7月15日
最近物騒だと有名な繁華街に行ってきた。
が、特に何もすることがなかったので、とりあえず電灯に上ってミヤマクワガタのモノマネをしながら光に集まる虫を観察していた。
数分昆虫観察に励んでいると、急に穏やかじゃ無い叫び声が聞こえてきた。えーと、確か「きゃー!助けてー!」だった気がする。
どうしたんだろ、と思って見ていると、一人の少女が黒髪ポニーテールで軍服の少女に向かっていく。
軍服が心配そうに声をかけると、油断させた少女が右手に仕込んでいたナイフで軍服を一刺し―――が決まった訳でも無く
どうやら軍服少女が電撃でナイフを弾いたらしい。流石の判断だ。俺だったらやられてたね。
一目散に逃げる少女を軍服ちゃんは追うつもりだったらしいが、目の前で繰り広げられたショーに感嘆するあまり、茶々を入れてしまった。
仕方ないので俺も手伝おうと、四つん這いになりながら追いかけて超速でロケット頭突きをかましたんだが、側を擦り抜け壁に激突、頭から壁にめり込んでしまった…。
かわいそうに俺。頭を抜くと通り魔の嬢ちゃんは軍服の嬢ちゃんに逮捕されたらしく、置き手紙とお茶だけが置いてあって、もう誰もいなかった。
―――いや、そういえばもう一人いた。
赤錆の臭いを放つ亡霊―――名を『
Abysion』と名乗っていた。
アイツノリ悪いし、ほうれん草に俺の血の臭いと赤錆の臭いがついて鉄分三倍増しキャンペーンだったし…。
得体の知れないところはあったが、まあ悪い奴ではなかったな。
一発芸のブーメランが面白かった。(小並感)
追記:なんか、あの日から『妖怪テケテケ』とかいう都市伝説をよく聞くんだが…。まさかそれって俺(ry
7月18日
今度こそ天体観測を成功させる!…てな感じの意気込みで再び公園に向かう。
ちゃちゃっと済ませて弁当食って帰ればいいのに、いちいち誰かに絡んでしまうのが俺の悪い癖だ
とりあえず白いタキシードを着た男が暇そうに十字剣でジャグリングしていたんで、茶々入れに行ったら俺の額に一本刺さっちゃった(小並実況)
顔面血まみれになったけど、ギャグ補正のお陰で生きてたよ。
その男はルー大柴みたいな口調で、不法入国のお兄ちゃんみたいなアヤシイ奴だった。
なんだか、何処かで会ったような気がしたんだけど
『天塚エンジ』という名前に聞き覚えはないし、あのニヤケ面の見覚えも無い
けれど、なんだか声としゃべり方だけは聞き覚えがあって…奴の正体が『天使』だったこともなんとなく『思い出せた』。
なんだか、気分になれなくて帰った。
彼は最後に十字架を土産に渡してくれた。ありがとう。大切にする。
追記:血まみれで望遠鏡担いで帰ってたら職質された。ジェイソンVSフレディに参戦できそうなツラだなとか言われたんですけど
7月21日
暇なので近所を飛び回って空中散歩していたら、路地裏で多人数の兄ちゃんを一人でボコボコにしている兄ちゃんを発見
暇なのでヒーローっぽく飛び降りて脅かして建物から飛び降りてみたら、兄ちゃんのスマホを粉みじんにするわ、先日怪我した右足首が悪化するわで散々でしたわ
腕っ節の強い兄ちゃんの名前は
杜柱鳴海と言うらしい。
自信が持つ不気味な能力のせいで、よく付け狙われたり、襲われたりするんだとよ。今日はたまたま、俺がその場面に出くわしたって訳さ。
被害者のくせに、襲ってきた奴らの怪我を心配していたんで、俺が一肌脱いで《堕天使術式》を使って治してやった。
…あんま使いたくなかったが、救急車を呼ぶための兄ちゃんのスマホは俺が壊しちまったし。
俺はポケベルしか持ってなかったし
なんか突然土下座されて、弟子にして下さい―――とか言われちゃった。
まぁ出来んことは無いし。不気味な能力を背負ってしまった彼の気持ちも分かるし。
何よりミキプルーンよりもミッキーマウスの方が大好きですとかいう彼の意味不明な嗜好に心を打たれた
『誰もが救われる世界に近づけたい』
そんな事を宣っていた訳だが―――――俺にとっては、小学生が書く『ぼくのゆめはうちゅうひこうしです』と同レベルにくだらないと思う…。
でも、まぁ、そんな馬鹿なガキは見てて面白いし、付き合ってやるか
追記:ヤツがキノコの山派と知り、これからどんな風に虐めてやろうかと想像してたら職質された。『あんたプレデターみたいな顔になってますよ』とか言われた