BREW

BREWとは、Binary Runtime Environment for Wirelessの略称で、cdmaOneの開発元である米国QUALCOMM社がcdmaOne携帯電話機用に開発したアプリケーションプラットフォーム。
BREWアプリの開発言語はC/C++で、開発したBREWアプリはEZアプリ対応端末から専用アプリケーションダウンロードサーバ(ADS)へアクセスし、EZアプリカタログよりユーザが自由にダウンロード、インストールし実行する。
BREWプラットフォームはネイティブ上にあるため、EZアプリが瞬時に起動し位置情報やゲームなどをこれまで以上に快適なコンテンツの提供が可能。
従来からのEZwebやEZアプリ(Java)で利用できるのはHTTP/HTTPS通信のみで、キャリアのゲートウェイ経由での制限されたサービスだったが、EZアプリ(BREW)ではキャリアのGWを介することなく、TCP/IP上のあらゆるプロトコルが利用できるため、Push配信など自由な通信によるエンドtoエンドのサービスの提供が可能になる。
ただしセキュリティを保持するため、BREWアプリを提供するにはアプリ企画審査に合格しKDDIの公式CPに認定された上でKDDIの検証プログラムに合格しなければならず、合格したEZアプリに限りKDDIにて用意する専用アプリケーションダウンロードサーバ(ADS)に登録される仕組みとなっており、高い安全性と引き換えに、一般サイト上でBREWアプリを提供することはできないのが難点である。

最終更新:2006年07月17日 15:31