Shafer Vineyards(2011年12月訪問)
このワイナリーは道沿いに看板が無いので、番地だけを頼りに辿り着かねばならない。完全予約制なので、ふらっと立ち寄る一見さんとかを避けたいのだろう。
モダンで天井の高い建物を入ると、そこは受付となっており、メールでの事前対応もしてくれた女性が「よかったら家族も入ってきて」と言ってくれた。
テイスティング料金は45ドル。ツアーが無いことを考えるとかなりお高いが、供される5種類のワインの中には、2002年がパーカーポイント100点満点を獲得した「Hillside Select」の最新ヴィンテージも含まれている。庭と葡萄畑に面した大きなガラス張りのテイスティングルームで、大きな机にワインごとに別々のグラスが並べられており、座ってゆっくりとテイスティングをさせてくれる。
銘柄は以下。
2009 Chardonnay
2008 Merlot
2008 "One Point Five"
2008 "Relentless"
2007 "Hillside Select"
テイスティングの間、ワイナリーの人が一緒にワインを試飲しながら話をしてくれる。一通り話が終わると、後はゆっくり飲んでいって構わないという流れに。また、5種類の試飲の後に、ポートワインとチョコレートも用意されていた。なお、テイスティングをした人は1人につき2本までHillside Select(225ドル)を購入する権利が与えられる。
さて、肝心のお味のほうだが、ワインはどれも本当に美味しかった。"Hillside Select" 2007と"One Point Five" 2008を同時に試飲することができたのは興味深い(同じヴィンテージではないのが少々残念だったが)。両者の間に違いがあることは理解できたが、"One Point Five"が"Hillside Select"に比べて顕著に劣るとは思わなかった。
少々お高いが、Shaferのファンにとっては悪くない体験だと思う。
ちなみに、私と同じタイミングで、3人の韓国人の方(若夫婦2人とそのどちらかの母親、というような構成)がテイスティングしていた。驚いたことに、彼らは各ワインを1口くらいずつ試飲した後、写真を撮ったらさっさと帰ってしまった。Hillside Selectもほとんど残っていたのに。そこまでワインにご執心というわけでなさそうな、さっぱりした観光という感じだった。あんな心の余裕が欲しいものだ。
で、結局私がヒルサイドセレクトを買ったかどうかというと・・・買わなかった。200ドルを超える価格に尻込みしまった。
そのかわりといっては何だが、おみやげに帽子を買って帰ることにした。この帽子の後ろには、"Where do stags leap?"と書いてある。確かに、Stag's Leap Districtで雄ジカを見かけることはなかった。
最終更新:2018年08月25日 22:26