主人公は天才だが、何かに集中すると周りが見えなくなる。
ふとしたことから主人公は
電波子と出会い、電波子は「あなたこそがヒーローだ。」と主人公に告げる。
主人公は電波子のいっていることが信じられなかった。
電波子がストーカーのごとく付きまとっているところに、
黒髪の少女が現れ、「その子は危険だ。」と告げる。
やがて対立した黒髪の少女と電波子の戦いは始まってしまった。
電波の言ってることは正しいのか?それとも黒髪の言うことが正しいのか?
主人公は決断を迫られる。ってのが概要。
―――僕は決断を迫られていた。
汗ばんだ僕の手の中に握り締められた、銃。
果たしてこの引き金をどちらに向けて引くべきなのか。
―――考える時間はある。
二人は僕に対して、自分を信じてほしい、と叫んでいる。
「自分の言っていることが正しい」と。
二人は僕にそれぞれの道を提示してくれた。
僕はただ一度この引き金を、どちらかに向けて引く。
それが僕の答えになるのだろう。
そして答えを出してしまったら、もう引き返せなくなるんだ。
「・・・ははっ」
腹の底から、笑いがこみ上げてくる。
何が引き返せなくなるだ。
僕はもう、当の昔に非日常の世界に足を踏み入れていたじゃないか。
なのになんで、こんなにも僕は震えている?
武者震い?うそつけ。僕は臆病なんだ。いつもいつも。それで何回後悔した?
―――でも人を殺すなんてこと僕には重すぎるだろ?
この銃で、一人の人間のこれから先の未来を奪ってしまうことがこわいんだ。
悩んでる間にも、刻々と時間は過ぎていく。
.・・・僕は一度は降ろした銃を、もう一度構えなおした。
さぁ―――。
決断しなきゃならないんだ。僕自身の意思で。
高校の研究室で一人研究に耽っていた。
作業が一段落ついたので、時計に目をやる。
「・・・もうこんな時間か」
時計の針は午前二時をさしていた。
後ろのソファーでは幼馴染の灯が寝ている。
その辺にあった毛布を手にとり、灯を起こさないようにそっとかける。
「ふわぁ・・・」
眠い。だけど留年するわけにも行かないので、僕は作業を再開する。
.・・・二年前、地方分権化を進める国は松代に首都を移した。
当時僕と灯は東京に住んでいたのだが、
灯の父親は仕事の都合で松代に引っ越すこととなった。
灯は、「中学を卒業するまでは東京に居たい」と言って猛反発した。
灯の両親はついに折れ、中学卒業までの二年間、
幼馴染だった僕の家で灯は住むことになった。今では兄弟のような存在になっている。
なんで一緒の高校に通っているのかって?
.・・・まぁそのことで灯には迷惑をかけたからあんまり話したくないんだけどさ。
自慢みたいになっちゃうしさ。
僕は昔から天才と呼ばれ続けてきた。
じっちゃんばっちゃんが「とんびが鷹を産んだ」とよく言っていたのを覚えている。
そして中学三年の春、僕の研究は国内外で高く評価されることとなった。
確か、「ホムンクルスに関する考察」みたいなのだったと思う。
そして国の推薦で、ここ松代にある高校に入学することになった。
灯も同じ学校に入学にするために僕が勉強を教えたこともあったなぁ。
高校の敷地は、大体バチカン市国と同じくらいで、治外法権が許されている。
はじめてこの高校に来たときは、刀を持った人がたくさん居て、驚いたのを覚えている。
正直な話、今でもこの学校の雰囲気はなれない。
「う・・・ぅん」
灯が目を覚ました。
「・・・あきら?おはよぉ」
髪の毛はぐちゃぐちゃ、服装も乱れている。
具体的には、制服のシャツがはだけて肩が丸出し、スカートもめくれあがっている状況。
「おはよう」
あくまでさわやかに挨拶する僕。
「うーん、・・・はぇ!?」
灯は自分の乱れた服装に気づいたらしい。
すぐさま近くにあったマグカップを投げてきた!
「ちょっ・・・」
よけきれずに僕の頭にクリーンヒット!コントロールすばらしいね!
「何見てんのさ!」
「いったぁ・・・、実験器具やパソコンに当たったら大変だろ!」
といっても一回も僕の頭をはずしたことがないのだが。
「うるさい!ほんとに油断もすきもないんだから!」
「不可抗力だって!」
「うるさいうるさいうるさい!」
今にも泣き出しそうな灯。女の子の涙は反則だと思う。
「・・・ごめん」
結局折れるのは僕。
「・・・許さん。」
ちょっとは機嫌を直してくれたようだ。
灯は乱れた服装を隠すためか、はたまたそのふくれっつらを隠すためか、毛布に包まっている。
僕は腰を上げる。
「姫様は何を飲むの?コーヒーは苦手だったよね?」
「・・・紅茶」
「かしこまりました、姫様」
台所へ向かい、お湯を沸かす。
「砂糖をたくさん入れて、とびきり甘いのね」
「はいはい」
とまぁ遅筆なのでここまでしかかけなかった、ていうより前回の改訂版になっちゃったなorz
一応設定等は盛り込めた・・・はず。
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最終更新:2009年10月20日 23:32