されたアルトリウスと言う人格であり、正確に言えばアルトリウスと言う一個体では無い。女性を嫌うというのもこの魔剣の能力によるもので、潜在的な恐怖や強迫観念として存在し、彼という個を『種から外し』、そして最終的には破滅を迎える様に『動かしている』。何度も言うが、魔剣とは所有者を破滅に導く忌むべき代物であり、決して便利で使いやすい道具ではないという事をここに記しておく。


能力

【魔剣担いし〝至高〟—Lancelot, le Chevalier de la Charrette—
裏切りの血を浴び獄に落ちた魔剣、アロンダイトの原典――――と、いわれている剣。
その剣に選定された人物が貴方です。(これが実際に原典なのかどうかは定かではないが)
この剣は呪いの装備と評される物と同じで、手元から離す事が出来ず、如何なる手段を用いても必ず手元に帰ってきます。
また、この剣しか貴方は武器を使う事が出来ず。他のどのような剣や槍を持とうとも、貴方は持つ事が出来ず、振るうこともできないでしょう。
この魔剣は授与者の精神に関与し、負の感情を溜めやすくする効果があります。
この魔剣を持った物は怒りと悲しみに囚われやすくなり―――魔剣は感情の昂ぶりを自らへと乗せ、その威力を高めます。
その力の果ては事象すらも切り裂ける、とか――――その魔剣の力を引き出せたものがいない為、それが事実かは定かではありません。
また、この剣はあのエクスカリバーと打ち合った、と言われる逸話の通り、頑強さは他の追随を許さない程でしょう。
――――もし折れたとしても、気づけばあなたの視界にぽつねんと、そんなこともあり得ますが――――。

怒りに捕らわれ我を失い、自らの主君を裏切り、罪深き騎士となるか。
それを乗り越え、正しく円卓の彼の騎士達の様にと名誉を授かるか、そしてもし名誉を得たとして、貴方が授かる名前は――――――きっと。

性能:人間の限界値に限りなく近く、それと同等の剣技+精神の脆弱さ(極端に脆い、という訳でなくてもOKです)
(この場合の剣技、というのは刀の技術、抜刀術などは含まれません。あくまで西洋剣の扱いのみです)
剣は色々切れるんですが空気を呼んでお使いください。


武装

A lone dight(アロンダイト)
以前騎士王に使えていた円卓の騎士、その一人が所持していたと言われている一振り。
不壊とはいかないが『エクスカリバー』と撃ちあったという逸話を持つ通り、頑丈さにかけては他の追随を許さない。
加えて切れ味も相当な物であり、例え折れても必ず手元に『無傷の状態』で帰ってくる。まさに『魔剣』と言うだけの性能を持つ。

魔剣とは『魔に堕ちた剣』を指す。聖剣とは異なり、所有者に強力な力を与えるだけでは無い。
寧ろ、所有者を破滅させるのが魔剣本来の持つ能力である。

その他

  • 円卓の騎士の呼び方について
公の場とプライベートな場において呼び方が異なったりする。
通常会話の場合は最後に『殿』が付く場合もある。


「今日= -
「昨日= -
「合計= -
「——何が騎士だよ、馬鹿じゃねーの?」
——■■■■■・Sylvester

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最終更新:2016年04月03日 21:57
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*1 これは正確な歴史では無く、アロンダイトに『内蔵された』負の概念の集合体である