1◆


「それでは、僕達に残された最後のミッションを纏めましょう」

 デスゲームの“裏”側に突入する直前、レオは真剣な眼差しでそう口にする。

「皆さんはご存じでしょうが、このデスゲームで生き残ったプレイヤーは僕達を含めて13名です。
 その中の2名はオーヴァンとフォルテ……どちらも一筋縄ではいかない強敵であることは、もうおわかりですね?」

 レオの言葉に異を唱える者はいない。
 両者はデスゲームを煽動するレッドプレイヤーであることは、既にここにいる全員が知っている。そして、彼らが比類なき力で多くのプレイヤーを屠り続けたことも、知らない者はいない。

「僕達がデスゲームの“裏”側への扉に触れた今、“表”側に残されたプレイヤーは彼らだけになります。
 このまま彼らが同士討ちをしてくれれば、僕達はゲーム攻略に注力することは可能ですが……それはありえないと断定します」

 オーヴァンとフォルテの二人は協定を結んでいる。何故なら、フォルテはある"力"……恐らく、AIDAの力を手にしているからだ。
 そしてハセヲ曰く、フォルテは『あの男の力を借りる』と口にしたらしい。その人物はオーヴァンと考えるのが妥当だ。
 デスゲームを扇動させる為、GMの誰かがフォルテに力を与えた可能性もあるが、ミーナ曰く今はそういった権限はない。

 そして危惧していることがもう一つ。協定を組んでいる二人がこの“生徒会室”の存在に辿り着く可能性だ。
 オーヴァンは『黄昏の旅団』のギルドマスターを務めて、多くのプレイヤーを纏め上げた実績を持つ。そして人望は一つのギルドに留まらず、『ケレストル』というギルドを束ねるがびというプレイヤーと義兄弟の契りを交わす程に広い。
 また、オーヴァン本人のハッキング能力も、レオに匹敵する程だ。この場は誤魔化せたとしても、ほんの僅かな痕跡から探ることなど容易だろう。

「だからこそ、僕達は早急な攻略が必要です。
 ダンジョンの攻略、ネットスラムでのミッションクリア及びセグメント探索、プロテクトエリアの解明。これら3つが、僕達の勝利の鍵を握ります。
 しかし、同時に進行できるのは困難……良くて、二つだけになるでしょう」

 その理由は残された人数とタイムリミットだ。
 まず人数の面に関しては、対主催騎士団には非戦闘員であるジローやミーナが含まれている。ユイのようにアバターを小型化させられない二人を守る為に、誰か戦闘員を配備する必要があった。
 また、強引に三方向に分かれたとしても、それでは指示を下せる者がいなくなる。

「そこで僕は提案します。
 ダンジョン攻略チーム、ネットスラム探索チーム、生徒会室で情報収集を行うチーム……この三チームに分かれて行動しましょう。
 騎士団には力強い“協力者”がいますしね」

 微笑むレオが振り向いた先には、騎士団の“協力者”達がいる。
 膨大な情報を検索してくれる間目智識と、購買部の店主である言峰神父。そして健康管理の役割を務める間桐桜だ。その他にもNPCが何人も集まっている。
 実は言うと、この“生徒会室”に集められたのは11人のプレイヤーだけではない。フォルテの襲撃の際、凶行から守る為にNPC達を避難させたのだ。
 ……神父だけは負ける姿が想像できないけど、それでもフォルテとオーヴァンが相手では生き残れる保証などない。

「デスゲームが佳境に差し掛かっている今、僕達には情報が不可欠です。その為にも、NPCの皆様が必須となるのですよ」
「了解しました、生徒会長~!」

 間目智識は軽やかな態度でレオに笑顔を向ける。
 一方で桜もまた柔和な笑顔を見せてくれて、言峰神父は……相変わらず、奇妙な圧迫感を醸す笑みを浮かべていた。

「皆さん、何か不調があれば遠慮なく言ってくださいね」
「ここまで顧客が揃っているなら、私としても業務をやる甲斐がありそうだ……」

 本来ならNPCは学園の外から脱出することは不可能だが、レオの細工によってこの“生徒会室”も学園内の一部として複製した。一時しのぎに過ぎないが、緊急事態だ。
 この部屋にいる限り、NPC達は本来の役割を果たせる使用になっている。尤も、GMに捕捉され次第、何が起こるかわからないので迅速な行動が必要だ。

「さて、プレイヤーの諸君にアイテムを提供できるのはこれで最後になりそうだな。
 ここまでで集めたポイントを無意味なものにしない為に、是非とも購入するがいい」

 神父が言うように、ダンジョン攻略に参加したカイトとブラックローズ、そして揺光はポイントを所持している。また、少ないながらもレオも該当する。
 デスゲームのフィールド全域やダンジョンには大量のエネミーが蔓延っているが、これ以上アイテムの補充に時間をかけていられない。神父が言うように最後の買い物になるだろう。

「揺光、と言ったな? 見た所、君が一番ポイント回りが良さそうだな。ふむ、実に感心だ」
「……そんな風に言われたって、喜べる訳ないだろ。アンタ、随分と性格悪いんだな」

 神父なりの称賛かもしれないが、揺光は苦い表情だ。
 それも当然だろう。ここに至るまで彼女もまた多くの仲間を失った。そして慎二のことだって、彼女は慎二とゲームで決着を付けると誓ったらしい。けれどそんな決意を果たせないまま、無情な別れを余儀なくされてしまう。
 そんな彼女の心境を知ってか、あるいはわざと煽っているのか……言峰神父は笑みを保ったままだ。

「いや、失敬。私の思考はある人物を元としているのだが、どうやら私のオリジナルは随分と悪辣なようだ。何、心配することはない……君達がポイントを支払うのなら、私はそれに応じたアイテムを提供する。
 紛い物や不良品を掴まされることはないから、安心するがいい」
「アンタ……本気で言ってるのか!? アタシ達がこれまでどんな目に遭ったのか、わかってて言っているのか!?」
「当然だとも。
 私は聖杯戦争にて、数多くの戦いを監督してきたNPCだ……これまで、プレイヤーの敗退を幾度となく見届けてきた。監督役を務めるのなら、それに伴った精神が不可欠だ。
 君達の感情は充分に理解しているし、敗れ去った者達に弔いの言葉も届けよう。だが、私自身が哀れみの感情を抱くことなど、決してない……これは、私のオリジナルもそうだったはずだ」

 揺光の怒号を発しながら刃の如く視線で睨み付けるが、言峰神父の表情は一向に変わらない。
 彼の言い分は尤もだ。聖杯戦争は万能の願望機である聖杯を求めて、何人もの主従が互いの命を賭けて殺し合っている。参加した者達はそれに伴った覚悟を背負っているのだし、監督役を務めた言峰神父とて充分に理解している。
 けれど、ここに集められた大半のプレイヤーは聖杯戦争を知らない。そんな揺光達に言峰神父の心境を理解しろと言われても、無理な話だ。

「そして勘違いをしているようだが言っておこう。
 私は君達に協力はしているものの、決して君達の味方になった訳ではない。ジローにも話したが、本来なら私は特定のプレイヤーに肩入れすることは許されない立場だ。
 ここに私がいるのは、君達がポイントを所持しているが故だ。君達がこの場での買い物を終え次第、私はすぐに所定の位置に戻るつもりでいる」
「何だよ、それ……オッサン、あんたまさかあいつらにもアイテムを売るつもりなのか!?」

 冷徹ともとれる神父の言葉に食って掛かったのは、ハセヲだった。ハセヲだけではなく、隣にいるキリトも怒りの表情を浮かべている。

「なあ神父……オーヴァンとフォルテが何をしたのか、あんたは知らないのか!? サチにAIDAを感染させて、たくさんの人を…………ユウキやシノン、それにアスナを殺した奴らだぞ!?
 その中には、あんたが世話になったレインだって含まれているのを、知らないのか!?」
「知っているとも。しかし言ったはずだぞ……私は特定のプレイヤーに肩入れしないと。
 私の存在を必要としているプレイヤーがいる限り、私は私の役割を全うするだけだ。どんなプレイヤーだろうと、公平に接するのが商売人たる私の使命だ」
「何だと……!?」
「待ってくれ!」

 一触即発の空気が漂いそうになる直前、ジローはキリト達を制止するように叫んだ。




     †


 全員の視線が俺に集まっていくのがわかった。
 キリトやハセヲの怒りに満ちた視線や、揺光やユイちゃんの厳しい目つきが向けられる。そしてブラックローズやキシナミ、サーヴァント達の深刻そうな視線も……全てが突き刺さる。黒雪姫は窺い知れなくて、ミーナだけが俺を心配しているようだった。

「みんな、待ってくれ……言峰神父を責めるのはやめないか?」

 震える声色で言葉を紡いだ瞬間、周囲が沈黙で飲み込まれた。
 しかしそれはほんの一瞬で、キリトが俺の方に向かって踏み込んできた。彼の表情に込められた怒りは更に激しく燃え上がっていく。

「ジローさん……あんた、何を言ってるんだ!? フォルテやオーヴァンが何をしたのかわかっているだろ……フォルテは、レンさんの命を奪ったんだぞ!?
 そんな奴に、この男は……!」
「わかってるよ! レンのことは、俺だって悔しいさ! それにニコを殺したオーヴァンだって、絶対に許すことはできない!
 だから、みんなが怒る気持ちだって充分にわかってる!」
「じゃあどうして、あいつを庇うんだ!?」
「神父は俺を助けてくれたからだよ!」

 そう。それが言峰神父を庇う理由だった。
 当の神父も流石に驚いたのか、目を見開きながら「ほう」と感嘆の声を漏らす。

「俺がドッペルゲンガーに殺されそうになった時、神父は俺を助ける為に戦ってくれた! もしかしたら、違うかもしれないけど……神父がいたから、俺はこうして生きているんだ!
 それに桜ちゃんだって、スミスに狙われそうになったけど……神父がいたから、桜ちゃんは助かった! そうだろ!?」
「ジローさん……けど、あいつは……!」
「納得できないのはわかる。
 レンを殺したフォルテや、ニコを殺したオーヴァンに協力するなんて……俺だって、やって欲しくない。でも、それが言峰神父の責任なんだろ? 嫌だって思っても、責任を果たさないといけない時があるんだ。
 神父がどう思ってるかなんて、俺は知らない。でも、ここで神父を責めたって……どうにもならないだろ?」

 だんだんと悲痛な声になっていくのが俺でもわかる。すると、キリト達の怒りがほんの少しだけ和らいでいくように見えた。
 神父があの二人に協力するのは俺だって嫌だ。考えただけでも気分が悪くなるけど、耐えなければならない。間目智識や桜ちゃんだって、何も言わないけど……求められればオーヴァン達に協力しなければいけないはずだ。
 ふと、NPCのみんなの方に振り向く。桜ちゃんはどこか悲しげな瞳で俺を見つめていて、この騒動の元となっている言峰神父は僅かながらだが微笑んでいた。

「…………まさか、君からそう言って貰えるとはな。やはり、サービスは提供するものだな」
「なあ、神父……本当に、あいつらにアイテムを売るのか?」
「無論だ。君達がいくら納得していなくとも、私にはどうにもならない。君達には君達の目的があるように、私にも責任があるのだよ」
「そっか…………」

 ここまで言うからには、どれだけ止めようとしても無駄だろう。
 実力で止めることだって、俺にはできない。また、仮にここにいる全員で言峰神父を抑えようとしても、彼も相当な実力者だ。時間と体力を無意味に浪費するだけ。

「……そうだ。あんたは確か俺にサービスを提供してくれるって言ったよな? それはまだ、大丈夫なのか?」
「ああ。君が生存している限り、有効期限は設けていない。早くしなければ、君自身の手で権利を失うことになるぞ」
「じゃあ……」

 今は俺に出来ることをするしかなかった。言峰神父からサービスを受けられるのは、俺にだけ許された特権かもしれない。
 ここは――――


    A.割引の交渉をする
   >B.ダンジョンの謎を聞く
    C.GMのことについて話してもらう


「……あのダンジョンの一番奥には、何があるのかを教えてくれないか?」

 みんなにとって大きな課題であるダンジョンの攻略。【月想海】の奥底の謎を聞くことだ。
 俺達は藁にも縋る思いで、どんな小さな可能性でも賭けなければいけない。けれど、もしも何もなければ……徒労に終わるだけ。それだけは絶対に避けたかった。

「ダンジョンの最深部か……ふむ、これだけは私にもわからない。言えないのではなく、そもそも詳細を知らないのだ。
 だから、私から聞いたとしても大きな手掛かりになるとは限らないぞ?」
「……それでも、少しでも知りたいんだ! 知っていることがあれば話してくれ!」

 俺は必死に説得する。
 アイテムの値段を安くしてもらっても、それで肝心の謎を解き明かせるわけがない。だからといってGMのことを聞いたとしても、答えてくれる保障などなかった。
 多くの瞳から向けられる視線が痛く感じるけど、俺は必死に耐える。みんなが受けてきた苦しみに比べれば、この程度はなんてこともないはずだ。

「……私に伝えられることはたった一つ。
 岸波白野。君に問おう……月の聖杯戦争で君が渡った海は、本当に八つだけだったのかね?
 そして君達が全ての海を渡り抜き、鍵を揃えた先では玉座にて彼女が待っている……彼女と巡り合った時、何が起こるのかは君達次第だ」

 そんな意味深な答えに、キシナミは「えっ?」と呆けたような声を漏らす。
 当然、俺に神父の言葉の意図を察することはできなかった。

「なあ、神父。それって一体、どういう意味なんだ?」
「私から伝えられることは全て伝えた。言ったはずだぞ、私から聞いたところで大きな手掛かりになるとは限らないと……それを知った上で、サービスを使ったのだろう?」
「そ、そうだよな……ありがとう、教えてくれて」

 腑に落ちなかったけれど、神父は俺の願いを聞いてくれている。これが彼に出来る精一杯のことだろう。
 一方でキシナミは思案に耽っている。かつて聖杯戦争を勝ち抜いたらしいキシナミは、今の言葉に思い当たることがあるのだろうか?

「おい、言峰のオッサン……あんた、ここで俺達がやっていることをあいつらに漏らすつもりじゃねえだろうな?」
「それはない。私に出来ることはアイテムの売買と学園の警備だけであって、他プレイヤーに情報を明け渡す権限など持ち合わせていない。
 また、君達に彼らの情報を売ることも不可能だ。これはGMにも該当されるがね……仮に君達の居所を問われたとしても、学園内にいたとしか答えられないのだよ」
「どうだかな……」

 ハセヲは未だに言峰神父を睨みつけているが、やがて視線を逸らす。これ以上、問い詰めても無駄だと思ったのだろう。

「さて……少々話が反れたが、君達に商売をする時が来たな。
 いらっしゃいませ。何をお求めですか、お客様?」

 そうして言峰神父の隣にウインドウが展開されて、恐らくはこのデスゲームで最後になるであろう買い物が始まった。


 やる気が 3上がった
 体力が 5下がった
 こころが 2上がった
 信用度が 4下がった


     2◆◆


「お買い求め、ありがとうございました。
 では、私はここで失礼させて頂こう」

 そう言い残して、言峰神父は対主催騎士団の元から去って行った。
 ハセヲやキリト、そして黒雪姫や揺光は恨めし気にその背中を見つめているが、引き留めることなどできない。全員のポイントを合わせて、味方全体のHPを回復させてくれる治癒の雨というアイテムを購入する事しかできなかった。残り194ポイントは揺光が所持している。

「……皆、気を取り直そう。彼には彼の役目がある……こうして私達に情報提供をしてくれたのだから、それには感謝しなければ」

 黒雪姫はそう口にするも、声色は震えている。シルバー・クロウやスカーレット・レインの命を奪ったオーヴァンに手を貸そうとする神父に対して、憤りを感じているのだろう。
 それは岸波白野も同じだ。サチ/ヘレンを追い詰めて、そしてキリトやユイからアスナを奪った男を許す理由などない。
 正直な話、オーヴァンやフォルテに神父が手を貸すことを考えなくなかったが、ジローが言うように恩があることも確かだ。スミスの魔の手から桜を救い、ドッペルゲンガーに囚われたジローを守ってくれたのだから。

「そうですね。彼の言葉を信用できない気持ちはわかりますが、僕達は僕達の務めを果たすだけです。
 そして白野さん。月の聖杯戦争の勝者となった魔術師であるあなたにお聞きします……言峰神父の真意を、理解したのでしょうか?」

 レオはそう問いかけてくる。
 神父が語った、聖杯戦争の海について……これは岸波白野にとっても重大な謎だ。かつて聖杯を賭けた最後の戦いに赴く際、果てしなき道を乗り越えた先でムーンセルを見つけた。
 広大な部屋にて一人の男と出会い、そして激突した。トワイスというサイバーゴーストの理想を打ち砕き、岸波白野は聖杯に願いを託した。
 そうして、岸波白野とそのサーヴァント達はこのバトルロワイアルに巻き込まれた。


 ……いや、まだもう一つだけ記憶がある。
 はっきりと覚えていないが「無差別級のへんなもの」と呼ばれた魔人とも戦った。彼女は人のカタチをしていながら、並のサーヴァントを遥かに凌駕する実力を誇っていた。
 幸いにも岸波白野達が勝利したが、彼女は『死』を体現したような存在で、強烈な『殺気』を醸し出していた。少しでも力が劣り、そして戦術を誤ってしまえば、間違いなく敗北しただろう。


 まさか、月想海を越えた先には、彼らが待ち構えているのか?
 そして神父の言っていた、『彼女』のことも気がかりだが……こればかりは、現段階では判断のしようがない。

「なるほど……白野さんの武勇伝はまだまだあるようですね。僕としては是非ともお聞きしたいですし、ミーナさんには記事もして頂きたいです。
 ミーナさん、ジャーナリストの魂が騒ぎませんか?」
「うむむ……このお方の謎、是非とも解き明かしたいです! 平行世界から魂と記憶が集められ、そしてどのようなメカニズムでアバターが動いているのか……この武内ミーナ、一世一代の記事が書けそうです!」

 ミーナの瞳がメラメラと燃え始めた。
 これは厄介なことになりそうだ。彼女がジャーナリストであると語ったら……

「なんと! そなたは人々に真実を伝える為に文を動かすのか! ならば、余と奏者の愛を是非とも広めるのだ! ローマに留まらず、大海を超えた数多の大陸に愛の書物を布教しなくては!」
「ペンは剣よりも強し! 昔から操觚者さん達によって、人々の心は動かされました……ということで、ミーナさんには私とご主人様の新婚生活をドキュメンタリーとして残してくださいまし!」

 ……ほら、案の定セイバーとキャスターは目を輝かせてしまった。
 けれど、そんな彼女達を意に介することなく、アーチャーは岸波白野の前に立つ。

「何にせよ、このデスゲームにトワイスが関与しているのは確かだ。
 揺光、確か君はモーフィアスと共にゲーム外の一度飛ばされ、そこで白衣の男に出会ったと言っていたな?」
「ああ。アタシ達はスケィスと戦って、そこでそいつに会ったんだ。名前は聞けなかったけど、多分キシナミが言ってたトワイスって奴に間違いないかも」
「そうか……奴はかつて私達が確かにこの手で打倒したはずだが……サチやユウキのように、既に命を落としたプレイヤーが参戦している以上、奴らが関与していても何らおかしくはないな」

 アーチャーの言う通りだ。
 そもそも岸波白野達が戦ったトワイス自体が、既に現実の肉体を失ったデータだけの亡霊だ。しかし、GMは何らかの手段で復元したのだろう。

「トワイスですか」
「知っているのか、レオ?」
「ええ……フルネームはトワイス・H・ピースマン。彼もまた、僕と同じハーウェイの人間なのですよ」
「何っ……!?」

 衝撃的な言葉を、レオはさも当然であるかのように告げる。
 揺光だけではない。この場にいる全てのプレイヤーが驚愕で目を見開いた。桜達NPCは特に動じていないが、それに構わずレオは続ける。

「彼とは深い関わりがあった訳ではありませんが、お話は耳にしていました。尤も、聖杯戦争の最終局面で待ち構えていたことだけは、予想外でしたが……
 もしも僕が勝ち進んでいたら、いずれは彼と相対する時が来ていたのでしょうね」
「レオ……アンタ、いいのか?」
「何がですか、揺光さん?」
「アイツはアンタの家族……なんだろ? そんな男がGMにいるってのに、何でそんなに平気でいられるんだ?」
「ご心配、ありがとうございます。
 確かに僕としては思う所はありますが、僕達の敵に回った以上は容赦する理由などありません。それに彼が我々ハーウェイの名を汚すのであれば……僕は次期当主として、彼を打倒します。
 身内だからこそ、容赦をしてはいけませんよ」
「……………………」

 淡々と語るレオからは、一欠けらの躊躇が感じられない。微塵も揺れないレオの態度に揺光は困惑しているのだろう。
 レオはハーウェイという一族を率いる当主の名前を背負っている。いや、今の彼は誇りだけではなく、ここに集まった全てのプレイヤーの命を賭けて戦っているのだ。全てを守ろうとしているレオの眼光は、どこまでも真っすぐだった。

「それでは、これよりチームの振り分けを行います。
 まずはダンジョン攻略チーム。これには白野さんとブラックローズさんには引き続いて貰うのと同時に、ハセヲさんと揺光さんにも加わって頂きます。
 ハセヲさんと揺光さんは元のゲームで攻略を共にしたプレイヤーですし、お互いのコンビネーションに期待しています。異論はありませんね?」
「当然だ」

 妥当な人選だし、この二人が加わってくれることは実に頼もしい。 
 レオに頷き、そのままハセヲは揺光と顔を見合わせた。思えば、この二人は『The World』というゲームで繋がった縁があり、かけがえのない仲間でもある。

「揺光……お前が生きていてくれて、本当によかった。俺は……」
「ちょっと待った! ハセヲ、しんみりするなんてアンタらしくないよ! 今はダンジョンを攻略して、アイツらをぶっ飛ばす。色々と言いたいことはあるけど……全部終わってからにしよう?」
「……そうだったな。またよろしく頼むぜ、揺光!」
「ああ!」

 再会を祝福するように、二人は力強く拳を合わせた。コツン、と小さな音が響いただけで、この二人が強い信頼関係で繋がっていることが伺える。

「次にネットスラムの探索チーム。ここにはキリトさんと黒雪姫さん、そしてアーチャーさんとユイさんに加わって貰いますね。
 ネットスラムの探索クエストには、まだ僕達の知らない謎が隠されている可能性があります……それを解明する為に、ユイさんの力が必要となりますから」
「レオさん。私は大丈夫ですけど、カイトさんとの意思疎通はどうするつもりですか?」
「それもご心配なく! 実は言うと、僕は皆さんの会話ログから翻訳プログラムを作っていたのですよ。
 カイトさんの声のトーンや感情の波長……それらを解析して、不完全ながらも意思疎通が可能となったのです。見てて下さいね」

 ユイの疑問に答えるように、レオはカイトの前に立ちながらウインドウを展開させる。
 微笑みと共に軽やかに指を動かして、カイトに問いかける。

カイト、一つお聞きしますね」
「…………………?」
「あなたの好きな食べ物はなんでしょう?」
「…………………」
「レモングミ、ですね」
「…………………!」
「冗談ですよ。あなたが好きな食べ物はハンバーガーでしたよね」
「…………………」

 カイトは首を上下して頷く。

「どうですか、ユイさん?」
「は、はい……レオさんの言う通りです」
「ユイさんが不在となる時に備えて、作った甲斐がありましたよ。なので、安心してユイさんは探索のサポートを勤めて下さいね!」
「はぁ……」

 レオは自信満々に胸を張っているが、ユイはどうも不安そうだ。
 実際、岸波白野としても信用していいのかどうか悩ましいが……とにかく、ユイがいなくてもコミュニケーションが取れるというのは大きな一歩だ。スミスとの戦いではユイとカイトは離れる状況になったのだから、またその時に備える必要がある。

「……と、ふと思ったのですが、僕達のチームにはアーチャーさんは二人もいるので、先程の表現は少し紛らわしかったですね。
 では、これよりロビンフッドさんのことを、生徒会長より愛をこめて緑茶さんと呼ばせて頂きましょう!」

 ……………………。
 唐突に、レオは謎の提案を持ちかけた。当然、視線の先にいる緑衣のアーチャーは怪訝な表情を浮かべている。

「……おいおい、生徒会長さんよ。これまた、いきなりすぎるな。
 つか何だよその緑茶さんって!? 俺は飲み物かよ!」
「いえ、僕達がこうして仲間になった記念として、距離を縮める為にフレンドリーなあだ名が必要かと考えたのですよ!
 ちなみに白野さんのアーチャーは紅茶さんを考えているので、ふたりはティー様になってくださいね! その方が、よりLinkしてる気分になりますから!」
「なんで急にティーが出てくるんだよ!? 俺は断固として拒否するからな!」
「諦めた方が良いぞ、緑茶よ……何があったかは知らないが、今の彼は私達の知るかつての彼とは違う。
 ここでごねても、徒労に終わるだけだ。故に私は、紅茶の運命を受け入れる」
「受け入れてんじゃねえよ紅茶野郎!」

 どこか諦めたように、紅茶……いや、赤衣のアーチャーはロビンフッドの肩を叩く。
 岸波白野の相棒を務めたアーチャーの言うように、レオはロビンフッドの言葉を気にも留めないままカイトやミーナを見つめている。

「そして最後に生徒会室に待機して、情報収集及び指令の担当ですが……これは僕とミーナさんが情報収集を担当して、カイトに警備を任せたいです。
 残るジローさんは――――」 
「待ってくれ、レオ! 俺は……キリト達について行ってもいいか!?」

 レオの提案を遮るように、ジローは声をあげる。その瞳には強い決意が宿っていた。

「ジローさん? キリトさん達について行くとは……どういう意味ですか?」
「俺も、手伝いたいんだ! このままここにいたって、俺に出来ることは何もなさそうだし……それだったら、キリト達について行けば何か出来ることが見つけられそうな気がするんだ!」
「…………お気持ちは立派ですが、正直に言います。
 何の力も持たないあなたがキリトさん達について行くのは、あまりにもリスクが高すぎます。現時点で、大量のエネミーがデスゲームのフィールド内を跋扈していますし、またオーヴァンやフォルテに遭遇したら、今度こそあなたが……」
「わかってるよ! でも、俺はキリト達が心配なんだ!
 それに、あんまり考えたくないけど……最後に、なっちゃうかもしれないから。だから、レンやニコのこととか色々と話し合いたいんだ!
 俺の勝手なワガママなのはわかってる! わかっているけど……後悔はしたくないんだよ!」

 ジローの願いはあまりにも切実だった。
 彼の気持ちは充分に理解できる。キリトはレンを守る為にフォルテと戦い、黒雪姫と深い関わりを持ったレインとジローは心を通わせた。
 だからこそ、ジローは二人と話がしたいのだろう。キリトと共にいたレンが何を想っていたのか、そしてジローの知らないレインのことについて……彼は知りたいはずだ。
 また巡り会えるという保証はどこにもないのはわかる。だけど、戦う力を持たないジローにデスゲームの会場を出歩かせるなど、レオが言うように自殺行為だ。

「……わかった。ジローさん、俺があんたを守るよ」

 キリト!?
 一体、何を言っているんだ……!?

「みんなの言うことが正しいのはわかってる。正直な話、俺だって責任を持ってジローさんを守れるかと言われると……厳しいかもな。
 これから高レベルのエネミーが出てくる以上、非戦闘員のジローさんが同行しても危険極まりない。だから、ここにいて欲しいと考えている」
「パパ……じゃあ、どうして?」
「俺も、レンさんのことをジローさんから聞きたいんだ。レンさんがどんな人で、またジローさんがどんな人なのか……俺はまだそこまで知らない。
 この学園に辿り着いた時は……みんな、休むのが精一杯で話をしているどころじゃなかったからさ」

 ユイと目を合わせずに、キリトはほんの少しだけ俯く。
 …………彼が言うように、三度目となる定時メールの前は落ち着いて話し合える余裕などなかった。オーヴァンのAIDAによってレインを喪い、サチ/ヘレンは共にデータの彼方に去ってしまい、そしてキリトは目の前でアスナを殺されてしまった。
 当然ながら、誰もが精神を疲弊しきっている。岸波白野も、ラニやありす/アリスを守り切れなかった悲しみが未だに癒えていないのだから。

「……なら、私もジローさんを守らなければいけないな。生徒会長よ……副会長として、ジローさんは必ず守り抜いてみせる。
 異論はあるかな?」
「そんな訳がない……と言いたい所ですが、ここで無理に止めても双方の間にわだかまりが残るでしょう。黒雪姫さんも、どうやら連れていきたいようですし。
 ジローさんの胆力やとっさの機転、それに運や生命力の強さは筋金入りです。その強さで幾度となく危機を乗り越えましたから、もしかしたらエネミーの1000体撃破もしてくれるかもしれませんよ?」
「ま、待て! 俺にそんなことできる訳ないだろ!? 殺す気か!?」

 ジローはぶんぶんと首を横に振る一方、そんな彼の姿をデュエルアバターとなった黒雪姫が見つめている。
 漆黒の視線の先には、ジローと共にいたレインの姿もあるはずだ。

「ジローさん。私も、貴方から彼女のことを聞きたい。
 レインが。いや、ニコが何を想っていたのかを」
「黒雪姫……実は言うと、俺もニコのことを君から聞きたかったんだ。ニコがどんな子で、一体何をしていたのかを」
「なら、きちんと話し合うべきですね。残された時間は少ないからこそ、一つでも多く……お互いに話し合いましょう」

 二人からはレインを尊んでいる。
 一度はレインと敵対関係にあったけど、その後には心を通わせた。そしてレインと培ってきた絆が受け継がれるように、二人をこうして巡り会わせている。
 彼女は今でも、二人のことを守っているのだろう。



 それから岸波白野達はアイテムを交換し合った。といっても、これで二度目となるのでそこまでの時間は必要としなかった。
 まず、ネットスラムの探索クエストを攻略するのに必要な全てのセグメント及びエリアワードは、一時的なリーダーを務めることになった黒雪姫に譲渡された。また、戦えないユイやジローの為に、治癒の雨もジローが所持することになる。
 ミーナが入手した慎二やダスク・テイカーの遺品は、ダンジョン組とネットスラム組でそれぞれ分配される。まず開運の鍵や強化スパイク、そして福音のオルゴールは岸波白野の手に渡り、あの日の思い出は揺光が所持することになる。
 パイル・ドライバーは黒雪姫に、バトルチップ一式はブラック・ローズが受け取っている。

「……黒雪姫にキリト。これも、アンタらにとって必要なものだろ?」

 最後に、揺光はナイト・ロッカーとゲイル・スラスター、そしてエリュシデータをオブジェクト化させた。すると、キリトと黒雪姫は驚愕の声を漏らす。

「これはフーコにローラーの……揺光君、本当にいいのか?」
「アタシはもう充分に助けられた。だったら、本当の持ち主に関係のある黒雪姫が持っているのが筋って奴だろ? 頼んだよ」
「そうか……本当に、ありがとう」
「いいってことよ! それとこの……エリュシデータも、確かキリトのだったよな! こいつも、頼んだよ」
「揺光が持っていたんだな! こいつさえあれば、俺は百人力……いや、一万人力だ!」
「そいつは凄いじゃないか! なら、是非ともその力を存分に発揮してくれよ!」

 へへっ、と揺光は笑う。彼女が出した二つのアイテムは、黒雪姫がいる加速世界から持ち出されたものらしい。
 また彼女が持っていた漆黒の剣も、どうやらキリトが愛用していた得物のようだ。

「アーチャー……また、しばらくお別れになるね」
「安心しなさって、騎士様。お姫様と剣士様、それに妖精ちゃんとジローはこの忠実なるサーヴァントめが、守り抜いて差し上げましょう!」
「頼んだわよ、緑茶さん!」
「おい!」
「冗談だって! さあ、行ってきてよ……忠義の弓兵さん!」
「へいへい……行ってまいりますぜ。騎士様」

 どこかふざけたようにお辞儀をする緑衣のアーチャーに、ブラックローズは激励を送る。
 岸波白野も、彼の無事を祈った。かつては敵同士だったけど、こうして肩を並べて共に戦えるなんて……心から嬉しいから。

「ミーナ、お互いに頑張ろうな」
「ジローさん……ええ、お互いに義務を果たして、そしてこのデスゲームを打ち破りましょう!」
「ああ!」

 ジローとミーナの言葉からは、確かな誇りが感じられた。

「現時点で残された最後の手がかりは、ダンジョンとネットスラムの二つです。
 これらの謎を攻略すれば、GMは必ず何らかのアクションを仕掛けてくるでしょう……ですが僕達に残された時間も僅かなので、後戻りはできません。
 僕の方で通信システムは用意しておりますが、もしも何らかのトラブルが起きて使用不可能になった場合は、各自の判断にお任せします。
 皆さん、よろしいですね?」

 レオの問いかけに異を唱える者は誰もいない。
 全員が覚悟を決めていた。これが最後の反撃であり、そして騎士団に残された唯一の希望であることを。
 退路が断たれた以上、ここから先の道を歩むしかない。全ては黒薔薇の対主催騎士団の健闘に賭けられた。

「これより、黒薔薇の対主催騎士団。
 ラストミッションを開始します!」

 その一言と共に、全員がそれぞれの道に向かって歩み始めた。



  LASTMISSION
  ――Go to Dungeon――


[?-?/生徒会室エリア/一日目・夜中]



【チーム:黒薔薇の対主催騎士団】
[役員]
会長 :レオ・B・ハーウェイ
副会長:ブラック・ロータス
書記 :ユイ
会計 :蒼炎のカイト、キリト
庶務 :岸波白野
雑用係:ハセヲ、ジロー、ブラックローズ、揺光、ミーナ


[チームの目的・行動予定]
基本:バトルロワイアルの打破。
1:理想の生徒会の結成。
2:ウイルスに対抗するためのプログラムの構築。
3:GMへのジャミングが効いているうちにダンジョンを攻略
4:ネットスラムの攻略
[現状の課題]
0:ダンジョンを攻略しながら学園を警備する。
1:ウイルスの対策
2:危険人物及びクビアへの対策
[生徒会全体の備考]
※番匠屋淳ファイルの内容を確認して『The World(R:1)』で起こった出来事を把握しました。
※レオ特製生徒会室には主催者の監視を阻害するプログラムが張られていますが、効果のほどは不明です。
※セグメントの詳細を知りましたが、現状では女神アウラが復活する可能性は低いと考えています。
※PCボディにウイルスは仕掛けられておらず、メールによって送られてくる可能性が高いと考えています。
※エージェント・スミスはオーヴァンによって排除されたと考えています。
※次の人物を、生徒会メンバー全員が危険人物であると判断しました。
オーヴァン、フォルテ
※セグメントを一つにして女神アウラを復活させても、それはクビアの力になるだけかもしれないと仮説を立てました。
※プレイヤー同士の戦いによってデスゲーム崩壊の仮説を立てましたが、現状では確信と思っていません。


※生徒会室は独立した“新エリア”です。そのため、メンテナンスを受けても削除されませんが、GMに補足された場合はその限りではありません。
※生徒会室にはダンジョンへのゲートが新設されています。
※VRバトルロワイアルは“ダンジョン探索ゲーム”です。それを基幹システムとしては、PvPのバトルロワイアルという“イベント”が発生している状況です。
※そのためダンジョン攻略をGM側は妨げることができません。
※ダンジョンをクリアした際、何かしらのアクションが起こるだろうと推測しています。
※生徒会室には言峰神父を除く全てのNPCが待機していて、それぞれの施設が利用できます。

【Aチーム:ダンジョン【月想海】攻略隊】


【ハセヲ@.hack//G.U.】
[ステータス]:HP50%、SP75%、(PP100%)、3rdフォーム
[装備]:{光式・忍冬、死ヲ刻ム影、蒸気バイク・狗王}@.hack//G.U.
[蒸気バイク]
パーツ:機関 110式、装甲 100型、気筒 100型、動輪 110式
性能:最高速度+2、加速度+1、安定性+0(-1)、燃費+1、グリップ+3、特殊能力:なし
[アイテム]:基本支給品一式、{雷鼠の紋飾り、イーヒーヒー}@.hack//、大鎌・首削@.hack//G.U.、フレイム・コーラー@アクセル・ワールド、{FN・ファイブセブン(弾数10/20)、光剣・カゲミツG4}@ソードアート・オンライン、式のナイフ@Fate/EXTRA、ダガー(ALO)@ソードアート・オンライン、???@???、{H&K MP5K、ルガー P08}@マトリックスシリーズ、ジョブ・エクステンド(GGO)@VRロワ
[ポイント]:0ポイント/2kill
[思考]
基本:
1:ゲームをクリアする。
[備考]
※時期はvol.3、オーヴァン戦(二回目)より前です。
※設定画面【使用アバターの変更】の【楚良】のプロテクトは解除されました。



岸波白野@Fate/EXTRA】
[ステータス]:HP100%、MP70%(+150)、データ欠損(小)、令呪二画、『腕輪の力』に対する本能的な恐怖/男性アバター
[装備]:五四式・黒星(8/8発)@ソードアート・オンライン、{男子学生服、赤の紋章、福音のオルゴール、開運の鍵、強化スパイク}@Fate/EXTRA
[アイテム]:{女子学生服、桜の特製弁当、コフタカバーブ、トリガーコード(アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ)}、コードキャスト[_search]}@Fate/EXTRA、{薄明の書、クソみたいな世界}@.hack//、{誘惑スル薔薇ノ滴、途切レヌ螺旋ノ縁、DG-0(一丁のみ)、万能ソーダ、吊り男のタロット×3、剣士の封印×3、導きの羽×1、機関170式}@.hack//G.U.、図書室で借りた本、不明支給品0~5、基本支給品一式×4、ドロップアイテム×2(詳細不明)
[ポイント]:0ポイント/2kill
[思考]
基本:バトルロワイアルを止める。
1:このゲームをクリアする
2:榊の元へ辿り着く経路を捜索する。
3:エルディ・ルーの地下にあるプロテクトエリアを調査したい。ただし、実行は万全の準備をしてから。
4:危険人物を警戒する。
5:カイトは信用するが、〈データドレイン〉は最大限警戒する。
6:ダンジョンの一番奥には何がある?
[サーヴァント]:セイバー(ネロ・クラディウス)、キャスター(玉藻の前) 、アーチャー(無銘)
[ステータス(Sa)]:HP100%、MP100%、健康
[ステータス(Ca)]:HP100%、MP100%、健康
[ステータス(Ar)]:HP20%、魔力消費(大)
[備考]
※参戦時期はゲームエンディング直後。
岸波白野の性別は、装備している学生服によって決定されます。
学生服はどちらか一方しか装備できず、また両方外すこともできません(装備制限は免除)。
岸波白野の最大魔力時(増加分なし)でのサーヴァントの戦闘可能時間は、一騎だと10分、三騎だと3分程度です。
※エージェント・スミスに上書きされかかった影響により、データの欠損が進行しました。
またその欠損個所にデータの一部が入り込み、修復不可能となっています(そのデータから浸食されることはありません)。


【ブラックローズ@.hack//】
[ステータス]:HP60%
[装備]:紅蓮剣・赤鉄@.hack//G.U.、カズが所持していた杖(詳細不明)
[ポイント]:0ポイント/0kill
[アイテム]:基本支給品一式、{逃煙連球}@.hack//G.U.、ナビチップ「セレナード」@ロックマンエグゼ3、ハイポーション×3@ソードアート・オンライン、恋愛映画のデータ@{パワプロクンポケット12、ワイドソード、ユカシタモグラ3、デスマッチ3、リカバリー30、リョウセイバイ}@ロックマンエグゼ3
[思考]
基本:バトルロワイアルを止める。
1:ゲームをクリアする。
※時期は原作終了後、ミア復活イベントを終了しているかは不明。


【揺光@.hack//G.U.】
[ステータス]:HP100%、強い決意、Xthフォーム
[装備]:最後の裏切り@.hack//、あの日の思い出@.hack//、PGMへカートⅡ(7/7)@ソードアートオンライン
[アイテム]:不明支給品0~2、平癒の水@.hack//G.U.×1、癒しの水@.hack//G.U.×3、ホールメテオ@ロックマンエグゼ3(一定時間使用不能) 、基本支給品一式×3、ネオの不明支給品1個(武器ではない)、12.7mm弾×100@現実
[ポイント]:194ポイント/0kill
[思考]
基本:この殺し合いを止める為に戦い、絶対に生きて脱出する。
1:ハセヲ達を助ける為に前を走る。
2:いつか紅魔宮の宮皇として、シンジと全力で戦って勝利する。
[備考]
※Vol.3にて、未帰還者状態から覚醒し、ハセヲのメールを確認した直後からの参戦です
※クラインと互いの情報を交換しました。時代、世界観の決定的なズレを認識しました。
※ロックマンエグゼの世界観を知りました。
※マトリックスの世界観を知りました。
※バーサーカーの真名を看破しました。
※ネオの願いと救世主の力によってXthフォームにジョブエクステンドしました。
※Xthフォームの能力は.hack//Linkに準拠します。
※救世主の力を自在に扱えるかどうかは不明です。


【Bチーム:ネットスラム攻略組】


【ブラック・ロータス@アクセル・ワールド】
[ステータス]:HP70%/デュエルアバター 、令呪一画
[装備]:なし
[アイテム]:基本支給品一式、不明支給品1~3、{エリアワード『絶望の』×2、『選ばれし』×2 、noitnetni.cyl_1-2、エリアワード『虚無』、noitnetni.cyl_3 }@.hack//、{インビンシブル(大破)、パイル・ドライバー、サフラン・ハート、サフラン・ヘルム、サフラン・ガントレット、サフラン・アーマー、サフラン・ブーツ、ゲイル・スラスター}@アクセル・ワールド、破邪刀@Fate/EXTRA、死のタロット@.hack//G.U.、ヴォーパルの剣@Fate/EXTRA、アンダーシャツ@ロックマンエグゼ3
[ポイント]:0ポイント/0kill(+1)
[思考]
基本:バトルロワイアルには乗らない。
1:ゲームをクリアする為、ネットスラムを探索する。
2:ハルユキ君やニコの仇を取る為にも、キリト君やハセヲ君と共にオーヴァンを打倒する。
[サーヴァント]:アーチャー(ロビンフッド)
[ステータス]:ダメージ(中)、魔力消費(中)
[備考]
※時期は少なくとも9巻より後。


【ジロー@パワプロクンポケット12】
[ステータス]:HP100%、リアルアバター
[装備]:DG-0@.hack//G.U.(4/4、一丁のみ)
[アイテム]:基本支給品一式、ピースメーカー@アクセル・ワールド、非ニ染マル翼@.hack//G.U.、治癒の雨@.hack//G.U. 、不明支給品0~2(本人確認済み)
[ポイント]:0ポイント/1kill
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。
1:ゲームをクリアする。
2:ユイちゃんの事も、可能な限り守る。
3:『オレ』の言葉が気になる…………。
4:レンのことを忘れない。
5:みんなの為にも絶対に生きる。
[備考]
※主人公@パワプロクンポケット12です。
※「逃げるげるげる!」直前からの参加です。
※パカーディ恋人ルートです。
※使用アバターを、ゲーム内のものと現実世界のものとの二つに切り替えることができます。


【キリト@ソードアート・オンライン】
[ステータス]:HP65%、MP90%(+50)、疲労(大、SAOアバター
[装備]:{虚空ノ幻、虚空ノ影、蒸気式征闘衣}@.hack//G.U.、小悪魔のベルト@Fate/EXTRA、{ダークリパルサー、ユウキの剣、死銃の刺剣、エリュシデータ}@ソードアート・オンライン
[アイテム]:折れた青薔薇の剣@ソードアート・オンライン、黄泉返りの薬×1@.hack//G.U.、桜の特製弁当@Fate/EXTRA、ナイト・ロッカー@アクセル・ワールド、不明支給品0~1個(水系武器なし) 、プリズム@ロックマンエグゼ3、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill(+1)
[思考・状況]
基本:みんなの為にも戦い、そしてデスゲームを止める。
0:今はみんなと共にゲームをクリアする。
1:ユイのことを……絶対に守る。
2:ハセヲやロータスと共にオーヴァンと戦う。
[備考]
※参戦時期は、《アンダーワールド》で目覚める直前です。
※使用アバターに応じてスキル・アビリティ等の使用が制限されています。使用するためには該当アバターへ変更してください。
SAOアバター>ソードスキル(無属性)及びユニークスキル《二刀流》が使用可能。
ALOアバター>ソードスキル(有属性)及び魔法スキル、妖精の翅による飛行能力が使用可能。
GGOアバター>《着弾予測円(バレット・サークル)》及び《弾道予測線(バレット・ライン)》が視認可能。
※MPはALOアバターの時のみ表示されます(装備による上昇分を除く)。またMPの消費及び回復効果も、表示されている状態でのみ有効です。


【ユイ@ソードアート・オンライン】
[ステータス]:HP100%、MP60/70、『痛み』に対する恐怖、『死』の処理に対する葛藤/通常アバター、サチ/ヘレンに対する複雑な想い、オーヴァンやフォルテへの憎しみ
[装備]:空気撃ち/三の太刀@Fate/EXTRA
[アイテム]:セグメント3@.hack//、第二相の碑文@.hack//G.U.、桜の特製弁当@Fate/EXTRA、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/0kill
[思考]
基本:パパとママ(キリトとアスナ)の元へ帰る。
1:ゲームをクリアする。
2:『痛み』は怖いけど、逃げたくない。
3:また“握手”をしてみたい。
4:『死』の処理は……
5:危険人物を警戒する。
6:私にも、碑文は使えるだろうか……。
7:サチ/ヘレンさんの行いは許せないけど、憎まない。
8:オーヴァンやフォルテのことは絶対に許さない。
[備考]
※参戦時期は原作十巻以降。
※《ナビゲーション・ピクシー》のアバターになる場合、半径五メートル以内に他の参加者がいる必要があります。
※リーファを殺害したのはラニ=Ⅷであるかもしれないことを知りました。
※サチ/ヘレンとキリトの間に起こったことを知りましたが、それを憎むつもりはありません。


【Cチーム:生徒会室警備】


【レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ@Fate/EXTRA】
[ステータス]:HP100%、MP45%、令呪:三画
[装備]:なし
[アイテム]:{桜の特製弁当、番匠屋淳ファイル(vol.1~Vol.4)@.hackG.U.、{セグメント1-2}@.hack//、基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/2kill [思考・状況]
基本行動方針:会長としてバトルロワイアルを潰す。
0:バトルフィールドを破壊する為の調査をしながら、指令を出す。
1:ゲームをクリアする。
2:ハーウェイ家の党首として、いずれトワイスも打倒する。
[サーヴァント]:セイバー(ガウェイン)
[ステータス]:HP70%(+50%)、MP100%、健康、じいや
[装備] 神龍帝の覇紋鎧@.hack//G.U.
[備考]
※参戦時期は決勝戦で敗北し、消滅した後からです。
※レオのサーヴァント持続可能時間は不明です。
※レオの改竄により、【神龍帝の覇紋鎧】をガウェインが装備しています。
岸波白野に関する記憶があやふやになっています。また、これはガウェインも同様です。
※ガウェインはサチ(ヘレン)の身に起きたことを知りました。
※蒼炎のカイトの言語を翻訳するプログラムや、通信可能なシステムを作りましたがどれくらいの効果を発揮するかは不明です。


【蒼炎のカイト@.hack//G.U.】
[ステータス]:HP80%、SP80%、PP100%
[装備]:{虚空ノ双牙、虚空ノ修羅鎧、虚空ノ凶眼}@.hack//G.U.
[アイテム]:基本支給品一式
[ポイント]:0ポイント/1kill
[思考]
基本:女神AURAの騎士として、セグメントを護り、女神AURAの元へ帰還する。
1:ゲームをクリアする。
2:ユイ(アウラのセグメント)、騎士団を護る。
3:エクステンド・スキルの事が気にかかる。
[備考]
※蒼炎のカイトは装備変更が出来ません。
※エージェント・スミスをデータドレインしたことにより、『救世主の力の欠片』を獲得しました。
それにより、何かしらの影響(機能拡張)が生じています。



【ミーナ@パワプロクンポケット12】
[ステータス]:HP60%
[装備]:なし
[アイテム]:基本支給品一式、不明支給品0~1(本人確認済み)、拡声器、不明支給品0~1、、不明支給品2~4
[思考]
基本:ジャーナリストのやり方で殺し合いを打破する 。
1:ゲームをクリアする。
2:生きて帰り、全ての人々に人類の罪を伝える。
3:ある程度集まったら拡声器で情報を発信する。
4:榊と会話していた拘束具の男(オーヴァン)、白衣の男(トワイス)、ローブを纏った男(フォルテ)を警戒。
5:ダークマンは一体?
6:シンジさんの活躍をいつか記事にして残したい。
[備考]
※エンディング後からの参加です。
※この仮想空間には、オカルトテクノロジーで生身の人間が入れられたと考えています。
※現実世界の姿になりました。
※ダークマンに何らかのプログラムを埋め込まれたかもしれないと考えています。




支給品解説
【治癒の雨@.hack//G.U.】
味方全員のHPを350回復


130:ライバル―Gamer’s High― 投下順に読む 132:LASTMISSION  ――知識の蛇へ――
130:ライバル―Gamer’s High― 時系列順に読む 132:LASTMISSION  ――知識の蛇へ――
130:ライバル―Gamer’s High― ハセヲ 133:Last Recode(前編)
揺光
ブラックローズ
レオ・B・ハーウェイ
ジロー 136:闇の刃
岸波白野 133:Last Recode(前編)
蒼炎のカイト
キリト 136:闇の刃
ユイ
ミーナ 133:Last Recode(前編)
ブラック・ロータス 136:闇の刃

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最終更新:2018年11月11日 19:02