1◆


「ようやく辿り着いたな、奏者よ!」
「ようやく辿り着きましたね、ご主人様!」

 開口一番。セイバーとキャスターは全く同じタイミングで、全く同じ内容の台詞を発した。
 いつもは互いを敵視している割に、こういう時は妙に心が合う。せめて、日頃からこうであって欲しい。
 ……尤も、このバトルロワイアルに放り込まれてしまってから、まだ12時間しか経過していない。主観的には何年も経っているように錯覚してしまうが、客観的に見ると半日程度。
 これだけの時間で絆を深めろと言う方が無理な話だ。


 だけど、今はそんな事を考えている場合ではない。
 長きに渡る移動の末についに月海原学園を見つけた。何処にでも見られそうな校舎や校庭……どれも、SE.RA.PHで見慣れた月海原学園と何一つ変わらない。
 余りにも似ているではなく、同じだった。ここまで来ると、そのままSE.RA.PHから引っ張り出したと言われても納得してしまう。
 今だって校庭には、月海原学園の制服を纏った生徒達が何人も見られる。彼らもまた、このバトルロワイアルに巻き込まれたのだろうか?

「ハクノさん……きっと、あの人達はNPCじゃないでしょうか」

 頭の中で芽生えた疑問を予知していたかのように、ユイは呟く。

「プレイヤーの反応が感じられないのです。私達の目の前には歩いているのですが、反応が皆さんと違っていて……RPGで例えるならば、ただの通行人と呼ぶのが自然かと思います」

 言われてみれば、彼らからは緊迫感が見られなかった。カイトやユイのように警戒している素振りすら感じられない。
 まるで当たり前のように校舎を出入りする生徒がいれば、のほほんと校庭を歩く生徒だっている。この仮想空間でバトルロワイアルが行われているとは思えないほどに、平穏な空間だった。
 気になったので、近くを歩いていた女子生徒に声をかけて尋ねてみる。

 >君は、このバトルロワイアルのプレイヤーなの?

「いいえ。私は普通に生徒の一人ですよ? こんな野蛮なバトルロワイアルなんて頼まれても参加したくないです!
 あ、私達に攻撃しようとしても無駄ですからね。あなた方からは攻撃を受けないように、プロテクトされていますから。
 まあ、攻撃したいならどうぞ? 困るのはあなた達ですけどね!」

 そう言って、女子生徒は去っていった。
 ユイの推測が正しかった事は証明されたけど、逆に疑問が増えてしまう。プロテクトとは一体どういう事なのか?
 彼女に尋ねてみる。

「うーん……多分、私達プレイヤーが攻撃を仕掛けようとしても、それを受け付けないプログラムが仕掛けられているのではないでしょうか?」

 首を傾げながらユイは語り始めた。

「彼女達NPCは役割が与えられているんだと思います。ショップの売買、バトルロワイアルの情報提供、あるいは接触することでプレイヤーに何らかの影響を与えるなど、進行に必要不可欠な存在となっているのでしょう
 それを何らかの不都合で破壊されない為に、バリアの役割を果たすプログラムが張られているのだと思います」

 ……それを破ったら、どうなるの?

「NPCの攻撃は通らないままで終わる……これだけならいいのですが、何らかのペナルティは避けられないかもしれません。
 この月海原学園では現在、戦闘行為を行ったプレイヤーにはペナルティが課せられるモラトリアムが行われているみたいですが、もしかしたらそれと同等……あるいは、もっと酷いペナルティがあると思います。
 バトルロワイアルの妨害を試みたプレイヤーと認識されて、そのまま消去されてしまう危険も……」

 段々と表情が曇り始めたので、ユイに待ったをかけた。
 ……ごめん。やっぱり、それ以上はやめよう? せっかく学園に辿り着けたから、今はレオを捜すべきだった。

「すみません……暗い話を持ち出したりなんかして」

 ……いいや。ユイはみんなの為を思って言ってくれたんだから。むしろ、警戒はして当然だよ。
 そこから先の言葉を紡ごうとしたけれど……

「案ずるなユイよ。そなたには余がついておる! 仮にどんな罠があろうとも、そんなものは余の剣で切り裂いてやろうではないか!」
「ユイさん! 後先考えずに突っ走っても自滅するだけですから、ここはこの私みたいな知性溢れる狐に任せて、優雅に行くのが一番です!」

 セイバーとキャスターがユイに励まし……という名の自己アピールをしてくる。これもまた、さっきのように全く同じタイミングだ。
 何だかんだで、仲がいい二人だね。そう思った途端、ユイは「ぷっ」って笑いだした。

「……はい、そうでした。私には皆さんがついていますから、大丈夫ですよね!
 セイバーさん、キャスターさん! ありがとうございます!」
「うむ!」
「ええ!」

 笑顔を浮かべるユイの前で、セイバーとキャスターは誇らしげに胸を張る。
 そんなやり取りを見て、一先ず安心する。シノンという信頼できる仲間と別れてしまったばかりだから、ユイの心に暗い影が生まれるかと危惧したが、彼女達のおかげでそれは避けられた。


 ……しかし一方で、学園に対する胡散臭さが余計に強まってしまう。
 のどかな外観をしているが、それは表向きの姿。休息が出来ると油断したプレイヤーを罠で嵌めようとしているのではないか? 
 例えるなら、そう……蟻地獄のように。


 だけど、そんな風に疑った所で何も始まらない。
 ハセヲというプレイヤーはシノンにレオとトモコという人物への伝言を頼んでいる。その言葉通りなら、二人がいるこの学園が危険である可能性は無いだろう。
 唯一の心配は【モラトリアム】だが、それも【戦闘行為】さえ行わなければ問題はなかった。


 みんなを先導するように校舎の門を潜る。
 やはり、下駄箱や廊下も見慣れた光景だった。本当に帰ってきたように思えてしまい、気を緩めてしまいそうになる。
 ……いや、駄目だ。自分達は遊びに来た訳ではない。ここは月海原学園と同じように作られているだけで、SE.RA.PHに存在する月海原学園ではないのだ。
 この仮想空間にいる以上、敵の胃袋の中にいる事を忘れてはいけなかった。


 学園の何処かにいるであろうレオを捜す為に歩く。
 彼との戦いは今でも決して忘れる事が出来ない。レオは実に有能なマスターで、彼に仕えるセイバーのサーヴァント……ガウェインもまた鬼神の如く強さを誇っていた。
 セイバーも。アーチャーも。キャスターも。皆、苦戦を強いられた。もしも、少しでもこちらの力が足りなかったら、彼らを乗り越える事などできなかった。
 戦いに敗れて消去されるまで、レオは何を思っていたのだろうか。微笑んでいるようにも見えたが、それは心からの感情だったのか。あの空虚な瞳の奥底に、もしかしたら自分達への憎悪があったかもしれない。
 そう思った途端、これから出会うレオに対して一抹の不安を覚えてしまう。敗者にされてしまった彼が、勝者として君臨した自分達に協力してくれるのか? 
 レオは信頼できる人物だが、それはまた別の話。レオの命を奪った張本人である相手に力を貸せだなんて、身勝手にも程がある。ガウェインに敵と思われたとしてもおかしくない。


 …………だが、それは覚悟の上だ。
 例えどんな泥を啜る事になろうとも、尊厳を踏み躙られる程の屈辱を味わう事になろうとも、大切なものを失う事になろうとも。
 このバトルロワイアルを止めると決めたはずだ。ユイを、カイトを、サチ/ヘレンを……みんなを守る為ならば、どんな苦行にも耐えると誓った。
 その為ならばどんな汚名にも耐えてみせる。どうなろうとも、レオに協力して貰うつもりだ。


「ハクノさん。すぐ近くの部屋から、三人のプレイヤー反応が確認できました。
 もしかしたら、それがレオさんって人じゃないでしょうか?」

 ユイの言葉と同時に、目前に赤い絨毯が敷かれているのが見えた。
 ……これは一体何だ。こんなのは月海原学園に存在してた記憶は無い。いや、もしかしたら誰かの記憶の中にあったかもしれないが…………駄目だ。やはり見覚えがなかった。
 警戒しながら一歩前に出ながら廊下を見渡すと……何と、やけに派手な装飾が飾られているドアが見えた。これもかつての月海原学園で見た記憶がない。
 色とりどりのペーパーフラワーも、クリスマスツリーに飾られていそうなライトも、キャンドル型の電灯も……まるでホームパーティーでもやっているかのようだった。

「あれは……祝い事でも行っているのか? だが、何故今なのだ?」
「こんな時に随分と呑気ですねー まあ、変に暗いムードでいられるよりはマシですけど」

 セイバーとキャスターも、やはり怪しんでいるようだ。
 カイトとヘレンは表情を微塵も動かさないので、どういう感情を抱いているのかわからない。そもそも、彼らはパーティーに参加した事があるのだろうか?
 そんな事を考えながら、ユイに尋ねてみる。

 >罠じゃ……ないよね?

「多分、違うと思います……システムを改竄した形跡は感じられますが、それだけでしょう。何か危害を及ぼすような罠はないかと思います」

 システムを改竄してまでやることが、こんな飾りとは……レオの考えはよくわからない。
 自分の知るレオは、品行方正という言葉が相応しいほどの少年だ。そんな彼が、わざわざこんな遊びみたいなことをやるなんて想像できない。
 疑問を抱きながらもスライドドアに手をかける。鬼が出るか蛇が出るか……いや、高確率でレオが出てくるだろう。
 そして、ドアを開けた瞬間―――

「Welcome! To THE 対主催生徒会! ようこそ、白野さん!」

 パーン! という音と共に、朗らかな声が生徒会室に響き渡る。
 目の前には、やはりレオとガウェインがいた。にこやかな笑顔を浮かべる彼らは、何故かクラッカーを持っている。
 そしてこの部屋には見知らぬ男と少女もいた。野球を嗜んでいそうな男性と、やけに目つきの悪い少女……とりあえず、敵ではないはずだ。

「お待ちしておりました……我々は、あなたが来てくれる事を信じておりましたよ」
「ガウェインの言う通り! 僕も白野さんに会いたくて、仕方がありませんでした! 
 もうすぐ会えるかと思って、急遽皆さんでお出迎えの準備をして大成功ですよ!」

 つかつかと歩み寄ってくるレオに両手を握り締められて、そのままぶんぶんと上下に振られた。
 呆気に取られてしまう。ここまでハイテンションなレオを自分は知らない。もしかして、AIDAに匹敵するようなバグが感染してしまったのだろうか?
 どう反応すれば分からずに戸惑っていると、レオはふふんと鼻を鳴らしながら胸を大きく張る。

「見てください、白野さん! この生徒会室を! いやぁ、ここまで改竄するまで苦労しましたよ! 何せ運営はメンテナンスでこの学園を初期化できるようですから、いつ無効化されてしまうか冷や冷やしましたよ!
 例え、六時間に一回と言っても、奴らはそれを無視する可能性だって否定できませんから!
 いやいや、その前に白野さんに見て貰う事が出来て本当に良かった! 苦労が報われましたよ!」

 饒舌に語った後、レオはうんうんと頷いた。
 …………本当に何があったのか? 彼はこんな性格だったのか? まさか、自分に負けたショックで性格がおかしくなったのなら……責任重大だ!

「そなた……知らぬ間に随分と愉快になったな」
「もしかして、今までは猫を被っていただけだったのでしょうか? ……あるいは、変なものでも食べておかしくなってる?」

 セイバーとキャスターは突っ込みを入れる中、レオは表情をキラキラと輝かせている。
 だがその次の瞬間、今度はサーヴァント二人に視線を向けてきた。

「僕も色々とあったのですよ。白野さんに負けた事は、僕にとって大きな転換点となりました……再会するのがこんな殺し合いの真っ最中なのが残念ですが、それは置いておきます。
 それに僕も、今はあなた方に聞きたい事がありますし」

 聞きたい事?

「ええ……どうして、白野さんはサーヴァントを二人も使役しているのか。そして、あなたが共に戦っていたはずの3人目のサーヴァント・アーチャーはどうしているのか……
 他にも聞きたい事はありますが、まずはこれをお聞きしたいのですよ」

 レオの口から出てきたのは、あまりにも当然の疑問だった。
 何故、サーヴァントの多重契約が可能となったのか。そして何故、複数の世界の記憶を所持していて、男にも女にもなれるのか。
 ユイは解説をしてくれたけど、それでも完全に納得できていない。こんな不条理はSE.RA.PHでも経験できるとは思えなかった。
 しかしそれでも、疑問には答えなければならないだろう。


     †


「サーヴァント達が持つ記憶から白野さんが再構成された……それはまた、何とも奇怪な現象ですね」

 この身に起こった出来事を話し終えた後、レオは驚愕の表情で頷く。ガウェインもまた同じ反応をしていた。
 二人と一緒にいるジローという男とスカーレット・レインという少女(シノンの言っていたトモコとは彼女の偽名らしい)は、怪訝な表情を浮かべている。簡単に信じられる話ではないからだろう。

「しかしレオ。それなら我々の記憶が混乱している事とも、辻褄が合うのでは? 彼らに伴って、聖杯戦争に関わった全てのマスターの記憶が混乱しているのですから」
「ええ……白野さんの言葉が正しければ、僕達だけではなくミス・遠坂やミス・ラニの記憶にも同じ現象が起こっているかもしれませんね」

 ガウェインとレオの言う事は尤もだ。実際、慎二やありすもレオと同じ反応をしたのだから、他のマスター達も例外ではないだろう。
 それにしても、ここにはあのラニもいるとは。ジローの話によると、彼女は凛を殺してしまったらしい。事実、彼女ほどのマスターだったら、凛に打ち勝ったとしてもおかしくないだろう。
 だが、それ以上に気がかりな事があった。


 …………かつて、共に戦った事があるラニがバトルロワイアルに乗ったという事は、自分達にとって敵となる。彼女がいてくれたのならば力を合わせたかったが、それは叶わない。
 場合によっては、この手で倒さなければならなくなる。聖杯戦争の勝者として君臨し続けた以上、戦いたくないなんて、今更言うつもりはない。彼女が敵になるのであれば、止めるのが自分の役目だ。
 無論、戦わずに済むのならそれに越したことは無い。しかし、ラニもまた相応の覚悟を持ってバトルロワイアルに乗ったのだろう。彼女の強靭な信念を捻じ曲げる事は、自分達でも困難だ。
 和解できる可能性はかなり低い。


 それに今はラニの事ばかり考えてはいられない。
 隣にいるユイに顔を向ける。ジローの話を聞いた事で、ユイは表情を曇らせているのだ。
 何故なら、ラニは凛だけでなくもう一人……妖精の少女を殺したらしい。それは、リーファである可能性が高かった。

「妖精の少女…………まさか、リーファさんを殺したのが……ハクノさんの仲間だったなんて……」
「ご、ごめん……まさか、君の友達だったなんて……」
「……大丈夫です。むしろ、ジローさんは皆さんと同じ被害者ですから……責めるのは、筋違いだと思います」

 謝罪するジローに、ユイはそう答える。
 名前を直接聞いた訳ではない。だが事実としてリーファの名前は一度目のメールで書かれている。凛が殺害されたタイミングと合わせると、ラニがリーファを殺害した犯人に間違いない。
 正直な話、自分もユイとどう向き合えばいいのかわからなかった。リーファの命を奪われた責任は、ラニの仲間である自分にも責任がある。
 もしも、ラニがバトルロワイアルに乗った理由に、自分の存在があったら…………ユイだけではない。キリトやシノン、それにサチとも顔向けができなかった。
 尚更、この手でラニを止めなければいけないだろう。


 >…………ごめん、ユイ。

「いいえ、ハクノさんのせいでもありません。ラニさんは確かにハクノさんの仲間だったでしょうが、リーファさんがいなくなった事に……ハクノさんは何の責任もないです。
 ……ごめんなさい! 変な空気にしてしまって」

 ユイはそう言ってくれるが、明らかに無理をしている事が窺えた。
 彼女は素直に自分を受け入れていない。ラニにリーファを奪われた事で芽生えた感情を、本当なら自分にぶつけてしまいたいはずだった。しかし、それを抑え込もうとしているのだろう。
 信頼してくれている現れなのだろうが、逆に心を痛めてしまう。ユイに無理をさせて、嬉しくなれる訳がなかった。
 そんなユイにどんな言葉をかけたらいいのか。どうすれば、彼女が立ち直ってくれるのかわからなかった。

「そ、それよりも今は……この仮想空間のどこかにいるエージェント・スミスや、白い巨人の事も考えないといけません!
 彼らがいつ、この月海原学園に襲撃してもおかしくないのですから!」

 暗い空気を無理矢理壊そうとするかのように、ユイは叫んだ。

「もしかしたら、この学園に向かって来ているかもしれません! だから、対策を立てないと!」
「……確かにそうですね。ダンジョンの攻略も進めたかったのですが、そんな危険なプレイヤーがいるのであれば警戒が必要ですね。
 何も知らないままだったら、僕達も危なかったですよ」

 先程の陽気な態度が嘘のように、レオは深刻な表情を浮かべる。
 エージェント・スミスの危険性を知らないままだったら、いくらレオ達でも危なかっただろう。この学園で戦闘行為を働き、それをNPCに見つかったら全てのステータスが低下させられてしまうらしい。
 だが、それを躊躇しない相手だった可能性もあった。それに彼らは自らの"数"を増やせるのだから、例え能力が低下してもそちらでカバーすることができる。
 ここにいる三人が危険人物に変えられてしまう…………考えただけでもゾッとした。

「あの兄ちゃん……一人で勝手に突っ走りやがって」

 そんな中、ポツリと愚痴を吐く少女がいる。
 話を終えてから、レインはずっと表情を顰めていた。

「何かあったらどうするつもりなんだよ……そんな連中に一人で突っ込むなんて、無謀ってレベルじゃねえぞ」
「レインさん。ハセヲさんの事は僕も気がかりですが、今はシノンさんという人を信じましょう」
「……それはあいつを放っておくってことなのか?」
「僕もハセヲさんを止めなければいけないと思っています。雑用の独断行動は生徒会長である僕の責任でもありますから
 ですが、今からハセヲさんを追いかけようとしても、行き先がわからないのならどうしようもありません。闇雲に捜しても、見つかる保証なんてないでしょう?」
「そりゃそうだけどさ……」
「シノンさんがどんな人なのかは知りません。ですが、白野さんやユイさんが信頼している以上、信頼できる人物である事は確かです。だから今は……待つしかありませんよ」

 レオとレインは案じているのはハセヲの身だ。
 彼は数時間前、レオによって【対主催生徒会】の【雑用】にされてしまい、その一環として調査をさせられたようだ。しかしハセヲはもう戻ってこないだろう。
 本当ならレオもハセヲを捜したいはず。だけど、彼一人の為に他のメンバーを危険に晒す訳にはいかず、学園で待機するしかなかった。

「それと話は変わりますが、白野さん達にはお聞きしたい事があるのです」

 その言葉と共に、レオはウインドウを展開させる。
 指で操作させた後に、神秘的な白銀の輝きを放つ片手剣を取り出した。
 ―――その瞬間、ユイは驚愕の表情を浮かべる。

「そ、その剣は…………!」
「おや? ユイさんはこのダークリパルサーを知っているのでしょうか?」
「はい! それはかつて、私のパパが使っていた片手剣なのですから!」

 …………!
 ユイの言葉を聞いた途端、落雷の如く衝撃が全身を駆け巡った。
 ユイのパパが使っていた剣。それはつまり、レオの取り出した剣はキリトの所有物ということだ。
 だとしたらまずい! ここでキリトの話を出させたりしたら……ヘレンはサチとキリトの一件を話しかねない!
 リーファの死と、リーファの命を奪った犯人がラニであることを知って、ユイの心には多大な負荷がかかっているはず。そこにキリトのことまで知ってしまったら…………限界を迎えて、取り返しのつかないことが起こる危険があった。
 反射的に振り向いてしまう。視界の先にいるヘレンが何を考えているのか……自分にはわからない。

「なるほど……では、この剣はユイさんが持っているべきでしょうね。あなたのお父様の物は、あなたの物でもありますから」

 その一方で、レオはユイにダークリパルサーを差し出していた。

「えっ、いいのですか!? でも、それだとレオさんが……」
「王たるものは、常に民に心を寄せなければなりません。他にいくらでもある剣よりも、たった一つしかないユイさんの心を心配するべきです」
「それに王が戦えないのであれば、私が王の剣としての務めを更に果たすだけです。だから、あなたが心配する必要などありませんよ」
「…………わかりました! レオさん、ガウェインさん、ありがとうございます!」

 そう言って、ユイは微笑みながらレオとガウェインからダークリパルサーを受け取り、それから装備欄にしまう。
 思わずホッと胸を撫で下ろす。キリトの名前が出なかったことが幸いだった。ユイの父親がキリトであることを、サチとヘレンは知らなかったようだ。
 しかし、これはほんの一時凌ぎに過ぎない。ユイは今、キリトの剣を取り戻したことで安心しているけれど、キリトのことを知ってしまったら…………

「白野さん」

 ……そんな中、不意に声をかけられてしまう。
 顔を向けた先では、レオが微笑みながら自分のことを見つめていた。

「ちょっと別室に行って、マスター同士で話をしませんか? せっかく会えたので、僕も色々と話したいことがあるので」

 レオの口から出てきたのは、そんな提案だった。
 それはここでは駄目なのかと、レオに訪ねる。

「う~ん、僕としては白野さんとお話がしたいのですよ。そんなに時間はかけません。そうですね……長くても、2分以内には終わらせますよ。
 すぐに戻ると約束します。サーヴァントのお二人の同席だって大丈夫ですよ」

 レオは引き下がる気はないようだ。
 …………正直な話、ここで他のみんなとは離れたくない。今、ここで離れたりしたらトラブルが起こりかねないからだ。
 特に心配なのはユイとサチ/ヘレンだ。カイトだって、もしもキリトのことを知ってしまったら、その時点でヘレンを敵と認識するかもしれない。
 ジローとレインの心配はいらないかもしれないが……万が一ということはある。
 だけど、ここでこちらが引き下がろうとしても、レオが素直に聞き入れるとも思えない。今はレオの言葉を信じて、提案を受け入れることにした。

「ありがとうございます、白野さん! それでは皆さん……少々席を外させて頂きますので、その間は自由に雑談をしててください」
「わかったわかった。とっとと戻ってこいよ、生徒会長さんよ」
「無論です。では、行きましょうか」

 レインのぶっきらぼうな言葉に、レオは涼しく答える。
 それからレオに導かれるまま、自分はセイバーとキャスターを連れて生徒会室を出た。
 不安なことに変わりは無いけど、今は仕方がない。そう言い聞かせて、何事もないのを祈った。


    2◆◆


「…………ここなら大丈夫ですね」

 レオとガウェインに導かれるまま来たのは何の変哲もない教室だった。
 そこは生徒会室のように、何か特別な飾りがしてある訳ではない。ありのままで、何度も見てきたはずの教室だ。
 ここで、何をしようと言うのか?

「そなた、ここで何をしようと言うのか? まさか、奏者に戦いを挑むつもりなのか?」
「そんな訳ありませんよ。確かにリベンジはしたいですが、今は無駄に消耗をしている場合ではありませんし、それ以前にここでは戦闘行為が禁止されています。
 見つかったら、僕たちみんなペナルティですよ」
「では何故だ?」
「白野さんにお聞きしたいことがあるからです」

 セイバーの疑問に、レオはそう答えた。
 聞きたいこと…………それは、一体?

「ええ。あなたはさっき、僕がダークリパルサーをユイさんに渡した時、酷く動揺したように見えましたから……その理由を考えたのですよ」

 なっ…………!?

「ユイさんがダークリパルサーを持った時、あなたはサチさん……いいえ、ヘレンさんを見ていました。
 聞く所によると、彼女のアバターはAIDAというウイルスであるヘレンさんが動かしているそうですね。僕は思ったのですよ、どうしてサチさんがそんな状態になってしまったのかを。
 …………もしかすると、ユイさんのお父様が関係しているのではありませんか?」

 レオの言葉を否定することも、また誤魔化す為の嘘も口にできない。
 彼は見抜いてしまったのだ。自分が隠し事をしていることを。

「なるほど……ご主人様の様子がおかしいと思っていましたが、そういうことだったのですか」

 そして。そんなレオに同意するかのように、キャスターもまた口にした。
 ……まさか、キャスターも気付いていたのか!?

「どうも変だと思っていたのですよ。ヘレンさんがメンバーに加わってから、ご主人様はユイさんのことを変な目で見つめていましたよね?
 一瞬、まさか幼女に浮気でもしようとしていたのかと不安になりましたし、そんなことだったらこの鉄拳を炸裂させてやろうとも思ってましたが…………すぐにそうじゃないと確信しましたよ。
 でもまさか、キリトさんが関与していたなんて」

 何気に失礼なことを考えていたようだが、今は関係ないことだ。
 隠し通そうとしていたつもりだったのに、実際は見抜かれていた……それがショックだった。

「奏者よ、IN-RAN狐の目は節穴ではないぞ。認めたくは無いが、こやつが奏者と共に過ごしていた日々は世に負けない……隠し事をしたとしても、すぐに見抜かれるに決まっているだろう」

 続いて、セイバーもまた真摯に語る。
 その口振りから考えて、彼女もすぐに気付いていたのだ。自分が秘密を抱えていることを。
 …………もう、隠そうとしても無駄だろう。
 彼女達に隠し事が通用する訳がないと、ちょっと考えればわかることだ。自分が彼女達のことを知るように、彼女達もまた自分について知り尽くしているのだから。
 ここにはいないが、アーチャーだって同じだろう。


 確かにサチはキリトを傷付けてしまったけど、それはサチが望んでやったことではない。ヘレンだってキリトを殺そうとした訳ではない。
 キリトを傷付けたことは、確かに二人の責任かもしれない。それでも、サチは死にたくなかっただけで、ヘレンもそんなサチを守ろうとしただけ。
 二人は悪意があってやった訳ではない。

「わかっておる。恐らく奏者はユイだけでなく、余もサチを恨むと考えていたのだろう。だから、話す事ができなかった……違うか?」
「お気持ちはわかります。でも、隠し続けた所で、いつかは知られてしまいますよ…………私自身、そうでありましたから」

 彼女達に何も言い返せない。
 それでも恨みや軽蔑といった感情は見えなかったが、何の慰めにもならない。彼女達なりに気遣ってくれているのだろうが、それが逆に重く感じてしまう。
 それに、このままではいつかユイに知られてしまう……それは避けようのない事実だ。

「しかし、それならユイにはどう話しましょうか? このまま全てを話す訳にも、黙る訳にもいきません。
 キリト……彼のプレイヤーはまだ生存していますが、だからといってユイは納得などしないでしょう」

 ガウェインの言葉は尤もだ。
 こうしている間にも、ユイがサチの起こした悲劇を知ってしまったら、取り返しのつかないことになってしまう。

「ええ。それにジローさんやレインさんも、サチさんを信頼できなくなってしまいます。例え表面上では友好的に接しても、そんな状態ではトラブルが起こりかねません。最悪、チーム全体が崩壊してしまう恐れもあるでしょう。
 一刻も早く戻らないといけませんね…………白野さん、大変失礼致しました」

 ペコリ、とレオは頭を下げる。

「戻りましょう。そろそろ約束の二分が過ぎますし、今後のことも考えなければいけません。
 それにサチさんとユイさんのことも……白野さんだけに背負わせる訳にはいきませんから。話して頂き、ありがとうございます」
「いざという時は、我々も力になります。では、参りましょうか」

 そして、レオとガウェインは教室から出ていく。
 自分もまた、セイバーとキャスターを連れて足を進めた。こうしている間にも、生徒会室で何かが起こるかもしれないので、自然と速足になってしまう。

「奏者よ……余はそなたの心の強さはよく知っている。ユイのことも、そなた一人で全てを解決させようとしたのだろう……
 だが、時には余を頼らぬか、このうつけ者が」
「ご主人様は決して一人じゃありませんよ。私が一番であることは譲りませんが、周りには多くの方々がいます。
 時には弱音を吐いたり、誰かに頼ろうとしても……罰は当たりませんよ」

 セイバーとキャスターの言葉に、少しだけ心が軽くなったのを感じた。
 状況が状況だから仕方がないが……隠し事をするよりも、正直でいる方が楽なのは本当だと実感する。
 だけど、本当に辛いのはサチとユイだ。レオ達は力になってくれるようだが、彼女達を救う為の手段が見つかった訳ではない。
 些細な切欠で全てを知られてしまう危険があることに、変わりはなかった――――


    3◆◆◆


 …………俺は今、何を話せばいいのかわからずに困惑している。
 レオは自由に雑談してくれとは言ってたが、話題が見つからなかった。
 ニコは――ハセヲという男の話を聞いてから、ずっとしかめっ面をしているので話し辛い。
 ユイちゃんは――リーファちゃんのことがあったから、心情的にこちらから話しにくかった。
 カイトは――フランケンみたいな外見が不気味で、こちらから話すのを躊躇わせてしまう。
 サチ……いや、ヘレンだっけ? は――カイトよりはマシだが、周囲に浮かんでいる黒点がまた異質で話し難いオーラを放っている。


 岸波白野という男と一緒にいた三人は、みんな人間ではないようだ。
 ユイちゃんはAIで、別世界のゲームからやってきたと聞いた。カイトもユイちゃんと同じAIで、二度目のメールで書かれてあったカイトと言うプレイヤーを元に生み出されたようだ。
 サチは普通の人間だが、彼女を動かしているヘレンはAIDAというウイルスらしい。ウイルスと聞くと、デウエスを思い出してしまう。
 何でそんなウイルスがサチに憑依して、そして白野達と一緒にいるのか? 凄く疑問だが、ここで聞いていいこととは思えない。
 ただでさえ空気が良くないのに、ここで深刻な話を持ち出したりしたら…………駄目だ。考えるだけでもゾッとする。


 だから、何か軽い話題がないかと考えてみる……そうだ! 生徒会の役員だ!
 色々あって、ここにいるみんなはまだ役職が決められていない。それを話せばいい!

「そうだ! ユイちゃんにみんな、ちょっと話があるんだ」
「なんでしょう、ジローさん?」
「えっと……レオは今、対主催生徒会ってチームを作っているんだ! ユイちゃんは何の役をやってみたい?」
「役をですか?」
「おう! 会長はレオ、副会長はニコちゃん、俺は……雑用だけど、他には書記や会計が空いてるんだ。
 ユイちゃんは書記が合うんじゃないかな?」
「……レオさんが大丈夫なら私は問題ありません。カイトさんとヘレンさんはどうでしょう?」
「アアアァァァァ」
「――――」
「お二人は何でもいいそうです」

 カイトとヘレンの言葉はとても人間の物とは思えない。何か不備があるのだろうか?
 そんな二人の通訳をユイちゃんはしてくれている。彼女がいなかったら、まともなコミュニケーションを取ることも不可能だ。
 ……もしもカオルがいたら、二人の言葉を翻訳してくれる機械でも作ってくれるだろうか。例えば、未来の青い猫型ロボットが食べるコンニャクみたいに。

 それは置いておいて、カイトとヘレンにできそうなのは……会計辺りか?
 AIのカイトや、俺達と同じように行動するヘレン。電子計算辺りが得意そうなイメージがある。
 俺も雑用なんて不名誉と思ったけど、考えてみればやれる自信がある役職が思い付かない。
 書記はどうも俺のイメージに合わない。
 会計は……もしかしたら、レオに無茶苦茶な計算をさせられてしまう。ただの無職である俺にできるのだろうか?
 庶務ができるのなら、今頃普通に就職しているはず。
 だから消去法で雑用になってしまう。文句は言えなかった。

「そういえばジローさん。レオさんは白野さんにこの部屋を見せたいって言っていましたよね」
「ああ。『そろそろ白野さんが来るから、準備をしよう』って言われて、ここに来たんだ…………それにしても派手だなぁ」
「いえ、とても個性的でいいと思いますよ」

 ユイちゃんは天使のように微笑んでくれた。
 それはとても心が安らぎそうだが、同時に罪悪感が余計に膨れ上がってしまう。俺がもっとちゃんとしていたら、リーファちゃんを助けられたかもしれないから。
 本当なら恨まれても仕方がないのに、彼女は微塵もそんな素振りを見せない。
 …………ニコだけでなく彼女のことも守りたいと、そう思うようになった。

「やれやれ……呑気でいいねぇ。どっかには化け物連中がいるってのに。まあウジウジと暗くなるよりはマシだけどな。
 にしても、掃除がやっと終わったと思ったらこれかよ……」

 ニコは溜息交じりに呟く。
 彼女の言うこともよくわかる。何でも、ここから南に離れたマク・アヌにはエージェント・スミスという危険なプレイヤーがいるらしい。
 そいつはとてつもなく強いらしく、それに加えて自らの数を増やせるらしい。他のプレイヤーを撃破すると、そのプレイヤーがスミスになる……よくわからないけど、危険なことは確かだ。
 スミスだけではない。カイトのオリジナルを一瞬で倒したという白い巨人も気になる。
 詳しい事はわからないが、スミスと同じくらい危険であることは確かだ。
 そんな連中と出会ったら、俺は何もできずに殺されてしまうはずだ。学園で暴れたプレイヤーはステータスを下げられるらしいが、何の慰めにもならない。
 それにニコだって、先程のペナルティでまだ弱体化したままだ。その間にスミス達が来たら、戦えるのだろうか? 何よりも俺自身、さっきの痛みが微かに残っている。
 …………レオ達には早く戻ってきて欲しかった。もしも、扉を開けた瞬間に出てきたのがスミスだったら、俺達は一巻の終わりだ。


 そんな願いを叶えてくれるかのように、扉が開く。
 一瞬、本当にスミスが来たかと不安になったが…………違った。そこにいるのはレオと白野、それにサーヴァント達だ。

「レオに白野!」
「お待たせしましたね、皆さん。変わったことはありませんか?」
「変わったこと? 特にないけど……強いて言うなら、ユイちゃんに書記をやらせてみようって話が出たけど、どうだ?」
「ユイさんが?」

 レオはユイに振り向く。

「私は大丈夫ですよ?」
「そうでしたか。では、決まりですね」

 二人は互いに微笑む。それはとても穏やかなやり取りだった。
 やっぱり、AIとはいえ彼女はまだ子ども。子どもは笑うのが一番だと改めて思う。
 パカはどうだろうか。彼女は今、何処で何をしていて……そして笑ってくれているのか? あと、隣に住む典子ちゃんも元気でいるだろうか?
 何となく、気になってしまう。やっぱり、疑問はこういうことの方が気が楽だ。

「それと、ここの保健室にはサクラもいらっしゃるので、そちらに顔を出して……それから図書室で情報を集めましょう。
 他のことは追々、お話しようと思いますので」


【チーム:対主催生徒会】


[役員]
会長 :レオ・B・ハーウェイ
副会長:スカーレット・レイン
書記 :ユイ
会計 :空席(予定:キリト)
庶務 :空席(予定:岸波白野)
雑用係:ハセヲ(外出中)
雑用係:ジロー
[チームの目的・行動予定]
基本:バトルロワイアルの打破。
1:(レオの)理想の生徒会の結成。
2:保健室に向かって桜に会い、その後に図書室で情報を集める。
3:エージェント・スミスと白い巨人(スケィス)に警戒する。

【備考】
※岸波白野、蒼炎のカイト、サチの具体的な役職に関する話はまだ出ていません。



【B-3/日本エリア・月海原学園/一日目・日中】

【岸波白野@Fate/EXTRA】
[ステータス]:HP100%、MP95%、データ欠損(微小)、令呪二画、『腕輪の力』に対する本能的な恐怖/男性アバター
[装備]:五四式・黒星(8/8発)@ソードアート・オンライン、男子学生服@Fate/EXTRA
[アイテム]:女子学生服@Fate/EXTRA、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本:バトルロワイアルを止める。
0:―――大丈夫だ、問題ない。
1:今後のことを考えながら情報を集めたい。
2:ウイルスの発動を遅延させる“何か”を解明する。
3:榊の元へ辿り着く経路を捜索する。
4:エルディ・ルーの地下にあるプロテクトエリアを調査したい。ただし、実行は万全の準備をしてから。
5:せめて、サチの命だけは守りたい。
6:サチの暴走、ありす達、エージェント・スミス達や白い巨人(スケイス)に気を付ける。
7:ヒースクリフを警戒。
8:カイトは信用するが、〈データドレイン〉は最大限警戒する。
[サーヴァント]:セイバー(ネロ・クラディウス)、キャスター(玉藻の前)
[ステータス(Sa)]:HP100%、MP100%、健康
[ステータス(Ca)]:HP100%、MP100%、健康
[備考]
※参戦時期はゲームエンディング直後。
※岸波白野の性別は、装備している学生服によって決定されます。
学生服はどちらか一方しか装備できず、また両方外すこともできません(装備制限は免除)。
※岸波白野の最大魔力時でのサーヴァントの戦闘可能時間は、一人だと10分、三人だと3分程度です。
※アーチャーとの契約が一時解除されたことで、岸波白野の構成データが一部欠損しました。
※セイバーとキャスターはサチ(ヘレン)の身に起きたことを知りました。


【ユイ@ソードアート・オンライン】
[ステータス]:HP100%、MP55/70、『痛み』に対する恐怖、『死』の処理に対する葛藤/ピクシー
[装備]:空気撃ち/三の太刀@Fate/EXTRA、ダークリパルサー@ソードアート・オンライン
[アイテム]:セグメント3@.hack//、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本: パパとママ(キリトとアスナ)の元へ帰る。
0:ハクノさん………。
1:対主催生徒会の会計として、ハクノさん達に協力する。
2:『痛み』は怖いけど、逃げたくない。
3:また“握手”をしてみたい。
4:『死』の処理は……
5:ヒースクリフを警戒。
6:シノンさんとはまた会いたい。
[備考]
※参戦時期は原作十巻以降。
※《ナビゲーション・ピクシー》のアバターになる場合、半径五メートル以内に他の参加者がいる必要があります。
※リーファを殺害したのはラニ=VIIIであるかもしれないことを知りました。


【蒼炎のカイト@.hack//G.U.】
[ステータス]:HP50%、SP80%
[装備]:{虚空ノ双牙、虚空ノ修羅鎧、虚空ノ凶眼}@.hack//G.U.
[アイテム]:基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本:女神AURAの騎士として、セグメントを護り、女神AURAの元へ帰還する。
1:岸波白野に協力し、その指示に従う。
2:ユイ(アウラのセグメント)を護る。
3:サチ(AIDA)が危険となった場合、データドレインする。
[備考]
※蒼炎のカイトは装備変更が出来ません。


【サチ@ソードアート・オンライン】
[ステータス]HP10%、AIDA感染、強い自己嫌悪、自閉
[装備]エウリュアレの宝剣Ω@ソードアート・オンライン
[アイテム]基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本:死にたくない。
0:――――うそつき。
1:もう何も見たくない。考えたくない。
2:キリトを、殺しちゃった………。
3:私は、もう死んでいた………?
[AIDA]<Helen>
[思考]
基本:サチの感情に従って行動する。
1:ハクノ、キニナル。
[備考]
※第2巻にて、キリトを頼りにするようになり、メッセージ録音クリスタルを作成する前からの参戦です。
※オーヴァンからThe Worldに関する情報を得ました。
※AIDAの種子@.hack//G.U.はサチに感染しました。
※AIDA<Helen>は、サチの感情に強く影響されています。
※サチが自閉したことにより、PCボディをAIDA<Helen>が操作しています。
※白野に興味があるので、白野と一緒にいる仲間達とも協力する方針でいます。


【ジロー@パワプロクンポケット12】
[ステータス]:HP50%、小さな決意/リアルアバター
[装備]:なし
[アイテム]:基本支給品一式、桜の特製弁当@Fate/EXTRA、不明支給品0~2(本人確認済み)
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。
1:今はみんなと一緒に行動する。
2:ニコやユイちゃんの事も、可能な限り守る。
3:『オレ』の事は、もうあまり気にならない。
[備考]
※主人公@パワプロクンポケット12です。
※「逃げるげるげる!」直前からの参加です。
※パカーディ恋人ルートです。
※使用アバターを、ゲーム内のものと現実世界のものとの二つに切り替えることができます。
※桜の特製弁当を食べました。



【レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ@Fate/EXTRA】
[ステータス]:HP100%、MP10%、令呪:三画
[装備]:なし
[アイテム]:桜の特製弁当@Fate/EXTRA、トリガーコード(アルファ)(ベータ)@Fate/EXTRA、コードキャスト[_search]、番匠屋淳ファイル(vol.1~Vol.4)@.hackG.U.、基本支給品一式
[ポイント]:1053ポイント/0kill
[思考・状況]
基本行動方針:会長としてバトルロワイアルを潰す。
1:今後のことを考えながら、情報を集める。
2:モラトリアムの開始によって集まってくるであろうプレイヤーへの対策をする。
3:他の生徒会役員となり得る人材を探す。
4:状況に余裕ができ次第、ダンジョン攻略を再開する。
5:キリトさんには会計あたりが似合うかもしれない。
6:もう一度岸波白野に会ってみたい。会えたら庶務にしたい。
7:当面は学園から離れるつもりはない。
8:ユイとサチ(ヘレン)のことも考えなければならない。
9:ハセヲさんのことはシノンさんに任せる。
[サーヴァント]:セイバー(ガウェイン)
[ステータス]:HP110%(+50%)、MP85%、健康、じいや
[装備] 神龍帝の覇紋鎧@.hack//G.U.
[備考]
※参戦時期は決勝戦で敗北し、消滅した後からです。
※レオのサーヴァント持続可能時間は不明です。
※レオの改竄により、【神龍帝の覇紋鎧】をガウェインが装備しています。
※岸波白野に関する記憶があやふやになっています。また、これはガウェインも同様です。
※ガウェインはサチ(ヘレン)の身に起きたことを知りました。



【スカーレット・レイン@アクセル・ワールド】
[ステータス]:HP100%、(Sゲージ60%)、健康/通常アバター
[装備]:非ニ染マル翼@.hack//G.U.
[アイテム]:インビンシブル@アクセル・ワールド、DG-0@.hack//G.U.(4/4、一丁のみ)、赤の紋章@Fate/EXTRA、桜の特製弁当@Fate/EXTRA、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本:情報収集。
1:しゃーないので副会長をやる。
2:ジローにちょっと感心。
3:一人で飛び出したハセヲに軽い苛立ち。
[備考]
※通常アバターの外見はアニメ版のもの(昔話の王子様に似た格好をしたリアルの上月由仁子)。
※S(必殺技)ゲージはデュエルアバター時のみ表示されます。またゲージのチャージも、表示されている状態でのみ有効です。
※参戦時期は少なくとも13巻以降ですが、インビンシブルはスラスター含め全パーツ揃っています。


098:From the Nothing with Love 投下順に読む 100:再会
098:From the Nothing with Love 時系列順に読む 100:再会
092:もう一度だけ 巡り逢えるのなら 岸波白野 105:対主催生徒会活動日誌9ページ目・集積編
092:もう一度だけ 巡り逢えるのなら ユイ 105:対主催生徒会活動日誌9ページ目・集積編
092:もう一度だけ 巡り逢えるのなら 蒼炎のカイト 105:対主催生徒会活動日誌9ページ目・集積編
092:もう一度だけ 巡り逢えるのなら サチ 105:対主催生徒会活動日誌9ページ目・集積編
096:対主催生徒会活動日誌・7ページ目(???)編 レオ・B・ハーウェイ 105:対主催生徒会活動日誌9ページ目・集積編
096:対主催生徒会活動日誌・7ページ目(???)編 ジロー 105:対主催生徒会活動日誌9ページ目・集積編
096:対主催生徒会活動日誌・7ページ目(???)編 スカーレット・レイン 105:対主催生徒会活動日誌9ページ目・集積編

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最終更新:2015年08月24日 21:07