「べつに、あれをたおしてしまってもかまわんのだろう?」
本来は『Fate/stay night』の登場人物、アーチャーのセリフ。
UCAでは主に
朱音さんが使用する。
汎用性の高いセリフであり、
朱音さん以外でも簡単に使用が可能。
眼前には最強の敵、バーサーカー。凛、士郎、セイバー(魔力不足)というお荷物のせいで逃走は不可能。マスターである凛は、アーチャーにバーサーカーの足止めを命じる。それは彼に「死ね」と言っているのと同義の、苦渋の決断だった。(そこ、トカゲのしっぽ切りとか言わない)
沈痛な空気が流れる中、いたたまれなくなった凛は、アーチャーに何か言葉をかけようとする。しかし、それを遮るように彼が返した言葉は―――
「ああ。時間を稼ぐのはいいが―――
別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」
なんと勝ち目のない敵を前に、こともあろうか倒すとまで宣言してしまうのだ。この言葉で重い空気は一発で吹き飛び、凛達は「ええ、がつんと痛い目にあわせてやって」と言い残し健やかな気分で逃走した。
このように、絶望的状況下のお葬式ムードを吹き飛ばす。あるいは自分を鼓舞する事ができる。「もうダメだぁ……。お終いだぁ……」などと絶望するよりははるかに漢らしいので、単にカッコつけたいときに使ってもいい。こともなさげに「ちょっとコンビ二行ってくるわ」くらいの軽さで言うと、漢らしさ三割増。
A「クソがぁあああああああああ!!本落とすぅうううううううう!」
B「明日入稿なのにまだ20ページも白紙とか……」
A「もうダメだぁ……。お終いだぁ……」
C「ああ。明日締切なのはいいが―――
別に、完売させてしまっても構わんのだろう?」
A「夏コミ本作ってて全然勉強できなかった……」
B「てかこの試験、超難しいらしいぜ。七割落とされるってよ」
A「もうダメだぁ……。お終いだぁ……」
C「ああ。試験が難しいのはいいが―――
別に、Sを取ってしまっても構わんのだろう?」
A「
俺のミスだァーーーー!!」
B「今ので二死……! もうみんな回復薬もない!」
A「もうダメだぁ……。尻尾切って帰ろう……」
C「ああ。尻尾を切るのはいいが―――
別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」
A「ヤベエよ! 全然勉強してねえよ!」
B「一夜漬けで明日の四科目をカバーしきれるとはとても……」
A「もうダメだぁ……。お終いだぁ……」
C「ああ、時間がないのはいいが―――
別に、ノーベンでも構わんのだろう?」
コツがつかめると、最後の例のように清々しく問題を諦めてしまうことも可能である。
文章の分解
「ああ、〇〇なのはいいが――― ←ここに本来の目標、または現状
別に、■■してしまってもかまわんのだろう?←困難な目標」
周囲が〇〇で頭がいっぱいになっている中、あえてそれよりはるかに困難な目標を示すことで、「ああ―――俺たちはなんて小さな人間だったんだ……」と思わせることができ、一つ大人になれる。
厳密に言うと、■■は必ずしも高い目標にする必要はなく、メチャクチャ低い目標を設定してもいい。その場合、最後の例のようになる。ようはギャップが大事。
また前半部分をしゃべっている間に、後半部分を考えることができるのもこのセリフの強みである。
あまりに名台詞過ぎて、最近ジャンプのクロ〇ネという漫画でこの言葉がパクられたらしいが……
真相はキミの目で確かめてほしい。
- 頑張ったから今日の授業、兎角に任す -- 朱音さん (2012-06-26 05:48:44)
- ああ。任されるのはいいがーーーー 別に、俺もサボってもかまわんのだろう? -- 兎角 (2012-06-26 09:56:50)
- ええ、がつんと痛い目にあわせてやって(俺に -- 朱音さん (2012-06-26 11:00:55)
- 使いどき -- 朱音さん (2012-07-27 00:28:15)
最終更新:2012年07月27日 00:28