家飲みワインその71
Vita Nova MERLOT Santa Barbara County 2000
Au Bon Climatのテイスティングルームを訪問した際に見かけたワイン。10年以上寝たメルローが15ドルとは安いじゃないか、と購入することに。これを2本買うことで、テイスティング料金が無料になった。
このワインもAu Bon Climatと同じくジム・クレンデネンが醸したものだそうだ。恥ずかしながら、彼がAu Bon Climat以外のブランド名でワインを造っているとは、このときまで知らなかった。
スワーリングをするとエッジにオレンジが感じられるが、静かに眺めるとまだまだ鮮やかな赤紫。開けたては、濃く甘すぎて嫌いな匂い。樽香?いや、もしかしてこれが硫黄臭というやつだろうか?とにかくこの匂いはキツすぎる。あるいはやっぱりブショネなんじゃないかなあとまた疑う。この時点では未だにブショネの香りがどんなものか知らなかったのだ…。
だが、スワーリングとともに匂いがキツくなっていく感じではなかったので、思い直した。ブショネはどんどん香りがひどくなっていくらしいから。あと、ブショネのコルクはさぞかし臭そうだが、これはそんなことなかったので。
結局、抜栓当日に飲んだ印象としては、まあ年相応にダスティーな感じが出ているなあ、という程度だった。
だが、その翌日、翌々日と、だんだんイヤな香りは消えてゆき、最終的に脇役、というかほとんど感じない程度にまでなった。香りは酸が主体で、落ち着いたエレガンスが漂う。味も鮮やかな酸味が主体で、ボディは軽いが舌触りはするするとなめらか。仄かな甘い風味が味のふくらみをもたらしていて、決して安っぽい感じはしない。
これが15ドルとは、やはり安い!!
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最終更新:2018年09月25日 21:53