EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌(NSCLC)で脳転移を有しオシメルチニブによる治療を受けている患者に、早期頭蓋内定位放射線治療(ecSRT)を加えることで予後を改善できる可能性が示された。中でも、オシメルチニブで頭蓋内完全奏効(iCR)が得られなかった集団では、地固め療法としてSRTを加えることが有用な可能性が示唆された。中国で行われた多施設共同後ろ向き研究の結果から示された。9月12日から15日に韓国ソウルで開催された世界肺癌学会(WCLC 2026)で、中国Fudan University Shanghai Cancer CenterのZhengfei Zhu氏が発表した。
「双極症の診療ガイドライン作成時にはエビデンスが不足しており、現場で効果が実感されている薬剤についても推奨することが難しかった」──。2026年4月に発表された論文(Okumura Y. et al, 2026)は、こうした課題を出発点にして、国内の実臨床データから双極症治療薬の有効性を検証したものだ。順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学主任教授の加藤忠史氏に、本研究内容や双極症診療に与える影響について話を聞いた。(文中敬称略)──本研究が双極症診療に与える影響について教えてください。加藤 今回、国内のレセプトデータベース(NDB)を用い、炭酸リチウムやバルプロ酸を初めとする双極症に有効とされ、実臨床で広く用いられて
心血管疾患の新たなリスク因子として注目されている、リポ蛋白(a)[Lp(a)]に関するコンセンサスステートメント「Lipoprotein(a) in Japan: An Expert Consensus Statement」(英文)が、2026年9月14日に日本動脈硬化学会から発出された。Lp(a)の値はほぼ遺伝的に規定されており、生涯を通じて大きく変動しにくいことから、同ステートメントでは全ての成人に対して生涯に1回はLp(a)の測定を推奨。その値に基づき3段階にリスクを層別し、各段階に応じた心血管リスクの管理を行う方針を提唱した。
肺野末梢にある腫瘍径0.5cm超3cm以下、充実成分最大径0.5cm超2cm以下の非小細胞肺癌(NSCLC)に対し、区域切除が、肺葉切除と比べて、術後1日目の残存肺再拡張率や1秒量(FEV1)が良好で、周術期合併症が少ないとする結果が報告された。全て低侵襲手術で行われたオープンラベルフェーズ3試験であるGREAT試験の結果から示された。9月12日から15日に韓国ソウルで開催された世界肺癌学会(WCLC 2026)で、Shanghai East HospitalのYang Chen氏が発表した。
既治療のEGFR変異陽性非小細胞肺癌(NSCLC)に対し、幅広いEGFR変異を標的とするEGFR阻害薬VRN110755は、良好な安全性プロファイルと、全身および頭蓋内における有望な抗腫瘍効果を示し、C797S変異や脳転移を有する患者においても効果を認めたことが、多施設共同フェーズ1/2試験REACH-EGFRのフェーズ1a部分で明らかになった。9月12日から15日に韓国ソウルで開催された世界肺癌学会(WCLC 2026)で、韓国Hanyang University Medical CenterのM-J. Ahn氏らが発表した。
既治療の進展型小細胞肺癌(ES-SCLC)に対し、DLL3とCD3を標的とする二重特異性抗体タルラタマブの2週おき15mg皮下投与は、10mg静脈内投与と同等の薬物曝露量を示し、良好な安全性プロファイルと抗腫瘍効果が確認されたことが、多施設共同フェーズ1b試験のDeLLphi-308試験で明らかになった。試験はタルラタマブ皮下投与を評価した初めての試験。9月12日から15日に韓国ソウルで開催された世界肺癌学会(WCLC 2026)で、スペインVall d’Hebron University Hospital and Institute of OncologyのPedro Rocha氏らが発表した。
第3世代EGFR-TKI治療で増悪したEGFR変異陽性進行非小細胞肺癌(NSCLC)への、抗PD-1/VEGF二重特異性抗体ivonescimab(SMT112、AK112)と化学療法(白金系抗癌薬ベースの2剤併用)の併用療法による、プラセボと化学療法に対する全生存期間(OS)改善効果は地域に関わらず認められることが分かった。多地域二重盲検プラセボ対照無作為化フェーズ3試験であるHARMONi試験に参加した北米/欧州患者の観察期間を延長した結果から示された。9月12日から15日に韓国ソウルで開催された世界肺癌学会(WCLC 2026)で、イタリアEuropean Institute of Oncology IRCCSのAntonio Passaro氏が発表した。
切除された肺扁平上皮癌では、国際肺癌学会(IASLC)が新しく発表したtumor budding(簇出)に基づくグレード分類で高グレードと判定された症例に限って、術後療法による予後の延長が期待できる可能性が示された。韓国で行われた単施設後ろ向き研究の結果から示された。9月12日から15日に韓国ソウルで開催された世界肺癌学会(WCLC 2026)で、韓国Yonsei University School of MedicineのTae Hee Hong氏が発表した。
オリゴ転移を含む転移性非小細胞癌(NSCLC)で、ニボルマブとイピリムマブの投与を受け、増悪していない状態の患者に局所地固め療法(LCT)を行うことは、ニボルマブとイピリムマブの併用を継続する場合に比べて無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)の有意な延長は認められなかったことが分かった。単施設オープンラベル無作為化フェーズ3試験であるLONESTAR試験の結果から示された。全体集団でもオリゴ転移患者でもLCTの改善効果は認められなかった。9月12日から15日に韓国ソウルで開催された世界肺癌学会(WCLC 2026)で、米MD Anderson Cancer CenterのMehmet Altan氏が発表した。