--- Super GT Championship Round.2 富士スピードウェイ F 33LAPS 決勝レポート ---
36号車圧巻の勝利
Round.2に向けてアップデートされた36号車。ネックだったストレートスピードが大幅に改善され、練習走行でトップタイムをマークするなど好調をアピール。その勢いは予選でも衰えることはなく、スーパーラップでは1分32秒台という素晴らしいアタックを披露した。
ポールポジションからスタートし序盤からハイペースで逃げ切りを図った36号車は、中盤で2位のgroove_holixを振り切ったあとは影も踏ませずチェッカーを受けた。ペースの速さ、巧みなオーバーテイク、レースを破綻させない安定感など、ドライバーとしての完成度の高さを富士の観衆に見せつけ、今季初のポールトゥウィンをその手中に収めたのである。
「クルマさえ速ければ…」と、戦闘力に劣るマシンと好ドライバーのミスマッチを嘆く声も多く聞かれた昨シーズン。両輪が揃ったいま、epiwaterの快進撃を期待せずにはいられない。
大荒れのレース…
もともとバトルの起きやすい富士スピードウェイだが、この日はいつにも増してトラブルの多いレースとなった。
1コーナーやダンロップコーナーといったハードブレーキングを要求される場所で追突事故が頻発し、ラインが複雑に絡み合うセクター3ではお互いのラインを尊重しないシーンがたびたび見られた。レースでは常に起こりうることとはいえ、少々行き過ぎた「ラフプレー」が多かった感がある。
事は同一ラップ同士の順位争いだけでは収まらない。バックマーカーの唐突な動きによってレースを壊されたドライバーは少なからずいるはずだ。譲るべき場所で譲らない、ペースで劣る状態であるにも関わらず抜き返す、果ては強引なブロックで優勝を狙える位置にいた車両をコース外に追いやるなど、配慮に欠ける行為が後を絶たなかった。
もちろんこれらの行為には然るべき措置がとられることになるはずだが、失った順位やポイントは帰ってこない。レース本来の競技性をスポイルしないためにも、各々が最大限に注意を払う必要があるのではないだろうか。
コンパウンドの変更
SGTC開幕から2戦目にしてタイヤスペックが大幅に変更されたことは、ドライバー達にとって大きな衝撃だったに違いない。なにしろ、新たなコンパウンドを試す期間は数日しか与えられなかったのだ。
新コンパウンドは耐久性が格段に向上し、富士スピードウェイではソフトタイヤでも20周近く走行できるようになった。以前の倍近いライフを持たされていることになる。一方でソフト、ミディアム、ハードそれぞれのラップタイムの差は以前と変わらず、柔らかいタイヤが有利な傾向はより一層強まった。
開幕戦を見る限りRound.2の富士スピードウェイでも3~4ストップが主流になると見られていたが、スペック変更の影響でほとんどのドライバーが2~3ストップで33周を完走している。ハードタイヤに関してはやはり「履き捨て」傾向にあり、5周以下しか使用しなかったドライバー8人に対して、10周以上周回したドライバーは14人中2人に留まっている。各コンパウンド間のタイム差が小さいと言われる富士スピードウェイがこういった状況であるなら、ハードタイヤの使われ方はほぼ定まったと言っていいだろう。
ライフが長くなったことはアンダーカットの駆け引きに使えるレンジが拡大したことを意味する。以前まではアンダーカットで前に出たとしても、相手より2周古いタイヤではトラック上で順位を守ることは厳しい状態だった。しかし性能低下の緩やかな新コンパウンドならば、ピットで前に出る戦略の有効性は非常に高いと言える。追い抜きが難しいコースではピット戦略の比重がより大きくなったのである。
◆参考データ
| PSID | PIT | スタートタイヤ | RS周回数 | RM周回数 | RH周回数 | 予選 | 決勝 | 順位変動 |
| epiwater | 2回 | SOFT | 13Laps(1) | 14Laps(1) | 6Laps(1) | 1位 | 1位 | 0 |
| groove_holix | 2回 | SOFT | 15Laps(1) | 14Laps(1) | 4Laps(1) | 2位 | 2位 | 0 |
| mizu312 | 2回 | MEDIUM | 17Laps(1) | 15Laps(1) | 1Laps(1) | 4位 | 3位 | ▲1 |
| factionsyan | 2回 | SOFT | 16Laps(1) | 14Laps(1) | 3Laps(1) | 3位 | 4位 | ▼1 |
| F1-720-1000 | 2回 | MEDIUM | 17Laps(1) | 10Laps(1) | 6Laps(1) | 13位 | 5位 | ▲8 |
| nattu-871871 | 2回 | MEDIUM | 12Laps(1) | 16Laps(1) | 5Laps(1) | 7位 | 6位 | ▲1 |
| atitude0702 | 3回 | MEDIUM | 28Laps(2) | 2Laps(1) | 3Laps(1) | 6位 | 7位 | ▼1 |
| ferrari0506 | 3回 | HARD | 20Laps(2) | 12Laps(1) | 1Laps(1) | 12位 | 8位 | ▲4 |
| mesev | 3回 | HARD | 22Laps(2) | 10Laps(1) | 1Laps(1) | 8位 | 9位 | ▼1 |
| s652787 | 2回 | SOFT | 25Laps(2) | 0Laps(0) | 8Laps(1) | 14位 | DSQ | (▲4) |
| sugi_315 | 3回 | SOFT | 16Laps(2) | 16Laps(1) | 1Laps(1) | 9位 | 11位 | ▼2 |
| look24 | 2回 | SOFT | 9Laps(1) | 10Laps(1) | 14Laps(1) | 5位 | 12位 | ▼7 |
| S_ISHIYAMA | 3回 | MEDIUM | 23Laps(3) | 10Laps(1) | 0Laps(0) | 11位 | DSQ | (▼2) |
| chibalotte_love | 3回 | SOFT | 6Laps(2) | 10Laps(1) | 17Laps(1) | 10位 | DSQ | (▼4) |
- ferrari0506は予選Q1に出走できず12位スタート。
- F1-720-1000は予選に出走せず13位スタート。
- S652787は予選に出走せず14位スタート。
※順位系の記録は暫定リザルトに基づいています。
※順位変動は決勝を失格になった場合でも通常どおり集計しています。
※順位変動は決勝を失格になった場合でも通常どおり集計しています。