【精神埋没】

「そ、その、えと、え、そ、……よ、お、よろし、く、お願い、します……」


【精神埋没】
鏡、ガラス、水面など、自身を映すものに対し己の別人格を垣間見る事が出来る
別人格は多岐大量に亘り存在し、中には本人が持たぬ技量や知りえない情報を持っている
其れらを存分に用いれば異能を持たずとも軍の一個中隊とも渡り合えるほど
更に固有世界の入り口である鏡面に自身の姿と併せて他の対象を映す事により、その人物の人格を複写する
複写人格は以後継続し任意で本人格と入れ替わる事が可能、その場合は付随する異能も最大50%の出力で行使できる
一度入れ換われば最低5レスは次の入れ換えは出来ず、他の人格を垣間見る事も出来ない


第一人格 ラル
鏡、ガラス等から多岐世界における自分を垣間見る事が出来るこの能力の基本にして、最強の人格。
全ての人格からのメタ情報や、死角的な情報を統合する事ができ、分岐世界の数だけ結末を知っていて。
その人格の数だけ情報や処理を分割できる、まさに群の一個中隊とも張り合える

……のだが、肝心の本人は極度の上がり症。他人とは満足に会話すらできず、おどおどとした様子では勿論理想的な動かし方はできない。
現在は【精神埋没】という能力者の人格の通過点、中間部分となっている。勿論洗脳能力は最弱にまで落ちる。
本人の性格の問題か、マイナス的思考回路が災いして一度に処理できる相手は三人。

破滅的思考をしていて、世界の終りを強く望んでいる。
その癖、日々に対する姿勢は全力。世界の終りを語るときの彼女の目は皮肉にも輝き、それを望むために生きている。
ある種の矛盾を抱えているが、対してそれを気にも留めず。それは本心であり、何かが捻じれた訳でもない。
世界の終りを望み、彼女は今日も精一杯、全力で生き抜ていく。

+ 出生
Re/ZORMプロジェクト
ゼオルマ(【絵空に彩る真偽の導き】)を見て淡き希望を抱いた人間が作り出した能力、それが【精神埋没】
次元の壁を超える事に成功したが、その時の過度な調整、訓練から重度の対人恐怖症を抱える事になってしまう。
常に人と接する不安から、マイナス的思考に陥り、それが起因して脳の処理能力に大幅な制限がかかる。
一度に三人しか処理できないのはこの為。この時の自らを道具としか見ていない自分勝手な人間たちを見て、世界に絶望。
何よりもこの世界の崩壊を望むようになる。


+ 細かい話
本人は別世界の自分と話した経験から、人と触れ合いたいと思っているが、対人恐怖症、マイナス思考が合わさってやはり会話ができない。
人は大好き、でも大嫌い。精一杯生きていきたい、でも世界はぐちゃぐちゃになってほしい。もっと仲良くなりたい。でも踏み込んでほしくない。踏み込みたくない。笑いたい、見せたくない。

……何個もの矛盾を内に抱えながら、笑顔の練習をしながら、我儘に世界の崩壊を願って。


「明日も、良き日でありますように」


第二人格 フォン
多岐世界にあるラルの内の一人。動じず、冷静な彼女は静寂を思わせるか。
……と、思わせておいて、実は感情豊か、ただあまり表情は変わらないし、騒ぐ事もない。
ラルの人格の中でも、身体能力、剣系統の武器の技巧が最高クラスで、その能力は人間の限界に近い。
何故特に鍛えていないラルの肉体でも同じように体を使う事ができるのかは不明。
物事を客観的に見れる人格、基本はフォンとエドの二人がラルの世話係で、道先案内人の一人。
エドが動ならばフォンは静だが、ラルの身に危機が迫ると判断すれば、独断、強制的にラルの肉体を乗っ取る強引さも見て取れる。
【精神埋没】の七割近くを支えている為、視方次第では彼女が主人格と言われる事も。

+ 出生
【精神埋没】が次元の壁を超える能力を手に入れられなかった世界の【精神埋没】
人間の限界に近い能力を手に入れる事ができたが、それだけ。
期待通りの結果にならず、つけられた名前は失敗作、木偶等。
人としての扱いを受けられないのに、常に期待の目だけは向けられる。
第一人格と同様に、世界への絶望を願う。

+ 細かい話
第一人格のいる世界と時間の流れが違う為、既にフォンの世界の【聖王の騎士団】は崩壊している。
崩壊し、自らが哀れにも生き延びてしまった時に、ラルの垣間見る能力が開花。
利害の一致、どちらも自分自身という二点から、全世界、平行世界の崩壊をめざし、力を貸す事に。

+ 更に細かい話
【聖王の騎士団】は、そんな自分に無関心でいて、人として接してくれる人が多くて、夢のような世界だった。
冷静沈着、無表情、感情の籠らない声、それを変えさせたのは間違いなくこの空間。
よく笑うし、人もからかう、生き生きとしてきたのだが、やはり望むのは世界の終焉。夢は惨めにこの世から消える事。
ある意味では、崩壊の為に笑っているのかもしれない。


「私を前に出すんじゃねーよ、ダボ」


第三人格 エド
多岐世界のラルの内の一人。口調は荒く、喧嘩っ早い風に見えるが、結構気が長く。
ラルからの申し出がない限りは意識の交換もしないという、実は良識派の人間。
基本表に出る事はなく、ラルの頭係。というよりフォンより頭がいい。
二人がどうしようもなくなった時の最後のストッパー
フォン程ずば抜けた武器の技巧や身体能力も何もないが、しいて得意なのは殴り合い。

+ 出生
平行世界の自らの残留思念を纏め、そこにラルの僅かに残っていたプラス思考を注いだ本来は存在しなかったじんっく。
情報は疎らで、故に外面に出ても不安定で出てこれない。本当の所、出ないのではなく出れないだけ。
出なくちゃならない時もインターバルを終えればすぐに帰ろうとする。
自分自身、つぎはぎの人格だという事を自覚しているが、プラス思考の塊、そんな事はどうでもいいと考えている。
故に利害もラルに一致する。意思の取り合いで一番力が強いのはこの人格。


「kkk――聖人超えか、面白いじゃないか」


第四人格 エルダー
ゼオルマ(【絵空に彩る真偽の導き】)を見て異世界から垣間見た能力。本当はゼオルマを生み出す為に生まれた、ゼオルマの劣化品。
ラルが呼び起こすまで名前すら忘れていたが、もう一度与えられた機会に打倒ゼオルマを掲げて、力を貸す事に。
基本的にはゼオルマと同じ性格。能力は栄光魔法のみしか使えず、繋がりが不安定の為、出力が安定しない。
五割から一割で、尚且つ前に出るとトラブルをメイクしかねないため、基本的にはラルを煽る要因。

+ 見た目について
多分こんな感じ、画像は引用したもの
おろおろさせて伏目がちにしたらラル、写真みたいなジト目ならフォン、釣り目にしたらエド、ちょっとゲスっぽくて悪い顔するのがエルダー

+ らるとふぉんのにっき(あと、えど)
  • 【聖王の騎士団】にエドの誘導の元、訪れた。
前々からエドとフォンに聞いていたけれど、こんな……怖くて、素晴らしい場所があると思ってなかった。
これからはこの場所で世界の崩壊を待とうと思う。これからが楽しみ――ラル。

  • 【聖王の騎士団】――リチャードさんの呼びかけで使徒と交戦しました。
――やっぱり、あの時と同じ使徒でした。
ゼオルマから能力を借りたり、皆と頑張って勝つ事ができました。
……今回は、成し遂げられるでしょうか。――フォン


それと、ラルがサイスを心配していました。多分大丈夫だと思います。
……だから大丈夫ですって――

  • サイスと久々に二人きりで話せました!
久々に、といってもサイスからしたら初めてだったんですけれど、ね
やっぱり優しい人でした! 不器用で、でもちゃんと相手してくれて……

……次は、ああならないと、いいんです、けれど、ね――フォン

  • ゼオルマと会った、けれど……ああもう書きたくない!書きたくない!
あんな事されたら、お嫁にいけないよぉ――ラル

  • イフリート――ソウマに会いました。
三人ともいなくなっちゃうんですね――いえ、悲しくなんてありませんから。
私達はそれを背負っていかないといけないんだって……まだ、踏ん切りがつかない。
まずはそれから、ですよね――フォン

  • うぅー……嫌です! 書くのも嫌です!
サイスが悪いんです!バカバカバカバカ!意味わかんないです!頭突きしたりいきなり正直になったり
――でも、お蔭で吹っ切れました。全部終わったら、サイスの服選んだり、改めてお洒落したり……うん、楽しみです!

生きるって、楽しいんですね――フォン

  • お兄さん?
お兄ちゃん? 兄さん? 兄様?
……やっぱり、ハイルでいいかな……。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年09月09日 09:09
|新しいページ |検索 |ページ一覧 |RSS |@ウィキご利用ガイド |管理者にお問合せ
|ログイン|